『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週はいよいよ明日発売となる最新ブースターパック「Opus XIII」の特徴やポイントをおさらいする記事をお届けします。
◆はじめに
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。
いよいよ明日、3月26日(金)に新ブースターパック「Opus XIII ~クリスタルの輝き~」が発売されます!
この記事では発売直前のおさらいとして「Opus XIII」の特徴やメカニズムをあらためて解説していきます。
3月30日(火)発売の「カードゲーマー vol.57」でも「Opus XIII」を取り上げているので、ぜひあわせてご覧ください。「カードゲーマー」には開発課のメンバーによるおすすめのデッキも4つ掲載しているので、新環境研究のスタートダッシュを切るのにきっと役立つはずです!
それではさっそく始めていきましょう。
◆「Opus XIII」のメカニズム1:新たな組み合わせの多属性カード
「Opus XII ~クリスタルの目覚め~」から登場した多属性(マルチエレメント)カード。
キャストするために2つの属性のCPが必要になる代わりに、従来のカードに比べるとコストに対して高いスペックを持っており、また自身をほかのカードのコストにする際は2つの属性のうち好きなほうのCPを生み出せるという特徴を持っています。
「Opus XII」では火氷、氷風、風土、土雷、雷水、水火の組み合わせの多属性カードが収録されました。「火氷風土雷水」という光、闇を除く6属性の相関では隣り合った位置にある属性の組み合わせで、「Opus IX」と「Opus X」で登場した、2つの属性のCPを生み出せる『FF零式』の《モーグリ》のサイクルと対応しています。
そして「Opus XIII」では新たな属性の組み合わせとなる多属性カードが登場します。
今回登場する組み合わせは火風、氷土、風雷、土水、雷火、水氷の6つで「火氷風土雷水」の相関では1個飛ばしの位置にある組み合わせです。組み合わせごとにレアリティC、H、Lのカードがそれぞれ登場しています。
また「Opus XII」で登場した多属性の組み合わせにも1種ずつ新カードが追加されています。
多属性カードが増えることで、先週のインタビュー記事で紹介した「土風氷」デッキのような3つ以上の属性を組み合わせたデッキも構築しやすくなるでしょう。「Opus XIII」以降はどのような組み合わせのデッキが出てくるか、楽しみですね。
◆「Opus XIII」のメカニズム2:Damage Xを持つカードの充実
プレイヤーが一定以上のダメージを受けていることで発動する「Damage X」のアビリティを持ったカードが多いのも「Opus XIII」の特徴です。
以前から【8-042L】《魔人フィーナ》のような同様の能力を持ったカードもありましたが、本格的に導入されたのは「Opus X」からで、「Opus X」では18種類の「Damage X」を持つカードが登場しました。
その後「Opus XI」では11種類、「Opus XII」では7種類が追加されましたが、今回の「Opus XIII」では新たに25種類が一気に収録されています。
これにより能動的にダメージを受けていくデッキの選択肢が広がりました。また、【11-130L】《セフィロス》のようなカードも価値を高めたと言えそうです。これらのカードを使った新たなデッキの登場にも期待がかかります。
◆「Opus XIII」のメカニズム3:過去のギミックの復刻
新しい要素だけでなく、一度フィーチャーされたギミックの掘り起こしも「Opus XIII」の特徴です。代表的なものとしては「イミテーション」、「クラスゼロ」、「オニオンナイト」などが挙げられるでしょう。
「イミテーション」ではまず【13-071R/2-101H】《エクスデス》が再録され、また各属性に1種類ずつ【ジョブ(イミテーション)】のカードが増えています。
特にバックアップ、なかでもサーチ能力を持つ【13-070C】《うつろいの魔人》を獲得したことが大きく、グッとデッキに組み込みやすくなりました。一般アイコンを持つため複数フィールドに出せるのも便利です。おまけに【13-070C】《うつろいの魔人》と【13-054C】《いにしえの淑女》は出せば出すほど【13-071R/2-101H】《エクスデス》のコストが下がり、パワーが上がっていきます。
このように、単純に強化されただけでなく、自然と多属性デッキになるためほかの多属性カードなどを組み込みやすいのもポイントです。レアリティC、Rを中心に構築できるので、ビギナーの方が多属性デッキを組む練習をするにもピッタリかもしれません。
続いては「クラスゼロ」。「Opus III」でフィーチャーされ、その後は散発的に新カードをもらっていましたが、今回新たに【13-123L】《ナイン》がレアリティLで登場。アビリティによってCPを使わずに出せて、さらに除去能力を持つというハイスペックな1枚です。
また、同時に収録された【13-036R】《エイト》も最大0CPまでコストが軽減され、かつヘイストを持つ攻撃的なフォワードということで、この2枚と実質1CPでキャストできる【9-003L】《エース》を軸にした「クラスゼロ」デッキも試してみる価値がありそうです。
こちらも火風+αといったかたちの多属性デッキになるので、これもまたさらなる属性を加えての多属性化が楽しそうなデッキタイプですね。
続いては「オニオンナイト」。こちらは「Opus IV」の【4-054L】《オニオンナイト》から「《オニオンナイト》をいっぱい入れるデッキ」が始まり、【10-139S】《オニオンナイト》でその方向性が強化され、そして今回の【13-106H】《オニオンナイト》でさらに進化しました。
《オニオンナイト》を出し、《オニオンナイト》を手札に加え、《オニオンナイト》で除去をするというわかりやすく強力なギミックとなっています。実際にはこの3種に【1-125R】《オニオンナイト》を加えた4種12枚が1セットとなるでしょう。
ここにさらに各種《オニオンナイト》を加えて特化型のデッキにしてもいいですし、あるいはこれを一つのパッケージとして火と風属性を含むデッキに助っ人として投入するという運用方法もあるでしょう。
【13-106H】《オニオンナイト》は4コストでパワー9000を持ちながら、少しのコストとブレイクゾーンのカードを消費するだけでフォワード3体を除去できる強力なアビリティを持っています。じゅうぶんにデッキの柱を任せられるスペックなので、いろいろなパターンで《オニオンナイト》パッケージを使ってみたいですね。
◆おわりに
発売前のおさらいということで「Opus XIII」の新要素やメカニズムをざっと解説しました。
個々のカードについても発売後の週末に実際にプレイして、使用感などをレポートできればと思います。
今回紹介したもの以外にも、【13-093H】《サラ》や【13-115L】《ゴルベーザ》のような強力なサーチ能力を持ったカードや、強力なEXバースト持ちとして投入されそうな【13-012R】《バハムート》や【13-072R】《オーディン》、新機軸のアビリティを持つ【13-081H】《ライトニング》や【13-119L】《ソフィ》など、魅力的なカードが目白押しですからね。
また、4月4日(日)には「Opus XIII」環境の幕開けとなる「自宅名人戦」がDiscord上で開催されます。
こちらにもぜひご参加ください!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!