スクウェア・エニックスが展開する『FINAL FANTASY Trading Card Game』の公式記事連載。今回は、先週末に開催された「MASTERS」横浜大会で優勝したnovelさんにインタビューを行ない、強豪プレイヤーの思考やデッキ構築法を聞いてきました!
◆はじめに
皆さん、はじめまして。
『FF-TCG』プレイヤーの「たるほ」と申します。普段はSNSを使って友人と対戦したり「MASTERS」など大型イベントの際は地方遠征をしたりと、自由気ままに『FF-TCG』を楽しんでいます。
突然ですが、みなさんは大会などで、自分では想像もつかない動きをするデッキと対戦したことはありますか?
どうやってそのデッキの着想を得たのか、どうしたらこんなプレイヤーに勝てるんだろうと思ったことはないでしょうか?
この記事では「あのデッキはどうやって作ったんだろう?」「あのプレイヤーはどうしてあんなに強いんだろう?」「どうやったら強くなれるんだろう?」という疑問を晴らすべく、僕が実際に出会ったプレイヤーさんに突撃してどんなことを考えてデッキを組んだり対戦を行なっているのか、その強さの秘密に迫りたいと思います。
今回は、先週末に開催された「MASTERS」横浜大会の優勝者、novelさんにお話をうかがったので、その模様をお届けします。
「MASTERS」横浜大会、「Opening Tour」東京大会などで優勝経験のある強豪プレイヤー。
『ファイナルファンタジー』シリーズでは『ファイナルファンタジーIX』の熱狂的ファンで『FFIX』出典のFoilカードを9枚ずつコレクションしている。
◆なぜ「氷雷」デッキを選んだのか。環境初期における攻撃的なデッキの優位性とは?
――まずは「MASTERS」横浜大会、優勝おめでとうございます。今回は、どのような経緯でこの「氷雷」デッキを選択されたのでしょうか。
カードNo. | カード名 | 枚数 |
フォワード(26枚) | ||
【3-033L】 | 《ジェネシス》 | 1 |
【3-030L】 | 《クジャ》 | 1 |
【2-105C】 | 《キロス》 | 1 |
【2-098L】 | 《異才のアモン》 | 2 |
【3-154S】 | 《ジタン》 | 2 |
【2-097H】 | 《アルシド》 | 2 |
【1-195S】 | 《セラ》 | 2 |
【2-026L】 | 《ヴェイン》 | 2 |
【2-047L】 | 《リノア》 | 2 |
【1-125R】 | 《オニオンナイト》 | 2 |
【1-059R】 | 《ラグナ》 | 3 |
【1-042R】 | 《スコール》 | 3 |
【1-211S】 | 《リグディ》 | 3 |
バックアップ(17枚) | ||
【2-102C】 | 《ガーディ》 | 1 |
【2-106R】 | 《グラミス》 | 2 |
【1-133C】 | 《賢者》 | 2 |
【1-121C】 | 《赤魔道師》 | 3 |
【3-043C】 | 《時魔道士》 | 2 |
【1-193S】 | 《ジル・ナバート》 | 2 |
【1-196S】 | 《モーグリ [XIII-2]》 | 2 |
【1-048C】 | 《導師》 | 3 |
召喚獣(7枚) | ||
【2-107C】 | 《クリュプス》 | 2 |
【3-032R】 | 《シヴァ》 | 2 |
【3-037H】 | 《死の天使ザルエラ》 | 3 |
novel:ありがとうございます。今回の「氷雷」デッキですが「Opus III」環境では前環境からの実績もある水属性を使ったデッキが流行するだろうと考えていました。
――実際、「Opus III」発売1週間後に開催された「MASTERS」仙台大会は「水単」が優勝しましたし、今回のベスト8にも複数入賞していましたね。
novel:そこで私は「Opus III」の【3-037H】《死の天使ザルエラ》に注目しました。この召喚獣は、水属性デッキの【3-139C】《ナイト》、【3-129L】《ガーネット》、【3-144L】《レナ》といった主力となるフォワードをすべてブレイクできます。水属性デッキの展開力、リカバリー力に追いつけるカードということで、まずこの【3-037H】《死の天使ザルエラ》を使うということが決まりました。
