【FFTCG】第2回オンラインファンフェアの作品単トーナメント上位入賞者インタビュー!

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週は、先日開催された第2回オンラインファンフェアで開催された「作品単トーナメント」の上位入賞者に連続インタビューします!

◆はじめに
皆さん、こんにちは! 『FFTCG』プレイヤーのたるほです。
先日の第2回「FFTCGオンラインファンフェア2021」には参加されましたか?

Discord上では普段対戦できない開発スタッフの方と対戦できる「ガンスリンガーの館」や自分のお気に入りのタイトルを使っての「作品単トーナメント」、はじめたてのプレイヤーも参加しやすい「初心者の館」が用意されていました。

また、Youtubeでは世界チャンピオンのKurosawaさんとダンカン(閣下)という超強豪プレイヤーが開発スタッフとガチ対戦をする「スペシャルエキシビションマッチ」や「Opus XIII ~クリスタルの輝き~」新カードの発表、クイズイベントなどの配信が行なわれました。

Youtubeの配信は今も見ることができるので、ぜひチェックしてみてください!
「スペシャルエキシビションマッチ#1」
「スペシャルエキシビションマッチ#2」
「オンラインファンフェア2021公式生放送」

今回、僕は「作品単トーナメント」に参加して楽しみました。
例年「ファンフェア」では「作品単トーナメント」が開催されており、新型コロナウィルス感染症の影響でオンライン上での開催となった今年もそれは変わりませんでした。
自分のお気に入りの作品を思い切り使って楽しめる、年に一度のお祭り的なイベントなので今年も無事開催されてとてもうれしかったです!

「作品単」フォーマットの詳しいルールこちらから!
「好きなタイトルで遊びつくそう! カジュアルフォーマット「作品単」のすゝめ」

さて、今回はそんな「作品単トーナメント」で上位入賞されたプレイヤーの方にミニインタビューを行ない、それぞれのデッキの紹介とそのタイトルを選んだ理由などについてお話を聞いてきました!

 

◆eurekaさんの「FFXIII」
トップバッターは【カテゴリ(XIII)】を使用し、見事今回の「作品単トーナメント」で全勝優勝を果たしたeurekaさんです。

●『FINAL FANTASY XIII』デッキ(「FFTCG オンラインファンフェア2021作品単トーナメント」1位)

カード番号 カード名 枚数
フォワード(28枚)
【1-043H】 《スノウ》 3
【4-037H】 《セラ》 3
【5-116H】 《ライトニング》 1
【7-015R】 《ファング》 3
【1-093H】 《ヴァニラ》 3
【5-041R】 《スノウ》 2
【7-035L】 《セラ》 3
【10-097R】 《ノエル》 3
【10-137S】 《ライトニング》 1
【4-115L】 《ライトニング》 3
【12-033R】 《スノウ》 3
バックアップ(16枚)
【1-045R】 《セラ》 3
【1-193S】 《ジル・ナバート》 3
【7-102R】 《ライトニング》 2
【1-196S】 《モーグリ[XIII−2]》 3
【1-091R】 《アモダ》 2
【7-033R】 《スノウ》 3
召喚獣(6枚)
【4-093R】 《ヘカトンケイル》 3
【8-083C】 《ヘカトンケイル》 3

――「作品単トーナメント」優勝おめでとうございます。
eureka:ありがとうございます。

――まず【カテゴリ(XIII)】を使おうと思った理由を教えてください。
eureka:今回【カテゴリ(XIII)】を使いたいと思った理由は2つあります。
まず1つは作品が好き、というのが理由です。特に『FINAL FANTASY XIII-2』はシリーズでもっとも好きなタイトルです。

もう1つの理由として【カテゴリ(XIII)】のデッキの動きが、原作の“ブレイク”というメカニズムを彷彿とさせてくれるという点です。
これは、敵を攻撃していきブレイクゲージが貯まることで防御を無意味にして敵に与えるダメージが増えるというメカニズムなのですが、【カテゴリ(XIII)】のフォワードはアタック時に相手をダルにするアビリティが多く、これが『FINAL FANTASY XIII』のゲーム性を非常にうまく再現しているので、原作再現へのこだわりが感じられて楽しいというところから今回デッキを使おうと思いました。

――デッキについてお話を聞きたいと思います。ズバリデッキのキーカードはなんでしょう?
eureka:このデッキのキーカードは【12-033R】《スノウ》imageと【1-045R】《セラ》imageの2枚です。

