【FFTCG】8月12日(金)発売! 新ブースターパック「反撃の雄たけび」注目カード紹介!

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週はライターのたるほさんが、8月12日(金)発売の新ブースターパック「反撃の雄たけび」から注目のカードを紹介します。

◆はじめに
みなさん、こんにちは!
『FFTCG』公式記事ライターのたるほです。

いよいよ最新ブースターパック「反撃の雄たけび」の発売日である8月12日(金)まであと1週間となりました。
収録される全カードも公開されましたが、みなさんはどんなカードが気になっていますか?

僕の第一印象は「今まで以上に既存テーマをアップデートしてくれるカードが豊富」というもので、こだわりのテーマを持っているプレイヤーには特にうれしい内容になっているなと感じました。

今回は、この記事を執筆している時点(全カードが公開された日の夜!)で僕が個人的に注目したい、今後の環境に影響を与えそうなカードをピックアップし、語っていきたいと思います。

 

◆属性別!たるほの気になるカードピックアップ!

属性

【17-002L】《エドガー》

ブレイクゾーンから【カード名(エドガー)】以外の【カテゴリ(VI)】のフォワードを最大2体回収するオートアビリティと、コスト3以上の【カテゴリ(VI)】のフォワードのスペシャルアビリティの《S》コストを踏み倒すアクションアビリティを持つ、「スペシャルアビリティなら俺に任せろ!」と言わんばかりの【カテゴリ(VI)】期待の新星です。

【カテゴリ(VI)】には、もはやおなじみとなった【4-048L】《ロック》imageの「ミラージュダイブ」や、なにやらコンボのにおいがする【15-028H】《ゴゴ》imageの「ものまね」などの優秀なスペシャルアビリティがあり、「反撃の雄たけび」でも相方となる弟の【17-017H】《マッシュ》などが収録され、【17-002L】《エドガー》のポテンシャルを120%発揮してくれることは間違いないでしょう。


スペシャルアビリティを抜きにしても、フォワードの回収でデッキの継戦能力を高めたり、実質1CPのフォワードとして【カテゴリ(VI)】のキャラクターを参照する【4-048L】《ロック》imageや【17-017H】《マッシュ》の展開を補助したりと、デッキのポテンシャルを引き上げるカードとしても活躍してくれそうです。

これらのカードの天敵である【12-002H】《アマテラス》imageに対しても、倒される前にアクションアビリティが使えるため、ただではやられないのもこのカードの強みですね。

「火氷」デッキに採用される【12-112L】《セルテウス》imageや【11-023H】《ヴァーサタイル》image、新カードの【17-034R】《ハーディ》の恩恵を受けられるコスト5という数字にも注目しておきたいところ。

「反撃の雄たけび」環境では、「火氷」を中心としたデッキで見かけることが多くなりそうな1枚です。


【17-016L】《ヒエン》

【17-016L】《ヒエン》には、【ジョブ(侍)】と【カテゴリ(XIV)】というふたつの側面があり、1枚のカードでありながら、どちらの要素をフィーチャーするかでまったく違った働きを見せます。

【ジョブ(侍)】としての【17-016L】《ヒエン》は、【ジョブ(侍)】が唯一持ちえなかったヘイストというマスターピースをデッキにもたらす「火単【侍】」にとって待望のアタッカーです。

「反撃の雄たけび」では、【17-016L】《ヒエン》以外にも【17-006R】《ゴウセツ》、【17-008H】《侍》、【17-009C】《侍》という、新しい【ジョブ(侍)】と【カード名(侍)】が多数追加され、まさに「火単【侍】」は最盛期を迎えようとしています。


【カテゴリ(XIV)】としての【17-016L】《ヒエン》は、これまでにない安定度を持ちながら環境最高速のゲームスピードを成立させるコンボパーツになります。

自身のアタック時に【カテゴリ(XIV)】の味方が全員2回アタックできるようになるため、1ターン目に【14-015R】《ゼノス》image、2ターン目に【12-003R】《アリゼー》image→【12-004R】《アルフィノ》imageで【17-016L】《ヒエン》をサーチ、そのまま【14-015R】《ゼノス》imageでヘイストを与え総攻撃すると、最速2ターンで8回攻撃できるというコンボが実現可能です。


コンボ自体への対策はそれほど難しくないものの、序盤を盤面形成の準備に費やす「風単」などのコントロールデッキではこのコンボの妨害が難しく、今後はデッキ選択の段階でこのデッキがあることが1つのハードルになるかもしれません。実際にこのデッキが流行するかどうかではなく、ガードが下がったデッキに対して必殺技を決められるデッキが存在することが潜在的に環境に大きな影響を与えそうです。

 


