『FINAL FANTASY Trading Card Game』の公式記事連載。今回は最新セット「Opus IV」からコンボ心をくすぐる【4-094R】《マジックポット》を使ったデッキ案を紹介します!
◆はじめに
『FF-TCG』公式記事連載をご覧の皆さん、こんにちは!
ホビージャパンゲーム開発課、愛澤です。
ついに新ブースターパック「Opus IV」が発売されましたね!
プレイヤーの皆さんも新たに環境に加わったカードたちを使って新デッキづくりに力を入れていることと思います。
今回は私が「Opus IV」発売後に作ったデッキを紹介します。
仮想敵として練習に使っていただくもよし、好みにカスタマイズしていただくもよしなので、皆さんの新環境研究の助けになれば幸いです。
なお、デッキ構築の基本的なことが知りたいという方はこちらの記事をどうぞ!
『FF-TCG』のデッキを作ってみよう!
[From One Card ~1枚のカードから~」【2-051L】《ヴァン》編
[From One Card ~1枚のカードから~」スターターセット「ファイナルファンタジー零式」編
[From One Card ~1枚のカードから~」数字で見るデッキ構築の方法
『FF-TCG』ってどんなゲーム? もっと基本的なことが知りたい方はこちらをどうぞ!
『FF-TCG』を遊んでみよう!
入門編I:『FF-TCG』ってどんなゲーム?
入門編II:『FF-TCG』の始め方
入門編III:『FF-TCG』のルールをおぼえよう!
◆相棒を見つけよう
さて「Opus IV」で追加された新カードはどれも魅力的なシナジーを持ったカードばかりです。
色々なカードをデッキに詰め込みたくなってしまいますが、そうするとデッキ全体で「何をしたいのか」がぼんやりしてしまいがちです。
そのため、まずは「コンセプト」を1つ定めましょう。
今回、私は決めたコンセプトは「新ギミックであるモンスターで遊ぶデッキを作りたい!」です。
そして、その一心から選ばれたメインギミックとなるカードはこちらです。
そう、公式サイトのコラム『Card Of The Week』でも紹介された【4-094R】《マジックポット》です。
かなりトリッキーなカードですが、デッキにまとめあげることができれば相当強力な効果を発揮してくれるはず!
しかしこのカードは、効果の選び先として相棒が必要な1枚です。【4-094R】《マジックポット》のポテンシャルを100%引き出せるベストパートナーは誰なのか、ここ数日探し求めていました。
『Card Of The Week』でも紹介されている【1-135L】《ゴルベーザ》も強力ですし、はたまたフィールドに出たときとブレイクゾーンに置かれたときの両方のアビリティを活用できる【3-012L】《ザックス》なども魅力的です。
私はこの【3-012L】《ザックス》をきっかけに、公式サイトのカード検索で【カテゴリ(VII)】のカードを探していたのですが、そんなときある1枚のカードと出会いました。
フィールドに出た時のオートアビリティが強力で、なおかつ【4-094R】《マジックポット》と組み合わせることで爆発的な効果が望める。そんな条件を満たしてくれるカード……
そう、彼です。
【3-034H】《ジェネシスアバター》もまた、ただフィールドに出すだけではポテンシャルを十分に発揮するのは難しい1枚です。
そんな彼も【4-094R】《マジックポット》と併用することで、対戦相手のフォワードをすべて焼き尽くしてしまうことが可能になったのです!
さらに、もう1つのテキストも注目してみてください。
「ジェネシスアバターは全ての領域で【カード名(ジェネシス)】でもある。」
この一文、普通にデッキを組んだ時は【3-034H】《ジェネシスアバター》と【3-033L】《ジェネシス》を同時にフィールドに出すことができないという能力ですが、【4-094R】《マジックポット》と組み合わせれば【3-033L】《ジェネシス》から【3-034H】《ジェネシスアバター》になれるのです!
