『バトスピ』バトラー満員御礼! 「バトスピチャンピオンシップ2022  BATTLE OF CHALLENGERS」会場レポート&大会上位入賞者インタビュー

10月8日、東京・池袋サンシャインシティ文化会館にて『バトルスピリッツ』の大規模公式イベントバトスピチャンピオンシップ2022  BATTLE OF CHALLENGERSが開催されました!

本イベントでは、バトラーの頂点をめざす全国大会「バトスピチャンピオンシップ2022」決勝トーナメント出場権をかけた大会イベントをメインに、バラエティ豊かなサイドイベントが催されました
本記事では会場の模様をお伝えするフォトレポートを、大会優勝者と準優勝者へのインタビューとあわせてお届けします!

 

◆待ちに待った大型イベントにバトラーが大集結!

1000人規模の公式イベントは久しぶりの開催となる『バトスピ』。権利戦は事前応募の抽選で実施されましたが、会場は当日入場でも参加可能ということもあってか、バトラーで大賑わい!

サイドイベントでは、勝ち星に応じて色コアを含む記念品が交換できる「色コア争奪!ガンスリンガー6」がとりわけ人気で、バトルの待機列が常に絶えないほどの盛況ぶり!
ほかにもその場で開封したパックでデッキを組む「ファーストパートナーBOXシールドバトル」やコラボデッキ限定の「コラボ3戦バトル」など、『バトスピ』らしいコーナーが目白押しでした。

また、ゲスト参加イベントも多数開催!
「バトスピ エクストリームゲーム」で活躍中のガーディアン、阪口周平さん、掛川渚さん、小川祥平さんとバトルができる「ガーディアンチャレンジ」や、カリスマ候補生の二宮丈さん、わたなべそうさん、桃崎あやかさんが来場者とのバトルに挑む「カリスマ候補生 武者修行バトル」参加枠が一瞬で埋まるほどの大人気!
また、アグレッシブ健太さん、ミラクル伶美さんのサイン会も実施され、バトラーの長蛇の列に迎えられていました。

どこを見ても思い思いのバトルが繰り広げられている会場の活気は、『バトスピ』バトラーの熱量を再確認できるものとなっていました!

 

◆群雄割拠のバトルを制した2選手へインタビュー!

メインイベントとなるバトスピチャンピオンシップ2022 決勝トーナメント出場を懸けた権利戦は、ダブルエリミネーション形式のスイスドロー予選でバトラーが激突!
勝ち残ったベスト16のバトラーが決勝トーナメントで優勝を争いました。決勝トーナメントの模様は『バトスピ』YouTube公式チャンネルでもアーカイブ配信されていますので、あわせてチェックしてください。

なお、ベスト16のデッキ分布は以下の通り。

いずれも有力視されていたデッキが立ち並んでおり、現環境の群雄割拠ぶりが現れるものとなっていました。
そんななか、全勝という華々しい戦績で見事優勝を手にしたのは「赤白アマテラス」を使用したアンソニー田辺選手!
ここからはアンソニー田辺選手と、「シャックWBS」で激闘の決勝戦を繰り広げた準優勝、ぱぁるる選手のお二人にうかがったインタビューをお送りします。

▲(写真左から)優勝者のアンソニー田辺選手、準優勝者のぱぁるる選手

 

-優勝、準優勝した今の心境は?

アンソニー田辺選手(以下ア):まさか優勝できるとは思っていなかったので、本当に驚いてます……。ただ、練習はしっかりしてきたつもりなので、それが実ったのはめっちゃ嬉しいです!

ぱぁるる選手(以下ぱ):スイスドローの予選から含めると13戦もバトルをしてきたので、まずはこの長丁場を無事に終えられたことにホッとしています(笑)。

-大型の公式大会や権利戦の優勝経験は?

ア:ショップ主催などの非公式大会では何度か優勝してきましたが、公式大会での優勝は初めてです。

ぱ:3人チームで挑む「ワイルドバウト」ではベスト4に入った経験があるのですが、実はそのときはチームで私だけ成績があまり芳しくなかったんです。なので、今回は準優勝とはいえ雪辱を晴らせてよかった!

-個人的にも映えある成績ということですね。アンソニー田辺選手の初優勝で全戦全勝というのもすごいです!

ア:これから塗り替えられない記録になるかもしれませんね(笑)。

-たしかに(笑)。では、そんな偉業を成し遂げた今回のデッキを選択した理由は?

ア:調整、練習段階でいわゆるtier1デッキをいくつか試していたんですけど、そのなかでどの相手にもかなりの有利を取れるのが「赤白アマテラス」でした。ただネックだったのが安定感で、今回13戦やるなかで1回2回は手札事故で負けてしまうかなと。また、同じく環境トップの「蒼波」「金雲」にも不利になりやすいのですが、そこさえ乗り越えられれば優勝できると踏んでいました。

-となると、今回は“ワンチャンス”に賭けたと……?

ア:いえ、そういった弱点こそあるものの、「赤白アマテラス」自体がバトラーの技量次第でいくらでも強くなるデッキなので、不利を乗り越えられるよう、デッキのポテンシャルを最大限引き出せるよう何千戦も練習を重ねてカバーできるようにしてきました。だからワンチャンとは言わせないです!(笑)

-優勝という結果が何よりの証拠ですね! すばらしいです! ではぱぁるる選手は?