属性

【17-029L】《ゼザ》

9000という高パワーに加え、フィールドに出たとき相手の手札が3枚以上であればバックアップ以外を指定して捨てさせ、さらにアタック時には自身のフォワードすべてのパワーを+1000するアビリティを持っています。相手の手札1枚につきキャストするためのコストが1増えるデメリットこそありますが、それを補って余りある破格のスペックと言えるでしょう。

よく似た効果を持つフォワードに【15-041L】《ライトニング》imageがありますが、あちらは手札が少なければ少ないほどパフォーマンスが向上するのに対し、【17-029L】《ゼザ》はアビリティの都合上、相手に手札がある状況のほうが大きな仕事を果たしてくれます。

これまでの手札破壊カードはフィールドに出たあとプレッシャーを与えられるものが少なかったのですが、【17-029L】《ゼザ》は9000というパワーに加え、アタック時のパワー強化でより攻勢に出やすくなることで、相手のリソースを【17-029L】《ゼザ》の対処に仕向られる点も強力そうです。

また、コスト1ということで受けられる恩恵も多くあり、たとえば【12-052H】《バッツ》imageのパーティーアタックや、【11-098C】《パック》imageや【16-104R】《リーブ》imageのオートアビリティでコストを支払わずフィールドに出すことができる点もおもしろいところです。


属性

【17-044R】《オニオンナイト》

風属性からは【17-044R】《オニオンナイト》をピックアップ。
自身をダルにし、手札に戻すことで、手札からコスト3かコスト4のフォワードをフィールドに出すことができます。

単純にコストを踏み倒せることはもちろん、アタックフェイズや対戦相手のターン中など、本来出せないタイミングでフォワードを出せるので、フォワードのアビリティを召喚獣のように使ったり、コンボの手助けをしたりと、使用用途は多岐にわたります。

【17-044R】《オニオンナイト》を手札に戻すところまでがコストであるため、アビリティを妨害されにくいという点も強力。また、ジョブとカード名が優秀で、【11-045H】《エッジ》imageでコストを軽減できたり、【16-019R】《ルーネス》imageでヘイストを与えたり、【13-106H】《オニオンナイト》imageと合わせて使ったりと、さまざまなカードの恩恵が受けられます。


もちろん単体でもフォワードのアタックやブロックを封じるという役割を果たせるため、見た目からは計れない無限の可能性を秘めたフォワードです。


属性

【17-079L】《闇の王》

フィールドに出たとき、指定したジョブのフォワードをすべてブレイクできます。

「反撃の雄たけび」は最初に触れたように【侍】や【モンク】、【竜騎士】といった過去活躍した特定のジョブに寄せたデッキをアップデートするカードが多く、これらのカードの登場により活躍が期待される各ジョブデッキに対して、有効な全体除去として採用せよというメッセージを感じました。

もちろん【ジョブ】デッキに限らず、「選ばれない」効果を持つフォワードをブレイクできたり、反対に選ばなければならないフォワードを無視できるといった、キャラクターではなくジョブを指定する、このカードならではの強さがあるのも評価できるポイントです。

この効果によって3体以上のフォワードをブレイクすると1点ダメージを受けてしまいますが、Damage5で強化されるフィールドアビリティを持つ【17-079L】《闇の王》にとってはメリットにもなります。

ただし、闇属性になることでほかの光/闇属性と共存できなくなったり、土属性が受ける恩恵を受けられなくなってしまう点には注意したいですね。


属性

【17-091L】《エクスデス》

除外領域のカード枚数を参照する『FFTCG』では珍しいタイプのカードです。

自らもフィールドに出たとき、すべてのブレイクゾーンからキャラクターを除外できるため、能動的に条件達成を目指せる自己完結した1枚です。

10枚除外されていればパワーが+2000され、20枚除外されていれば毎ターン終了時に相手は自身のキャラクターを除外しなければならないという強力な除去効果を持ちます。毎ターン、相手にキャラクターを失わせるのは【12-110L】《ネオエクスデス》imageを彷彿とさせますね。

20枚除外という条件は、一見すると達成自体が高いハードルにも感じますが「反撃の雄たけび」ではブレイクゾーンからカードを除外する手段がより豊富になっているので、ゲームが進めばわりと現実的なのではないかと考えています。

また雷属性の【カード名(エクスデス)】であることで、【13-054C】《いにしえの淑女》imageや【13-070C】《うつろいの魔人》imageでコストを軽減できる点も忘れずに。

【17-096H】《黒衣の男》

雷属性のヒーローカード【17-096H】《黒衣の男》はフィールドに出るかアタックしたとき自身のブレイクゾーンにある召喚獣を除外し、それをキャストできるようにしてくれます。

