最後のチャンスをつかんだバトラーは!? 「バトスピチャンピオンシップ2022 バトル オブ リベンジャーズ」会場レポート&優勝者インタビュー

1月29日、東京・池袋サンシャイン展示ホールAにて『バトルスピリッツ』の大規模公式イベントバトスピチャンピオンシップ2022 バトル オブ リベンジャーズが開催されました!

本イベントでは、昨年10月に実施された「バトル オブ チャレンジャーズ(BOC)」に引き続き、バトラーの頂点をめざす全国大会「バトスピチャンピオンシップ2022」決勝トーナメント出場権をかけた大会イベントをメインに、バラエティ豊かなサイドイベントが催されました
本記事では会場の模様をお伝えするフォトレポートを、優勝者へのインタビューとあわせてお届けします!

 

◆全バトラーがエンジョイできるイベントが目白押し!

1月22日に開催された大阪会場では多くの来場者を集めた本イベントですが、東京会場も本戦、サイドイベント共にバトラーが埋め尽くす大盛況を見せていました!
サイドイベントはBOC同様に、勝ち星に応じた記念品が交換できる「色コア争奪!ガンスリンガー6」が特に人気を集めていたほか、「コラボ3戦バトル」ではコラボデッキを使ったバトルも盛り上がっていました。また、今回はフリーバトルのスペースも用意されており、最新ブースターの『契約編 第4章 ビヨンドエボリューション』発売直後とあって会場のいたるところで熱いバトルが繰り広げられていました。

また、ゲスト参加イベントとして式番組「バトスピ エクストリームゲーム」でも活躍中のガーディアン、碓氷剛史さん、小川祥平さん、エイジスの阿部笑華さん、そしてカリスマ候補生として修行中の二宮丈さん、わたなべそうさん、桃崎あやかさんの6名とバトルができる「エクストリームチャレンジ」が開催され、抽選希望者が殺到!

さらに、カリスマのミラクル伶美さんのサイン会も、抽選を勝ち取った多くのバトラーが列を伸ばしていました。

サイドイベントの多くは当日参加も可能とあって、権利戦の出場に関わらず『バトスピ』好きなら1日中楽しめる大満足のイベントとなっていました

▲物販も「リミテッドパック2023 契約編 vol.2」や「オフィシャルアクリルカードスタンド」をはじめ、魅力的な新アイテムが充実! 

▲会場には『バトルスピリッツ 少年突破バシン』キャラクターデザイン担当のしもがさ美穂氏、アニメ「バトルスピリッツ」シリーズ監督の渡辺正樹氏、『最強銀河 究極ゼロ~バトルスピリッツ~』キャラクターデザイン担当の石川てつや氏の特別イラストも展示!

 

◆攻防両極から勝利をつかんだ優勝者2名へインタビュー!

メインイベントとなるバトスピチャンピオンシップ2022 決勝トーナメント出場を懸けた本戦は、本イベントの協賛ショップ「ティアワン」「シーガル」の2ブロックに分かれて実施され、各ショップの招待選手も4名ずつ出場。ダブルエリミネーション形式のスイスドロー予選を勝ち残った各ブロック16名のバトラーが決勝トーナメントでハイレベルなバトルを繰り広げました。決勝トーナメントの模様は『バトスピ』YouTube公式チャンネルでもアーカイブ配信されていますので、あわせてチェックしてください。

なお、ベスト16のデッキ分布(2ブロック合計32デッキ)は以下の通り。

「蒼契約」の勢いはあるものの、18種のデッキタイプが入り乱れるバラエティに富んだ勢力図は、現環境の何が勝つかわからないメタゲームが反映されたユニークなものとなっています。
そんな激戦を制し、チャンピオンシップへの切符を手に入れたのは、としぞう選手の「青グッドスタッフ」(シーガルブロック)とケンセイ選手の「白コントロール」(ティアワンブロック)!
ここからは、優勝した2名へのインタビューをお届けします!

▲(写真左から)シーガルブロック優勝のとしぞう選手、ティアワンブロック優勝のケンセイ選手

 

―優勝した今の心境は?

としぞう選手(以下「と」):予選7回戦、決勝トーナメント4回戦と、非常に濃いバトルをやり抜いたので、すごく疲れました……。優勝できたうれしさと同時に、安心したという気持ちも強いですね。

ケンセイ選手(以下「ケ」):自分はオンラインのリモートバトルをメインに活動しているんですが、そこでたくさんの方々が自分の練習に付き合ってくれて、苦手な対面の立ち回りなどを学ばせてもらいました。その結果勝ち取れた優勝だと思うので、うれしいと共に、練習してもらった方々に感謝したいです。

―大型の公式大会や権利戦の優勝経験は?

