『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今回は明日3月16日(金)に発売される新しいスターターセット3種を紹介します。興味のある方は、この機会にぜひ『FF-TCG』に触れてみてくださいね!
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。
明日3月16日(金)、『FF-TCG』に新たなスターターセット3種が登場します。
スターターセットには開封してすぐに遊べる状態のデッキが入っており、好きなタイトルのデッキですぐに遊ぶことができます。
今回発売されるのは「FFXII」「FFXIII-2」「FFXIV」の3タイトルです。
この記事では、これらのスターターセットから『FF-TCG』を始めてみようというプレイヤーの方に向けてスターターセットの限定収録カードをレビューしながら、スターターセットの基本的な戦略を解説していきたいと思います。
スターターセットについて知る前に、もっと基本的なことを知りたいという方は、以下の記事や公式サイトのオンラインチュートリアルをご覧ください。
『FF-TCGを遊んでみよう!』入門編I ~『FF-TCG』ってどんなゲーム?~
遊びながら『FF-TCG』のルールがわかる「オンラインチュートリアル」
それではどうぞ!
(※注:この記事では記事公開時未発売のカードを掲載しております。そのため、一部のカードから公式サイトのカードリストページでリンクされていませんが、これらについては公式サイトにカード情報が掲載され次第リンクを更新いたします)
◆スターターセット「FINAL FANTASY XII」
スターターセット「FINAL FANTASY XII」は風、水の2属性で構築されたデッキです。
このデッキは【ジョブ(空賊)】のキャラクターがカギとなっており、
【ジョブ(空賊)】のキャラクターを出す
↓
【ジョブ(空賊)】のキャラクターを参照するカードによって追加でカードを引いたり、主力となるフォワードを強化する
↓
手札もいっぱい、フィールドにも強固な戦線を構築!
といった展開を狙って勝利を目指します。
・選択肢がいっぱいあって、どういう手を打つのがいいか考えながら戦いたい!
というプレイヤーに特にオススメのデッキとなっています。
では、さっそくデッキの中心となる【ジョブ(空賊)】のキャラクターを見ていきましょう。
【5-155S】《ヴァン》はフィールドに出たときに【ジョブ(空賊)】のキャラクターを全員アクティブにできるので、ほかの【ジョブ(空賊)】のフォワードでアタックしたり、あるいは【ジョブ(空賊)】のバックアップでCPを生み出したりしたあとで出すと非常に効果的です。
また、最大で10000ものダメージを与えられるスペシャルアビリティも持っており、相手のフォワードをブレイクするのが苦手な風、水属性のデッキではとても重宝するでしょう。
【5-156S】《バルフレア》は、このデッキで対戦するとき最初に出したいフォワードといえるでしょう。フィールドに出たときにデッキの上5枚から【ジョブ(空賊)】のカードを手に入れられるので、うまくいけば実質1コストでプレイできる非常にお得な1枚です。
彼の相棒である【5-157S】《フラン》は《バルフレア》を守るアビリティを持ちつつ、仲間が集まってくると自身のパワーもどんどん上がっていきます。
【5-164S】《アーシェ》は、出したときに【ジョブ(空賊)】のキャラクターがいればカードを引けるため、彼女もまた実質1コストでプレイできるコストパフォーマンスに優れたフォワードです。
そんな【5-164S】《アーシェ》を守ってくれるのが【5-166S】《ラスラ》です。《アーシェ》が「ブレイクする」という効果を受けなくなるため、そういった行動が得意な雷属性デッキとの戦いでは役立ってくれるでしょう。
このデッキは【ジョブ(空賊)】のカードを参照するカードが多く、それらを引き込めないときはデッキの動きが鈍ってしまいます。そんなときに役立つのが【5-165S】《ラーサー》です。一見6コストと非常に重いものの出すとカードを2枚引けるので手札を入れ替えられるカードだと考えられます。
◆スターターセット「FINAL FANTASY XIII-2」
スターターセット「FINAL FANTASY XIII-2」は、火氷の2属性で構築されています。
このデッキは【5-152S】《セラ》が中心になっています。
・一瞬の攻め時を狙って勝利を目指すアグレッシブな戦いがしたい
という方に非常にオススメです。
【5-152S】《セラ》は、序盤に出せば【ジョブ(モーグリ)】のバックアップをサーチすることで展開を安定させる役目を果たせます。