「作品単」というフォーマットは、特定の【カテゴリ】のカードのみを使ってデッキを作るという性質上、ほとんどのタイトルで採用できる召喚獣が限定されるという特徴があります。たとえば今回使用者が多かった【カテゴリ(XIV)】には召喚獣がいないため、【カテゴリ(Special)】の【8-015H】《バハムート》image以外の召喚獣を採用することができません。

そんななかで【1-045R】《セラ》imageは自身がコントロールする【カード名(スノウ)】が対戦相手のアビリティに選ばれなくなるアビリティを持っているので、召喚獣が少なく同じ名前のカードを複数枚フィールドに出せる「作品単」というフォーマットでは非常に強力な効果を発揮します。

そして「Opus XII」で登場した【12-033R】《スノウ》imageはコストの違う【カード名(セラ)】を2枚サーチするというアビリティを持っていので、先ほどの【1-045R】《セラ》imageを確実に手札に加えることができます。

【12-033R】《スノウ》imageで【1-045R】《セラ》imageをサーチし、【1-045R】《セラ》imageで《スノウ》たちを守って戦えるというのが「作品単」における【カテゴリ(FFXIII)】の強みです。

加えて「XIII」はフォワードのコストが全体的に低いため展開力が高く、【4-115L】《ライトニング》imageや【4-037H】《セラ》imageなど相手のフォワードをダルにするカードが優秀なので、相手のブロッカーにひるまず戦うことができます。

また「作品単」では召喚獣が限定されるというお話をしましたが、【カテゴリ(XIII)】は召喚獣の枚数が多く自由度が高いのも強みと言えます。

今回私は2種類の《ヘカトンケイル》を採用しました。

【8-083C/1-117R】《ヘカトンケイル》imageは【1-093H】《ヴァニラ》imageのアビリティのために採用したという意味合いが強いですが、「作品単」というフォーマットでは【5-161S】《アリゼー》imageのように、従来のスタンダード構築以上にポテンシャルを発揮できるカードがあるため、こうしたカードに対抗できる手段を自然と採用できるのは、選択肢の多い【カテゴリ(XIII)】ならではの強みと言えます。

またフォワードのパワーラインが低く、ダルを駆使してダメージを与えていく【カテゴリ(XIII)】は、パワーラインが高く【1-064R】《エアリス》imageでフォワードをアクティブにできる【カテゴリ(VII)】が苦手なため、コスト面で損をしてでも絶対に対処しなければなりません。そういった意味でも【1-117R】《ヘカトンケイル》imageは非常に重要な役割を担うカードでした。

――大会を通してみて感想などあれば教えてください。
eureka:先ほど話したようにこのデッキは【カテゴリ(Ⅶ)】が苦手なので、今回は勝ててラッキーでした。
【1-064R】《エアリス》imageももちろんですが、こちらから攻めていくことが勝ちにつながるデッキなので、【11-130L】《セフィロス》imageの条件を自然と満たしてしまいやすく【1-045R】《セラ》imageをブレイクされると簡単に負けてしまいます。

今回のトーナメントでも「VII」のデッキと当たったのですが、そこで対戦した方は光、闇属性の採用枠に【4-145H】《クラウド》imageを選ばれていたので、おそらく【11-130L】《セフィロス》imageは採用されていなかったと思います。また【1-064R】《エアリス》imageも出てこなかったので、相性差を覆して勝つことができました。

あらためてデッキを見返すと【10-097R】《ノエル》imageや【10-137S】《ライトニング》imageも検討の余地があるカードだったので、トーナメントの後で【6-034R】《スノウ》imageと入れ替えましたが、トータルでは非常に満足いくデッキができたと思います。

――ありがとうございました。

 

◆しらさぎさんの「FFXIV」
続いては下馬評も高かった【カテゴリ(XIV)】を使用したしらさぎさんへのインタビューです。

●『FINAL FANTASY XIV』デッキ(「FFTCG オンラインファンフェア2021作品単トーナメント」3位)

カード番号 カード名 枚数
フォワード(33枚)
【5-158S】 《イダ》 3
【8-092C】 《アルフィノ》 2
【13-135S】 《ウリエンジェ》 3
【5-068L】 《ヤ・シュトラ》 2
【5-159S】 《パパリモ》 3
【12-003R】 《アリゼー》 3
【12-004R】 《アルフィノ》 3
【12-119L】 《ヤ・シュトラ》 2
【13-138S】 《光の巫女》 3
【6-083H】 《ヤ・シュトラ》 2
【6-088L】 《エスティニアン》 1
【9-014L】 《ネール》 2
【13-134S】 《ヤ・シュトラ》 3
【13-129S】 《フィリア》 1
バックアップ(17枚)
【5-162S】 《アルフィノ》 1
【6-071H】 《クルル[XIV]》 2
【8-090C】 《アリゼー》 2
【8-146S】 《サンクレッド》 1
【5-120C】 《ルイゾワ》 2
【2-093H】 《ラウバーン》 2
【5-160S】 《ミンフィリア》 3
【5-161S】 《アリゼー》 3
【6-079L】 《ミンフィリア》 1

