『FINAL FANTASY Trading Card Game』の公式記事連載。今回は「Opus V」環境で使える変り種のデッキを2つ紹介します。「MASTERS 2018」に新しいデッキを持ち込んでみたいという方にはオススメのデッキですよ。
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。
5月31日(木)に「カードゲーマー Vol.40」が発売されます。
今号では『FF-TCG』を全8ページで特集し、「Opus VI」のカード(描き下ろしもあります!)を6枚先行プレビューするとともに、開発課・愛澤による「Opus V」環境のメタゲーム分析と最新のデッキレシピを掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。
今回は、そんなカードゲーマーに掲載しきれなかったデッキを2つ紹介します。
どちらも非常におもしろい動きをするデッキになっていますので、皆さんもぜひ遊んでみてください。
◆氷水『FFVI』デッキ
『FFVI』のカードを使ったデッキは「火氷」が多く、また「氷水」デッキはどちらかというとコントロール志向のゆっくりとしたデッキが主流です。
しかしここで紹介するのは「氷水」で『FFVI』のカードを中心にしたミッドレンジデッキです。
デッキリストはこちら。
カードNo. | カード名 | 枚数 |
フォワード(20枚) | ||
3-033L | ジェネシス | 2 |
4-036H | セッツァー | 1 |
4-038L | セリス | 2 |
4-048L | ロック | 3 |
3-144L | レナ | 2 |
4-123H | ガウ | 3 |
4-130H | ストラゴス | 3 |
4-137L | ミラ | 1 |
4-144H | リルム | 3 |
バックアップ(17枚) | ||
1-048C | 導師 | 2 |
2-037R | ジル・ナバート | 2 |
4-026H | ガストラ帝国のシド | 3 |
4-034R | シド [WOFF] | 2 |
1-157C | 学者 | 2 |
4-131R | トンガリ | 2 |
4-138R | メルウィブ | 1 |
5-137C | 緑魔道士 | 2 |
5-140C | 漁師 | 1 |
召喚獣(2枚) | ||
3-032R | シヴァ | 2 |
モンスター(11枚) | ||
4-041R | ヌマニュウドウ | 2 |
4-124C | グリーンドラゴン | 3 |
4-132R | トンベリーズ | 3 |
5-124H | オズマ | 3 |
●デッキコンセプト:妨害とモンスターの二段構えで攻める
このデッキの攻撃手段は2つあり、まず1つ目は【4-048L】《ロック》や【3-033L】《ジェネシス》、【4-038L】《セリス》などによる手札破壊とダル、凍結を軸にした攻め方です。
これらの、プレイヤーにダメージを与えたときのオートアビリティを持っているフォワードを後押しするのが【4-130H】《ストラゴス》です。このカードにより戦力を追加しながら相手のブロッカーを排除できます。
また、手札破壊能力は相手の手札がないときは無意味になってしまいますが、そのときもフォワードを手札に戻すことで相手の手札を作り出し、それを捨てさせることもできます。このように手札破壊戦略が有効な時間がほかのデッキより長いのが「氷水」型のメリットです。
このデッキの第2の攻撃手段はモンスターを活かしたものです。
モンスターは除去されにくいぶんパワーはやや低めですが、ブロッカーをどける手段が豊富なこのデッキではそのデメリットがほとんど気になりません。安定して攻め手を確保できるのも、このデッキの長所と言えるでしょう。。
●プレイングガイド:「水氷」ならではの強みはこれだけじゃない!
デッキを「氷水」型にするメリットはほかにもあります。
【4-048L】《ロック》のフィールドに出たときのオートアビリティが使えるのは【4-026H】《ガストラ帝国のシド》ともう1体『FFVI』のフォワードがいるというパターンがほとんどですが、このデッキでは1~2ターン目に実質0コストのフォワードとして【4-144H】《リルム》を出せます。
1ターン目に【4-026H】《ガストラ帝国のシド》と【4-144H】《リルム》、2ターン目に【4-048L】《ロック》で手札破壊というのがこのデッキのベストな立ち上がりなので、積極的に狙っていきましょう。
また、フォワードをすべて倒されてしまったあとにリカバリーしやすい点も見逃せません。【1-048C】《導師》と【5-140C】《漁師》はいずれもブレイクゾーンからフォワードを復活させられます。
水属性を使うデッキではおなじみの【3-144L】《レナ》と【4-123H】《ガウ》もいるので、序盤から相手を攻めつつ、中盤以降も戦力を途切れさせずに戦えるデッキになっています。
●弱点対策とこのデッキの使いどころ
このデッキはほとんどのフォワードがパワー7000なので【2-146H】《フースーヤ》に倒されてしまいます。そのため対策カードとして【2-037R】《ジル・ナバート》を採用しています。
相手のデッキに【2-146H】《フースーヤ》が入っていそうな場合はコストにせず手札に残しておきましょう。
またフォワードのパワーが低めなことと、コスト5以上のカードが多いため【5-062L】《ディアボロス》のような風の召喚獣が苦手です。ただし今の大会のメタゲームではあまり風属性のデッキが多くないので、このデッキが活躍できる下地は整っているといえそうです。
◆火雷モンスターデッキ
次に紹介するのはモンスターを活かした「火雷」デッキです。
まずはデッキレシピをどうぞ!
