激戦を制した覇者が決まる! 「バトスピチャンピオンシップ2024 日本決勝」優勝者&準優勝者インタビュー

2月15日、東京・バンダイ本社にて『バトルスピリッツ』の大型大会「バトスピチャンピオンシップ2024 日本決勝」が開催されました!

本大会では2024年6月からスタートした「バトスピチャンピオンシップ2024 Cycle1 ツアー予選」を筆頭に、さまざまな大会で出場権利を勝ち取った、61名の強豪バトラーが集結。日本No.1の座をかけて予選スイスドローラウンド5回戦、決勝トーナメント4回戦のバトルが行なわれました。また、上位16名には3月15日(土)・16日(日)に幕張メッセで開催されるバンダイカードゲームの総合イベント「BANDAI CARD GAMES Fest 24-25 in Japan(FINAL)」内で実施されるアジア大会「バトスピチャンピオンシップ2024 ASIA FINAL」の出場権も与えられます。

当日はバトスピ公式アンバサダーの田中健大さんが対戦開始コールを担当。また、決勝トーナメントは『バトスピ』公式YouTubeチャンネルで配信され、バトスピ公式アンバサダーのわたなべそうさん、黄のガーディアンの掛川渚さん、特別ゲストの小川祥平さんが実況解説を務めました。また、配信内では新シリーズ『契約編:環』を含めた新情報も発表されていますので、気になる方は本記事とあわせてチェックしてみてください!

 

▲(画像左から)小川祥平さん、わたなべそうさん、掛川渚さん、田中健大さん

 

◆頂点のバトルに挑んだ優勝&準優勝選手にインタビュー!

日本決勝へ進出した61名のバトラーのデッキ分布は、依然として環境トップをひた走る「激覇」デッキを「ヘラ」デッキや「ヘルメス」デッキが追いすがる様相。決勝トーナメントでも「激覇」デッキとメタデッキがぶつかるバトルが大半を占め、まさに「契約編:真」環境における総決算ともいえる激闘が繰り広げられていました。

目を離せない熱いバトルの末、全国優勝に輝いたのは「激覇」デッキを使用したODA選手! また「ヘルメス」を使用したヨル選手準優勝を手にしました!

▲(写真左から)ヨル選手、ODA選手

ここからは優勝、準優勝選手のインタビューをお届けします

―本日は優勝、準優勝おめでとうございます! お二方とも日本決勝には初の進出で輝かしい結果を残されましたが、まずは今の心境をお聞かせください。

優勝 ODA選手(以下「O」):優勝しか見えてないくらいの勢いで突っ走ってきたつもりなんですが、いざゴールしてみると、本当に優勝できたのかまだ半信半疑な状態です。

―決勝のラストでは全身で喜んでいましたよね。

O:あのときはハンデスで防御札を抜かれさえしなければ勝ち切れる状態だったので、あとはもうただただ祈ってました(笑)。

準優勝 ヨル選手(以下「ヨ」):自分が悔しいのはもちろんなんですが、デッキを託してくれた友人に優勝を伝えられなかったのがもっと悔しいです。自分は1月に開催された「Battle Spirits -ウルトラマンカップ 2025-」京都会場でも準優勝だったんですが、そのときも同じ友人からデッキリストを提案してもらっていたんです。なので、今回こそ結果で返したかった。

―決勝戦を含むフューチャーマッチでは終始笑顔でバトルされていましたが、緊張はなかったのでしょうか。

ヨ:逆に緊張するからこそ笑ってます。自分は緊張するとミスが増えるので、思っていることをどんどん口に出して、緊張しない雰囲気を自分から作っていくんです。そうするといつの間にか楽しさが勝って、力が抜けてプレイできるようになる感じです!