――では、2属性目に雷を選んだ理由はなんでしょうか。
novel:【3-037H】《死の天使ザルエラ》を中心に氷属性を使うと決めたあと「火氷」「氷土」「氷雷」をそれぞれテストしました。
まず「火氷」は【3-012L】《ザックス》によって、フィールドに出て仕事を終えたあとの【1-195S】《セラ》などにもう一働きさせられること、【2-009R】《セルフィ》や【2-009R】《魔人ベリアス》のサポートで、強気にアタックにいけることなどが利点でした。
novel:「氷土」も同様に【1-101R】《ギップル》、【1-106C】《ゴーレム》などでパワーを上げて押していけるのが強みですね。【1-101R】《ギップル》は【1-048C】《導師》でフィールドに戻せるのもよくかみ合っています。
novel:「氷雷」はフォワードを任意のタイミングでダルにできる【2-098L】《異才のアモン》が【3-037H】《死の天使ザルエラ》と非常に相性がよかったです。このカードによって【3-037H】《死の天使ザルエラ》の効果を拡大できるというのが他の属性との組み合わせにはないメリットでした。【2-098L】《異才のアモン》は単体でもじゅうぶん強いので、コンボのためにデッキの構成がいびつになってしまうこともありませんでした。
また「氷雷」ではフォワードのパワーを上げて攻めることはできませんが【2-107C】《クリュプス》で相手フォワードのパワーを下げることで、他の属性と組み合わせたときと同じように強気にアタックできます。加えて、以前から活躍している【2-097H】《アルシド》からのフォワード展開と除去の組み合わせも強く、キーカードとの相性、攻撃力、展開力といった複数の観点から「氷雷」には他の属性との組み合わせよりも大きなポテンシャルを感じました。
――「氷単」という選択肢はなかったのでしょうか。
novel:「氷単」は安定性こそあるのですが、対応力に問題があると感じました。【3-037H】《死の天使ザルエラ》では偶数コストのフォワードはブレイクできませんし、環境に多い「水単」のなかにはアクティブになるアビリティを持つ【2-121H】《アーシェ》を採用しているものもありそうだったので避けました。そうしたら、今日1回戦でその「氷単」にあたって完敗してしまったのですが(笑)。
――残る2属性のうち「風氷」というのはちょっと型が想像できない部分もありますが、「氷水」は【3-127R】《エーコ》から【3-030L】《クジャ》がサーチできたり【3-129L】《ガーネット》から【3-032R】《シヴァ》が召喚できたりと、なかなか有効な組み合わせに思えますが、これらは考慮しませんでしたか?
novel:「氷水」はコントロールデッキとしては成立するイメージもありました。しかし、新環境初期というのは、本当にいろいろなデッキがあるので、コントロールデッキのような受身のデッキは構築が難しいんです。アグレッシブなデッキのスピード、基準となるフォワードのパワーに対する除去の選択など、コントロールデッキを構築するにあたって必要な部分が見えていないんですね。なので、今回は自分から攻めていくデッキにしようと思い「氷水」も見送りました。
――「水単」が強い、という認識は多くの方が持っていたと思います。novelさんも「水単」に対抗するため「氷雷」という選択肢を取られたわけですが、他のプレイヤーも「水を使う側」から「水を倒す側」に回ると、また有効なデッキが変わってくると思うのですが、そういった心配はありませんでしたか。
novel:今回の横浜大会に限って言えばですが、まだ新環境が始まって、大会も多くないので「『水単』が強い」という情報があっても、まだ実戦されてない方が大多数だったと思います。やはり自分で買ったカードで組んだデッキですから、たとえ強さが証明されて、対策される側に回るとしても1回は大会に持ち込んで使ってみたいのが人情なのではないかなと。なので、先週の仙台大会で「水単」が強いと証明されても、まだその次の段階には行かないと考えました。
――この「氷雷」は、いわゆる「水単」を倒すために作られたデッキとの相性はどうなのでしょうか?