キャストされた召喚獣はブレイクゾーンに置かれるため、【17-096H】《黒衣の男》が生き残れば何度でも召喚獣を使いまわせます。

また、召喚獣をキャストすることでフォワードのアタックもしくはブロックを封じられるオートアビリティも持っているので、アタックに行っても生き残りやすい点もいいですね。

除外領域は相手から干渉されることがなく、また一時的とはいえ除外領域のカードを増やせるので、先述の【17-091L】《エクスデス》とも相性がいいでしょう。

雷属性でこれまで不足しがちであった、継続したアドバンテージの獲得手段としても期待しています。


属性

【17-113L】《グラセラ・ウェズエット》

スペシャルアビリティの《S》コストをクリスタルによって立て替えられるようになるアビリティを持っています。

自身もスペシャルアビリティを持ち、またクリスタルを生み出すことができるため、非常に自己完結した1枚となっており、代替できる範囲も【カテゴリ(FFBE)】のキャラクター全体に及ぶため、幅広いカードを補助できる点が優秀です。

【カテゴリ(FFBE)】にはすでに強力なスペシャルアビリティを持つ【13-028L】《ファイサリス》imageが存在するほか、「反撃の雄たけび」では【17-092R】《オー》や【17-045R】《ガーガス》といったカードも登場するので、ざまざまな属性と組み合わせて活躍することは間違いないでしょう。


【17-113L】《グラセラ・ウェズエット》自身のスペシャルアビリティ「シュアリーバースト」も、水属性には貴重な除去アビリティで属性の弱点を補完してくれることもあり、今回紹介したカードのなかでももっとも環境に影響を与えるカードではないかと考えています。

【17-123L】《ミンウ》

毎ターン1回、自分のフォワードを選んでいるアビリティを無効にできるアクションアビリティを持っています。

召喚獣や全体除去など【17-123L】《ミンウ》を簡単に対処できる手段は存在するものの「【17-123L】《ミンウ》を出されたら困るからこれを入れておこう」と考えると少しずつデッキがいびつになっていくため、実際に使われても厄介、デッキ構築段階でも潜在的に厄介という点で、環境に与える影響は大きいのではないでしょうか。

また【17-123L】《ミンウ》はブレイクゾーンにある属性が異なる召喚獣を3枚除外することで、2CPでキャストすることができます。

これを活用するには構築段階からかなり意識しなければならなず、本来の5コストで運用しても十分な働きをしてくれると考えられるため、【17-123L】《ミンウ》のためにデッキの召喚獣の属性を増やすというよりは、噛み合ったデッキが見つかったとき【17-123L】《ミンウ》のポテンシャルがすべて発揮されるのではないかという印象です。ただ、このカードが無理なく2CPで出てきてしまうとますます厄介なので、プレイヤーがうまい使い方を開発しないことを願っています(笑)。

アドバンテージを得るカードではなく、相手の行動を制限するカードという性質上、自分で使っているときの強さと使われたときの強さにギャップを感じそうなので、プレイヤーによって評価が分かれるカードになるかもしれません。みなさんは【17-123L】《ミンウ》をどう評価されましたか?


光・闇属性

【17-129H】《ヴィネラ・フェネス》

闇属性からは妖艶な暗殺者、【17-129H】《ヴィネラ・フェネス》をピックアップ。
もともと2CPと軽量ですが、クリスタルを持っているぶんさらにコストが下がり、0CPでのキャストも可能となります。

クリスタルの獲得が容易になったことで、安定してコスト0のカードとして運用ができそうな印象で、ヘイストフォワードということでアグロデッキでの活躍が見込めるほか、コストがかからないという面からEXバーストで対処された際に失うリソースが少ない点も個人的に評価しています。

アタック時にクリスタルを1つ消費すると相手のフォワードすべてのパワーを-5000できるため、こちらのアタックを通しやすくなることはもちろん、全体除去としても優秀で、こちらもCPを使わない除去手段としてほかの全体ダメージやパワーマイナスと組み合わせるのも強そうです。クリスタルデッキのフィニッシャーとして、今後の環境で見かける機会はかなり多いのではないかと予想しています。

 

◆おわりに
今回は「反撃の雄たけび」から環境に変化を与えそうなものという視点で注目のカードを紹介しました。
みなさんの気になるカードはあったでしょうか?

「反撃の雄たけび」はレジェンドカードを中心に環境に影響を与えそうなカードが多く、「光の使者」環境とはガラッと様相が変わりそうですね。

今回紹介できなかったカードの中にも活躍しそうなカードがまだまだ多くあり、今から発売が待ち遠しいです。

そして、今週末には全国のショップにてプレリリースパーティーが開催されます。プレリリースパーティーで実際に使ってみて強かったカードなどあれば、SNSなどで教えていただけるとうれしいです。

プレリリースパーティーイベントの開催店舗はこちら

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!