――【カテゴリ(XIV)】は人気もあり、強力なタイトルという評判でしたが、その中でもトップの成績がしらさぎさんということで、おめでとうございます!
しらさぎ:ありがとうございます。

――今回【カテゴリ(XIV)】を使おうと思った理由から聞かせていただけますか?
しらさぎ:今回【カテゴリ(XIV)】を使おうと思ったのは、私が今まさに『FINAL  FANTASY XIV』をプレイしていて、もっとも身近なタイトルであり、また先日「対戦デッキ FINAL FANTASY XIV SHADOWBRINGERS」が登場したことで大きく強化されたタイトルだったからです。

もともと『FF』シリーズでは『FFVI』と『FFXIV』が特にお気に入りで、今回もギリギリまでどちらを使おうか悩んでいたのですが、「作品単」のイベントでは今までずっと【カテゴリ(XIV)】を使い続けていきたこともあり、最終的には今回も【カテゴリ(XIV)】を使おうと決めました。

――確かに「対戦デッキ」の発売で【カテゴリ(XIV)】は大幅に強化された印象がありますが、実際はどのような変化があったのでしょうか?
しらさぎ:もともと【カテゴリ(XIV)】は【5-161S】《アリゼー》imageですべての【ジョブ(暁の血盟)】にヘイストを与えることができるという強みがあり、また【5-158S】《イダ》imageというコストが軽く簡単にパワー10000以上になる強力なフォワードがいるタイトルではありましたが、召喚獣がいないカテゴリのため、除去を【5-158S】《イダ》imageと【6-083H】《ヤ・シュトラ》imageに頼っているのが弱点でした。

【5-158S】《イダ》imageと【6-083H】《ヤ・シュトラ》imageでダメージを与えるには、どちらも【ジョブ(暁の血盟)】を複数並べる必要があり、これまで【ジョブ(暁の血盟)】にはコストが軽いカードが少なかったため、フィールドに展開するためにかなりコストをかけなければなりませんでした。そうすると手札が枯渇気味になり、一度盤面を返されてしまうとそのまま息切れしてしまうことがよくありました。

しかし、「Opus XII」と今回の「対戦デッキ」により低コストの【ジョブ(暁の血盟)】が数多く登場したため、こういった弱点が克服されたのが【カテゴリ(XIV)】デッキの大きな強化につながりました。

「Opus XII」で収録された【12-003R】《アリゼー》imageと【12-004R】《アルフィノ》imageはどちらもサーチのアビリティがあるため今まで以上に柔軟に展開できる力がつき、「対戦デッキ」で登場した【13-135S】《ウリエンジェ》はデッキのすべてを【カテゴリ(XIV)】で構築できる「作品単」では実質0CPで使えるうえにEXバーストまで持っているという破格のスペックです。

また【13-134S】《ヤ・シュトラ》も、コストこそかかりますが「作品単」で特に真価を発揮するカードです。
「スタンダード構築」と違い【ジョブ(暁の血盟)】を並べやすいため【9-014L】《ネール》imageのようにコストが大きなカードも簡単にフィールドに出すことができるというのも「作品単」ならではの強さでした。

こういったカードが追加されたことで展開力が上がり【5-158S】《イダ》imageと【6-083H】《ヤ・シュトラ》imageで相手のフォワードをより対処しやすくなったのが今回の大きな強化です。

加えて、今回もっとも活躍してくれたのが【13-138S】《光の巫女》でした。

【ジョブ(暁の血盟)】のフォワードのパワーを+2000してくれるだけでも強力ですが、【13-138S】《光の巫女》を除去してしまうとこちらはさらに【ジョブ(暁の血盟)】を展開できるため、相手に強くプレッシャーをかけられるカードです。

相手からすれば、ブレイクしてしまえば目に見えてアドバンテージを与えてしまうカードなので、チャンプアタック(※パワーの高いフォワードにブロックされて一方的に負けてしまうアタックのこと)でもブロックされなかったりと、テキスト以上の働きをしてくれました。