novel:ダル、凍結させて【3-037H】《死の天使ザルエラ》でまとめてブレイクするというのは、相手のデッキが偶数コストに偏っていなければ相手を問わず有効ですし、またそれが通用しない相手にも手札破壊はきくので、特にきつい相手というのはいないのかなと思います。
――novelさんは熱心な『FFIX』コレクターとうかがっていますが「火水」デッキなどは候補に上がりませんでしたか。
novel:いや、実は調整中はずっと『FFIX』のカードを満載した「火水」デッキを使っていました(笑)。ですが【3-037H】《死の天使ザルエラ》を発見したところで『FFIX』のフォワードはみんなやられちゃうってことに気づきまして。なので、今回は【3-030L】《クジャ》と【3-154S】《ジタン》のライバル2人にしぼりました(笑)。
――【3-030L】《クジャ》の使い心地はいかがでしたか。
novel:フィールドに出たときのアビリティを持っていないので低めに評価されている部分もあると思いますが、実際は強力なカードだと思います。たしかにアビリティを使えるまでのタイムラグはあるのですが、今は環境の中心が水属性ということもあって、すぐにブレイクされず、アビリティを使える機会が結構あるんです。また、自分の引きがよくないときにCPの使い道を継続的に供給してくれるので、何もできないターンを減らせる点も優秀だと思います。仙台大会の優勝デッキに【3-146H】《ミネルヴァ》が1枚投入されていましたが、あれと同じように、お互いに手札を使い終わったあとに出すと特に強力でした。
――少し話がそれますが、その【3-146H】《ミネルヴァ》についてはどう思われますか。
novel:現環境ですと光・闇属性のカードは【3-154S】《ジタン》というのが一種暗黙の了解になっている部分があると思うんですが、その裏をかいた鋭い一手だったと思います。出してすぐ【1-178R】《リヴァイアサン》などで対処されると大きく損をしてしまいますが、相手にそういったカードを使わせたあとに出せば弱点はじゅうぶんカバーできます。これからしばらく「水単」のテクニックとして流行するかもしれません。
――「水単」限定のテクニックになるのでしょうか。
novel:もちろん、他のデッキでも有効だとは思います。たとえば【2-147L】《皇帝》と両方入れるなどしても強いでしょう。ただ「水単」は、仮に先に【3-146H】《ミネルヴァ》を引いてしまっても、サーチで【3-154S】《ジタン》を持ってきて、彼を先に出すことができるんですね。その柔軟性から見て「水単」で特に有効なテクニックになるんじゃないかと思います。さっき「氷水」デッキは見送ったと言いましたが、彼女を入れるパターンでフォワードを強化したりできればアリかもしれません。こういった部分は非常に研究しがいがありそうですね。
◆カードは「ABC」で考える? 強豪プレイヤーのデッキ構築法を聞く!
――今回のデッキリストを見ると、3枚投入されていることも多い【3-154S】《ジタン》が2枚に抑えられているなど、いくつか目立つ点があるように思えます。デッキ構築の段階で意識したことがなどがあればお話しいただけますか。
novel:【3-154S】《ジタン》についてはもともと3枚入っていたんですが、初手に2枚来たときに非常に苦しいんですよね。特に先手だと手札も少なく、また攻める側ですと【3-154S】《ジタン》がブレイクされずに残ってしまい、なかなか2枚目を出せないこともあります。単純なカードパワーとしては文句なく3枚入るんですが、光属性なので2枚という結論になりました。
――デッキを組む際の、カードの選定基準などを教えていただけますか。
novel:カードの選定基準についてですが、私は優先順位をつけて入れるカードを決めています。今回のデッキで言えばキーカードは【1-042R】《スコール》と【1-059R】《ラグナ》、そして【3-037H】《死の天使ザルエラ》なので、これら3種は3枚投入します。《スコール》A、《スコール》B、《スコール》Cといった具合ですね。これだと『ファイナルファンタジー』じゃなくて『ドラゴンクエスト』みたいですが(笑)。