バックアップがじゅうぶんにある場合はサーチしてきた【ジョブ(モーグリ)】を使って相手のアタックやブロックを妨害できるので後半に引いた場合も無駄になりません。さらに、そんな状況であれば彼女でアタックしたときにアクティブにできる【ジョブ(モーグリ)】も確保できているでしょうから、擬似的にCPを増やしたりアクションアビリティを使う回数を増やせます。
【5-153S】《モーグリ[XIII-2]》は【5-152S】《セラ》にぴったりのアビリティを持っています。【5-152S】《セラ》でアタックする前にまずブレイブを与えて、それから彼女がアタックすればアクティブ状態になるので、ブロックするなら先制攻撃もつけるよと相手にプレッシャーをかけられます。ブロックされなかったら、続くメインフェイズでCPを生み出して追加の戦力を展開するのに使うといいでしょう。
【5-150S】《ノエル》は《セラ》がいればパワー9000の非常に強力なフォワードになります。さらに彼は倒されても復活する能力を持っているので、ゲームから除外されてしまわない限り、何回でもフィールドに戻ってこられます。
【5-153S】《モーグリ[XIII-2]》でブレイブや先制攻撃をつけてあげれば、こちらも攻防にわたって活躍してくれるでしょう。
復活できるので相打ち狙いで戦わせやすい【5-150S】《ノエル》ですが、彼が倒されてブレイクゾーンに置かれると今度は【5-149S】《アモダ》が16000というとんでもないパワーに強化されます。
【5-149S】《アモダ》と【5-150S】《ノエル》がそろえば、相手はこちらのアタックをしのぐのが非常に難しくなるでしょう。
そんなアタッカーたちをサポートしてくれるのが【5-151S】《レブロ》です。パワーを強化するアビリティは先制攻撃と非常に相性がよく【5-153S】《モーグリ[XIII-2]》と合わせることで【5-152S】《セラ》や【5-150S】《ノエル》はさらに存在感を増すことでしょう。
【5-154S】《ユール》は自分のデッキの一番上を見るというアビリティを持っています。アタックされたときにEXバーストすることがわかっていれば、あえてブロックしないという選択肢も生まれますし、逆に次のターンに引きたいカードがあるとわかればブロックしにいきましょう。
◆スターターセット「FINAL FANTASY XIV」
スターターセット「FINAL FANTASY XIV」は、土雷の2属性で構築されています。
このデッキの主役は【5-158S】《イダ》をはじめとする【ジョブ(暁の血盟)】のキャラクターたちです。
・コストの軽いカードをうまく使って大きなリターンを得るのが好き
という方にオススメのデッキとなっています。
【5-158S】《イダ》は一見パワーの低いフォワードですが、ほかに【ジョブ(暁の血盟)】のキャラクターがいると、それら1体につきパワーが2000上昇します。これはフォワードだけでなくバックアップも含まれるので、仮にバックアップが3枚【ジョブ(暁の血盟)】ならそれだけで2コストでパワー8000のフォワードになるのです。
さらに、彼女の強さはパワーが高くなる点だけではありません。ダル状態のフォワード限定ですが、アタックしたときに自身のパワーの半分のダメージを与えられます。仮に彼女のパワーが8000なら4000、10000なら5000ダメージです。とても2コストのフォワードの仕事とは思えませんね。
このデッキはこのように【5-158S】《イダ》を大暴れさせることを目指しますが、彼女をサポートするカードも豊富に用意されています。
【5-159S】《パパリモ》は《イダ》をサーチできます。さらに彼には《イダ》の与えるダメージを2000増やすというアビリティがついています。これによって仮に【5-158S】《イダ》のパワーが4000しかない状態でも、アタックしたら2000+2000で4000ダメージ、フォワードにブロックされたら4000+2000で6000ダメージを与えられるようになります。
彼がいれば序盤から【5-159S】《イダ》を暴れさせられるようになるので、EXバーストも持っていますがなるべく手札に引き込んで、彼女と一緒にプレイしたいカードです。
【5-160S】《ミンフィリア》は【ジョブ(暁の血盟)】のフォワードをサーチできます。彼女から【5-159S】《パパリモ》、そして【5-158S】《イダ》とサーチを連鎖させていくのがこのデッキの基本的な展開となるでしょう。
また、彼女には条件付きですが相手のフォワードをブレイクできるアビリティがあります。このデッキにはバックアップだけでも【ジョブ(暁の血盟)】が3種類入っているので条件はそこまで厳しいものではありません。相手の大型フォワードには彼女のアビリティで対抗することを意識していきましょう。2枚目、3枚目の【5-160S】《ミンフィリア》をプレイできればそれだけ新たな【ジョブ(暁の血盟)】のフォワードを手に入れられるので、その意味でも狙っていきたいですね。