と:優勝経験はないんですが、BOC(バトルオブチャレンジャーズ)では予選を通過してベスト16には入っていたんです、前回はそこで敗退してしまったので、今回は大会の名前通り「リベンジ」を果たすことができました!

ケ:公認大会は初優勝になります。BOCも学校があった関係でサイドイベントのガンスリンガーしか出れなかったので……。小学生の頃は友人と大会に参加することも少しだけあったんですが、それ以外はショップバトルすら経験がなかったです。

―雪辱を果たしたとしぞう選手と、ほぼ大会未経験から優勝を勝ち取ったケンセイ選手と、それぞれ素敵なドラマを持ってますね! では、今回使用したデッキと選択理由は?

と:決勝トーナメントにも多く上がってきている《相棒鮫シャック》の「蒼契約」が強かったので使おうかなと思ったんですが、自分のバトルスタイルにあわなかったんです。もうちょっと速度も上げたいし、もうちょっと一撃で火力を出したいとなったときに《癸の爆獣グリズクラッシュ》に目をつけました。そこから《仮面ライダークローズエボル》で一気に高打点を叩きつけて、相手がフィニッシュに行く間もなく勝負を決める青グッドスタッフを思いついた形になります。同じようなグッドスタッフの選択肢として《相棒狼ランポ》を契約スピリットにするデッキもあったんですが、あちらは手札が増えにくく、どうしても引いたカードで戦わないといけなくなる局面が多い。ドローが安定して、欲しいカードを引き込める、たらればじゃない実現性というところで「シャック」を採用しました。


ケ:自分が使用した白コントロールは、まず一番使い慣れていたというのがあるんですが、相手が上振れてもスピリットを含めた豊富な防御札で対処できる守りの堅さに魅力を感じました。また、今は「シャック」や「紫エヴァ」といったデッキが強い環境ですが、いずれもネクサスに対処できない弱点があります。なので《五角形の砦》などで手札保護をすれば《神海皇子ガブル・シャック》や《三災獣・海災ディザイアタン》も守り切れるんです。また、環境にいるデッキはドローが多いので《五角形の砦》や《秩序戦艦バチマン・ド・ゲール -戦艦形態-》で便乗ドローすれば小型、中型アタッカーへの耐性もあってまず負けません。やっぱり耐性はいつの時代も強いです! その流れでいうと、単純に《秩序龍機νジークフリード》が好きなので使いたかったのもありますね。《煌龍銃剣ガンズ・バルムンク》を付けてアンブロッカブル&完全耐性! みたいな。「ストライクヴルム」の活躍を見てアンブロッカブルが今通りやすいなというのは感じていたので、そこに安定感を増やした負けない構築になります。


―圧倒的な火力と鉄壁の防御力という対照的なデッキが勝ち上がったのはおもしろいですね! 今大会で活躍したデッキのMVPカードは?

と:デッキ全部がMVP! と言いたいところですが、絞るとしたら、煌臨条件が非常にゆるくて小回りがきく《仮面ライダークローズエボル》や、簡単に打点を追加できる《青魔神》。あとは効果自体は特に何もないんですけど《相棒鮫シャック》や《ストリームドロー》から連鎖して超簡単に出せるコスト7という点で《癸の爆獣グリズクラッシュ》はめちゃくちゃこのデッキを支え続けてくれました。

ケ:《時空龍クロノ・ドラゴン》が本当に強かったです。初手に《相棒機スターク》を出して、生き残っていたらそのままカウント2で《クロノ・ドラゴン》につなげるだけでも最大4点まで持ってこれますし、なおかつフィールドを離れるときの【転醒】がすごく便利で、アタック時の2点貫通で勝てたバトルも多かったです。もちろん先に挙げた《秩序龍機νジークフリード》もキーカードで、完全耐性で何度もアタックしてくる高BPの2点という存在だけで相手にだいぶ圧をかけられました。これでゲームフィニッシュできたバトルも2、3回あったので、本当に信頼しています!

―なるほど。そんなデッキで挑んだ今回の大会で、印象に残っているバトルは?

