『ポケモンカードゲーム』専門店・晴れる屋2に行ってみた!

本日(7月7日)、秋葉原にてグランドオープンを迎えた
『ポケモンカードゲーム(以下、ポケカ)』専門店「晴れる屋2」!

編集部ではオープン前の店舗にお邪魔させていただき、
晴れる屋グループの代表である齋藤友晴氏にショートインタビューを行ないました!

◆齋藤友晴
株式会社晴れる屋 代表取締役社長、
「トモハッピー」としてユーチューバーとしても活躍。

これまで『マジック:ザ・ギャザリング(以下、マジック)』専門店として晴れる屋を率いてきた氏が、『ポケカ』専門店を立ち上げた理由や今後の展望などを伺いました!

――「晴れる屋2」はビル一棟丸ごとの店舗ですが、その狙いをお聞かせください。

もともとビル一棟でやろうと決めていたわけではありません。ただ、これまでの店舗運営の中で、商品スペースとプレイスペースの両方を確保できる広いテナントでやることにメリットは感じていました。
しかし秋葉原は小さいテナントか大きなビルのどちらかばかりで、物件探しは難航していました。そんな中、広さが当初想定の1.5~2倍程度のほどよい小型のビルが見つかったんです。築50年ということもあり、改装等の初期コストは結構かかりますが、立地と賃料から決定しました。

――秋葉原という場所を選ばれた理由はなんですか?

一番大きいのはシンプルに集客が一番期待できるからです。日本で最もTCGショップが多く、『ポケカ』好きの人の足もたくさん向いているというのはやはり強みですね。『ポケカ』の場合、ポケモンセンターに近いというのも強みになるので池袋も候補でしたが、秋葉原なら『マジック』専門の晴れる屋秋葉原店もあるのでお客さんが相互に来ていただけるかなと考えています。

――ビル全体が店舗になったことで苦労された点はありますか?

フロアが分かれることでスタッフの持ち場が増えてしまい連携が取り辛いですし、人数も多くしなければいけない。エレベーターがなく階段で上がらなければならないというのもハンデですよね。
ですが、そこも含めて覚悟を決めて大規模にやろうということで、スタッフも30名、初期予算も1.5億円かけてスタートしました。

――スタッフはフロアごとに担当が決まっており、いくつかのフロアを移動するようなことはない、ということでしょうか?

はい、基本的には持ち場は固定になっています。当店は地上5階、地下1階の計6フロアになっていて、1~2階が販売、3階が通販の窓口とオフィス、4~5階がプレイスペース、地下は買取スペースになっています。
5階はイベントでの使用も想定した予備スペースで、普段は5階を除いたすべてのフロアにスタッフが常駐している形になるため、スタッフも多く必要になりました。

――すでに始まっている先行買取の中で、おどろくような品物はありましたか?

先行買取よりも前の、『マジック』の買取の際に持ち込まれた“かいりきリザードン”が一番高額ではありますが、イベント限定の《アセロラ》や“がんばリーリエ”といった高額なカードもちらほら集まってきています。

――晴れる屋は『マジック』専門店として運営されてきましたが、次の商材として『ポケカ』を選ばれた理由をお教えください。

今、圧倒的に『ポケカ』の人気が高く、幅広い層の方が『ポケカ』を買ったり遊んだりしている状況です。
5か月以上前、オープンを決めた際もそうでしたが、現在はそれ以上に人気が高まってきていて、正直良いタイミングだったなと思っています。
当社としては『マジック』専門店を3年間で100店舗47都道府県に出すのを大目標として公言していますが、『マジック』はカードゲームのゴールと言われるくらい年齢層も高めで、生涯遊ぶことのできるタイトルだと思います。ただその反面、奥が深すぎるんです。
対して、『ポケカ』はカードゲームというものの入り口として一番強いと思っています。
たくさんのカードゲーマーが産まれているタイトルに直接貢献することで、カードゲーム文化そのものを盛り上げることができれば、晴れる屋にとっても『マジック』にとっても有意義だと思い、『ポケカ』専門店を作ることを決めました。

――『マジック』専門店である晴れる屋が、『ポケカ』専門店をはじめるにあたり、スタッフはどう募集されたのですか?

100%は無理でも、なるべく多くの方にご理解と応援をしてもらいたかったので、まず社内スタッフ全員に『ポケカ』専門店をやりたいと伝えました。その後、動画などで対外的に発表し、その流れでSNSや動画を通じてスタッフの募集をしたところ、30名の枠に100名近いすばらしい人たちにご応募いただきました。
『ポケカ』の熱量のすごさを改めて感じましたし、『ポケカ』の専門店で働きたいという情熱の向かう先として、新たな雇用を供給できたのではないかと思っています。総合カードショップになると『ポケカ』だけが好きな人も、他のタイトルを業務として覚えなければならないでしょうから、そこは強みです。

――晴れる屋では神決定戦などの『マジック』の大会を企画されていますが、晴れる屋2でも大会イベントを開催されるのですか?

大会は毎日開催していく予定です。もちろん大型大会も計画しています。名称は未定ですが、“ポケカスタン神決定戦”のような内容ですね。
加えて、公式のイベントもたくさん開催します。『ポケカ』のイベントとして需要があるもの、そして盛り上げて行きたいものをどんどんやっていきたいですね。

――今後も晴れる屋、晴れる屋2に続く、新たなタイトルの専門店を出店される計画はありますか?

はい、晴れる屋3、4とやっていく気概はあります!

――専門店でいけそう、というタイトルを定める基準などはありますか?

現在、カードゲーム業界全体の調子自体はいいのですが、今は『ポケカ』が突出しているんです。他のタイトルも盛り上がりはあるものの、ちょっと状況の変化が目まぐるしいと感じていて、次にどれかというのはわからない状態ですね。
ただ、やっぱり歴史が長くて商材が多いタイトルじゃないと専門店はやりづらく感じますね。単一タイトルに絞ると新商品の発売日が少なくなってしまうので、必然的に売上の構成比率は古物が増えることになりますから。
もし晴れる屋3ができるなら、何の専門店になるかというのは楽しみにしていてください。

……コッソリお教えしますと、現在候補に上がっているタイトルは『遊戯王OCG』や『デュエル・マスターズ』ですね。

――オープンへの意気込みと、今後の晴れる屋2の展望をお願いします。

すでにたくさんの素敵なカードショップがありますが、晴れる屋2は『ポケカ』を一番盛り上げることのできるカードショップになることを目標にしています。
今回集まってくれたすばらしいスタッフたちと一緒に、ひたすら楽しく、ひたすら真剣に『ポケカ』と向き合っていきますので、よろしくお願いします!
皆様のご来店、お待ちしています!

■晴れる屋2
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-2-5
JR秋葉原駅 電気街口から徒歩2分
営業時間: 10:00~22:00

齋藤氏へのインタビュー後、取材班はオープン直前の店内も見せてもらったぞ!
すでに晴れる屋2はオープンしているので、ぜひ直接足を運んでみよう!!
※以下の写真は「晴れる屋2」オープン前の7月5日時点のものです。

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