【FF-TCG】今週末は「Opus IX」プレリリースパーティー! シールド戦の基本をおさらいしよう!

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今回は、今週末に開催される「Opus IX Lords & Chaos」のプレリリースパーティーに向けて開発課の荒井によるシールド戦のおさらい記事をお届けします。

こんにちは、ホビージャパンゲーム開発課の荒井です。

今週末はいよいよ「Opus IX Lords & Chaos」のプレリリースパーティー(以下プレリ)ですね。新ブースターパック発売前の恒例行事ではありますが、まだ見ぬ新カードに出会えるイベントは何度やっても楽しいものですよね。

今回の参加賞は【9-062H】《ヴィンセント》のプレリ版PRカード、そして板鼻利幸さん描き下ろしイラストを使用したチョコボ(カードでも【9-050C】《チョコボ》で登場します)のスリーブ。特にスリーブはカッコいいイラストの多い『FF-TCG』では珍しい、かわいい系のイラストですので、欲しい方も多いのではないでしょうか。

▲参加賞の【9-062H】《ヴィンセント》。
▲参加賞のスリーブがこちら。かわいい!

というわけで、本日の記事では初めてプレリに参加する方や、シールド戦に不慣れな方に向けて、ちょっとした攻略情報などをお届けしていきたいと思います。お祭りイベントですので楽しく遊ぶのが一番ですが、せっかくだからいいデッキを作って勝ちたいですよね。そんなあなたの参考になれば幸いです。

プレリの開催情報はこちら! お近くのショップに足を運んでみてくださいね!


◆シールドの基本をおさらい

プレリのフォーマットはシールド戦です。シールドとは未開封のブースターパック×9をその場で開封し、そこから出たカード108枚のみを使い、デッキを組んで戦うというフォーマットです。

「Crystal Cup」などの競技トーナメントでは「最新のパック×5」「その1つ前のパック×4」という組み合わせですが、プレリでは9パックすべてが発売前のパック(今回でいえば「Opus IX」)となります。発売前ですので、もちろん見たことのないカードも出てきたりしますが、その「未知との遭遇」が何よりの楽しみだったりします。

そしてデッキ構築&対戦時には、以下のような通常の構築戦と異なる特殊ルールが適用されます。

シールド戦の特殊ルール

・デッキは40枚以上で構築
・同じカードを4枚以上入れても構わない
・6ダメージを与えたら勝利

大きな違いはデッキの枚数ですね。40枚“以上”ですので、41枚とか42枚とか半端な数でも構いませんし、極端な話108枚すべて使ってもいいです。

ですがデッキの総枚数が多いと、それだけ目当てのカードを引ける確率は下がってしまいます。そのため1枚でゲームを決めうる強力なカードがデッキに入る場合は、なるべく40枚ぴったりでデッキを組んだほうがいいでしょう。

フォワードやバックアップの配分は、50枚デッキでの比率と同じくらいのイメージでOKです。一般的には50枚デッキですとバックアップは16~18枚くらいですので、この比率を40枚デッキに当てはめると13枚ほど。残りの27枚のうち、フォワードは20枚以上用意し、残りを召喚獣やモンスターにすればほどよいバランスになるはずです。

ちなみに、ゲームが6ダメージで終わることで【9-063L】《ガブラス》など、一部のアビリティが無意味になってしまうカードがあることは覚えておきましょう。

 

◆シールド戦のデッキ構築のコツ

これに関しては、過去にちょうどいい記事がありましたのでそちらを見てもらったほうが早いでしょう。「Opus III」当時の記事ですので出てくるカード自体は古いものですが、ここに書かれている構築理論はほぼそのまま流用できるはずです。

【FF-TCG】「MASTERS2017 THE AFTER」参加者必見!強豪プレイヤーに聞くシールドの極意 前編

【FF-TCG】「MASTERS2017 THE AFTER」参加者必見!強豪プレイヤーに聞くシールドの極意 後編

この2つの記事に書かれているポイントを整理すると、ざっくりこんな感じです。

・パワーの高いフォワードは正義!
・フォワードを除去したり、あるいは戦闘を有利にする召喚獣は強い!
・メイン2属性+サブ1属性の3属性でまとめるのが基本!
・「そろったら強い」に期待しすぎるのは禁物。案外そろわないよ!