―あらためて、本日の使用デッキと使用理由をお聞かせください。

O:「激覇」デッキになります。1デッキしか使用できないというレギュレーションのなかで、どんなデッキにあたっても不利がなるべくつかない、勝てるようなデッキとして選びました。また『契約編:真 第3章 全天の覇神』で《激覇の契約神ダン》が登場してから「激覇」デッキは使い続けているので練度的にも申し分ない状態で日本決勝にのぞむことができました。

ヨ:「ヘルメス」デッキです。環境で使われているデッキは「激覇」デッキがやはり最大母数で、それに次いで「ヘラ」デッキが結果を出している。『バトスピリーグ』でも使用率が高かったので、この2デッキを中心に勝てるデッキを考えることにしました。もちろん「激覇」デッキを使えばODA選手の言うように不利なく戦えはするんですが、かなり繊細なプレイングが要求されるんですよ。細かいことを考えるとミスしがちなタイプなので不安だなと思っているところに、先に話した友人が「このデッキなら考えることが少ないよ」とおすすめしてくれました。コアを増やして手札を回して、理想の盤面を作っていく戦術が自分の肌にもあっていたので使用することになった次第です。

―デッキを調整するうえで意識したことはありますか?

O:まずは0コストの《魔界騎士ベルゼット》を採用したことですね。第3章環境では《緑の世界》などで緑の盤面を構築したうえで《終焉の騎神ラグナ・ロックXV》をどう安着させるかということに重きを置いてデッキリストを考えていたんです。しかし、「シャックGS」デッキのような早い相手に対して《三賢神ラルヴァンダード》で序盤に1点を与えたあとに、《超神星龍ジークヴルム・ノヴァXV》の【界放】込みで2点、2点というプランをとる対面が多かったんです。そこで、さらに序盤に1点を入れる手段を増やしつつ、軽減も作れる方法として《ベルゼット》を加えた感じです。「激覇」は3ターン目以降が強くて、周りのデッキはそこまでに勝負を決めてくるので、対応できる瞬発力をつけて分割してリーサルを狙うデッキリストに変えました。

ヨ:友人からもらったリストからいくつか調整は加えているのですが、そのなかのひとつが《勇士メドーン》と[眷属]スピリットでコアを増やしやすくしたことです。やはり「ヘルメス」デッキは《至高英雄獣トリスメギストス》というわかりやすい最強のフィニッシャーがいるので、前のめりにそこへ着手することを考えました。1枚でコアを増やせるカードを潤沢にして、次のターンの動きを増やすことは意識して組みましたね。

―予選ラウンドも含めた日本決勝で記憶に残るバトルやハイライトをお聞かせください。

O:やはり決勝戦ですね……! 冒頭でも軽く話しましたが、ヨル選手もギリギリになりながらも攻めてきて、こちらも《激覇ウォール》をハンデス効果で抜かれたら逆転されてしまう、決勝戦らしい張り詰めた盤面でした。そのなかで、緊張しながらもプランを組み立てて、間違えずにプレイして、最後までしっかり詰め切ることができたので、記憶に残るバトルとなりました。

―決勝戦ではハンデスが発生するたびに両選手とも一喜一憂していたのが印象的でした。

ヨ:自分は実力差で考えればODA選手には到底勝てないと思っていたので、運でカバーするならそこしかなかったですから(笑)。決勝戦はもちろんですが、自分は同じくフィーチャーマッチで配信された準決勝もハイライトになります。相手ターンに《激覇ウォール》を使われた時点で、おそらく手札の同コストカードを《至高英雄獣トリスメギストス》の効果で使用できなくなる確率を減らしたんだなというのは予想できて、後のターンで4枚の相手手札からそのカードを手元に置ければ勝ち、置けなかったら耐えられて返しのターンで負け……という状況でした。そこで見事4分の1を引き当てられて、無事に勝てたという感じです。ここを超えなければ、たぶん今ここには立っていなかったと思います。

―デッキの中で、MVPカードを1枚選ぶとしたら?

