『ポプテピピッククソカードゲーム』第2弾カードを“クソ”真面目にレビュー!

皆さん、こんにちは。「カードゲーマー」の営業を担当している関根です。

第1弾の発売以来、全世界的なブームを巻き起こしている『ポプテピピッククソカードゲーム』
先日竹書房で開催された優勝賞金5,000万KSGの世界大会では、オランダ・スケベニンゲン代表のカドゲ=デェスキー氏が優勝を果たし、初の世界王者となりました。この模様は全世界リアルタイムにTV・YouTube・Twitchなどで配信されており、35時間24分にもわたる長き激闘を目に焼き付けた方も多いのではないでしょうか。

全部ウソですけど。

そんな『クソカードゲーム』の第2弾『~最強クソ進化!~』が今年4月にリリースされました(本当)。第1弾環境で猛威を振るったTier1の2大戦術「覇権アグロ」「ッダロガケカスゥー!コントロール」といった戦術にどういった変化が起こるのか、またどのような新しい戦術が生み出されるのか注目です。既に発売から2か月が経ち、ネット掲示板では「《覇権》は過去の遺物」「《蒼井翔太》一強で草」など、ユーザー間の議論が白熱しています。

 

ここではカードゲーマー編集部に所属するバカ今年の「日本代表メンバー」にも選抜された強豪プレイヤー・BAN氏に第2弾収録カードをレビューしてもらいました。『クソカードゲーム』を始めたばかりという人はもちろん、競技プレイヤーの皆さんもぜひ参考にしてくださいね!

▲トロフィーを手に全身でよろこびを表現する、クソカードゲーム日本代表メンバー(自称)・BAN氏

 


 

いやー、『クソカードゲーム』盛り上がってますね!
新弾発売後初の大型大会も間近に迫り、対戦環境への注目度も高まっているかと思います。そこで、今回は第2弾収録カードを一挙レビューし、Tier1に食い込んできそうなカードをリサーチしていきます!

目次

■《ただのビルA/B/C/D》《竹》

一見すると某書房に似ている四季折々のビルが描かれただけのカードだが、7000以上のPPKP/PPMPを持つ《ただのビルD》は単体でも強く、両属性を持つため防衛役としても最適だ。各ビルには攻撃できないというデメリットこそあるが、そこは《ただのビルC》で解決。また、サーチカードである《竹》を有することや、E~Zの登場を期待できるのもビル系統の強みといえるだろう。

 

■《ポプテピセラピー》

スタッツが3桁のカードまでフォローできるように、2冊以上持参して100倍以上を目指したい。そうなれば行動の選択肢がぐっと広がる。ちなみに、能力で参照する原作コミック「ポプテピピック」は現在3巻まで大好評発売中だ! 同じ巻でも効果は累積するので、理論上はどこまでも上昇が見込める。プレイ当日のかばんの容量と相談したい。

■《石油王》

単純に額面で上乗せできるため、ハイパーインフレが発生した国の紙幣を持参するのが効果的。現在2万円程度で取引されている100兆ジンバブエドルならリーズナブルに最強の1枚を生み出せるだろう。ただし、ジンバブエドルは現在使用不可能な兌換券であり、ジャッジを呼ばれる可能性もある。”お金“の判定をどこまで認めるかは事前にプレイヤー間で確認しておきたい。

 

■《メジェドポプ子》

『クソカードゲーム』シリーズのカードバランスとして、2000前後の攻撃力が平均値だとされている。《メジェドポプ子》は能力を持たないいわゆるバニラであるものの、単純な数値として非常に優秀なため使い勝手がよい。

■《ウォーポプモン》

数少ない速攻を付与できる能力に加え、本人のスタッツも高く相手に対策される前に殴りにいけるのは頼もしい。能力対象には「ポプ」縛りこそあるものの、1/4ほどのカードが対象になるため使いやすく、新たな速攻戦術にも期待できる。

 