特に慣れないうちは難しく感じるのが「どの属性を選べばいいか」のところだと思います。これについては記事内に実際の構築の過程を追った実例がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

◆「Opus IX」シールドのポイント

さて、こういったデッキ構築の基礎をふまえた上で、ここからは応用編。「Opus IX」環境のシールドにおいては、どういった戦略がとれるかを考えていきたいと思います。

当然のことですが、シールドでは使用するパックとそこから出現するカードの特徴や傾向によって、デッキ構築のポイントが変わってきたりします。現時点ではまだ全カードリストが公開されていないため暫定的な情報になりますが、構築の際の参考にしてみてください。

2属性を生み出す便利なバックアップがある


たとえば【9-033C】《モーグリ-9組-》のようなカードです。すでに公開されているのはこのカードくらいですが、先にネタばらししてしまうと他の属性にも同系統のカードはあります(ただし、全属性の組み合わせがあるわけではありません)。

3属性になりがちなシールド戦において、欲しい属性のCPが出せない「事故」を減らしてくれるバックアップはとても重宝します。特に、サブとなる3属性目のカードが使いやすくなるのは嬉しいですね。

コモンであり出現頻度も高いカードですので、この系統のバックアップでつながった2つの属性は、相対的に「デッキにしやすい組み合わせ」といえます。構築の際は意識するといいでしょう。

②コンバット・トリックが豊富
コンバット・トリックとは、ざっくりいうとフォワード同士の戦闘中に使うカードやアビリティの総称です。【1-106C】《ゴーレム》imageなど一時的にパワーを上げるカードがその代表格で、本来であれば負けてしまう戦闘で勝つことができるようになります。通常の構築戦と比べてフォワードを直接除去する手段に乏しいシールド戦においては、コンバット・トリックこそが相手のフォワードを討ち取り優位な状況を作り出すチャンスといえます。

「Opus IX」には、過去のシリーズと比較するとコンバット・トリックが多めに収録されています。【9-017C】《ベリアス》や【9-047C】《シルフ》などですね。

これらのカードの特徴は、パワーの上昇値は低いもののコストが軽く、かつ手札の総数も減らないこと。バックアップがたくさん並ばないシールド戦において、軽さと手札の枚数維持はとても重要です。一見地味なカードですが、うまく使えば大きなアドバンテージを得ることができますので、積極的にデッキに組み込んでいくとよいです。

③特定のテーマを取り入れたデッキが組める
ここでいうテーマとは「カードAとカードBを組み合わせると強い」「特定のジョブやカテゴリでまとめると強い」といったものです。先ほどポイントとして挙げた「“そろったら強い”に期待しすぎるのは禁物」と矛盾しているようですが、これは2種類のブースター混合で行なう競技トーナメントのシールドと、1種類のブースターのみで行なうプレリの違いによるものです。同じパックを9パックも開ければ、レアリティがCやRで成立するテーマであれば、カードの出方次第ではじゅうぶん構築できるということですね。

<賞金稼ぎ>

火属性・土属性に存在するテーマ。ボスである【9-070R】《バッガモナン》はよくあるサーチカードと思いきや、よく見たら部下たちをサーチしたらそのままフィールドに出すというなにげにすごいことが書いてあります。【3-144L】《レナ》imageに匹敵するCP効率は非常に優秀です。

シールド戦においては、フォワードの頭数と攻めっ気が重要。その2点を補強できるこのテーマはなかなか強そうに見えます。

 

<クラスゼロ>

火属性・風属性に存在するテーマ。クラスゼロのフォワードのパワーをなんと+2000もしてくれる【9-052C】《デュース》が強力です。【9-010R】《キング》や【9-059R】《レム》が+2000されれば、攻守にわたって隙のない布陣になります。

同名カードを詰め込んでも、【9-004C】《エース》の成功率が上がるというメリットがありますし、手札でだぶついたら【9-010R】《キング》のコストにできます。ある程度の枚数があるなら狙っていきたいテーマです。

④光・闇属性に合わせたデッキ構築を
光・闇属性のカードは、単純に一段階上のカードパワーを持っています。レアリティが高いためなかなかお目にかかれないものの、パックから出てきたら基本的には採用すべきカードです。

レジェンドである【9-121L】《ウォル》と【9-123L】《カオス [MOBIUS]》はいずれも特定の属性を要求するため、この2枚を引けた場合はその属性でデッキが組めるかをまず検討しましょう。ただしここで注意したいのが、それに引っ張られすぎないことです。

【9-123L】《カオス [MOBIUS]》は火氷雷のCPを支払えばすべての効果が発動するため、この3属性で組みたい衝動にかられます。しかし、そのためにカードの集まりがよくない属性を無理やり組み込もうとすると、デッキの総合力としては弱まってしまいます。たとえば火と氷はカードが揃っているが雷はイマイチという場合は、雷をあきらめて火氷を軸に構築するようにしましょう。全体5000ダメージ+手札1枚だけでもじゅうぶんに強いので、無理して最大出力を狙う必要はないのです。

◆終わりに
というわけで、シールドに関するお話でした。

プレリリースパーティーは、4か月に一度のお祭りです。会場となるカードショップにはいつもより多くの『FF-TCG』プレイヤーが集まるでしょうし、新たな『FF-TCG』仲間を見つけるチャンスでもあります。「シールドってちょっと難しそう……」と尻込みしている方も、ぜひ積極的に参加して楽しんでください!

ではまた!