今さら語りたい『ビルディバイド』その2

こんにちは、編集(B)です。本日待望の第2弾ブースターパック「開かれた戦端、交差する宿命」が発売となった『ビルディバイドTCG』。今回はこれまでの第1弾総括として、編集部内で主に使用していたデッキを紹介していこうという記事になります。
(編集部内におけるメタゲーム準拠のデッキなため、世間のメタ環境とは大きく異なっている可能性があります。)

私が第1弾環境で使用していたデッキは【赤黒バドラトス】「あまりにインパクトの強い《猛焔竜 グラナディガ》」と「赤なのにエナジー加速!?」といった興味から構築を決めたデッキとなります。環境当初ではあまり注目されていなかったデッキタイプのようでしたが、次第に《グラナディガ》の対処が難しいとして認知されていった印象がありますね。プレイする中で微調整を加えていますので、各カードごとに軽く解説をつけてみます。

まず現状のデッキリストはこちら。

赤黒バドラトス【デッキコード:uBtLjR70uS】

No.カード名コストパワーヒットタイプトリガー枚数
A-B1-71N火竜のアギト6テリトリー1
A-B1-86SR猛焔竜 グラナディガ9110002ユニットB4
A-S1-04SD“デッドルーク” リヴァワート765002ユニットB2
A-B1-87SR烈火の逆鱗 バドラトス665002ユニット4
A-S1-06SD“ブラックナイト” ライゾーム560001ユニットB2
A-S2-05SD不屈の獅子 ライオネル560001ユニット1
A-B1-03Nアンビション・イーター430001ユニット3
A-B1-77R細心の白兎 アゴラ440001ユニットB4
A-B1-72N風を読む翼 パッソー220001ユニット2
A-B1-22R一夜の悪夢6コマンド2
A-S1-07SD呪われた切札(Q)5コマンド4
A-B1-89N地に潜む脅威5コマンド2
A-B1-90R張り裂ける大地(Q)5コマンド4
A-B1-19N邪悪な取引(Q)4コマンド2
A-S2-07SD虚を突く一手(Q)3コマンド4
※太字=対応称号、Q=クイック、B=バスター、☆=ショット


■テリトリー・ユニットカードの紹介

・《火竜のアギト》×1枚──────《バドラトス》の称号「竜人王」によって開放されるテリトリー。コスト7以上のユニットはそうポンポンと出せるものではないが、それだけライフ回復の恩恵は大きいといえます。このデッキでは《グラナディガ》と《リヴァワート》の2種6枚が対象となっており、ライフを増やす=墓地に落ちるカードが増えるため、《邪悪な取引》や《一夜の悪夢》の選択肢が増えるのもうれしいところ。

・《烈火の逆鱗 バドラトス》×4枚──────コスト6/パワー6500はやや見劣りするスペックですが、対象に取れないヒット2という点が優秀です。基本的にはエナジーのコスト7ユニット《グラナディガ》や《リヴァワート》との入れ替わりがメイン。《一夜の悪夢》との相性が良好で、墓地から蘇生したのちエナジーと入れ替わることでリムーブ効果を回避できます。

《猛焔竜 グラナディガ》×4枚──────パワー11000/ヒット2と圧倒的な攻撃力を持つこのデッキのエース。第1弾環境ではショットトリガー1枚で対処できるカードが《倫理の枷》《呪われた切札》《張り裂ける大地》の3種類しかないため、最も処理に困るユニットといえます。さらに破壊時に誘発する効果も持ち、エナジーから《ライゾーム》や《アンビション・イーター》《パッソー》を登場させる動きが強力。《バドラトス》を展開するまで(理想は3ターン目)にエナジーに仕込めているかが勝利の鍵となります。


《“デッドルーク” リヴァワート》×2枚──────テリトリー《火竜のアギト》とのコンボでライフを回復しつつ相手盤面を崩壊されられます。横に並ぶデッキへのカウンターや、同型ミラーの際にも《グラナディガ》に殴り勝てるうえ、ヒット2でライフも削れる、場面を選ばない超優秀なユニット

