【WARHAMMER】1月9日発売の「ダイアキャズム」編集部で開けてみた!【ミニチュアゲーム】

◆祝!『ウォーハンマー・アンダーワールド』最新弾「ダイアキャズム」発売
皆さん、こんにちは。ゲームメディア編集部の編集(F)です。
2017年10月に発売された第1弾「シェイドスパイア」から始まった『ウォーハンマー・アンダーワールド』シリーズの第4弾、「ダイアキャズム」2021年1月9日に全世界で発売となり、日本語版も国内で販売が開始されました。

個人的にミニチュアゲームが好きな私もさっそく本製品を手に入れてみましたので、今回はそれを紹介したいと思います。
普段、カードゲームしか遊ばないという方も「こんなゲームもあるのか」くらいの気持ちで読んでいただければうれしいです。

それではさっそく始めていきましょう。


『ウォーハンマー』シリーズのなかでも『ウォーハンマー・アンダーワールド』は、各プレイヤーの用意する物が「約40枚のカード」、「3~7個程度の駒」、「厚紙製ゲーム用ボード」、「ダイス数個」で済むので、巨大な盤上で多数のコマを動かすような“ミニチュアゲーム”としてではなく、ゲームのプレイングで勝敗を決する“対戦型アナログゲーム”という位置づけとして人気を博しています。

駒の位置取りなどを六角形のマス目(ヘックス)で管理するため、タクティクスRPGのようなプレイ感で遊ぶことができて競技性も高く、かつては海外のアナログゲーム系イベント会場で大々的なトーナメントも頻繁に開催され、国内でもウォーハンマーストアなどでたびたび店舗大会が開催されていた人気シリーズです。

これまでの『ウォーハンマー・アンダーワールド』シリーズのセットと同様に、今回の「ダイアキャズム」のセットも1箱で2人で対戦するために必要な物がすべて含まれています

先に述べたカード、駒、ボード、ダイスがすべて入っているため、これさえ買って準備すれば、友達と『ウォーハンマー・アンダーワールド』の対戦を楽しむことが可能です。イメージとしては構築済みデッキ2つ入りのスターターセットのようなものですね。

駒とカードはセットで「ウォーバンド」と呼ばれ、過去のセット内に含まれていたり、追加で発売されていたウォーバンドを使うこともできます。カードはルールに従って、混ぜて自分だけの組み合わせにすることもできます。このウォーバンドが、TCGでいうところの自分の使うデッキにあたります。見た目や能力や設定で、お気に入りの駒のあるウォーバンドを探したり、自分のプレイスタイルに有った効果のカードが使えるウォーバンドを探し出して対戦できるようになると、より楽しみ方が広がります。

ゲームに使うカードは、以下のような枚数で封入されています。
各カードをどのように使うのかといった説明は、ルールの説明も必要になってきますので今回は割愛します。

いずれの種類も重複するカードは無く、全96種です。

・“ミアーリの浄化隊”専用の戦術/強化カード:20枚
・“恐怖の壮行団”専用の戦術/強化カード:20枚
・全ウォーバンド用の共通の戦術/強化カード:20枚
・“ミアーリの浄化隊”専用の目的カード:12枚
・“恐怖の壮行団”専用の目的カード:12枚
・全ウォーバンド用の共通の目的カード:12枚

ゲームプレイ時にはカードをシャッフルしたり、手札として保持したりするので、カードの痛みなどが気になる場合にはカードスリーブを用意するといいでしょう。カードサイズは一般的なTCGサイズなので、お気に入りのスリーブを使えます。

ただ、駒のデータが記載されているファイターカードは、条件を満たした場合には裏面にするというルールのために両面カード仕様になっているので、透明スリーブを使用するほうが良いでしょう。

◆セットに含まれる2つの「ウォーバンド」を紹介!
セットに含まれるウォーバンドの内、“ミアーリの浄化隊”を率いるのはウォーバンドにもその名が含まれているミアーリ・ライトコーラー(左から2番目)。

精霊召喚術の達人として、その特徴的な杖と使い魔のフクロウを連れてたデザインの駒になっています。
使い魔のフクロウはラウーリという名で、戦術カードとしてもミアーリに力を貸してくれることも。