【5-158S】《イダ》が攻撃面での主役なら、サポート面での主役が【5-163S】《ウリエンジェ》です。
彼のアビリティで【4-118C】《ランツクネヒト型》を戻せば先制攻撃のプレッシャーをかけつついざとなれば手札に変換できますし、【4-088C】《盗賊バンガ》なら除去されにくいアタッカーを復活させられます。
バックアップの【ジョブ(暁の血盟)】として彼らも投入されています。【5-162S】《アルフィノ》はフォワードにダメージを与えられます。こちらはアクティブ状態限定なので【5-158S】《イダ》と組み合わせての除去はできませんが【4-118C】《ランツクネヒト型》があれば、1000ダメージも侮れないでしょう。
【5-161S】《アリゼー》はそのままでは4コストと重いバックアップですが《アルフィノ》がいれば1コスト軽くプレイできます。バックアップ2枚から【5-162S】《アルフィノ》を出して、次のターン彼女を3コストで出すとすると無駄がないですね。
そして彼女はコストが重いぶん、強力な能力を持っています。【ジョブ(暁の血盟)】のフォワードにヘイストを与えられるため相手のスキをつくことができます。高パワーの【5-158S】《イダ》でいきなりアタックして前のターンにアタックしてきていたフォワードをブレイクできれば、相手の攻撃プランを大きく狂わせられるでしょう。
◆構築環境に影響を与えそうなカードを考察!
ここまでスターターセットの限定カードを紹介してきました。続いてこれらのカードから「Opus V」以降の構築環境に影響するものがあるのかを考えてみたいと思います。
まず『FFXII』のスターターセットからは【5-164S】《アーシェ》と【5-166S】《ラスラ》に注目したいです。
【2-121H】《アーシェ》は構築環境でも活躍しているカードですが、彼女を選んでダメージを与える効果には強いものの【1-123R】《オーディン》などであっさりとブレイクされてしまうことがありました。
【5-166S】《ラスラ》がいれば突然ブレイクされてしまうことがなくなるのでスペシャルアビリティも使いやすくなり、さらに攻防にわたって活躍してくれるようになるでしょう。【5-154S】《アーシェ》も条件次第でアドバンテージを取れてスペシャルアビリティの弾にできる点が優秀です。
続いて『FFXIII』のスターターセットからは【5-152S】《セラ》に可能性を感じます。
【カテゴリ(XIII)】のフォワードをサーチする【1-196S】《モーグリ [XIII]》との相性のよさはもちろん、光と闇を除く全属性のバックアップにアクセスできるカードとしても優秀です。
また【4-069H】《モーグリ》でさらにアドバンテージを広げてもいいですし、【4-140H】《モグ [VI]》との組み合わせも『FFVI』のメイン属性である氷が絡められるという点でもおもしろそうです。
最後に『FFXIV』のスターターセット。ここからは【5-161S】《アリゼー》が注目株です。
【ジョブ(暁の血盟)】のフォワードにヘイストを与えるので、ジョブを与える効果を持ったカードとコンボが狙えそうです。【1-135L】《ゴルベーザ》からフォワードを一気に並べてそれらのジョブを【2-087R】《統制者ハシュマリム》で【暁の血盟】にして一斉にアタックさせるギミックなども考えられそうです。
◆終わりに
というわけで、今回は明日3月16日(金)発売のスターターセット3種について、限定収録カードを紹介しつつ簡単なデッキの動かし方を解説しました。
そして、このスターターセットを使った本誌の冠イベント「カードゲーマーPresents スプリングフェスタ」が4月15日(日)に東京、5月6日(日)に京都で開催されます!
当日はスターターデッキをそのまま使ったトーナメントが開かれるので、『FF-TCG』を始めたばかりという方もふるってご参加ください。
『FF』シリーズゆかりのアイテムが当たるお楽しみ抽選会なども予定しているのでカードゲームプレイヤーだけでなく、『FF』ファンの方にも足を運んでいただければと思います。
「カードゲーマーPresents スプリングフェスタ」の詳細については以下のリンク先でご確認ください。皆さまの参加をお待ちしています!
さらに、3月24日からは全国のカードショップを開発課のスタッフが訪れてルール講習、体験会をおこなう「ショップキャラバン2018」も開かれます。
こちらも『FF-TCG』入門には最適のイベントなので、お近くのショップにいらしてくださいね!
それではまた、次回の記事をお楽しみに!