初の大型公式イベント「Grand Prix 2022 横浜」フォトレポート&成績上位者インタビュー!

今回は7月30日(土)にパシフィコ横浜 アネックスホール にて開催された「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 横浜」の模様をお届けします。

4月28日の第1弾発売以降『Shadowverse EVOLVE』では初となる大型の公式大会で、アナログカードゲームでは念願の相手と対面しての大会となります。予選ラウンド・プレーオフ・決勝トーナメントを経て、TOP4に残ることができれば、2023年2月開催予定Shadowverse EVOLVE Japan ChampionShip への参加権利を獲得できます。どのプレイヤーが、どのクラスで、どんな構築で優勝するのかも見逃せませんね!

Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 横浜
開催日:2022年7月30日(土)
会場:パシフィコ横浜 アネックスホール
主催:株式会社ブシロード、株式会社Cygames
対戦フォーマット:「Shadowverse EVOLVE」構築戦 BO1

本イベントの様子は公式生放送アーカイブからも確認できます。強者同士の熱い試合を、実況・解説付きで楽しめますので、こちらも要チェックです!


目次

■大会のルール

本大会のルールは「Shadowverse EVOLVE構築戦 BO1」。対戦相手と1対1で1バトルを行ない、バトルに勝利した選手が勝者となるルールです。予選ラウンドのスイスドロー7回戦にて600名→64名に絞り、さらにプレーオフで64名→8名まで絞り込み決勝トーナメントを行ないます。


■会場の様子

▲入場口で参加者を出迎える特大パネル

本イベントは事前応募に当選した600名のみが入場できるクローズドイベント。受付(チェックイン)を済ませ、続々と参加選手たちが試合会場へ足を運びます。会場の外には当日の補欠当選枠を期待して待機する人の姿も。『EVOLVE』の人気度がうかがえますね!

▲予選スイスドローの様子。

会場には「Japan TCG Center 吉祥寺駅北口店」による出張販売コーナーも! スリーブ類をはじめ関連商品が並んでいました。カードを忘れてしまった人や、スリーブが破れてしまった人も安心です。

 

スイスドロー7回戦時点での会場の様子。すでに予選敗退が決まっている人も最後まで多く残って真剣勝負を楽しんでいるのが印象的でした。

ここからは、スイスドロー7回戦の上位64名を8つのグループに分けてのプレーオフ! 各グループの勝者8名が決勝トーナメントへ進出できます。

 


■決勝戦トーナメントの様子

▲見事決勝トーナメントまで駒を進めた8名の選手。写真からも気合を感じますね!

スイスドロー7回戦+プレーオフ3回戦という、まさに激戦を勝ち抜きTOP8が決定! ここからはこの8名によるトーナメントで勝者が決まります。フィーチャーマッチは公式生放送アーカイブから視聴できます。実況・解説付きで強者同士の試合を見ることができますので、オススメですよ!

・予選ラウンド 1回戦 ハイライト(2:38:32~
リグゼ選手(ナイトメア) VS たーとる選手(ロイヤル)

・予選ラウンド 2回戦 ハイライト(0:57:29~
コシノ選手(ウィッチ) VS エアーマン選手(ドラゴン)

・予選ラウンド 3回戦 ハイライト(2:16:04~
hayate選手(エルフ) VS づま選手(エルフ)

・プレーオフ 1回戦 フィーチャーマッチ(0:39:40~
リグゼ選手(ナイトメア) VS 新鮮な沖田選手(ドラゴン)

・プレーオフ 2回戦 フィーチャーマッチ(1:12:24~
めめめ選手(ウィッチ) VS アルパカ選手(ロイヤル)

・プレーオフ 3回戦 フィーチャーマッチ(1:46:52~
ひがし選手(ビショップ) VS サラ選手(ロイヤル)

・決勝トーナメント 準々決勝 フィーチャーマッチ(2:57:18~
とこめ選手(ドラゴン) VS ペグ^2選手(ドラゴン)

・決勝トーナメント 準決勝 フィーチャーマッチ(3:21:41~
月菜選手(ナイトメア) VS サラ選手(ロイヤル)

・決勝トーナメント 決勝 フィーチャーマッチ(3:54:29~
かざもんみ選手(ドラゴン) VS 月菜選手(ドラゴン)


■成績上位者インタビュー

▲優勝盾・準優勝盾を手に記念撮影! お二人ともうれしそうですね!
優勝 かざもんみ選手(写真右)
クラス:ビショップ

準優勝 月菜選手(写真左)
クラス:ナイトメア

───まずは優勝おめでとうございます。

かざもんみ月菜ありがとうございます。

───お二人が普段活動している地域やお店、コミュニティなどはありますか?