特に印象深かったのが【カテゴリ(XIV)】の同タイトル対決になったときで、お互いフォワードを並べて膠着した盤面のなかでパワーが一番低い【13-138S】《光の巫女》だけが淡々とダメージを与え続けるという不思議な展開になりました(笑)それほど影響力の大きいカードなんだなと対戦を通じてあらためて感じましたね。

1つだけ心残りなのが、バックアップの展開を優先するデッキではなかったので、原作でのキャラクターが好きで採用した【6-088L】《エスティニアン》imageを活躍させられなかったことです。このスロットはもっと検討の余地があったので、次の機会があればそこを意識しながら構築したいと思います。

――大会を通して感想などあれば教えてください。
しらさぎ:以前から使ってきたタイトルで3位という結果が出たので、【カテゴリ(XIV)】を使ってよかったなと思いました。
「作品単」はこれで一旦ひと区切りなので、これからは「スタンダード」で【13-138S】《光の巫女》や【13-134S】《ヤ・シュトラ》を使ってあげたいと思います。

――ありがとうございました。

 

◆テートクさんの「FFIX」
お次はテートクさんの『FINAL FANTASY IX』デッキです。

●『FINAL FANTASY IX』デッキ(「FFTCG オンラインファンフェア2021作品単トーナメント」5位)

カード番号 カード名 枚数
フォワード(30枚)
【8-118H】 《スタイナー》 3
【12-127C】 《スタイナー》 3
【3-137R】 《スタイナー》 2
【4-129L】 《スタイナー》 2
【12-103H】 《ベアトリクス》 3
【4-135R】 《ベアトリクス》 2
【8-115L】 《ジタン》 3
【3-056H】 《ジタン》 2
【3-154S】 《ジタン》 1
【8-126H】 《フライヤ》 1
【12-125C】 《フライヤ》 1
【8-016H】 《ビビ》 3
【11-090L】 《クジャ》 2
【12-018H】 《ラニ》 2
バックアップ(17枚)
【3-122C】 《アルテミシオン》 3
【3-141C】 《モグ[IX]》 2
【3-127R】 《エーコ》 3
【3-126H】 《エーコ》 1
【3-015R】 《黒のワルツ2号》 2
【3-018C】 《ビビ》 3
【11-098C】 《パック》 2
【4-110R】 《ブルメシア王》 1
召喚獣(3枚)
【4-073C】 《アトモス》 3

――今回は【カテゴリ(IX)】を使っての5位入賞、おめでとうございます!
テートク:ありがとうございます。

――テートクさんは以前のインタビューでゲームシリーズでは『FFIX』が好きとうかがっていたので納得のデッキ選択でした。
テートク:そうですね。やはり『FFIX』が好きなので、今回のトーナメントでも【カテゴリ(IX)】を使うしかないなということで、このデッキを選択しました。また【カテゴリ(IX)】はここ最近のセットでかなり強化をもらっていたので、可能性を感じていたという点もあります。

――今回使われた『FINAL FANTASY IX』デッキはどんなデッキなんでしょうか?
テートク:「Opus XII」で登場した【12-103H】《ベアトリクス》imageを軸に【ジョブ(騎士)】のギミックに寄せて構築しています。

ここ1年は新型コロナウィルス感染症の影響で公式大会などのイベントがなかったこともあり、現在は「大会で勝つ!」というよりはカジュアルに使いたいカードを盛り込んだデッキを使っているのですが、そんななか「火水」デッキで使った【12-103H】《ベアトリクス》imageに手応えを感じていて、これは「作品単」でも活躍が見込めるんじゃないかということでデッキにしてみました。

【カテゴリ(IX)】は《スタイナー》と《ベアトリクス》で合計6種類の【ジョブ(騎士)】を採用できるため【12-103H】《ベアトリクス》imageのアビリティが使いやすくなっています。

コスト軽減も強力で【12-103H】《ベアトリクス》image以外の【ジョブ(騎士)】は実質1CPでキャストできるようになるため、そういった意味でも運用しやすいです。この展開力を活かして【12-103H】《ベアトリクス》image→【ジョブ(騎士)】とつなげることで、フォワードのパワーを+4000してアタックを通していく動きが非常に強力です。

このカードのおかげで、今回のトーナメントでも相手のブロッカーの【11-015L】《ブラスカの究極召喚獣》imageをさらに高いパワーで超えながらアタックできたりと、十分にそのパフォーマンスを発揮してくれました。

