◆はじめに
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)と申します。
2月5日(金)に『マジック:ザ・ギャザリング』の新セット「カルドハイム」がリリースされます!
「北欧神話」×「メタル」というワクワク感をかき立てられるモチーフとテーマを持ったこの新セット、新たなプレインズウォーカー、ニコ・アリスとタイヴァー・ケルの登場や、同じくプレインズウォーカーで人気のキャラクターであるケイヤとティボルトの再登場など、楽しみな要素がいっぱいです。
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この記事では、そんな「カルドハイム」収録のカードから、神話レアカード1枚とコモンカード2枚のプレビューをお届けします。
それではさっそくどうぞ!
◆新能力「予顕」を持つ大型クリーチャー、《戦闘マンモス》!
まず最初に紹介するのは緑の神話レアクリーチャー、《戦闘マンモス》です。通常版とボーダーレス版をまとめてどうぞ!
5マナ6/5で、トランプルと、あなたのコントロールしているパーマネントが対戦相手の呪文や能力の対象になるたびカードを1枚引けるという、アドバンテージを補填してくれる能力を持っています。これ自身が単体除去で対処されたときだけでなく、自軍のパーマネントすべてに擬似的な除去耐性を与えてくれます。
この時点でもなかなか強力そうですが、もう一つ注目なのが新能力の“予顕”!
予顕は、まず不特定マナ2点を支払って手札からこのカードを追放しておくことで、あとで予顕コストを支払って唱えられるというもので、簡単に言ってしまえばコストを分割払いできる能力です。
《戦闘マンモス》で言えば、普通に唱えるなら5マナ、予顕を介して唱えると2マナ+4マナで払うマナの量は増えてしまいますが、そのぶん1ターン早く唱えて戦場に出すことができます。1回に支払うマナも少なくて済むのでマナスクリューのときなどにも運用しやすそうなのがいいですね。
また、予顕しておけば追放されて手札からはなくなるので手札破壊呪文から逃れられたり、実質的7枚以上手札を持てるようになる点も環境次第では有用そうです。
現在、スタンダードの5マナクリーチャーには《長老ガーガロス》があって、これもアドバンテージ獲得に長けたクリーチャーですが、一度戦闘に参加させる必要があります。それに比べると、自身を含めたパーマネントが呪文や能力の対象になるだけでカードが引ける《戦闘マンモス》のほうがアドバンテージの損失を抑えるという点では優れているかもしれません。
また、予顕を前提に考えるなら《戦闘マンモス》は4マナとも考えられるので《戦闘マンモス》! 《長老ガーガロス》! 《貪るトロールの王》! と、損をしにくいファッティを連打するのも気持ちよさそうです。
あらたな緑デッキのアドバンテージを失いにくいファッティ枠としてこの《戦闘マンモス》、ぜひいかがでしょうか。
◆リミテッドで活躍しそうなコモンクリーチャー、《灰毛の先導》&《貪欲なリンドワーム》!
続いて、主にリミテッドが主戦場となりそうなコモンクリーチャー2種をご紹介。《灰毛の先導》と《貪欲なリンドワーム》をどうそ!
《灰毛の先導》は5マナ5/5のバニラクリーチャー。クリーチャータイプが戦士なのでパーティを参照する「ゼンディカーの夜明け」にいてくれていたらなぁ、と思わなくもありません。ただ地味に5マナ5/5のエルフは初登場(編集部調べ)なので、そういった意味では貴重な存在かもしれません。
《貪欲なリンドワーム》は4点のライフ回復がついた大型クリーチャー。こちらは「イコリア:巨獣の棲処」にいた《蜂蜜マンモス》と同じ性能のクリーチャーです。ドラフトなどでは積極的にピックしたいというわけではなさそうですが、マッチ・ドラフトなどではサイドボードに1枚あるとアグロ系デッキに当たったときに活躍してくれるかもしれません。「基本セット2021」のようにコモンに《再命》のようなリアニメイト呪文があると使い勝手が向上しそうですが、どうなるでしょうか。
◆おわりに
2月5日(金)発売の「カルドハイム」収録の新カードから《戦闘マンモス》、《灰毛の先導》、《貪欲なリンドワーム》の3枚を紹介しました。
1月29日(金)発売の「カードゲーマーvol.56」に掲載される『マジック』記事でも「カルドハイム」を特集します。
新メカニズムの紹介に加えて、新セット恒例の「ヤソ・タキニキ・Aさんの言いたい放題」、若月繭子さんによる「カルドハイム」に至るケイヤとティボルトのバックストーリー解説など、盛りだくさんの内容でお届けしますのでこちらもぜひお楽しみに!