『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今回は最新ブースターパック「Opus VIII」で登場した新カードから注目のカードを各属性ごとに紹介していきます。
◆「Opus VIII」シーズン到来!!
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。
3月21日に新ブースターパック「Opus VIII」が発売されました。
これにより新環境がスタートしましたが、さっそく4月7日(日)から全国大会「MASTERS2019」が各地で開催され、また5月には一足飛びに世界選手権への出場権利を獲得できる「JAPAN CUP」が開かれます。
この記事では「Opus VIII」の注目カードや、新たに追加されたシナジーなどを紹介していきます。
新環境のデッキを考えるうえで、プレイヤーの皆さんの参考になれば幸いです。
また、3月30日(土)発売の「カードゲーマーvol.45」では開発課スタッフ謹製の「Opus VIII」のカードを使ったデッキを4つ紹介しています。
こちらもぜひチェックしていただければと思います。
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それでは始めていきましょう。
◆火属性
まず、今回の火属性の目玉となるカードはこれでしょう。
1回はほぼノーリスクで復活できることを考えると、わずか5CPでパワー9000のフォワードが2回出て、さらに3000+αのダメージを2回与えられるという破格のアビリティを持っています。
火属性にはフィールドに出たときに除去をしてアドバンテージを取れるカードはたくさんありますが、除去されたときにアドバンテージが取れるカードは少なく、これまでは【3-016L】《ザックス》のように単体で見るとややパワーが低く、かつ真価を発揮するにはほかのカードと組み合わせる必要があるものがほとんどでした。
その点【8-006L】《クラウド》は単体で能力が完結していてデッキ構築に負担がかからず、パワーも5コストフォワードの水準を維持しているのが非常に優秀です。これまでにない特性を持った新機軸のカードとして活躍が期待できます。
またこのカードの登場により、バックアップの面でも間接的に火属性は強化されたと考えられます。
火属性には3コストでドローやサーチができるバックアップが少ないという弱点がありました。「Opus VI」で【6-013R】《セルフィ》が登場しましたが、サーチ先が限定されており、まだ力不足という状況でした。
しかし【8-006L】《クラウド》が出たことで、これからは【4-013C】《ザックス》が候補になるかもしれません。
実質1コストのバックアップとして運用しつつ、序盤コストにした【8-006L】《クラウド》をあとで回収できます。
ちなみに、これまでも【3-033L】《ジェネシス》などを回収できましたが「スターターセット2019」で土属性の【8-143S】《クラウド》が出たので土属性にもアクセスできるようになって強化されています。
また、この2枚はどちらもEXバーストを持っている点も優秀ですね。
この2枚に「スターターセット2019」で登場した【8-141S】《ユフィ》と【8-142S】《レッドXIII》、そして『FFVII』に寄せたデッキでは非常に強力な【4-145H】《クラウド》などを含めた「火風『FFVII』」デッキはなかなか強力なのではないでしょうか。
続いては【8-004R】《イロハ》です。
「Opus VIII」では風属性にパワー未満のダメージを無効化する【8-049L】《エアリス》が登場しており、火属性を使うならダメージアップは必須になりそうです。そんなときに役立ちそうなのがこのカードで、フィールドにいるだけで火属性のキャラクターの与えるダメージを1000増やしてくれます。
また、ダメージアップはキャラクターが与えるものであればアビリティに限らないので、戦闘で与えるダメージも1000増えます。このカード単体でもパワー8000のフォワードと相打ちが狙えますし、味方もその恩恵を受けられます。【8-139S】《リセ》や【5-024H】《ルーネス》などと併用してデッキパワーを上げていきたいところです。
火属性からはもう1枚、【8-007C】《黒魔道士》も見てみましょう。
伊藤龍馬さん描きおろしの一般兵シリーズの1枚です。かっこよさと愛嬌が同居したイラストですね。
【8-006L】《クラウド》を紹介したときにも少し書きましたが、火属性にはこれまで「相手のフォワードを倒しながらフォワードが出る」以外のかたちでアドバンテージを取る手段があまりありませんでした。
【8-007C】《黒魔道士》は序盤は2コストのバックアップとして出せて、あとで召喚獣と交換できます。よく使われている【5-082C】《採掘師》のように直接フォワードには変えられませんが【5-019L】《フェニックス》などを経由すれば実質的にデッキ内のフォワードを増やすことにつながり、より息切れしにくくなるでしょう。コモンながらこれまでの火属性のカードにはなかなか見られなかったカードで、こちらも活躍が期待されます。
◆氷属性
氷属性からは【8-042L】《魔人フィーナ》です。
7コストまでの召喚獣をコストを支払わず召喚できます。7コストで効果の大きい召喚獣といえば【5-019L】《フェニックス》と【3-147L】《戒律王ゾディアーク》でしょう。
【5-019L】《フェニックス》を召喚すれば、大型フォワードの展開、除去、小型フォワードの復活を一手で打つことができます。復活させたフォワードがオートアビリティを持っていればさらにアドバンテージを得られます。【1-195S】《セラ》などが適任でしょう。
【3-147L】《戒律王ゾディアーク》には、1枚目の【8-042L】《魔人フィーナ》でこれを召喚することでダメージを受けることで、2枚目以降の【8-042L】《魔人フィーナ》をさらに強力に使えるというシナジーがあります。
また、すでに【3-147L】《戒律王ゾディアーク》のデメリットを【5-078R】《ガブラス》で軽減するデッキがありますが、これを「土氷」にしてみるとおもしろそうです。
このように7コストの召喚獣を召喚するのが一番お得ですが、4コストでパワー9000のフォワードならコストパフォーマンスは十分と考えると、3コストくらいの召喚獣でももとは取れていることになります。
【5-032H】《グラシャラボラス》や【3-037H】《死の天使ザルエラ》、【6-038R】《ハーデス》などと組み合わせてもいいでしょう。
また氷には【6-022R】《イゼル》がいるためサーチが容易というのもメリットです。1ターン目にバックアップ2枚、2ターン目に【6-022R】《イゼル》、3ターン目に【8-042L】《魔人フィーナ》で展開と除去を同時に行なう、といった動きは無駄がなく強力そうです。
続いては【8-043H】《ラスウェル》です。
「火氷」デッキでの運用が求められますが、ダメージを与えるアビリティとダル、凍結させるアビリティという自己完結した2つのアビリティを持っています。
相手をダル、凍結させられるフォワードは氷属性ではめずらしくありませんが、フィールドに残っている限りずっと相手を縛っておけるのが強力で、制圧力は【7-035L】《セラ》に近いものがあります。
また、スペシャルアビリティを持っていて、それがかなり効果の大きいものだというのもこのカードの特徴です。
氷属性でよく使われている4コストのフォワードというと【3-033L】《ジェネシス》や【4-038L】《セリス》、先ほどあげた【7-035L】《セラ》などがありますが、これらのカードはいずれも相手を縛ることはできますが、直接相手のフォワードを除去することは得意ではありませんでした。
逆に火属性の4コストフォワードとして考えると、スペシャルアビリティで除去ができるカードはめずらしくありませんが、そういったカードはフィールドに出たときのオートアビリティを持っておらず、フィールドに影響をおよぼすまで時間がかかるものがほとんどでした。
そういった点で【8-043H】《ラスウェル》は非常にレアなアビリティを組み合わせて持っていると言えるでしょう。氷と火の2属性が必要という条件はあるものの、これまでにない新機軸のカードとして研究のしがいのあるカードです。
◆風属性
風属性からはまず【8-060L】《フィーナ》です。
6コストでパワー9000、さらに全体に5000ダメージというだけでもなかなか強力です。「風単」「水風」などで《ユウナ》がいるときに【1-198S】《ヴァルファーレ》で3000ダメージを与えつつ、これで追撃するというのがオーソドックスな使い方になりそうです。
また【7-128H】《ユーリィ》がバックアップ5枚を使ってアビリティを2回使ったあと、手札3枚をコストにこれを出して全キャラクターをアクティブにして、さらに2回【7-128H】《ユーリィ》のアビリティを起動するのも有効な使い方でしょう。
ほかの属性との組み合わせでは【4-094R】《マジックポット》や【6-041L】《リノア》で、追加コストを支払わずとも全体5000ダメージのオートアビリティを1ターンに2回使うという運用法も考えられます。
全体に5000ダメージという効果が単純に強く、追撃や再利用が容易で、その気になれば追加コストでキャラクターをすべてアクティブにしてその後の行動のためのコストを捻出してくれるため、コンボパーツとして使いやすいだけでなく、単体でも実質1コストで運用でき、爆発力もあるという非常に強力なフォワードです。新環境で風属性を含んだデッキを考えるときはぜひ投入を検討したいですね。
風属性からはもう1枚、【8-056R】《デスゲイズ [IX]》もチェックしておきましょう。
モンスターというカードタイプの存在感をぐっと高めるであろう強力な除去効果を持ったカードです。
このカードをブレイクする手段がないデッキに対してはデメリットがなくなり、たった3コストにして相手のパワーやコストなどを無視して除去ができます。
また、一般兵アイコンを持たないフォワードを除外した場合、それと同名のカードが出ているときであればブレイクされたり、あるいは手札に戻されたりしても除外されたフォワードはフィールドに戻れないため、使われる側としてはいつ対処するのがいいのか頭を悩ませることになりそうです。
これを逆手に取って、相手が同名のフォワードを出したところで【5-067R】《ミューヌ》などで自ら回収してしまうのもおもしろそうです。
風属性では貴重な除去ということもあって、よく使われることになりそうです。
【4-144H】《リルム》や【5-140C】《漁師》、【7-129H】《ガルデス》などのこのカードと相性のいいカードはもちろん、【5-100H】《オーディン》のようなこのカードに対処できるカードも注目度が上がりそうですね。
◆土属性
土属性からは【8-076H】《グレイブ》を紹介します。
火属性の【7-012H】《ソール》と雷属性の【8-101H】《ディアナ》という異なる2属性のカードにアクセスできるため『FFL』に寄せたデッキだけでなく「火土」「土雷」デッキに組み込んでも活躍してくれるでしょう。
また、このカードでサーチできる【8-101H】《ディアナ》はブレイクゾーンにある【カテゴリ(FFL)】のフォワードを回収できるので、単純な戦力増強だけでなく、欲しい属性のカードを引くという目的でも使えそうです。
EXバーストも持っているので、攻め込まれたときに手札を増やし、反撃の糸口を探ることもできるでしょう。【7-064R】《アシュマダイ》などは土属性のCPを確保する必要はありますが【8-101H】《ディアナ》で回収できる除去能力持ちなので相性がいいでしょう。
さらに【8-076H】《グレイブ》は味方のフォワードを強化することができます。その値も1000ではなく2000と大きく、多属性デッキではなかなか採用できない、パワーを強化するバックアップの代わりを務めてくれるでしょう。
このカード自身も【8-101H】《ディアナ》で回収できるので、相手が強化を恐れて【8-076H】《グレイブ》を除去してもいずれ復活できます。この2人の組み合わせだけでも非常にタフで『FFL』に特化したデッキだけでなく、【8-076H】《グレイブ》と【8-101H】《ディアナ》、そして【8-078L】《ナハト》を出張させた「土雷」デッキなども強力なのではないでしょうか。
土属性からはもう1枚、変わり種のモンスターである【8-084R】《ホンダナー》を見ておきましょう。
『FF-TCG』ではカード1枚を2CPとして使えます。
【3-049C】《イザナ》や【1-167C】《バイキング》は2コストでカード1枚を引きながらフォワードが出るので実質0コストとなり、パワーを度外視した頭数が重要なデッキで重宝されています。
「Opus VIII」でいえば、両方の効果を選んだ【8-042L】《魔人フィーナ》などは「7コスト+カード1枚」の合計9コストで「フォワードカード」+「デッキからサーチした召喚獣カード」+「その召喚獣を召喚するために支払うコスト」で最大11コストぶんの働きをするため、非常に強力だといえます。
その考え方をしていくと【8-084R】《ホンダナー》は5コスト+カード1枚=7コストでカード4枚、つまり8コストぶんのリソースを稼いでくれるので+1CPぶん得できるカードだと考えられます。
単体ではカードをもたらしてくれるだけで盤面には影響がありませんが、これに付加価値を与えられれば非常に強力なカードとなるのではないでしょうか。
そのためにまず考えられるのが、モンスターを参照するカードです。
【4-144H】《リルム》や【4-123H】《ガウ》、【4-137L】《ミラ》などはすでにモンスターを多く採用したデッキでも活躍しており「水土モンスター」のようなデッキが作れそうです
特に【4-137L】《ミラ》は彼女を先に出せば【8-084R】《ホンダナー》が4コストになるため、さらに1CPぶん得できるようになります。
【8-084R】《ホンダナー》は【4-147H】《ケフカ》や【4-080L】《ケフカ》ともなかなかの相性です。
前者は【8-084R】《ホンダナー》をサーチできますし、除外したカードがあと1枚などになれば、除去されるリスクはあってもフォワード化して戦わせてもいいでしょう。【4-080L】《ケフカ》でも、1枚カードを回収できなくなりますが、フィールドに出すためのコストにあてることができます。
また、夢のようなコンボですが、もし【5-163S】《ウリエンジェ》で復活させられれば、そのアドバンテージは計り知れないでしょう。【8-092C】《アルフィノ》の登場により【ジョブ(暁の血盟)】のフォワードが増えているので「暁の血盟」デッキで狙ってみるのもおもしろいかもしれません。
◆雷属性
雷属性からは【8-105H】《リド》を紹介しましょう。
基本的なスペックは【1-133S】《賢者》相当で、キャラクターを回収することができます。【2-097H】《アルシド》と彼のアビリティで出すフォワードどちらか不足しているほうを回収するという使い方が基本となるでしょう。
そして、回収できるカードが雷属性に限定されているぶん、このカードは別にアクションアビリティを持っています。
このアクションアビリティが非常に強力で、実質5コスト+カード1枚で8000ダメージを与える召喚獣のように使えます。
除去できるのはアクティブ状態のフォワードだけですが、アビリティ自体はいつでも使えるので相手のアタック前にアビリティを使えば倒したい敵に能力をかわされてしまうということは少ないでしょう。
そして、アグレッシブに攻めるデッキにおいては余ったカードをブロッカーの排除に使えるようになるため、最後の1、2ターンで押し切りたいときには大活躍してくれるでしょう。
スペシャルアビリティを持っていませんが、2枚目以降のこのカードを引いてしまってアクションアビリティのコストにできるため、複数枚投入するデメリットが薄いのも利点です。
「Opus VIII」では「雷単」で強力そうな【8-096L】《サクラ》や、【8-109L】《ルーファウス》から始まる【ジョブ(タークス)】のシナジーなどもあり、回収したいカードに困ることはないでしょう。
また、水属性を含めて【ジョブ(竜騎士)】のシナジーが強化されており「水雷」などでもアグレッシブなデッキが組めるようになっています。
こういったデッキでも【8-105H】《リド》は活躍してくれるのはないでしょうか。
続いては【8-097H】《ジェイク》です。
フィールドに出たフォワードのパワーを+4000し、さらにアクションアビリティでヘイストを付与できます。
パワーを上げる効果が特に有用で【5-116H】《ライトニング》や【1-181H】《オニオンナイト》のようなカードが強力なアタッカーへと変わります。
また、パワーが一定以上の値であることを参照するカードとの相性も良好です。
たとえば【5-118L】《ラムザ》はほかにフォワードがいなくともパワー10000になれるためヘイストを持ち、アタック時のアビリティも発動するようになります。
もとのパワーが6000以上になっている【7-088L】《ギルガメッシュ》を出してヘイストを与えれば、すぐに2回アタックすることができます。
「もう少しパワーが高ければ……」「ヘイストを持っていれば……」という、アビリティが強力なフォワードを使ううえでよく直面する悩みを解決してくれるフォワードなので、いろいろな組み合わせを考えてみたいカードですね。
雷属性以外との組み合わせでは「氷雷」にして【1-077C】《導師》で【8-097H】《ジェイク》をフィールドに残しやすくするとともに【3-033L】《ジェネシス》や【4-048L】《ロック》を強化し、ヘイストを与えてアタックさせるなどが強力そうです。
◆水属性
水属性からは【8-114H】《クイナ》です。
パワー8000のフォワードをアビリティで除去するためにはそれなりのコストを支払う必要がありますが、それをデッキのカード5枚だけでかわせるのはなかなか強力です。
実際にはこのアビリティの存在により、相手がこのカードに除去を使ってこないというシチュエーションが多いでしょう。そう考えると、実際にアビリティを使わなくてもパワー10000でアビリティに選ばれないフォワードのように振る舞えれば、非常にコストパフォーマンスに優れたカードといえるでしょう。
また、フィールドに残しやすい【カテゴリ(IX)】のフォワードということで、ほかのカードとのシナジーもいくつか考えられます。
【3-154S】《ジタン》はコストが軽くなりますし、この2枚と【3-127R】《エーコ》があれば【8-010H】《ビビ》は1コストで7000ダメージを与えられるカードに変貌します。
また、アビリティ以外に耐性を持たないという弱点を補うために【8-113C】《ガーネット》との併用も考えられます。
こうすればまず【8-113C】《ガーネット》を除去してから出ないとなかなか【8-114H】《クイナ》に手を出すことができなくなるため、相手からするとなかなかやっかいな組み合わせといえるでしょう。
水属性からはもう1枚、【8-132L】《ルナフレーナ》です。
相手のターン中にブレイクゾーンに置かれた光、闇属性以外の味方のフォワードを復活させられます。
復活させるフォワードはできればオートアビリティを持っているものが望ましいでしょう。【7-106L】《アグリアス》などは、【8-132L】《ルナフレーナ》がブレイクゾーンに置かれることで減ったバックアップを補充してくれることもあり、特に相性がよさそうです。
また、フィールドに残れば残るほど盤面に影響するカードもいい相方になります。
【6-123L】《ミンウ》などは相手からするとすぐに除去したいフォワードですが【8-132L】《ルナフレーナ》がいると対戦相手のターン中には除去しても意味がなくなるため生き残りやすくなり、より強力に運用できるでしょう。
単純にカードがたくさん引けるフォワードとの併用も有効です。
【4-069H】《モーグリ》を復活させれば追加で2枚カードを引けるため、【4-069H】《モーグリ》と【8-132L】《ルナフレーナ》を出すために支払ったコストがまるまる返ってくることになります。【3-123R】《暗黒の雲ファムフリート》と絡めれば相手のフォワードも減らせて一石二鳥でしょう。
フィールドに出たとき、あるいはブレイクゾーンに置かれたときに発動するオートアビリティを持ったフォワードは今後も増えていくため、このカードの秘めている可能性は非常に大きいと言えるでしょう。【カテゴリ(XV)】のフォワードも今はまだ多くありませんが、今後の追加しだいでは3コストでの運用も難しくなくなるかもしれません。【1-135L】《ゴルベーザ》などと同様に、新カードが出るたびいい相方が増えていないかチェックしたいバックアップです。
◆光、闇属性
光、闇属性からは【8-136L】《常闇のヴェリアス》です。
選択権は相手にありますが、直接ブレイクゾーンに置くため、たとえば「ユ・リ・パ」がそろってしまっているような状況でも除去として働きます。また、相手のフォワードが1体のときもパワーやコスト、除去耐性を無視して除去することができます。
そして【8-136L】《常闇のヴェリアス》はブレイクゾーンに置かれたときにも除去のアビリティが誘発します。この効果ではキャラクターをブレイクゾーンに置くよう要求するので「相手のフォワードを【8-136L】《常闇のヴェリアス》で除去してフィールドにはこれ1体。返しのターン、相手はこれを除去したい」というような場合、非常にいやらしく働きます。
パワー8000のフォワードなので除去すること自体はそこまで大変というわけではありませんが、フォワードがいない時にこれを除去するとバックアップかモンスターをブレイクゾーンに置かねばなりません。
この「相手のファーストアクションに【8-136L】《常闇のヴェリアス》で対処すると、その返しに対処されづらい」というのがこのカード最大の長所でしょう。
また、能動的にブレイクゾーンに置くことでオートアビリティを連発することでも相手のリソースを削っていくことができます。
特に【4-094R】《マジックポット》との相性は抜群で、フィールドに出たときのオートアビリティを2回、ブレイクゾーンに置かれたときのアビリティを1回発動できます。
2つのオートアビリティを徹底的に活用して、相手のリソースを根こそぎにしていくデッキなども組めるのではないでしょうか。
◆終わりに
駆け足でしたが「Opus VIII」編集部注目のカードを紹介しました。
これ以外にも「Opus VIII」には新しいデッキを組みたくなるカードがたくさん収録されています。
『FFBE』や『FFXV』などの人気タイトルのカードも本格参戦しており、ファンアイテムとしても非常に魅力的です。ぜひお気に入りのカードを見つけてデッキを組んでみてくださいね。
腕試しの機会としては、冒頭でも述べましたがさっそく4月7日(日)より全国大会「MASTERS2019」が開催されます。
開催情報はこちらにまとめてありますので、ぜひお近くの会場に足を運んでみてくださいね。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。