特に【8-118H】《スタイナー》imageとは相性がよく、【8-118H】《スタイナー》imageがいる状態で【12-103H】《ベアトリクス》imageにつないでも【12-103H】《ベアトリクス》imageで+2000、【8-118H】《スタイナー》imageで+1000と受けるダメージ-1000でこちらもパワー4000相当の修正を受けることができるため、非常に活躍してくれます。

【12-103H】《ベアトリクス》imageがあったからこそ勝てた試合も多かったので、今回の大会を通してMVPは間違いなく【12-103H】《ベアトリクス》imageだと思います。

また【8-115L】《ジタン》imageは「作品単」でも活躍してくれた1枚でした。
「作品単」はスタンダード構築などと違い除去が少ない環境なため、1ターン目にキャストしてからのアタックを通しやすく、ヘイストを与える手段がないながらも非常に使いやすかったです。

万が一対処されたとしても、こちらの本命である【12-103H】《ベアトリクス》imageを対処されにくくなるので、気軽な気持ちで使えるのもよかったです。

また【カテゴリ(IX)】は除去に優れているのも特徴で、【11-090L】《クジャ》imageのように1枚で完結しているものや、【8-126H】《フライヤ》imageと【12-125C】《フライヤ》image、【3-015R】《黒のワルツ2号》imageと【3-018C】《ビビ》imageのように、組み合わせて除去を行なう手段が豊富にあります。

【8-126H】《フライヤ》imageは今回【12-125C】《フライヤ》imageが追加されたことでヘイストを与えやすくなったというのも強化された点ですね。
また【8-016H】《ビビ》imageは「作品単」ならではの強さを持ち、簡単に7000~10000ダメージを狙っていくことができます。

【8-016H】《ビビ》imageをブレイクゾーンから出せる【11-098C】《パック》imageも、1枚で最大3枚も【カテゴリ(IX)】のキャラクターを展開できるので、相性がいい組み合わせとなっています。キーカードである【12-103H】《ベアトリクス》imageや【8-115L】《ジタン》imageが2CPなので、こちらの想像以上の働きをしてくれるシーンもあった1枚でした。

――大会を振り返っての感想などあれば教えてください。
テートク:デッキ全体がアグロ寄りの構築だったので、バックアップの枚数はもう少し減らしてフォワードにスロットを割いてもよかったと思います。ただ、自分でもこんなに勝てると思っていなかったので3勝1敗という結果はとても満足いくものになりました。

――ありがとうございました!

◆やぶさんの「FFVIII」

最後に紹介するのは【カテゴリ(VIII)】を使用したやぶさん(今回のトーナメントには「Squall」のプレイヤーネームで参加)へのインタビューです。

●『FINAL FANTASY VIII』デッキ(「FFTCG オンラインファンフェア2021作品単トーナメント」9位)

カード番号 カード名 枚数
フォワード(32枚)
 【6-004C】 《キロス》 2
【6-033H】 《スコール》 2
【9-038R】 《リノア》 3
 【1-041L】 《スコール》 1
 【2-047L】 《リノア》 3
 【2-105C】 《キロス》 2
 【6-040H】 《ラグナ》 3
 【10-033L】 《スコール》 1
 【1-042R】 《スコール》 3
 【1-059R】 《ラグナ》 3
 【6-012R】 《ゼル》 1
 【8-035H】 《スコール》 1
 【9-023R】 《キスティス》 3
 【9-027H】 《スコール》 3
 【2-038H】 《スコール》 1
バックアップ(12枚)
 【2-009R】 《セルフィ》 1
 【4-100C】 《エスタ兵》 2
 【2-001H】 《アーヴァイン》 1
 【2-048R】 《リノア》 3
 【6-013R】 《セルフィ》 3
 【9-001C】 《アーヴァイン》 2
召喚獣(3枚)
 【6-052R】 《ディアボロス》 3
モンスター(3枚)
【5-034C】 《ゲスパー》 3

――【カテゴリ(VIII)】を使っての上位入賞おめでとうございます!
やぶ:ありがとうございます。

――さっそくですが、今回【カテゴリ(VIII)】を使おうと思った理由を教えてください。
やぶ:やっぱり『FINAL FANTASY VIII』が好きだからというのが大きいですね。
もともと私は『FINAL FANTASY』シリーズをプレイしていなくて、初めてプレイしたのが『FINAL FANTASY VIII』だったんですが、最初プレイしたときは全然クリアできなくて(笑)。

