『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週はこれまで各メディアで発表された「Opus IX」のカードを開発課・荒井があらためて紹介します。
◆はじめに
こんにちは、ホビージャパンゲーム開発課の荒井です。
発売まであと1か月。「Opus IX Lords & Chaos」(今回から副題がつきました)の足音が少しずつ聞こえてきた今日このごろ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
ご存知の通り、この時期は『FF-TCG』の公式サイトなどで新カードが毎日のように公開されています。ですが、そこはワールドワイドに展開する『FF-TCG』。もちろん海外の配信などで、そちらの言語で公開されるカードも少なからずあります。
海外まで全部チェックできないよ! 他言語のカード読めないよ! という人のために、景山プロデューサーもちょくちょくTwitterで既出カードを紹介したりしておりますので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
というわけで、本日のブログでは海外で公開済みのカードをいくつか、あらためて紹介していきます。分量的にすべてのカードをお見せするのは無理なので、私が極めて個人的に注目しているカードをチョイスしてみました。
ではいってみましょう!
【9-023R】《キスティス》
全国1億2千万人のトゥリープFCの皆さま、お待たせしました!
「Opus II」以来、実に久しぶりの《キスティス》の新カードです。氷属性に移籍したことで【カテゴリ(VIII)】の仲間たちと組ませやすくなったのはうれしすぎる変更ですね。
実質2コストのフォワードに、無視できない全体強化アビリティがついてくるのだからかなりお得感があります。【ジョブ(SeeD候補生)】の強化を活かすなら、素直に「火氷VIII」で組むのがよさそうですね。【6-012R】《ゼル》などはパワーが増えると嬉しいカードですし、【6-013R】《セルフィ》とともにEXバーストを厚くしてくれるのも好材料です。
作品単構築では、言うまでもなくエース級のカード。複数の《スコール》を片っ端から強化していきましょう。
【9-027H】《スコール》
【9-023R】《キスティス》で公開した5枚のなかにあれば、いきなり3コストパワー9000で展開できます。ダルにするアビリティ自体は氷属性のカードとしてはそこまで珍しくないものの、選べる対象がキャラクターであり選択肢が広いのがポイント。氷属性が触りにくいモンスターもダルにできますし、明らかに「ちんもくのうた」を構えていそうな【5-031H】《ギルバート》をダルにしてから安心して召喚獣を召喚したりと、状況に応じて器用な運用ができそうなカードです。
こちらも作品単構築では間違いなくエース。ぜひ1コストで叩きつけてください。
【9-088C】《サイファー》
「FFVIII」ばっかりなのは許してください。好きなんです。
というわけで魔女の騎士を目指すロマンチックなサイファーは、例によって【ジョブ(魔女)】絡みのアビリティを持っています。パワーが上がるだけではありますが、2コストでパワー8000は十分すぎる数字でしょう。【1-135L】《ゴルベーザ》から連れてくるのも一興です。
【ジョブ(魔女)】はバックアップでもOKなため条件を満たしやすく、同じ『Opus XI』内でも【9-102H】《アルティミシア》(公式サイトのコラムhttp://www.square-enix-shop.com/jp/ff-tcg/column/column174.htmlで公開済み)や【9-095L】《メイア》(公式生放送「FFTCGトークショー」https://www.youtube.com/watch?v=PSavF-HoYWM&t=125で公開済み)といった相方がいます。
リミテッドでも現実的な組み合わせですので、ブースタードラフトの際は【ジョブ(魔女)】をあらかじめ押さえておくと、コモンで集めやすいこのカードが化けるかもしれません。
【9-080C】《レギス》
毎度おなじみ、特定カテゴリのフォワードをサーチする3コストバックアップです。性能自体は他のカテゴリの同系統のカードと共通なため特筆すべき点はないのですが、【カテゴリ(XV)】にこの手のカードが追加されたことは大きな意味を持ちます。この1枚で《ノクティス》+【8-074H】《グラディオラス》のコンビが格段にそろえやすくなりますからね。