かざもんみ:京都府に住んでいるので、京都・大阪の方との交流が多いです。元々ほかのカードゲームを遊んでいて、一緒に調整したり対戦して仲良くなった人たちと、同じように『Shadowverse EVOLVE(以降、EVOLVE)』も遊んでいます。

月菜:普段は秋葉原の「ホビーステーション 秋葉原本店」さんでプレイしています。友人たちで集まり『EVOLVE』以外のカードゲームも遊んだりしています。

───かざもんみさんは「コントロールビショップ」、月菜さんは「アグロナイトメア」を持ち込みましたが、使用デッキを決めた理由はなんですか?

かざもんみプレイしていて楽しいというのが一番です。自分は相手の攻撃をさばくプレイを得意としているので、そのプレイスタイルにあったデッキを使いました。

月菜:直前まで使うデッキは悩んでいましたが、友人にアグロナイトメアのレシピを教えてもらいそれを使いました。

───決勝でお互いのリーダーが判明したときはどう思いましたか?

かざもんみ:ナイトメアでは、アグロとコントロールの2種類が考えられたので、そのどちらにも対応できるように意識しました。アグロ相手では、序盤に出遅れたら手が付けられなくなる可能性があったので、マリガンで序盤に使えるカードや除去札を探しにいきました。コントロールの場合は経験則でいけると思っていました。

月菜:どのビショップにもほぼ必ず採用されている《ジャンヌダルク》を引かないでくれと思っていました。「アグロナイトメア」というデッキはリソースを稼ぐ力が乏しいので、多面除去をされてしまうと直接火力で詰めるしかなく、要求枚数も上がってしまい厳しくなります。こちらの勝ちが遠のくカードが出てこないことを祈ってプレイしてました。

───デジタル・アナログを問わず、カードゲーム経験を教えていただけますか?

かざもんみ:デッキを作って楽しむような、純粋にカードゲームを楽しんでいた時期は7年前くらいからですかね。対戦に勝つという思考にシフトしていったのは、自分より強いプレイヤーに出会って、こういう人になりたいなと思ったことがきっかけです。

月菜:初代『遊戯王』の頃から、いろいろなカードゲームを経験してきました。23年くらい何かしらのカードゲームはやっているのかなと思います。大きな大会やCSにも出させていただいて、ちょくちょく活動している感じです。

───アプリ『Shadowverse』はプレイしていますか?

かざもんみ:第13弾「Rebirth of Glory/リバース・オブ・グローリー」から遊んでいました。

月菜:まばらではあるのですが、第1弾から第4弾「Tempest of the Gods/神々の騒嵐」までを遊んでいました。その次に《天狐の社》が収録されていた第8弾「Dawnbreak, Nightedge/ 起源の光、終焉の闇」で1か月ほど遊び、最後に「機械ビショップ」が活躍していた第16弾「ナテラ崩壊」を2か月ほどプレイしていました。

 ───月菜さんはビショップがお気に入りのようですね。

月菜お察しの通りビショップが大好きで、実は今回もビショップを持ち込みたかったです。しかし、仕事が忙しく時間が取れなかったので、一番多いであろう「ディスカードドラゴン」にも強い「アグロナイトメア」になりました。

───今日一日を通して一番活躍したカードは何ですか?

かざもんみ《テミスの審判》です。フォロワーすべてを破壊する効果を持ったカードなのですが、これでないと凌げない状況が多かったです。長いゲームを想定したカードです。

月菜《悪戯なネクロマンサー》です。アグロデッキのキーカードだと思います。

───「このカードを使ったから勝てた」のような印象に残っているカードはありますか?

かざもんみ:ビショップ同士のミラー戦で、1コストの《聖なる願い》に対して4コストの《エクスキューション》を使った試合があったのですが、コストパフォーマンス的には明らかに不利な行動でした。ビショップミラーの戦いでは、カードを多く引くのが強い動きになるので、それを疎外するためにあえて不利な行動をしたことが功を奏しました。

月菜:フィーチャーマッチでロイヤルとの試合があり、《悪戯なネクロマンサー》をプレイしつつリーダーにダメージを与えたのですが、スタンド状態であったことで除去を逃れ再度攻撃できました。《ソウルディーラー》につなげるまで、このカードが頑張ってくれたのが印象に残っています。

───『EVOLVE』のおもしろさや奥の深さはどこにあると思いますか?