カードNo. | カード名 | 枚数 |
フォワード(20枚) | ||
5-005R | ガドー | 3 |
1-136C | ザルバッグ | 1 |
4-117R | ラムザ | 2 |
5-108L | ゼムス | 3 |
5-099H | イルーア | 3 |
5-118L | ラムザ | 2 |
5-163S | ウリエンジェ | 3 |
4-147H | ケフカ | 3 |
バックアップ(17枚) | ||
1-003C | 赤魔道師 | 3 |
1-134R | ゴルターナ公 | 2 |
2-009R | セルフィ | 2 |
5-001C | 赤魔道士 | 3 |
1-121C | 赤魔道師 | 3 |
1-137R | シーモア | 1 |
5-103R | ガリークランのシド | 1 |
5-102C | 学者 | 2 |
召喚獣(2枚) | ||
3-020H | フェニックス | 2 |
モンスター(11枚) | ||
4-012C | ゴブリン | 3 |
4-019C | ボム | 3 |
4-106C | ドラゴン | 2 |
4-118C | ランツクネヒト型 | 2 |
5-072C | ワサビガエル | 1 |
●デッキコンセプト:モンスターをとにかく並べて攻める!
このデッキのコンセプトはモンスターを並べて【4-147H】《ケフカ》でフォワード化し一気に攻める、というものです。
【4-147H】《ケフカ》のアクションアビリティを確実に使うために【4-012C】《ゴブリン》と【5-005R】《ガドー》が入っています。
モンスターが一斉にフォワード化することで【5-118L】《ラムザ》を軽いコストでプレイできるようになり、またヘイストやアタックしたときのアビリティも使いやすくなります。
もう1枚の【4-117R】《ラムザ》も、フォワード化したモンスターがブレイクゾーンに置かれればアクティブ状態になるアビリティが発動するので、くり返し味方のパワーを上げたりヘイストを与えたりできるでしょう。
細かなテクニックとして【5-005R】《ガドー》と【4-117R】《ラムザ》がいれば【4-117R】《ラムザ》のパワーが2000されるだけでなく、【5-005R】《ガドー》がアタックして【4-117R】《ラムザ》にヘイストを与えることで連続攻撃したり、【5-005R】《ガドー》がブロックされてもパワー強化のアビリティを使って支援することが可能になります。
また、フィールドに【4-147H】《ケフカ》はいるけどモンスターがまだ手札にいるという状態では【5-099H】《イルーア》の出番です。
【4-147H】《ケフカ》でモンスターをフォワードにした後でスペシャルアビリティ「シェイオル」を使えば全体にヘイストを付与できます。
●プレイングガイド:【5-163S】《ウリエンジェ》を徹底的に活用!
モンスターを活用するこのデッキの影の主役が【5-163S】《ウリエンジェ》です。
序盤は【4-019C】《ボム》を使いまわしてフィールドにモンスターを並べるまでの時間を稼いでくれます。
【4-147H】《ケフカ》を出していくターンの前に【4-012C】《ゴブリン》をフィールドに戻しておくのも大事な役目となりますし、最終盤は【5-072C】《ワサビガエル》でブロックされにくいフォワードとなって最後の1点を決めてくれることもあるでしょう。
モンスターを再利用する【5-163】《ウリエンジェ》を【5-108L】《ゼムス》や【3-020H】《フェニックス》で再利用することで、さらにアドバンテージを稼げます。
お互い消耗したあとで【5-108L】《ゼムス》だけが残るようにできれば、【5-163S】
《ウリエンジェ》を戻してはブロック要員にすることで、カードを引けるモンスターをどんどん復活させてすみやかに体勢を立て直せるはずです。
長期戦になってしまったときはこのかたちに持ち込むことを意識していきましょう。
●弱点対策とこのデッキの使いどころ
このデッキの弱点はコンボデッキであること、つまり必要なカードを適切な枚数引かなくてはならないということです。
たとえばコンボのキーである【4-147H】《ケフカ》を初手に3枚引いてしまったので引き直しをしたとします。するとデッキの下に行ってしまった【4-147H】《ケフカ》にアクセスするにはデッキに合わせて3枚しかない【1-134R】《ゴルターナ公》か【5-103R】《ガリークランのシド》を引いてデッキをシャッフルしなくてはなりません。
いま言ったのは極端な例ですが【5-108L】《ゼムス》とモンスターしかいないといった状況はそこそこの確率で発生します。
このデッキを使うときはそういったリスクがあることをおぼえておきましょう。
また、ブレイクゾーンに依存しているデッキなので【1-176H】《ユウナ》のようなカードも苦手です。今の環境ではあまり見ないカードですが、今後環境が変化したときはブレイクゾーンを除外するカードが活躍しているかどうかはチェックしてくださいね。
◆「カードゲーマーvol.40」ではデッキを5つ紹介!
今回は「Opus V」環境の少し変わったデッキを2つ紹介しました。
冒頭でも述べましたが、5月31日(木)発売の「カードゲーマーvol.40」では新カード公開あり、デッキ紹介ありの盛りだくさんな内容で『FF-TCG』攻略記事をお届けします。ぜひご覧ください。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!