■《キャノン(ポプ子)》《キャノン(ピピ美)》《それこそが大人ってもんだ》

効果選択できるカードは受け手が広いぶん、状況が限定されていたり、効果が弱めだ。しかし、今弾で追加された“キャノンシリーズ“は、効果範囲の広い除去と数少ないクラッシュ除去を選べるという、単体で見ても強力な効果を兼ね備えている。手札に1枚あるだけで様々な状況に対処できる優れものだ。また《それこそが大人ってもんだ》の選択効果の1つ「場の第1弾のカードをすべて捨て札にする。」は、猛威を奮った《覇権》や《ッダロガケカスゥーッ!》などのTopTierカードに対抗が可能だ。

 

■《エイサイハラマスコイ踊り》

手札を増やし行動選択肢を広げるドローソースは多くのカードゲームで重要となる。デッキを共有する本作では、相手の使うキラーカードを減らす意味でも役立つはずだが、ひとつひとつの効果が強力なぶん収録枚数は少なく貴重だ。そんななか《エイサイハラマスコイ踊り》は唯一の継続クラッシュのドローソースで、毎ターン安定して手札を増やせるありがたい1枚。クラッシュを除去できるカードが少ないという環境も後押ししてくれる。ただし、原作を知っているプレイヤーが多いとエイサイハラマスコイ踊りの判定が厳しくなることが予想されるので、第1弾の《四股ポプ子》《四股ピピ美》など、姿勢維持を強制されるカードとの相性は良くないので、注意が必要だ。

■《針吹き出しピピ美》

『クソカードゲーム』ではスタッツの上下幅が広く、数値に圧倒的な差がつくことも多い。そのため、除去の有用性も高くなっている。《針吹き出しピピ美》は「ポプ」制限こそあるものの、毎ターン(クソ縛りがない限り)除去が発動する。5兆だろうが100兆だろうがたった1枚のカードで破壊されるのがTCGの常なのだ。

 

■《魔法少女ポプ子》《魔法少女ピピ美》《アルティメット魔法少女ポプピピ》

今作で描き下ろされた魔法少女シリーズ。魔法少女が2枚そろえば問答無用で勝利できる特殊勝利カード《アルティメット魔法少女ポプピピ》。基本的には3枚が手札にそろうまで温存して狙うことになるが、《魔法少女ポプ子》の能力無視は単体でも活躍しやすい。《ただのビルD》など、高スタッツのカードが自分の場にある場合は特殊勝利を狙わずに運用する選択肢も視野に入れよう。

 

■《ダークピピモン》

《ダークピピモン》の破壊不能付与は、理不尽な除去が多い本作における救世主となり得る。ただし、第2弾の有力なカードは意外とカード名に「ピピ」が入っていないため、名称限定がネックとなるだろう。《針吹き出しピピ美》など、相方がうまくそろえば役立つ場面も少なくない。

■《私だよ!》

デッキを共有するゲームシステムのため、山札から好きなキャラクターカードをサーチして出せる。《私だよ!》は非常に強力。場のキャラクターを破壊するというコストが若干重いものの、場のカードと捨て札でおおよそ相手の手札を推測することも可能となる。

 

■《大人の事情》

《大人の事情》は他のカードゲームの能力をどう落とし込むかによって強さが変わってくるが、必要なコストやリソースは踏み倒せるので「消耗が激しい代わりに特殊勝利が狙える」系のカードを探してみるとおもしろいだろう。例として私が世界大会で使用した『デュエル・マスターズ』のカードとのコンボを紹介しておく。


《伝説の正体 ギュウジン丸》
文明:水 コスト:71 パワー:71000
【天才シンパシー】
水のクリーチャー(このクリーチャーの召喚コストは、バトルゾーンにある自分の水のクリーチャー1体につき10少なくなる。ただしコストは0以下にならない)
【ワールド・ブレイカー】
このクリーチャーが召喚されてバトルゾーンに出た時、相手は自身のクリーチャーをすべて山札に加えてシャッフルする。相手がこうして6体以上山札に加えたなら、自分はゲームに勝つ。