ぱ:私の使った「WBS」は今の契約編環境より前の段階でtier1と言われていたのですが、それがとある方の非公認大会優勝デッキで再注目されて日の目を浴びたところになります。今回もベスト16の最大母数はこのデッキでしたね。安定感にプラスして、出力が契約よりも段違いに高いので、上振れれば速攻で決まるし、上振れなくてもある程度対応できるという理由で選択しました。唯一赤白に対しては不利なんですが、使い慣れていたデッキということもあったので……!

-デッキの調整ポイントやMVPカードは?

ア:《天照神機オオヒルメ》ですね。最近の「赤白アマテラス」のよくある形ではあまり入っていないカードなんですが、今の環境の動き的にめちゃくちゃ強く出れるなと思って採用しました。実際に《オオヒルメ》を引けたから勝てたという局面がかなり発生しましたね。あとはデッキの構成を変えることよりも、練度を上げることで安定感を高めることに注力していました。

ぱ:ほぼ基盤構築は固まっていたのですが、対「金雲」など長期戦を戦う上で一番強い形をめざした結果《超星使徒スピッツァードラゴン》《EVANGELION Mark.06 -カシウスの槍-》といった誘発系の能力を持つカードを多めに入れました。特に《カシウスの槍》は制限、禁止改定でも候補に上がるほど強力なカードなので、今のうちに使い倒してあげたいなと(笑)。

-お二方とも「金雲」対面は意識されていたようですが、何か対策はされたのでしょうか。

ア:それこそ《オオヒルメ》が対策にあたりますね。《オオヒルメ》を伏せていると「金雲」の主力である《天使ファルシエル》をメインステップに出さないと、アタッカーを除去されるだけでアタックステップが終了するというルール裁定が出ているんです。「これをやらないと、これで止まっちゃうよ」みたいな相手の要求値を上げていくプレイングが「金雲」には有効なので、意識して練習していました。

ぱ:「WBS」は「金雲」が一応有利対面にはなっているんです。「金雲」は《相棒鳥フェニル》が序盤いるかいないかによってゲームの流れがだいぶ変わってくるのですが、「WBS」は出された《フェニル》をアタックすることなく処理できるので。デッキ自体が対策といえるでしょうね。

-大会で印象に残ったバトルは?

ア:予選2回戦の対「オボロ」戦です。相手先攻から召喚時破壊のバーストも刺さってかなりのテンポをとられてきつかったんですが、カード1枚1枚のできることや戦術の組み立てを改めて考えて、針の糸を通すようなプレイでなんとか逆転できました。

ぱ:決勝トーナメントのフィーチャーマッチでバトルした「金雲」対面です。適切な動きは取れていたんですが、相手の手札の強さで押し込まれそうになったところを、ギリギリで耐えて押し返せたのはハイライトになりますね。

-大会中、多く見かけたデッキはありましたか?

ア:体感では「エヴァ」「蒼波」「金雲」「緑ランポ」「WBS」「赤白」の6つが多かった印象です。参加されたみなさんもこの6つを中心に環境を読まれていたかと。

ぱ:逆に私は「WBS」は多かったものの、それ以外のデッキにも多く当たったんですよね。大規模大会のスイスドローということもあって、偏りは出た感じです。

ア:自分の「赤白アマテラス」やぱぁるる選手の「WBS」の共通点として、初見や環境外のデッキに当たっても勝ちやすい安定感があるんですよね。そういったデッキ選びも勝因になっていそうです。

-ホームにしているショップはありますか?

ア:「ドラゴンスター秋葉原駅前店」です。プレイスペースも広くて、品揃えもよくて、飲み物も買えて、下にファミレスまであって……一流の設備を備えたカードショップなんですよ。ここで練習させていただけたおかげで優勝できたと思っているので、ドラスタさん本当にありがとう!

-もしかして関係者の方ですか……?(笑)

ア:いえいえ(笑)。でも、居心地がよくて本当に毎日レベルで通っているので、もし見かけたら仲良くしてください!

-ぱぁるる選手のホームは?

ぱ:今回は愛知から遠征で参加しているのですが、愛知には名古屋と大須でカードショップが密集している場所が2か所あるんです。私は大須のホビーステーションさんなどをよく利用していますね。ただ、基本的にはリモートバトルばっかりやっているので、ホームは特にないです。

-お二人はリモートバトルを通して仲良くなったとお聞きしました。

ぱ:そうですね。私がDiscordのリモート大会の運営に携わっているのですが、大会がない期間はフリー対戦の場としても利用してもらっているんです。そこでアンソニー選手と知り合ったのがきっかけですね。

ア:リモートでバトルしたりしゃべったりと交流していて、今回のようなリアルの大会で顔を合わせてさらに仲良くなった感じです! こうした関係が築けたのもふくめて、リモート環境がなければ今の自分はなかったと思います。

-(アンソニー田辺選手へ)最後に決勝大会への意気込みをお願いします!

ア:こうして先に出場権利が得られたということは、みんなが予選をがんばっている間も練習できるということなので……決勝大会でも全勝してみせます!

-(ぱぁるる選手へ)惜しくも準優勝となりましたが、まだ決勝大会へ進める権利戦は残されています。これからの意気込みをひとこと!

ぱ:これから夜行バスで愛知へ帰るんですが、明日からすぐ店舗で権利戦が始まるので、なんとか決勝大会まで勝ち上がって、またアンソニー選手と再戦できるようにがんばります!

-ありがとうございました!

▲写真左端:アグレッシブ健太さん 写真右端:ミラクル伶美さん

 

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