続いて【2-098L】《異才のアモン》ですが、最初はこれもABCの3枚投入していました。しかし《アモン》Cよりも【1-195S】《セラ》Aの方がデッキの方向性としては強いんですね。同様に《セラ》Cよりも【3-154S】《ジタン》Aの方が強く、さらに《ジタン》Cよりも【2-097H】《アルシド》Aの方が強い……とやっていくと大枠はすぐに決まりました。最後に残った1枠は【3-033L】《ジェネシス》Bと【2-047L】《リノア》C、そして【3-030L】《クジャ》Aの争いとなり、最終的に【3-030L】《クジャ》が勝ちました。強いカードというのは2枚は入れていいんですが、Cつまり3枚目がほかのあらゆるカードのAより強いか、と考えながらデッキを組むようにしています。
――結果的にスペシャルアビリティを持っている【2-047L】《リノア》のようなカードが2枚になっていますが、スペシャルアビリティを持っているかどうかは投入枚数には影響しないのでしょうか。
novel:それについてはサーチ手段の有無によります。このデッキはサーチ手段がないので、スペシャルアビリティに依存した戦略は立てにくいです。【1-204S】《ジェシー》と【2-077L】《ヴィンセント》のような運用ならスペシャルアビリティを前提にした構築もできると思いますが、今回はそれは考えませんでした。また、仮にスペシャルアビリティを考慮したとしても《リノア》Cよりも《クジャ》Aの方が強いと思います。
――【1-042R】《スコール》と【1-059R】《ラグナ》がキーカードですが、それらをサーチする【2-048R】《リノア》は候補になりませんでしたか。「Grand Championship」名古屋大会でも【2-048R】《リノア》を採用した「氷雷」デッキがありました。
novel:あのデッキについては、実は使用者のしどさんと一緒に調整したのですが、あれは「Grand Championship」という大会形式を鑑みての調整でした。
「Grand Championship」は初日が7回戦、2日目が最長4回戦で、さらに決勝戦以外にも2本先取のゲームがあるという、非常に長い大会だったんですね。長いラウンドを戦うことになると、いわゆる事故でゲームを落としてしまう可能性が上がります。あれは事故対策としてサーチ能力を持つカードを【1-196S】《モーグリ [XIII-2]》、【2-106R】《グラミス》に加えてもう1種類用意し、さらに回収能力を持つ【1-133C】《賢者》も加えることで、いわゆるドローがちぐはぐで戦えない事故のリスクを最大限減らそうという取り組みでした。
【2-047L】《リノア》のアビリティは非常に強力なので、彼女がいることで逆転したり、あるいは押し込めたりする場面もあるのですが、そういった一瞬の爆発力よりも70~80%のデッキパワーを安定して引き出す方が、あの大会では重要と考えたわけです。「当日の朝、急造したクレイジーなデッキで勝った」みたいな話だけが一人歩きしている感もありますが、カード選択に関してはかなり悩んだ末の結論だったと思います。それに対して、今回の横浜大会はそこまでの長期戦にはならないものだったのでフォワードの【2-047L】《リノア》に軍配が上がりました。
◆驚きのデッキ調整法と「簡単なゲーム」を目指す意識
――一緒に調整した、というお話が出ましたが、普段はどのようにデッキを調整されていますか。
novel:最終的には顔をつきあわせての実戦練習ということになりますが、最近はLINEなどで通話しながら対戦することもありますね。
――LINEの通話で、というのは具体的にどうやるのでしょうか。
novel:普通に「○○と××をコストにして△△出すよ、ターン終了です」と話しながらやるだけです。最初はSkypeなどでカメラを使ってやっていたんですが「これ、カメラいらなくない?」という意見が出て、試しに音声だけでやってみたらできたんですよ。実際の盤面を作らず、頭のなかでシミュレーションしてプレイするということは、フィールドやブレイクゾーンのカードの見落としなどをなくす練習にもなり、スキルの上達にもつながったかなと思っています。
――先ほど、環境初期だからこそアグレッシブなデッキを使うべきという話が出ましたが、これがたとえば「Opus IV」発売直前でプレイヤーの経験値が上がっている状態だと、どう変わるのでしょうか?