“ミアーリの浄化隊”側の駒には“自然”要素を表現するためか、小さな草木のような台座装飾用のパーツが多く付いており、見た目に非常に楽しげで、アエルフ達の設定が小さな台座内でもよく表現されていると思います。

 

セット内のウォーバンドのもう一方、“恐怖の壮行団”のリーダーは“神の恩寵を受けし者”ヴァジラック(左から2番目)。

混沌神スラーネッシュを信仰する槍の名手である彼は、定命の2名に加えてウォーハンマーの世界でスラーンゴールと呼ばれる怪物を引き連れて、ゲームの舞台となるダイアキャズムという地下空洞を探索しています。

“恐怖の壮行団”側の駒の色は一見すると単なる黒ですが、よく見ると濃い紫のプラスチックで形成されており、深い造形の中に暗く影が落ちることで混沌の神を信奉する者の禍々しさが表現されているようです。

彼らがどういった存在なのかは、セットに入っているルールブックの8~9ページ目に詳しくまとめられており、ルールブック冒頭に記載されているストーリーと併せて、実際にゲームをプレイする前に一読すれば、自分が操るウォーバンドを構成するキャラクターたちをより深く知ることができるでしょう。

同じシリーズの他のゲームや、小説などにも関連する重厚な設定も、ウォーハンマーシリーズの魅力のひとつですね。

駒はプラモデルのキットのようにランナーにくっついているので、工作用のニッパーやハサミで切り取る必要がありますが、接着剤が必要ない、はめ込んで組み立てられる構造になっているので、そんなに手間取らずにプレイの準備のための駒の組み立てができると思います。

とは言え今回のセットの駒は、どちらもウォーハンマーの世界では比較的華奢な存在であるアエルフとスラーネッシュ信奉者なので、組み立て時にはパーツを破損しないよう注意した方がいいですね。

ゲーム用のボードはかなり厚手の紙製ボードで両面仕様です。

『ウォーハンマー・アンダーワールド』の特徴として、駒の初期配置場所や侵入できないヘックスの場所が異なる幾つかのボードが存在していて、ゲーム開始時にどのボードのどの面を使用するかを選択できます。

ウォーバンドの選択やデッキ構築に加えて、どのボードで戦いに挑むかもゲームに影響してくるところが面白いところです。

レギュレーションが許すなら過去のセット内のボードもゲームに使用可能なので、貪欲に勝利を目指すのであれば自分のウォーバンドやデッキ構築に最も適したボードが何なのかを考えることができます

例えば、自分のコマが密集していると強いようなウォーバンドであれば、より初期配置で味方が近くなるように配置できるようなボードを選んだ方が良いですし、遠距離攻撃が強いようなウォーバンドであればできるだけ相手の駒から離れられるような配置ができたり、侵入できないヘックスがあるようなボードの方が有利になるかもしれない……といった具合です。この辺りはあまり他のゲームにはない感覚ですね。

◆2021年6月まで毎月新たなウォーバンドが登場!
今月も含め、今年の6月までは毎月新たなウォーバンドが登場することが予告されており、今月末は純然たる混沌を信仰する戦士達2月には外なる星からやって来た者の末裔たるリザードマン達のウォーバンドが追加されることが既に判明しています。

駒は色付きのプラスチック製で、ウォーハンマーシリーズならではの細かな造形で作られているため、塗装などの工夫をしなくてもファンタジー世界を舞台とした迫力のタクティカルバトルの雰囲気を味わうことができますので、最新弾発売を機に、皆さんも対戦型ボードゲームとしての『ウォーハンマー・アンダーワールド』に触れてみてはいかがでしょうか?

ちなみに、『ウォーハンマー・アンダーワールド』には、公式コミュニティで公開されているソロプレイ用追加ルールのほか、オンライン対戦もできるPCゲーム版も存在しているので「このご時勢、実際に人と会ってゲームするのは……」という方でも実は遊ぶことが可能です。

とは言え、いずれも英語のみ(かつPCゲームは2021年1月時点で公開されているのはアーリーアクセス版)なので、現状はある程度覚悟がある人向けですね。どちらも日本語で遊べるようになるのを期待したいところです。

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。