と:予選4回戦目の相手が「雷契約」で、初手に《バインドエッジ》を使われて《相棒鮫シャック》が動けなくなり、全くテンポが取れなくなって負けてしまったのはきつかったですね……! 予選6回戦目の「ストライクヴルム」でも初手に《バチマン・ド・ゲール》を張られてきつい立ち上がりでしたが、《相棒鮫シャック》から《グリズクラッシュ》につなげつつ、相手の便乗ドローを逆に利用して《キメラモン》を【バースト】。2体でライフを減らしたところに《アルケーガンダム》で追撃して、相手が準備する間もなく勝負を決めれたのはうれしかったです。あとはシーガルの招待選手、草飯選手と当たって緊張した決勝トーナメント準決勝では、リーサル一歩手前で《闇輝石六将 砂海賊神ファラオム》に止められて、そのまま盤面を一掃されてしまったんです。でも、そこから《超星使徒スピッツァードラゴン》で溜まったコアで《青魔神》を素出しの《仮面ライダークローズエボル》に付けて、4点の一撃で立て直せたのは本当に気持ちよかった! 相手は手札に《EVANGELION Mark.06 -カシウスの槍-》を抱えていて【煌臨】による除去が通らなかったみたいなので、選択を間違えたら負けているところでした。スレスレの危ない橋を渡りきった優勝といった感じですね……!

ケ:自分は決勝でバトルした「青ウルトラマン」の選手に予選5回戦でも当たっていて、そのときは負けてしまったんです。そこで後がなくなった7戦目で「紫エヴァ」とバトルしたんですが、相手のライフを詰めすぎたせいで、《エヴァンゲリオン 試験初号機 -カシウスの槍-》の連続アタックに対処する手札が残ってなかった。そのままライフを減らされ続けたんですが、相手の回復に必要な手札の「エヴァンゲリオン」がちょうど残りライフ1点のところで尽き、ギリギリのところで逆転勝ちできました。運に助けられた場面にはなりますが、特に印象に残っているバトルになりますね。

―今回は発売直後の『契約編 第4章 ビヨンドエボリューション』のカードは使用できないレギュレーションとなっていました。もし使えたとしたら、デッキ構成は変わっていたのでしょうか?

と:少なくとも対戦環境は絶対に変わっていたと思います。注目度が高いところでいえば【超契約煌臨】スピリットのひとつ《聖魔神皇パラディ・バット》は本当に強くて、これ1枚で[血契約]のイメージがガラッと変わりました。ただ、自分のグッドスタッフは相手のフィニッシュプランが整う前に攻めきるデッキなので正直気にしてはいないですね。【超契約煌臨】のために悠長にカウントを溜めてるんだったら、こっちは《青魔神》でボンだぞと(笑)。

ケ:自分も内容は少しいじるかもしませんが、デッキコンセプトは変えないですね。新しく登場した[刃契約]も速攻デッキで受けが大切になってくると思うので、引き続き受けが強い白コンを使っていくと思います。

―ホームにしているショップはありますか?

と:僕は神奈川に住んでいるんですけど、周辺にショップがあまりないので、町田の「竜星のPAO町田」や「ホビーステーション 町田店」をよく利用していますね。どちらもショップバトルを開催しているので、参加してデッキの調整や腕試しをしています。なので、自分とバトルしたくなったらぜひ来てください!

ケ:自分はさっきも話した通り、リモートバトルが中心でショップバトルとかには全然参加していなくて、カード収集もメルカリなどがメインになってくるので、ホームといえるショップはないんですよね……。非公式のDiscordサーバーやLINEのオープンチャットにはよく出没するので、リモートバトルをしていたら対戦相手になることもあるかもしれません!

―調整環境にも違いが出ておもしろいですね! 最後に決勝大会への意気込みをお願いします!

と:BOCで敗退して、まだ自分の実力では上には登れないのかなと思っていたなか、BORという最後のチャンスを与えてもらい、これを逃せば次はないんだという気持ちで限界までリストを調整していました。それがうまく実った形の決勝大会出場ですので「契約編 第4章」の影響も視野に入れて、またしっかり調整して臨んでいきます!

ケ:自分の優勝は、色んな人の応援や、練習に付き合ってもらった結果だと思っています。予選でもオープンチャットで知り合ったバトラーに当たったんですけど、そのときは勝ち越して、相手は予選落ちしてしまいました。それでも自分を最後まで応援してくれたので、そういったみんなの想いも背負って、チャンピオンシップで結果を残したいです!

―ありがとうございました!

 

▲(写真左から)シーガルブロック準優勝のマカロニ選手、優勝のとしぞう選手、ミラクル伶美さん、小川祥平さん、ティアワンブロック優勝のケンセイ選手、準優勝のシェーンコップ選手

 

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