【FF-TCG】8周年記念ファンフェアレポート&「Opus VIII」カード紹介

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今回は先週末開催された「8周年記念ファンフェア」の模様をお伝えしつつ、1月に発売されたカードゲーマーに掲載された「Opus VIII」収録のカードをあらためて紹介します。

◆はじめに

皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。
2月24日に東京のスクウェア・エニックス本社にて『FF-TCG』の「8周年記念ファンフェア」が開催されました。
ここではその模様をお伝えするとともに、1月に発売された「カードゲーマーvol.44」に掲載された「Opus VIII」収録のカードをあらためてご紹介します。

なお、2月23日に行なわれた「第二期名人位決定戦」で優勝された、ぱっつぁんさんのインタビューは次回の更新でお届けする予定です。
こちらも楽しみにお待ちください。

 

◆8周年記念ファンフェアの模様

描き下ろしイラストの展示とイラストレーターによるサイン会

『FF-TCG』の「Opus」シリーズの魅力の1つとしてあげられるのが、歴代の『FF』シリーズに携わってきたイラストレーターの方々による描き下ろしカードでしょう。
「Opus IV」から始まった描き下ろしカードはセットを追うことに充実し、「Opus VII」の時点で50種類にのぼります。
8周年記念ファンフェアでは、3月発売の「Opus VIII」に収録されるものも含めて、これまでに登場した描き下ろしのイラストが展示されていました。

▲板鼻利幸さんによる《チョコボ》、《デブチョコボ》、《モーグリ》。「Opus」シリーズで初めて登場した描き下ろしカードがこの3枚でした。
▲オグロアキラさんによる描き下ろしイラスト。「Opus VII」では光の戦士たちが、「Opus VIII」では闇の戦士たちが登場します。
▲伊藤龍馬さんによる『FFTA』の描きおろしイラスト。名前のあるキャラクターだけでなく《黒魔道士》のような一般兵にも描き下ろしイラストが作られています。
▲ロベルト・フェラーリさんによる『FF零式』の描きおろしイラスト。クラスゼロの生徒ではなく魔導院のキャラクターたちというのがにくいチョイスです。
▲松田俊孝さんは「Opus VI」では『FFII』を、「Opus VII」では『FFV』を、「Opus VIII」では『FFIX』のイラストを描き下ろしています。
▲小池紅美子さんによる6属性のモンスターたち。動物の日常を描いた風景画のようですね。
▲「Opus VIII」からは新たに泉沢康久さんによる『FFCC』の描き下ろしイラストがカードとなって登場します。

また、この日は描き下ろしイラストを手がけているアーティストの伊藤龍馬さんと松田俊孝さんが来場し、サイン会が開催されました。

▲描き下ろしの《バッツ》のプレイマットにサインをする松田さん。カードだけでなくプレイマットやストレージボックスにサインを希望する人も数多く見られました。

このサイン会は希望者全員がサインをもらえることもあって非常に好評で、イベント後TwitterなどのSNSでサインをもらったアイテムの写真をアップロードするかたがたくさんいらっしゃいました。サインをもらえるのは1点のみだったので、何にサインをもらうかは参加者にとってうれしい悩みになっていたようでした。

ファンフェア恒例(?)の謎解きイベント

昨年の「7周年記念ファンフェア」でも大盛り上がりだった謎解きイベントが今年も開かれました。

昨年の謎解きイベントは『FFV』をテーマにしたものでしたが、今年は「8周年記念」ということで『FFVIII』を想起させるような内容になっていました。

▲クライマックスの戦いも《スコール》と《サイファー》によるものでした。

この謎解きに、あるプレイヤーは1人で、また別のプレイヤーは友人と知恵を出し合って挑戦していました。

▲カードゲーマー公式WEBでインタビュー記事を執筆しているライターのたるほさんも謎解きに挑戦していました。頭を悩ませている様子が表情から見て取れます。

3人チームで挑戦する「BOSS FIGHT」

今回のファンフェアでは新しいアトラクションとして「BOSS FIGHT」も行なわれました。
これはヴィラン(悪役)となったスタッフに3人チームになって挑戦するというものです。
当然、ヴィラン側はそのままでは不利ですから、通常のカードの能力を大幅に強化したヴィラン専用カードを使ってきます。

写真の右下にヴィラン専用のカードが少し映っていますが、たとえば【1-124R】《オーディン》imageはフォワードを1体ブレイクする効果が3倍になっており、一気に3体のフォワードをブレイクしてきますし、【7-130L】《シン》imageは対戦相手のフォワードとモンスターだけをブレイクするようになり、デメリットであった1点ダメージもなくなっています。

普段の『FF-TCG』ではまずありえないダイナミックなカードが飛びかうゲームになるため、対ヴィラン用に「序盤からしかけるデッキ」「中盤までに準備を整えるデッキ」「終盤に高パワーのカードをぶつけるデッキ」のようなフォーメーションを組んで挑戦したり、チーム戦ということで味方にも影響があるようなカードをデッキから入れ替えて挑んだりと、挑戦者はさまざまな戦略を試していました。

このような各種イベントに加えて、プレイヤーどうしが特殊なルール下で戦う「エクストリームランダムバトル」や「オールスタードラフト」、豪華景品をかけてのクイズ大会など、1日を通してさまざまな催しが開かれました。
謎解きやサイン会、クイズ大会は『FF-TCG』を遊んでいなくても楽しめるイベントであり、この日はカードゲームを遊んでいなくても『FF』シリーズのファンであるというかたの姿もたくさん見られ、あらためて『FF』シリーズの魅力と高い人気がうかがえました。

