みなさまはじめまして。今回より『トリプルモンスターズ』記事を書かせていただくことになりました神田一(かんだはじめ)と申します。カードゲーマー本誌では『カードファイト!! ヴァンガード』の記事も担当させていただいております。
さて、ランクファイトのシーズンが切り替わり、新たに《熱風の悪魔シューツ》《月光の魔弾アルテミス》といった報酬がお目見えした『トリプルモンスターズ』。みなさん楽しんでおりますでしょうか?
賞金総額1,000万円の「Evoker’s Tournament」に向けて、前回はゲームを始める新規プレイヤー向けに【風】【水】【雷】の3属性の特徴を解説いたしました。今回は残り3つの属性【幻】【火】【地】の特徴と、集めておきたいカードを紹介します。
【幻】属性 エヴォーカー:美景
特徴①:”隠密”によるスキル耐性
【幻】最大の特徴はなんといっても”隠密”。相手モンスターのスキルで選ばれなくなったり、敵スキルを妨害・ダメージ問わず1回だけ無効にできます。ただし、【水】や【雷】が得意な複数回ダメージを与えるスキルには突破されてしまうので過信は禁物!特徴②:”幻惑”による妨害
【幻】の特徴的なスキルのもうひとつが”幻惑”。パワー合計を比べる『トリプルモンスターズ』では、その合計に含まれないというのは言わずもがな強力。”強制送還”と似たスキルですが、【L】【R】を参照するスキルの対象になったり、《月光の魔弾アルテミス》の状態解除スキルによって無効化される点が最大の違いです。特徴③:読み合いを制すれば、あらゆる状態に対処可能!
”隠密”や”幻惑”をはじめ《黒き死竜 アビゲール》《ファントムブラスター・ドラゴン》など、次の展開を読み切ることができればあらゆる状況に対処が可能ですが、その分外した場合のデメリットは大きいです。そのためには”隠密”で耐性を付けて有効なモンスターを狭め、相手の出方を予想しましょう。
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- 《夢魔の女王リリス》―――実質的に3:1でパワー合計を比べるためほとんどの場面で有効なモンスターです。《戦と勝利の女神モリガン》や《ジャガーノート・マキシマム》といった【L】【R】で超パワーを発揮するモンスターは、ダメージスキルでは対処が難しく、それらをまとめて処理できる点が優秀です。
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- 《影鬼神》―――《リリス》と違いパワー上昇がありませんが【C】を”幻惑”にできます。【C】には《雲乗りホプホブ》や《竜媛皇珠 小玲》をはじめ対処の難しいモンスターが多くいるため、常に手札に確保しておきたいカードでしょう。特に【風】相手では【C】強化が目に見えるため、確実に成果を出すことができます。
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- 《クジャタ》―――【幻】デッキの採用率100%であろうキーカード。平均的なパワーを持ちつつ1枚で【L】【R】がスキル耐性を得られます。《髑髏の戦士》や《影霊ファントム・レディ》を守りつつパワーを底上げするのが【幻】の勝ちパターンのひとつでしょう。
【火】属性 エヴォーカー:フィン
特徴①:相手モンスターを強制送還!
フィンのパートナーである《イフリート》を筆頭に相手のモンスターを強制送還するスキルが豊富。全体的にコストがやや重めですが、どんなにパワーが高くても一方的に除去することができます。ジャッジスキル持ちのモンスターや、エリアのモンスター数を参照する【水】相手には特に有効なスキルです。特徴②:味方を犠牲にして、大きな効果を得る
【火】には、味方モンスターにダメージを与えたり、強制送還することで発動するスキルが多く存在しています。リスクに見合うだけの強力なスキルが多い反面、コンボ色が強く使いこなすにはデッキ構築段階から工夫が必要になります。特徴③:耐性や送還時スキルでコンボ!
前述のリスクが際立つ【火】ですが、強制送還時に発動するスキルや、《ヘルハウンド》《ナーガラージャ》といった耐性付与モンスターと組み合わせれば、デメリットを軽減しつつ強力な動きが可能になります。味方を強制送還するスキルは「耐性で実際に送還できなくてもリターンを得られる」のです。
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- 《溶岩竜ラーヴァ・ドラゴン》―――相手の【L】【R】を問答無用で強制送還! 素のパワーも高く文句なしに強力なモンスターです。強制送還数を参照する《希望の火 エルモ》などと組み合わせるとさらに強力になります。
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- 《五角竜王 ドラム》―――現時点では【L】【R】モンスターで唯一相手のモンスターに触れることができる貴重なモンスターです。送還されることがトリガーなので、相手のダメージスキル対策としても有効です。
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- 《憐火キツネビ》―――【業火】によるダメージ・強制送還を無効にできるうえ、素のパワーが8,000と心強いモンスターです。【C】とのコンボはもちろん、相手の思考誘導もできます。
【地】属性 エヴォーカー:ディヤ
特徴①:魔力の最大値を上昇させる
全属性の中で唯一「魔力最大値を増やす」スキルを持つのが最大の特徴です。通常はコスト合計が10になるようにしか召喚できませんが、一度魔力を上げてしまえば合計が11以上になるようにも召喚できるようになります。下準備が必要になりますがコスト7や8の超強力モンスターを使うことが可能になるのです。特徴②:ドロップ増加で後半勝負!
各ターン終了時に召喚したカードはすべて「ドロップ」に送られます。【地】には、この「ドロップ」枚数を増やすカードや、枚数を参照してパワーアップするカードが多く存在するのです。つまり後半になるにつれ強力になっていくともいえるでしょう。特徴③:相手【C】のパワーを利用する
相手【C】のパワーを参照するスキルも【地】の特徴といえるでしょう。たとえば「相手【C】のパワー分、自身がパワーアップ」という能力は、後攻時に出すだけで勝ちが確定する場面も多くあります。【地】は基礎パワーが低めでスキルによってパワーアップするモンスターが多いため後攻が取りやすく、相手が強化した分もそのまま奪ってしまえるのです。
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- 《《桜の仙女コノハナサクヤ》―――相手【C】のパワーを味方【L】【R】に与える切り札的モンスター。相手のパワーが大きいほど勝ちやすいという変わった特徴があります。さらに”隠密”や”幻惑”といった状態解除もできるので【幻】相手にはさらに強力です。
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- 《闘舞の アイシャ》―――魔力最大値とドロップを増加させる【地】の特徴がつまったナイスなカード。あらゆる【地】デッキを支えてくれるので、まずはガチャや交換所で2枚集めておきたいところ。
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- 《ジャガーノート・マキシマム》―――魔力2ながらドロップ戦略の切札に成り得る1枚。ドロップ数を増やしつつ後半を迎えられれば、単体で40,000近いパワーを叩き出すことも。特に味方【L】【R】の合計パワー分自身を強化する《パールヴァティー》との相性が抜群です。
2週に渡ってお送りした「6属性の特徴紹介」はいかがでしたでしょうか。6つの属性の強みを知って、それぞれの得意な戦略を活かしてデッキを組むのが『トリプルモンスターズ』のおもしろさのひとつです。好きなキャラクターのデッキを極めるのもいいですし、各属性の戦略の違いを楽しむのもいいですね。
現在開催中のアリーナイベントで【風】【水】【火】のカードにボーナスが付いているように、イベントによって特定属性にボーナスが付くことがありますので、ぜひいろいろなデッキで試して遊んでみてください。
それでは、また次回お会いしましょう!