編集(國)が趣味でハマっている実機ピンボール(及びそのデジタル移植作品)の世界を紹介する連載記事。前回に引き続き、今回も実機ピンボールをタイトルごとに解説!
主要なピンボールアプリに収録されているものかつ、編集(國)が国内のピンボールスポットで稼働を確認したタイトルをチョイスしているので、役立つ機会もあるはず。
また、初心者でもわかりやすいように、細かいルールは抜きにして要点を絞って紹介していきます!
●これまでの「ピンボール道」記事はこちら!
・第1回「あなたの知らないピンボール3つのひみつ」
・第2回「ピンボールが遊べるお店&実機再現アプリ」
・第3回「ピンボール鉄板ルール虎の巻」
・第4回「MONSTER BASH」カンタン攻略
・第5回「ATTACK FROM MARS」カンタン攻略
・第6回「THE GETAWAY -HIGH SPEED Ⅱ-」カンタン攻略
・第7回「HAUNTED HOUSE」カンタン攻略
・第8回「EL DORADO」カンタン攻略
・第9回「WHITE WATER」カンタン攻略
・第10回「JUNK YARD」カンタン攻略
目次
◆「JACKS OPEN」でテクニックを磨く!
今回解説するのは「JACKS OPEN (Gottlieb 1977)」。
第8回で紹介した「EL DORADO」と同じ、レトロなピンボールが楽しめる「エレクトロメカニカル(EM)」タイトルのひとつです。親しみやすいポーカーをテーマにしたフィールドは、中央にトランプを表したドロップターゲット(ボールを当てると沈み込む的)がずらりと並び、その周囲をロールオーバー(ボールが通ると反応するスイッチ)付きのレーンが囲むシンプルな構成で、ルールも単純明快です。フリッパーからドロップターゲットを狙い撃ちしていくプレイが基本となるので、フリッパーさばきやボール運びの練習にはもってこいのタイトルですね! ボールもほかのEMモデルと同じく5ボール設定が多いので、ミスが多い初心者でも長めに遊べるのがうれしいところです。
なお、本作は1984年に「JACKS TO OPEN」というタイトルでリメイクされています。電子制御&デジタルディスプレイの「ソリッドステート(SS)」モデルとなり、4人対戦に対応した仕様になっていますが、基本的なルールは本作と同じです。もしプレイする機会があれば参考にしてみてください!
◆役を順番にそろえてめざせスペシャル!
本タイトルのおもな目標は「指定されたポーカーを役を作る」ことです。
フィールド中央には、下から現在そろえるべき役が並んでいます。まずはJのワンペアなので、ドロップターゲットの2つの「J」にボールを当てましょう。成功すれば役がそろい、ターゲットが復活するので、次は「Q」のスリーカード、「K」と「Q」のフルハウス、最後は赤のロイヤルフラッシュと進めていくわけです。役と関係のないターゲットに当ててもペナルティはないので臆せず狙っていきましょう!
役がそろうたびに5000点が入るほか、ロイヤルフラッシュの完成後に復活するターゲットをすべて倒せば、スペシャル獲得でリプレイ(1ゲーム追加)が獲得できます! まずはこのスペシャルを目標にゲームを進めていくとよいでしょう。スペシャル獲得後は進行がリセットされるので、2周目、3周目と周回も可能です。
なお、最初のワンペア達成以降は中央バンパーとインレーンの得点もアップします。役なしのブタはなるべく早めに脱したいところですね。
◆特典盛りだくさんのトップレーン
ここからさらにハイスコアを狙うならフィールド最上部に並ぶトップレーンに注目してみましょう。4つのレーンにはそれぞれトランプのスート柄のライトが点灯しており、ボールを通すと消灯して5000点が入ります。さらに、フィールド左右の対応するレーンが点灯し、ボールを通したときの点数がアップ! 特にトップレーン内側のダイヤとスペードは、アウトレーンの得点が5000点と大幅アップするので優先して通したいところ。トップレーンはゲームスタート時にプランジャーでボールを打ち出す際に狙えるほか、フリッパーからもドロップターゲットの左右からアクセスできます。
また、ドロップターゲットは通常倒すと1000点ですが、トップレーンの消灯しているライト1つにつき1000点が追加されます。さらに、すべてのライトを消灯させることで、現在指定されている役が完成した扱いとなって次の役に進めます! ただし、トップレーンの進行状況もリセットされるので、3つ消灯の状態でターゲットとレーンの高得点化を維持するか、全消灯させてスペシャル獲得を早めるかが悩ましいポイントです……!
◆天国と地獄のアウトレーン
前述の通り、アウトレーンは条件を満たすと5000点の高得点ポイントとなります。多くのタイトルではアウトレーンに入るとそのまま下にボールが落ちてミスになりますが、本タイトルではレーン下部の外側に1本ピンが設けてあり、ピンにボールがバウンドすると高確率でフリッパー側にボールを戻せます。最初はピンに当たるかは運頼みとなりますが、慣れてきたらナッジ(台を揺らす)で能動的にピンにボールを当てるプレイングも可能になるでしょう。習得できればリスクを減らしてスコアを伸ばせるのでチャレンジしてみてください!
ただし、アウトレーンからフリッパーにボールを戻せるということは、その逆も発生するということ。ボールをフリッパーで受け止めたとき、勢いが強いとアウトレーン側にボールが流れる危険もはらんでいます。なるべくボールが加速しないよう、フリッパー操作やナッジでコントロールしたいところですね。
以上が「JACKS OPEN」のカンタン解説です。
ほかにも攻略に役立つポイントはたくさんあるので、実際にプレイして探してみてください!
次回も引き続き他タイトルを解説していきます。お楽しみに!
画像撮影:The Pinball Arcade
© FarSight Studios