今年は参加できなかったという方も、また開催されるときにはぜひ参加してみてください。

 

◆カードゲーマー掲載の「Opus VIII」収録カード紹介

2月23日の「名人位決定戦」をもって「Opus VII」環境は一区切りとなり、『FF-TCG』は3月22日(金)発売の「Opus VIII」から新シーズンに突入します。

4月からはさっそく全国各地で世界選手権に参加する日本代表の選考会を兼ねる全国大会「MASTERS2019」が始まり、さらに新イベントである3Dayトーナメント「JAPAN CUP」も開催されるなど、次のシーズンの『FF-TCG』も大きく盛り上がることでしょう。

そのなかで重要になってくるのが新ブースターパックの「Opus VIII」です。
ここでは、1月末に発売されたカードゲーマーに掲載された「Opus VIII」収録のカードをあらためてご紹介します。
まだチェックしていなかったというかたはぜひご覧ください、

まず1枚目は【8-078L】《ナハト》。オグロアキラさんの描きおろしイラストになっています。
4コストの土属性フォワードは【4-085H】《ダダルマー》imageや【4-075L】《ウォル》などがいる激戦区ですが、そこに新たに名乗りを上げそうなカードです。

フォワードやモンスターをブレイクするアビリティは一見コストがかかるように見えますが、【1-123R】《オーディン》imageでも4CP+カード1枚で6CPぶんのコストをかけてフォワードを除去しているので、実際はそれほどコストを重く感じることは少ないのではないでしょうか。
【7-012H】《ソール》imageや【4-058C】《サボテンダー》imageといった低コストの優秀なカードににらみをきかせられる存在として今後よく見かけることになりそうです。

続いては【8-124C】《忍者》。こちらは伊藤龍馬さんの描きおろしです。
アビリティのコストにダルが必要なため出してすぐに使うというわけにはいきませんが、コストやパワーを無視して1ターン相手のフォワードを奪ってしまうアビリティは非常にレアなもので、このカードは研究しがいがありそうです。ひとたびアビリティが使えるようになれば、相手はアタックを行なうことも難しくなるでしょう。

また3コストの【ジョブ(一般兵)】ということで、ほかのカードとのシナジーが豊富にあるのも長所です。
同じ水属性の【4-126R】《剣術士》imageや【7-106L】《アグリアス》imageなどと組み合わせてみたいですね。

 

続いては【8-012H】《ゼノス》。
最近充実してきている【ジョブ(光の戦士)】のフォワードに対する強力なアンチカードになっています。
仮に相手が【ジョブ(光の戦士)】を使っていなくてもコスト相応のパワーを持ち、プレイヤーにダメージを与えたときには5000ダメージを与えられるので火属性の多くのカードと相性がよく、【ジョブ(光の戦士)】のフォワードの流行しだいでデッキに投入する枚数を考えたいですね。
あるいは【5-143C】《話術士》imageで相手のフォワードを無理やり【ジョブ(光の戦士)】にしてしまうのもいいかもしれません。

次に紹介するのは氷属性になった【8-041H】《パロム》。
2コストでパワー5000と十分なパワーを持ちながら、フォワード、バックアップ、手札に干渉するアビリティを持った多芸なカードになっています。

火水の2属性で組まれることの多い「パロムポロム」デッキでは【3-020H】《フェニックス》imageなどを使うことで氷属性のCPを出せなくても採用できそうですし、フィールドに出たときのオートアビリティを持つため【2-136R】《ポロム》imageとも好相性です。
また、このカードの登場により【3-143C】《レオノーラ》imageが氷属性のカードにアクセスできるようになった点も見逃せません。

 

風属性からは【8-045R】《アークエンジェルMR》を紹介します。
コストではなくパワーを参照してブロックされないアビリティを持っています。
よく使われている【6-126R】《レイラ》imageと相打ちになってしまうのは不安点であるものの、土属性のデッキなどにはほぼブロックされないフォワードとして活躍してくれそうです。

手札1枚あればバックアップがすべてダルになっていても相手に選ばれないアビリティが使えるため、このカードを単体除去で対処するのは難しいでしょう。

最後に紹介するのは【8-108R】《ルード》。
カードゲーマー掲載時はまだ【ジョブ(タークス)】のメリットがわかりませんでしたが、先日『FF』ポータルサイトのコラムで、彼らのボスである【8-108L】《ルーファウス》が公開されました
これによりサーチできるバックアップということが明らかになり、スペシャルアビリティもじゅうぶんに狙えるカードという評価になりそうです。
相棒となる《レノ》がどういうカードなのか、公開されるのが楽しみですね。

 

◆終わりに

『FF-TCG』8周年記念ファンフェアと、カードゲーマーに掲載された「Opus VIII」収録カードの紹介をお届けしました。

「Opus VIII」が発売される1週間前には、これから『FF-TCG』を始めるプレイヤーにぴったりの「スターターセット2019」2種が発売されます。
これは『FFVII』と『FFXIV』をテーマにしたアイテムになっており、買ってすぐにデッキが手に入ります。
8周年記念ファンフェアで『FF-TCG』に興味を持ったというかたは、こちらもぜひチェックしてみてください。

それではまた、次回の記事でお会いしましょう。