『バトルスピリッツ』のエキスパート、しゅくりによる『バトスピ』コラム連載!
数ある歴戦のなかで出会ったカードのエピソードを中心に、ざっくばらんなテーマで語っていきます!
しゅくり……バトスピチャンピオンシップ2013【聖剣大戦】ヒーローカップマスタークラス優勝者で、現在は『バトスピ』のカードを日々世に送り出す開発チームORG に所属。また、『バトスピ』公式YouTubeチャンネルの配信番組「バトスピ エクストリームゲーム」では、挑戦者を迎え撃つ白のガーディアンとしても活躍中。 |
皆さんがカードを好きになる理由ってなんでしょう?
強いから、思い出深いから、見た目が好みだから……などなど、さまざまな視点の「好き」があると思います。
そんな理由のひとつとして見逃せないのが「アニメでの活躍」。
初のアニメ作品『 バトルスピリッツ 少年突破バシン 』から最新作『 バトルスピリッツミラージュ 』まで、14年間で11作のアニメが発表された『バトスピ』。
これだけ長い歴史があると、そのぶんアニメで思い入れが強くなったスピリット、逆に思い入れの強いスピリットがアニメで活躍したという経験もあるはず。
そこで、今回は「アニメで活躍したカード」というテーマで、最もおれが好きな“あのスピリット”をとことん語っていきます!
■友人に先を越された初ジーク!
BS09-X35《超神星龍ジークヴルム・ノヴァ》
『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』における灼熱のパンテーラと少年ダンの激闘を経た誕生エピソードが印象的で、存在感も圧倒的。格好良くてしかも強い!
ブースターパック9弾「超星」で収録されたカードのほうも今では非常に思い出深い1枚です。
当時なんとなくパックを少しずつ買って剥いていて当たらず、気を遣って待っていた友人にパック購入を譲ると、一発で目の前で当てられる!
折角《ジークヴルム・ノヴァ》が当たったにも関わらず、素直に喜べていない顔も印象深く記憶に残ってますね。
その後おれはおれでしっかり3枚集めましたが!
こういうことがあるから、今でもちょっとずつパックを買うのが楽しくてやめられません。
そんな《ジークヴルム・ノヴァ》を使った強デッキとして「ソルノヴァ」というのがありました。
《極龍帝ジーク・ソル・フリード》の効果で《ジークヴルム・ノヴァ》などを【転召】させずにノーコスト召喚して、焼きとダブルシンボルで圧をかけていく。
当時も【転召】はあまりせず《ジークヴルム・ノヴァ》から《ジークヴルム・ノヴァ》になるときくらいのものでした。
それでもライフが5になるというのはとてつもなく強力!
これ、使う側のときは最高に嬉しい効果なんだけれども、使われると心が折れかねない恐ろしい効果なんだよね。
《オリンピアの天使長オフィエル》なんかもそうだけど、相手にするとかなり苦手なタイプの効果です。
《ジーク・ソル・フリード》の効果で召喚といえば《極帝龍騎ジーク・クリムゾン》も同様によく使いましたね。
これは召喚時効果で破壊とコアブができるダブルシンボルの【転召】を持ったスピリット。
強さもさることながら《ジーク・クリムゾン》は入手方法も思い出深い!
プロモーションカードなのでだいたい店頭で貰うのですが、赤+他1色の組み合わせの同名カードが全5種用意されていて、それぞれ配布場所が違うという!
発売日当日はコンビニやスーパーを自転車で走り回ったなぁ……。
■名実ともに最強のリバイバル!
BS43-RVXX01 《超神星龍ジークヴルム・ノヴァ(リバイバル)》
そこから時代は進み、あらゆるものを破壊し尽くしたのが「煌臨編 第4章 選バレシ者」で初登場したリバイバル版!
【煌臨】を持ったメリットはいろいろありますが、特にフラッシュタイミングでライフが5になるというのは超強化。
しかし最早それもワンポイントというくらい「トラッシュのコアすべてが戻ってくる」という効果が驚異的!
アタック時にはお互いの手札と手元をすべて破棄してしまうので、そのまま相手は大した抵抗もできずにゲームエンド……!
リバイバル版の登場から「星竜」デッキは環境を席巻。
「黒皇龍ダークヴルム」や「煌星銃ヴルムシューター」などの強力サポーターも記憶に新し……あれ、4年も前だった。
とはいえ、今でもこのカード自体は『バトスピ』においてトップクラスに強力なのは間違いないですね。
むしろ最近あんまり見てない理由はどうしてでしょうか?
こういった潜んでいるカードやデッキは少なくなさそうです。
■ボイド送りはやりすぎだろX!
SD51-X01 《超神星龍ジークヴルム・ノヴァX》
そして今なお隆盛を誇っているのがメガデッキ「ダブルノヴァデッキⅩ」でX化したこのカード!
「超星」デッキのエースカードですね。
ライフ5になってスピリットを好きなだけ破壊するのは《ジークヴルム・ノヴァ》らしいのですが、実質4コアブーストして相手のライフ2個ボイドって!
強いのはもう当然なんだけど「最後のボイドはやりすぎだろ!」 と個人的には思うところ。
【超界放】もこんだけ強いのに【煌臨】していなくても使えるのがすごいすごい。
単体で機能するというよりは、デッキ全体としてのサポートが万全といったイメージ。
「ノヴァデッキ」と言うよりは「超星」デッキと呼ばれているのも納得ですね。
初登場から大人気だった《超神星龍ジークヴルム・ノヴァ》!
時代にあわせてアルティメット、リバイバル、X化など多彩な形で再登場を果たしてきました。
今回は紹介できませんでしたが《雷皇龍ジークヴルムX/超神星龍ジークヴルム・ノヴァX》として転醒カードにもなってますね。
ここまでバリエーションが出ているのもすごい。
ふと考えると、第1回と第2回でも紹介した、おれの好きなカード別部門トップの《マッハジー》や《一角魚モノケロック》なんかはリバイバルすらされていないのでうらやましかったり!
皆さんもそういう好きなカードを思い出したり推してみてくださいね。
応援し続けていればタイミング次第ではまだ! どこかで! 逢えるかも?!
それでは! まっ種~
©BNP/BANDAI