novel:環境の研究が進んでくると、正攻法ではどうしても限界が出てきますね。うまい人であればミスをしない、あるいは減らすことでミスの多い人に勝てるといった差はあるかもしれませんが、それは簡単にできることではありません。そうなると一種のブレイクスルーというか、意表をつく戦い方が必要になってくると思います。
――意表をついた戦い方というのは、先ほどおっしゃられた安定性を求める姿勢とは真逆になる気もします。
novel:もちろんそうです。なので、それはリスクの見切りという話になりますね。実績を残していて、自分も使い慣れているデッキを使うのか、それとも意表をつくためにデッキパワーを多少下げても、相手の経験値を無駄にできるというメリットを追っていくのか。私個人の考え方では、本当にあらゆる可能性が研究された環境では、安定性よりも意表をつくことのメリットがやや上回ると考えています。言い換えれば、環境初期は「みんなの経験値がない」ということをアドバンテージにし、環境末期は「みんなの経験値がある」という部分を狙っていくということです。デッキ選択やプレイング部分以外で優位性を得ることも大事なので「勝ちたい」と思って大会に行くときには、ちょっと意識してみてほしいですね。
――novelさんが「Opening Tour」東京大会で優勝されたときも、環境に存在していなかった手札破壊メインの「氷土」デッキでしたね。
novel:あれは「Opus I」の締めくくりとなる大会でした。「みんなの経験値がある」大会ですね。あのときは「ゴルベーザ」デッキを中心に「火氷」、「火水」が多い環境だったんですが、大会に臨むにあたって、私はフォワードのパワーを特に意識してデッキを組みました。これは、ある意味当たり前の話なんですが、パワーで勝っていれば、アタックするときに追加でアビリティや召喚獣を使う必要がなくて、結果プレイミスも減るんです。私はそれを「簡単なゲーム」と呼んでいます。「簡単なゲーム」というと「底の浅いゲーム」ととらえられてしまうかもしれませんが、決してそうではなく「勝利までの道がシンプルなゲーム」という意味です。私は、いつもなるべく「簡単なゲーム」を生み出せるデッキを選択したいと考えています。さっきの「意表をつく」という話も、相手が対策を誤れば自然と勝ちに近づけるわけですから、これも「簡単なゲーム」を作り出すための戦法ですね。
――「Opening Tour」東京大会も今回も、手札破壊がキーとなったデッキですが、相手から選択肢を奪うことは、相手にも「簡単なゲーム」をやらせることにはならないのでしょうか。
novel:確かに、選択肢を奪って展開を一本道にするのは相手のミスが減ってしまう側面もあります。しかし、前回の「氷土」も今回の「氷雷」も、お互いに手札がなくなったと考えると、こちらのフィールドにいるのはオートアビリティでアドバンテージを取りながら現れた、4コストでパワーが9000ある【1-042R】《スコール》と【1-059R】《ラグナ》です。これを上回るのは簡単ではありません。さらに、前回のデッキでは【1-101R】《ギップル》、今回なら【2-098L】《異才のアモン》といった引いてすぐ強いカードもいたので、カードの叩き付け合いになったら勝てるだろうという算段はありました。繰り返しになりますが、デッキバリエーションの多い『FF-TCG』では、対応型のデッキを組むよりも自分の得意な勝ち方を見つけ、そこへの道筋を作る、「簡単なゲーム」を目指すことが何より重要と考えていたので、あのときも今日も、それを実践できてよかったと思っています。
――ありがとうございました。では最後に『FF-TCG』プレイヤーに一言いただけますか。
『FF-TCG』は大型の公式大会だけでなく友達どうしの対戦も楽しいので、トーナメントだけでなくカジュアルなイベントでいろんな人と交流できる機会があるとうれしいです!
大会などでマッチングされた際は、皆さんよろしくお願いします!
◆今後もいろいろなプレイヤーにお話を聞いていきます!
というわけで「MASTERS」横浜大会のチャンピオン、novelさんのインタビューをお届けしました。
デッキ構築法から、そもそも大会への臨みかた、デッキの選択理論などを語っていただきました。強豪プレイヤーの『FF-TCG』への取り組み方を見て、参考にしていただけたらうれしいです。
いずれまた、別のプレイヤーさんへのインタビューなどもできたらと考えております。
次の記事でお会いできるのを楽しみにしています!
それでは、また!