↓ なお世界大会では30分のジャッジ競技のうえ、下記の性能として適用された。

PPKP:71000
このカードが召喚されて場に出たとき、あなた以外のプレイヤーは自身のキャラクターをすべて山札に加えてシャッフルする。あなた以外のプレイヤーがこうして6体以上山札に加えたなら、あなたはゲームに勝利する。


 

■《絶対流行る》

場に出たカードをコピーできるという、使い方によっては無敵ともいえる能力。上で紹介した《大人の事情》で場に出したこのカードでコピーするのもアリ。また、《ダークピピモン》をコピーすれば破壊不可の相互付与で鉄壁の布陣が築ける。

■《ピピポーン》

第1弾でユーザーに首を傾げさせた《ピピクイーン》だが、ここで待望の“チェスシリーズ”の新カードが登場した。今回も《ピピポーン》だけでは何の効果もないというクソ仕様。しかし、残る《ピピナイト》《ピピルーク》《ピピビショップ》が登場すれば《ピピクイーン》の効果でゲームに勝利することが可能になる。今後に期待が高まる1枚だ。

 

■《ポプちんの味方》

自キャラクターすべてのパワーを5000兆にする《覇権》のメタカードが登場。《覇権》はカードを破壊されると脱落するデメリットがある反面、こちらはデメリットなしで気軽に使えるのも強み。

■《蒼井翔太》

唯一のAOIPでほぼ確実にダメージを通せるまさにジョーカー。《魔法少女ポプ子》がいると除去される可能性もあるので、ほかのカードで先に破壊しておきたい。

あとは全部クソ(飽きた)

 

 

いかがでしたでしょうか。このレビューでさらに『クソカードゲーム』の楽しさが広がり、ユーザー増加の一助になればこれ以上の幸せはありませんね!

 


 

 

と、ここまで第2弾『~最強クソ進化!~』のカードをレビューしてもらいました。
今回追加されたカードのなかで私が気になっているカードは、ひと際異彩を放つ《大人の事情》

日本代表メンバー・BAN氏のように、なるべく強いカードを持ってくるのがベストではありますが、私はそもそもTCGのカードをあまり持っていないので、どれがいいのかもわからず大変困っています。弊社の上司に、社内にある最もレアなカードを貸してくださいとお願いしたところ、こちらのカードを借りられたので、次の大会ではこれを使って世界をめざそうと思います!

 

 

 

怒られろ

 


◆商品情報
ポプテピピック クソカードゲーム 第2弾 ~最強クソ進化!
●クソカード54種54枚、クソ取扱説明書1枚入り  ●1,800円+税  ●大好評発売中
●公式サイト:http://www.carddass.com/popteamepic/
●通販サイトあみあみ:https://www.amiami.jp/

あみあみの一世を風靡した『ポプテピピック クソカードゲーム』の第2弾が発売決定!!!
本格TCG(トレーディングカードゲーム)“風”のクソすぎるカードゲームが、更に「クソ」にバージョンアップして登場!第1弾で大好評だった「クソ」要素を強化し「ヒエログリフで書かれたテキスト」や「他で別のゲームを行う効果」など、新規「クソ」要素満載の内容になっております。単体でもちろん第1弾と混ぜて遊べるスペシャル仕様です。また、アニメ最終話に実写で登場し話題になった「蒼井翔太」をはじめ「竹書房ビル」など『ポプテピピック』ファンに人気のモチーフを沢山収録しています。
また、人気TCGのイラストレーターによる本商品の為の描き下ろしイラストを4種収録します。「魔法少女」と「モンスター」化したピピ美とポプ子が美麗なイラストで楽しめます。

※こちらはトレーディングカードゲーム風のバラエティカードゲームです。7~8割がクソな内容になっていますのでご了承くださいませ。
※このカードゲームがどんなにクソだったとしても、最低限トランプとして使用することができます。
※バトルの間、何が起こってもデザイナー及び発売元は責任を負いません。プレイヤーの自己責任でゲームを行ってください。
※こちらの商品は対象年齢15才以上になります。

(c)大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード