「Opus IV」で作品単フォーマットに変化が!? 強化されたタイトルを中心に解説!

『FINAL FANTASY Trading Card Game』の公式記事連載。今回は2月25日(日)に開催される「7周年記念ファンフェア」のサイドイベントでも大会が行なわれる作品単フォーマットについて解説していきます。

◆お気に入りのタイトルのカードが使い放題な“作品単”で遊ぼう!

皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。
昨年12月から全国で熱戦が繰り広げられてきた「名人戦」の予選も全日程が終了し、いよいよ2月24日(土)の「名人位決定戦」を残すのみとなりました。「Opus IV」環境を締めくくる大会でどんなデッキが勝ち上がるのか、とても楽しみです。

そして、その翌日には「7周年記念ファンフェア」が開催されます。
こちらは「名人位決定戦」とは反対のとてもカジュアルなイベントとなっており、当日チームを組んでのクイズ大会あり、謎解きイベントありといつもと違う『FF-TCG』を楽しむことができます。

さて、そんな「7周年記念ファンフェア」のメインイベントが作品単フォーマットでの大会です。

作品単フォーマットについては、公式サイトのこちらのコラムでルールが紹介されています。

また、公式記事連載でも過去に取り上げているので、目を通してみてください。

【FF-TCG】好きなタイトルで遊びつくそう! カジュアルフォーマット「作品単」のすゝめ

今回は作品単フォーマットについて「Opus IV」のカードが加わったことでどんな変化が生じているのかを見ていきたいと思います。

◆「Opus IV」からの新星『FFVI』

「Opus IV」では『FFVI』が本格参戦したことで作品単で『FFVI』デッキが構築できるようになりました。

『FFVI』のキャラクターは火、氷、水の3属性が中心となっていますが土、雷属性にもカードがあります。作品単ではキャラクターを出したり召喚獣を召喚するときにその属性のCPを支払わなくてもいいので、各属性から選りすぐりのカードをデッキに投入できます。

メインとなる火、氷属性のキャラクターにはすでに構築フォーマットでも活躍しているものも多く、彼らは作品単でも中心的な戦力となってくれるでしょう。

これらのカードを中心にデッキを組んでいくことになりますが、それ以外にも『FFVI』には作品単ならではの強みがあります。

カテゴリ固有のバックアップが少ない『FFVI』では、どのデッキにも入れられる各属性の1コストバックアップを採用することになりますが、そのおかげで【3-079H】《ケフカ》のアビリティが活かしやすくなり低コスト高パワーのフォワードとして攻防に活躍してくれます。

また【1-104H】《ケフカ》も、本来はアビリティを使うとフォワードがブレイクされてしまいますが【4-021L】《マッシュ》の、フォワードをブレイクされなくするアビリティと組み合わせることでデメリットを無視できるようになります。

そして『FFVI』デッキの切札といえるのが【4-114L】《ライディーン》です。

『FFVI』単との対戦では、終盤にこのカードが召喚されることを前提にプレイを進めていった方がいいでしょう。

ほかにも【1-047R】《ティナ》でダル状態の【4-085H】《ダダルマー》に1000ダメージを与えることで4000ダメージをばらまくコンボや、8コストで出しても強い【4-080L】《ケフカ》の存在など小技と大技をバランスよく使える作品となっています。

 

◆ロウで相手の動きを縛る『FFTA』

「Opus IV」で本格参戦を果たしたもう1つのタイトルが『FFTA』です。『FFTA』デッキはコンビネーションが重要なデッキとなります。

主力となるのは【4-035R】《シド・ランデル》と【4-047R】《レメディ》のペアです。2人そろえばお互いにパワーが強化され、それぞれのアビリティによって相手の戦力展開を妨害できます。【4-044R】《ミュート》によってそろえやすい点もいいですね。

また【4-020R】《マーシュ》もアタッカーとして重要な存在です。【4-022R】《モンブラン》によってサーチが可能で、かつ【4-022R】《モンブラン》のアクションアビリティを使うための条件にもなっているので、なるべくフィールドに残しておきたいキャラクターです。

第3のコンビとして【4-072H】《リッツ》と【4-060R】《シャアラ》もそろえば優れたコストパフォーマンスを発揮してくれます。

特に【4-060R】《シャアラ》の6000ダメージは【4-022R】《モンブラン》の2000ダメージと合わせてこのデッキの除去の中心となるので、可能な限り【4-072H】《リッツ》がいるときに出すようにしましょう。

【4-022R】《モンブラン》は【4-066R】《ノノ》でアクティブにすることで1ターンに複数回アビリティを使うこともできます。この状況になればパワーの低いフォワードでも相手の大型フォワードと相打ちできるようになるので積極的に狙っていきましょう。

召喚獣やスペシャルアビリティがないのでまだこれからの作品ではありますが、力を合わせて戦う楽しさを味わえる作品だと言えるでしょう。

◆強力なフォワードが複数追加された『FFXIV』

新規参戦ではありませんが、新カードの加入によりデッキパワーが大きく上昇したのが『FFXIV』デッキです。
これまでカードの種類はそこそこあったものの、その多くがバックアップだったためデッキとしては若干パワー不足でした。
しかし「Opus IV」で優秀なフォワードが加わったことでその弱点を克服しています。

新戦力のなかでも【4-055H】《カヌ・エ・センナ》は最大9000のパワーと除去耐性が頼もしいフォワードです。【4-050R】《ア・ルン・センナ》、【4-071R】《ラヤ・オ・センナ》とそろえてそのパワーを堪能しましょう。

【4-109H】《ヒルディブランド》も【4-107R】《ナシュ》がいれば最大でパワー9000、ヘイストとなるため強力です。除外やブレイクする効果に耐性があるのもうれしいですね。

また【4-096H】《ラウバーン》は『FFXIV』単に欠けていた汎用性のある除去カードとして活躍してくれます。自分のターンにしか使えないとはいえパワー9000のフォワードに対処する手段を得た恩恵は大きいでしょう。

一般兵のフォワードも充実してきています。【4-017R】《斧術士》は除去の少ないデッキに対しては2コストでパワー9000相当のフォワードとして働きますし、【4-077R】《格闘士》はほかの一般兵フォワードの数に応じてパワーアップしていきます。

ただ、新たにデッキに入りそうなカードは【4-017R】《斧術士》をのぞいて火属性のカードではないことに少し注意しましょう。
【2-007L】《始皇帝ザンデ》はフィールドに出すための制限は厳しいものの『FFXIV』単ではぜひ欲しい戦力です。そのため【1-011C】《幻術師》は1枚はフィールドに出すようにして、ほかの火属性のカード2枚をコストに【2-007L】《始皇帝ザンデ》を出せるようにバランスを取りましょう。

◆これ以外にもさまざまなタイトルが強化!

もちろん「Opus IV」で強化されたのはこれまでにあげたタイトルだけではありません。

【4-145H】《クラウド》、【4-075H】《ヴィンセント》、【4-089R】《バレット》に【ジョブ(アバランチ)】のシナジーを手に入れた『FFVII』

【4-129L】《スタイナー》と【4-135R】《ベアトリクス》、【4-102R】《黒のワルツ3号》が加わり、さらに2枚目の召喚獣【4-073C】《アトモス》も加入した『FFIX』

同名カードをたくさんデッキに入れるリスクが少ないため構築フォーマットより強力になりそうな【4-115L】《ライトニング》や、各種《アレキサンダー》にアクセスできる【4-068H】《ホープ》、コストの軽い除去である【4-093R】《ヘカトンケイル》が加入した『FFXIII』

主役である【4-117R】《ラムザ》、【4-087R】《ディリータ》の新カードに加えて【4-101H】《オルランドゥ》や【4-106C】《ドラゴン》、【4-046R】《リッチ》といった強力な除去手段を得た『FFT』

というわけで今回は「Opus IV」のカードでどんな作品が強化されたのかを簡単に紹介しました。
「7周年記念ファンフェア」でははたしてどんなデッキが活躍するのか、「名人位決定戦」同様に注目ですね!

ちなみに「7周年記念ファンフェア」で開かれる大会では普段のトーナメントと異なり、順位以外の方法でさまざまな景品がプレゼントされるそうです。
参加される方はぜひ自分の好きなタイトルでおもいっきり大会を楽しんでください!