編集(國)が趣味でハマっている実機ピンボール(及びそのデジタル移植作品)の世界を紹介する連載記事。前回に引き続き、今回も実機ピンボールをタイトルごとに解説!
主要なピンボールアプリに収録されているものかつ、編集(國)が国内のピンボールスポットで稼働を確認したタイトルをチョイスしているので、役立つ機会もあるはず。
また、初心者でもわかりやすいように、細かいルールは抜きにして要点を絞って紹介していきます!
●これまでの「ピンボール道」記事はこちら!
・第1回「あなたの知らないピンボール3つのひみつ」
・第2回「ピンボールが遊べるお店&実機再現アプリ」
・第3回「ピンボール鉄板ルール虎の巻」
・第4回「MONSTER BASH」カンタン攻略
・第5回「ATTACK FROM MARS」カンタン攻略
・第6回「THE GETAWAY -HIGH SPEED Ⅱ-」カンタン攻略
・第7回「HAUNTED HOUSE」カンタン攻略
◆レトロを感じるカウボーイ「EL DORADO」!
今回解説するのは「EL DORADO (Gottlieb 1975)」。
前回よりさらに古い70年代のタイトルです。ピンボールは電子制御による多彩な効果音やギミック、デジタルディスプレイを搭載した「ソリッドステート(SS)」モデルと、それ以前にリリースされていた、本作のような機械制御の「エレクトロメカニカル(EM)」モデルに大きく分類されます。EMモデルはダイレクトに聞こえるフリッパーやバンパーの駆動音と、得点獲得時に鳴り響くベルのアナログ感がレトロ嗜好を大いにくすぐってくれますね! また、1ゲームで使えるボールが5つに設定されているタイトルが多く、ルールも比較的単純で遊びやすいのもポイントです。
そんなEMモデルのなかでも「EL DORADO」は、フィールド上下にずらりと並ぶドロップターゲット(ボールを当てると沈み込む的)や、上部ターゲットを狙うための追加フリッパーが配置されており、特にインパクトの強い1台です。カウボーイを筆頭に西部劇的なイラストが描かれているのを見るに、縄投げや射撃をモチーフにしているのかもしれませんね。
なお、本タイトルは2人対戦モードが追加されたファンタジーテーマの「SOLAR CITY(1977)」や、SSモデルにバージョンアップした遺跡探検テーマの「EL DORADO CITY OF GOLD(1984)」など、多くのバリエーション、リメイクが存在します。フィールド配置や基本ルールは共通しているので、本作を覚えて応用でチャレンジしてみるのもありですね! (実際に自分が実機に遭遇したのも「SOLAR CITY」だったりします)
◆移動する高得点ターゲットを狙い撃ち!
本タイトルでめざす目標はただひとつ。「すべてのドロップターゲットを倒す」ことです。
全ターゲットを倒すと5000点が加算されるほか、リプレイ(1ゲーム追加)を獲得!
このときすべてのターゲットがリセットされるので、連続でリプレイ獲得も狙えます。
なのでとにかくターゲットに当てまくりたいところですが、実はターゲットはライトが点灯しているポイントが上下1か所ずつ存在します。通常のターゲットはヒット時に500点得ますが、点灯中のターゲットは10倍の5000点に得点がアップ! リプレイは得点が一定に達することでも獲得できるので、なるべく点灯中のターゲットを狙い撃ちしたいところ。
点灯ポイントはフィールドに2か所ある「MOVES SPOT」にボールが触れるたび右にずれていくので、すでに倒したターゲットが点灯している場合は先に狙っておくといいでしょう。
下フリッパーから上部ターゲットを狙う場合「MOVES SPOT」を通って点灯ポイントがずれる可能性が高いので、ひとつ右のターゲットを狙うと成功しやすいです。
◆プランジャーショットでも狙い撃ち!
本タイトルでは、もうひとつ5000点を獲得する方法があります。
それが「点灯中レーンのロールオーバー(ボールが通ると反応するスイッチ)」にボールを通すこと。ロールオーバーはフィールドの左右に点在していますが、こちらもドロップターゲット同様、非点灯時は500点、点灯時は5000点を獲得できます。「MOVES SPOT」で点灯ポイントが切り替わるのも同じですね。
ロールオーバーはターゲットより狙って通すのが難しく、特にフリッパー左右のアウトレーンはそのままボールが下に落ちてミスになってしまうので悩みどころ。一方で、上部ドロップターゲットの右と、左上の追加フリッパー横に設けられたロールオーバーはゲーム開始時にボールを打ち出すプランジャーを加減すれば狙い撃ちも可能です。ゲーム開始時にこれらのポイントが点灯していたら挑戦してみましょう!
以上が「EL DORADO」のカンタン解説です。
40年以上も前のタイトルが遊べるということだけでも非常に貴重だと思いますので、実機を見かけたらぜひ触ってみてください!
次回も引き続き他タイトルを解説していきます。お楽しみに!
画像撮影:The Pinball Arcade
© FarSight Studios