かざもんみ:語ると止まりませんよ(笑)。今の環境はカードプールが限られているからかも知れませんが、1枚のカードをどう見るか、その1枚をデッキに入れるかで、デッキの動きは大幅に変わってきます。自分のデッキが回ったときに何が強いのかをしっかり分析しないと勝てないと個人的には思っています。その取捨選択が結果に活きるというのが、やはり楽しい要素だと思います。

月菜:いろいろなカードゲームを経験してきて、『EVOLVE』のすごいと思った点は「後攻が強いデッキが多い」ということです。これは珍しいゲームだなと思っています。やはりカードゲームでは先攻有利という言葉を聞く機会が多いと思います。じゃんけんに勝った場合に「後攻を取る」という選択が取れる。後攻でも十二分に戦えるというのは、非常に魅力を感じています。

───カードゲームの要素を評価するうえで、構築・プレイング・運の3項目がよく上げられますが、『EVOLVE』はどれが重要だと思いますか?

かざもんみ:ほかのカードゲームと比較すると運の要素は少ないと思います。それよりも選択肢を選ぶことの介入率が高いかなと思っています。ただどうしても運が悪いというか、相手の強い動き――特に今の環境だとドラゴンなどは、どのデッキでも止められない強みがあります。運の悪さは自分のなかでは割り切ってプレイしていますが、挽回できる可能性はあるので、あきらめないことが何より大切だと思います。

月菜:比率で考えると運3:構築4:プレイ3かなと思っています。現状は少ないカードプールということもありますが、いろいろな大会の優勝レシピを見ていても、採用されているカードにどこかしらの差異があると思っています。この人は「なんでこのカードを採用したんだろう?」とか、「これがあったから勝ったのかな?」などを発見しやすいです。勝つべくして勝ったというのはおこがましいですが、構築で差がつく要素があると思っています。もちろん運の要素もありますし、プレイで解決できる場面もありますから、3:4:3くらいの比率かなと思います。

───今回BEST4以上の成績を残したことで「Japan Championship」への権利を獲得したわけですが、お二人の意気込みをいただけますか?

かざもんみ:あまり期待はしないで欲しいかなと思っています。自分のペースでこれからもがんばりたいです。

月菜:絶対勝つと言えればいいのですが、これまで通り活動していって大会も楽しみたいと思っています。

───生配信上で実際に『EVOLVE』を見て、『Shadowverse』とは結構違うゲームだと興味を持った方がいらっしゃったと感じます。最後にこれから始めるプレイヤーに向けたアドバイスやオススメな始め方などがあればお願いします。

かざもんみカードテキストを読むだけではわからない奥深さがあります。そのカードをどう使えばいいのかはテキストには書いていないので、とにかくプレイしてみてほしいです。プレイして初めて理解できることが多く、それを学ぶことが楽しいと僕は思っています。まずはカードを手に取ってもらえたらと思います。

月菜:これから始めるには友人だったり、ショップ大会に出たりといったことが必要になると思います。そこで関わった人たち、交友関係なども大切にして長く遊べる環境にしてほしいなと思います。

───本日はおめでとうございました

かざもんみ月菜:ありがとうございます!


■参加者600名のクラス分布

第2弾「黒銀のバハムート」環境での開催となった本大会参加者600名の使用デッキ分布は以下の通りとなりました。突出して使用率の高かったのは下馬評通り、ディスカードギミックを採用したドラゴンデッキ。そのほかのクラスに関しては横並びな結果となりました。予選スイスドローを終えた64名の時点でもすべてのクラスのデッキを確認できましたので、工夫次第ではどのクラスも立ち回れる環境と言えそうです。

『EVOLVE』初となる今大会は、ビショップを使用したかざもんみ選手の優勝で幕をおろしました。この結果を経た今後のメタゲームの動向にも注目ですね!

600名の使用デッキ分布
ドラゴン 34%
ロイヤル 17%
ナイトメア 15%
ビショップ 15%
ウィッチ 10%
エルフ 9%

■おわりに

次回は8月14日(日)開催の「Shadowverse EVOLVE Grand Prix 2022 福岡」!。本大会の結果を経て、少なからず環境にも変化が生じることでしょう。本番で好成績を残すため、我こそはという人は十分な準備をして臨みましょう!

そして10月1日(土)には待望のコラボパック「ウマ娘 プリティーダービー」が発売されます。収録カード情報も続々と公開されていますので、公式Twitterは見逃さずにチェックしましょう! また、この機会に『EVOLVE』を初めてみたいという人向けの「全国初心者講習会」も実施されます。お友達を誘って参加してみてはいかがでしょうか。それではまた次回!