《“ブラックナイト” ライゾーム》×2枚【※自由枠】──────レスト時のパワー9000【デコイ】が非常に突破しづらく、第1弾環境おけるパワーラインの基準となるであろうユニット。特に《ブルーム》軸の黒デッキからは何度も展開されるため、このユニットを突破する手段は用意しておきたいところです。A-B1-15UR《“マッドビショップ”エンダイヴ》も強力ですが、《グラナディガ》からの展開が可能か否かでこちらを優先しています。黒軸のデッキが流行るようなら、テリトリー《千尋の大渓谷》を有する《ライオネル》軸のデッキは活躍の場がありそうですね。

《不屈の獅子 ライオネル》×1枚【※自由枠】──────殴りっぱなしの《グラナディガ》や、ライフをエナジーに変化する《アゴラ》によってライフが減るこのデッキにおいて、盤面処理とブロッカーを兼ねる縁の下の力持ち。お試し採用中です。


《アンビション・イーター》×3枚──────【デコイ】と破壊時1ドローを持つお得感満載のユニット。《グラナディガ》の破壊時に呼び出せるため、余裕があればエナジーに《ライゾーム》かこのカードのどちらかは1枚仕込んでおきたいです。

《細心の白兎 アゴラ》×4枚──────このデッキのマリガン基準はこのカード! 2ターン目に展開し、3ターン目に6エナジーを確保するのが仕事です。パワーもあまり高くなく、戦力としては数えづらいユニットではありますが、最も安定してエナジー加速をもたらしてくれます。

《風を読む翼 パッソー》×2枚【※自由枠】──────エナジー加速による大型ユニット展開を狙うこのデッキでは、ドロー効果が活きる場面も少なくありません。純粋な軽量ユニットとしてアタッカーやブロッカーもこなせるので、序盤はエナジーに、終盤はドローにといつ引いても役割を持てるユニットです。


■コマンドカードの紹介

《一夜の悪夢》×2枚【※自由枠】──────5枚目6枚目の《バドラトス》。主に墓地にある《バドラトス》を経由して、エナジーから《グラナディガ》か《リヴァワート》の登場を狙うコマンドです。《バドラトス》がエナジーに移動することでリムーブからも逃れられるため相性◎。相手の墓地も対象にできるため、《リヴァワート》や《ナディヤ》といった登場時にアドバンテージを得られるユニットを拾うこともできます。

《呪われた切札》×4枚──────言わずと知れたショットトリガー持ちの万能除去。黒を採用するデッキであればまず採用することになるでしょう。

《地に潜む脅威》×2枚──────赤③がやや重いながらも《バドラトス》と同じような効果を発揮できる。対象を《バドラトス》にすることで、間接的に登場させるユニットのエナジー上限が撤廃できたりします。


《張り裂ける大地》×4枚──────赤のショットトリガー兼万能除去。エナジーゾーンに置く行為は必ずしもプラスに働くわけではありませんが、《ブルーム》の蘇生対象を墓地に落とさないようにしたり、ブロックや除去(リムーブ)を食らった自身のユニットを避難させる目的でも使っていけます。

《邪悪な取引》×2枚──────実質的に選んで2ドローを行なえるため、《バドラトス》&登場させたいユニットをペアで拾ってこれます。墓地を肥やせる黒デッキ以外でも、ライフを回復できるデッキでも十分に採用できるコマンドだと思います。クイックであることが強さに拍車を掛けていますね。実際に使ってみないとその強さは実感しづらいので、ぜひ試してみてください。

《虚を突く一手》×4枚【※自由枠】──────このデッキでは「エナジーをすべて使う」か「全く使わずクイックコマンドを構える」動きをとることが多いので、ライフを守りつつドローできるこのカードは想像以上にアドバンテージをもたらしてくれます。


以上が【赤黒バドラトス】デッキの紹介でした。一般的な「赤」勢力のイメージとは異なったおもしろい動きをするデッキですので、他カードゲーム経験者にはオススメしたいデッキです。ぜひ試してみてください。

とはいいつつも、本日第2弾が発売となっておりますので、1弾環境はここでお終い!
近々第2弾の注目カード紹介などもお届けできればいいなぁと考えておりますので、その際もチェックいただけるとうれしいです。しかしながら対戦相手が編集部内に限られてしまっている狭いメタなのはご了承ください。定員を気にせず気軽に店舗大会に参加できるようになれば良いのですが……。

編集(松)の【白黒ブルーム】デッキも公開しておりますので、そちらもぜひ御覧ください。
それではまた!