O:やはり《超神星龍ジークヴルム・ノヴァXV》ですね。こちらの実力が40%、相手が120%みたいな状況で負けを確信した場面でも《EVANGELION Mark.06 -カシウスの槍-》がないことにかけて召喚時効果でライフを5にして《ホーリーサイン》で逆転につなげるみたいな動きができました。デッキの核となるカードでいえば《終焉の騎神ラグナ・ロックXV》も挙がるのですが、強さを体現するデッキの顔としてはこちらを選びたいです。

ヨ:《ケロロ小隊隊長 ケロロ軍曹(俊足の契約神ヘルメス)》には手元に置く効果で何度も救われましたし《至高英雄獣トリスメギストス》も……と言いたいところですが、実は1枚だけ採用した《魔界剣神ドール†アンシャンテ†》が輝いたシーンが多かったんですよね。手札に引いてバーストにセットしても強いですし、カウント4以上ならトラッシュに置いても強いので、これを受け札として使ってリソースを増やしたり、見えてない状態でも相手に圧をかけられたりと、いろいろ助けられました。このカードがあったからリーサルまで持ちこたえられたとも言えるので、MVPに選んであげたいですね。

―『契約編:真』を振り返って、印象や良かった点があればお聞かせください。

O:実を言うと、前半は仕事で出張に出ていてあまり『バトスピ』に触れない期間だったのですが、それでも情報は追っていて、契約神が環境の主軸になる一方で、《ホーリーサイン》や《創醒の大創界石》のようなメタカードが注目されて、その影響を受けにくい「ハデス」デッキが台頭して……と、契約神vsメタカードみたいな環境になっていたかなと思います。一方で後半の章では、メタカードに耐性のあるデッキがどんどん出てきました。前半と後半で環境ががらりと変わったのが今年の印象になりますね。

ヨ:環境についてはODA選手の言う通りなんで特に足すことはないんですが(笑)、自分は創界神のイラストや背景ストーリーとの関わりが以前からめちゃくちゃ好きだったので、それが復活して、しかも初手から使えるシステムになってというところですごくウキウキさせてもらえました。最後まで楽しくバトルできた環境だったなと思います。

―ホームにしているショップはありますか?

O:それはもちろん『バトスピリーグ』で自分が所属しているフルアヘッドです! ……と言いたいところですが、特にホームというショップはなくて、いろいろな場所をまわっている感じですね(笑)。大会はおもに関東に出向いて参加しているんですが、住んでいるのは新潟なので、新潟市内のカードショップにはよく出没していると思います。

ヨ:自分は「バトロコ小山駅前店」ですね。ただ、ODA選手とは逆で、自分は関東住みなんですが東北にも友人が多くてよく遊びに行くんですよ。なので「シーガル大河原店」や「シーガル郡山店」もよく行っている店になりますね。

O:えっ、ヨル選手って関東在住なんですか?! 東北の大会でよく会うので、てっきりそっちのほうかと思ってました……。

ヨ:よく言われます(笑)。バトラーズポイントはちゃんと栃木なんですよ?

―日本決勝へ出場するにあたって、お世話になった方へメッセージがあればお願いします!

O:チームフルアヘッドはもちろん『バトスピリーグ』のメンバーにはお礼を言いたいです。いつも情報共有をしてもらってるのもありますし、レベルの高いバトラーに囲まれて、お互いを高めあえるような関係で練習ができたので、自分もすごく成長できたなと感じています。その結果を優勝という形で見せられたので、あらためて感謝したいです。

ヨ:デッキレシピを託してくれたストラさん、いや、ストラ様、せっかくいろいろと教えてくれたのに、結果を出せなくて申し訳ないです。見捨てないでください……! 本当はフィーチャーマッチで「ストラ様愛してるよ!」って言おうとしたんですが、さすがにまずいかなと思ってやめました(笑)。

―最後にアジアファイナルの意気込みをお願いします!

O:今回日本最強になれたんで、次はアジア最強になろうかなと。もう上しか見てないので、全力でがんばります!

ヨ:準優勝、日本2位という結果もありがたいですが、こんなんじゃ全然満足できません。次こそはアジアで1位の座を勝ち取って、真の満足を得られたらと思います!

3月15日(土)・16日(日)に幕張メッセで開催されるバンダイカードゲームの総合イベント「BANDAI CARD GAMES Fest 24-25 in Japan(FINAL)」で実施されるASIA FINALでは、本大会の上位16名にアジア各国の強豪バトラーを加えた代表選手たちによるバトルが実施されます。世界一の名誉を手にするのはどのバトラーなのか、今後の展開にも注目です!