『FINAL FANTASY VIII』はこちらのレベルを上げるほど敵も強くなっていくというシステムなんですが、当時「RPGはレベルを上げればクリアできるもの」と思っていた私にとってはとても衝撃的でした。

『FFTCG』を始めたのも、前身の「Chapter」シリーズで《スコール》と《サイファー》がS(現在のレジェンド相当のレアリティ)だから、『FFVIII』好きならと勧められたのがきっかけで、今回も最初から【カテゴリ(VIII)】を使うことだけを考えていました。

▲「Chapter」シリーズの《スコール》と《サイファー》。

――『FFVIII』の熱狂的なファンなんですね。今回のデッキにもこだわりなどあるのでしょうか?
やぶ:デッキを作るにあたって、主人公である《スコール》は全部入れようと思い【カード名(スコール)】のカードを全種類デッキに入れています。

もちろんやるからには勝ちたいので、そういったこだわりは持ちつつもデッキそのものはしっかり戦えるように構築しました。

「作品単」における【カテゴリ(VIII)】ならではの強みは手札破壊性能の高さだと考えているので、デッキのカギは【1-042R】《スコール》imageと【6-040H】《ラグナ》imageの親子と【5-034C】《ゲスパー》imageによる手札破壊で相手の手札を減らしてこちらの土俵に引きずり込むことです。

「作品単」はスタンダード構築などに比べてカード同士のシナジーが強く出るので、序盤に大量の手札破壊をしかけて相手の展開をくじいてしまえば、相手のデッキにポテンシャルを発揮させず、そのまま勝ちやすい環境でもあります。

特に先攻でバックアップ1枚からスタートして2ターン目に【5-034C】《ゲスパー》image、【6-040H】《ラグナ》image、【1-042R】《スコール》imageと動くことで3枚手札を捨てさせ、ゲームの主導権を握る動きが強力です。

これが決まれば3~4ターンほどで相手を押し切ることができるので、基本的にはこの動きを軸としてデッキを組んでいます。

そのため、構築するうえで心がけたのが、なるべく3CPのカードを中心に採用するということです。
たとえば【6-052R】《ディアボロス》imageはもともと【6-074C】《サボテンダー》imageと2枚ずつ採用していましたが、基本的にバックアップは1枚で手札を使い切ってプレイを進めるという想定なので、手札がない状態で引いてきても使えないケースがあるなということで、最終的には【6-052R】《ディアボロス》image3枚という現在の形となっています。

また、小さなテクニックですが、3CPでドローやサーチができるカードは効果の解決にスタックして【5-034C】《ゲスパー》imageのアビリティを起動することで、こちらは手札を捨てることなく相手だけ手札を捨てさせることができるので、このデッキでは重宝します。そういった意味でも3CPのカードはこのデッキとの相性が非常にいいですね。

また【カテゴリ(VIII)】は「Opus IX」で大幅に強化されたというのも、今回強かったと感じた点でした。なかでも【9-038R】《リノア》imageは強力で、このデッキには《スコール》が大量に採用されているのでアビリティを存分に使うことができます。

ダル、凍結を使った戦術はパワー勝負になりがちな「作品単」では優秀で、『FFXIV』デッキとの対戦では相手の【5-158S】《イダ》imageを凍結し続けて勝つなど、相手の戦略を無効にすることもできて強力だと感じました。

――大会を振り返っての感想などがあればお話しください。
やぶ:トーナメントの初戦で、6ダメージまで押し込んで勝利まであと一歩という状況にできたのですが、【6-002L】《ガーランド》imageのスペシャルアビリティとパワーラインの低い【カテゴリ(VIII)】との相性がとても悪く試合を落としてしまいました。しかし、それ以外の対戦では作戦どおり相手に何もさせず勝つ展開に持っていけたので、こだわったデッキで勝つことができてよかったです。

――ありがとうございました!

◆おわりに
今回は「FFTCG オンラインファンフェア2021」で開催された「作品単トーナメント」で上位入賞された4人にインタビューを行ない、それぞれの作品への想いやデッキのこだわりについてお聞きしました。

今年はオンラインでしたが年に一度の恒例イベントということもあり、皆さんこだわりを持ってデッキをチョイスされていたのがうかがえたと思います。

かくいう僕も当然【カテゴリ(FFTA)】で挑戦し、なんと4位に入賞することができました。僕のデッキも、また何かの機会に紹介できればと思います。

やはり好きなタイトルで戦えるというのは 『FFTCG』の大きな魅力だと思うので、また「作品単」のイベントが開催されるのを楽しみにして、デッキを研究していきたいですね。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!