また、デッキに無理なく入れられるバックアップで【8-079H】《ノクティス》のヒット率を上げられるのも小さくないメリットです。「Opus VIII」時点では【カテゴリ(XV)】のカードを最大限に詰め込んでも「ハズレ」の可能性がそれなりにあったのですが、今後は安定して手札1枚を供給するカードになってくれそうです。
【9-042H】《アデル》
伊藤龍馬氏描き下ろしイラストで登場のアデル(初出は『MASTERS 2018』のキービジュアル)。先代の【5-050H】《アデル》と同じく、ブロックされないアビリティを持つためダメージソースとしての活躍が期待できます。
パワー9000のヘイスト持ちになれば破格のスペックですので、【カテゴリ(FFTA2)】のフォワードはある程度デッキに用意しておきたいところ。幸い【カテゴリ(FFTA2)】には強力な除去耐性を持ちフィールドに残しやすい【5-099H】《イルーア》がいますので、彼女を相方にして「風雷FFTA2」でまとめると安定しそうです。
そういえば雷属性には、同じく【カテゴリ(FFTA2)】でありヘイストとブロックされないアビリティを持つ【6-100C】《ユエン》がいます。この2体をいきなり走らせて突然のゲームエンド! というのも気持ちよさそうですね。
なお、この【9-042H】《アデル》をはじめとした描き下ろしイラストのカード全16種は、通常のプレミアムカードに加えて、フルアート版のプレミアムカードもパックに封入されています(つまりプレミアムカードが2パターンあります)。よりイラストの魅力が感じられる仕様になっておりますので、ぜひ集めてみてください。
【9-010R】《キング》
「Opus III」以降、しばらく大きな追加のなかった【ジョブ(クラスゼロ)】関連のカードですが、今回はそれなりの数が増えます。
ある程度デッキを「クラスゼロ」に寄せる必要はありますが、実質2コストでパワー8000+おまけつきはかなりのコストパフォーマンス。手札から捨てる「クラスゼロ」のカードは火属性である必要はありませんので、たとえば「風雷クラスゼロ」にこのカードだけタッチで入れるといった運用も可能です。
また、普通に4コストで出したとしても【5-020R】《フォルカー》並みの悪くないスペックです。軽くなればラッキーくらいの気持ちで、【ジョブ(クラスゼロ)】はそこまで多くせずとも、火のアグレッシブなデッキに入れるというのもアリかもしれませんね。
【9-017C】《ベリアス》
カード名からわかるように【2-019R】《魔人ベリアス》の亜種とでもいうべきカード。本家と比べて1コスト軽いかわりに(ダメージ3以下では)ヘイストがつきませんが、軽くなったぶん戦闘時のアクションとして使いやすくなったのは嬉しいですね。ヘイストを重視するなら【2-019R】《魔人ベリアス》、コンバット・トリックを重視するならこちら、というような使い分けになりそうです。
リミテッド視点で考えると、コモンなのでよく見るカードになりそう。相手が火属性を使っている場合、パワー1000の差でうかつに戦闘すると損する可能性があることを、頭の片隅に入れておきましょう。
【9-115R】《ポロム》
水使いの皆さんにとっては、2コストのフォワードというだけで注目度が上がることでしょう。もちろん【3-144L】《レナ》で連れてくる候補になるためです。
レナの相方は、現状ではほぼレギュラーといってよい【3-139C】《ナイト》以外だと、【8-115L】《ジタン》や【3-125C】《うたかたの召喚士》などがデッキによって使い分けられていますが、召喚獣が多めのデッキであればこのカードが選択肢に挙がります。やられてもアドバンテージを失わないフォワードとして【8-136L】《常闇のヴェリアス》に対して有効ですし、自分から【3-123R】《暗黒の雲ファムフリート》を使ってそのままファムフリートを回収、という動きも強力です。
【3-143C】《レオノーラ》のサーチ対象になることもお忘れなく。「パロ&ポロ」カラーである「火水」や「氷水」で採用するパターンもありそうです。
◆終わりに
というわけで、新カードを8種ほど紹介いたしました。発売まであと1か月ほど。今後もいろいろな媒体で新カードが公開されていきますので、引き続きチェックしてくださいね!
ではまた!