まさに【4-094R】《マジックポット》とは運命の出会い。
【4-094R】《マジックポット》と【3-034H】《ジェネシスアバター》の属性である「土」と「氷」を中心にデッキを作ります。
そうしてできあがったデッキがこちらです。
土氷マジックポットジェネシス
カード番号 | カード名 | 枚数 |
フォワード(19枚) | ||
3-033L | ジェネシス | 2 |
3-034H | ジェネシスアバター | 3 |
4-025H | ウーマロ | 2 |
4-036H | セッツァー | 2 |
4-038L | セリス | 2 |
4-048L | ロック | 2 |
1-101R | ギップル | 2 |
4-080L | ケフカ | 2 |
4-147H | ケフカ | 2 |
バックアップ(19枚) | ||
1-048C | 導師 | 1 |
1-193S | ジル・ナバート | 2 |
3-043C | 時魔道士 | 2 |
4-026H | ガストラ帝国のシド | 3 |
4-034R | シド[WOFF] | 2 |
1-107L | シャントット | 2 |
1-111C | タマ | 1 |
1-120C | モンク | 3 |
1-204S | ジェシー | 1 |
2-083C | 機工士 | 1 |
1-184H | カオス | 1 |
召喚獣(3枚) | ||
4-093R | ヘカトンケイル | 3 |
モンスター(9枚) | ||
4-012C | ゴブリン | 1 |
4-041R | ヌマニュウドウ | 2 |
4-043C | プリン | 3 |
4-081C | ゴブリン | 1 |
4-094R | マジックポット | 2 |
では、デッキの動きを簡単に解説していきましょう。
このデッキは終盤に【3-034H】《ジェネシスアバター》をフィールドに出し、それを【4-094R】《マジックポット》で新しい【3-034H】《ジェネシスアバター》にすることで相手フォワードを一掃するコンボを搭載したデッキです。
コンボの準備が整うまではコントロールデッキとして相手の脅威をさばいていくことに注力します。なので、序盤は多少のダメージは無視していいので、まずバックアップを4枚並べることを最優先にプレイしましょう。
攻撃的なデッキには【1-193S】《ジル・ナバート》や【4-038L】《セリス》で相手のフォワードを凍結しつつターンを稼ぎ、【3-034H】《ジェネシスアバター》のコンボか【1-107L】《シャントット》での一掃を決めることを狙います。
ただし、同じように終盤に強いデッキには、【4-048L】《ロック》や【3-033L】《ジェネシス》を早めにプレイして序盤からプレッシャーをかけ、【1-101H】《ギップル》で押し込む戦略も取れるので、相手のデッキに応じて柔軟にプレイの指針を決めましょう。相手がアグレッシブなデッキならこちらが守る側に立ち、相手がより遅いデッキの場合はこちらが攻撃する側となって相手に対処を迫っていく、このデッキのようなやや遅いデッキは対戦相手によってギアを切り替えることが重要です。
このデッキのメインの戦略は複数枚のカードの効果を組み合わせる戦略、いわゆるコンボと呼ばれるものなので、それをサポートするカードも多く採用されています。コンセプトとなるカードを決めた時は必ずそれをサーチできるカードの存在を探しましょう。
絶対に必要になるというわけではありませんが、狙っている戦略をより確実に決める可能性を高めてくれます。
このデッキなら【4-025H】《ウーマロ》と【4-147H】《ケフカ》、そして【1-204S】《ジェシー》がサーチカードに当てはまります。
【4-025H】《ウーマロ》と【4-147H】《ケフカ》は、序盤なら【4-094R】《マジックポット》をサーチしておき、すでに持っていれば【4-043C】《プリン》の1枚目をサーチして手札を確保していくのがいいでしょう。
【3-034H】《ジェネシスアバター》は可能な限りデッキにいてほしいカードなので、【1-204S】《ジェシー》のサーチは【3-033L】《ジェネシス》が基本になります。
さらに、序盤でコストにしても大丈夫なようにブレイクゾーンから復帰させたり、もう一度オートアビリティを使うことのできるカードを採用してコンボの安定をより高めます。
【1-048C】《導師》と【4-034R】《シド [WOFF]》はコンボカードを復活させるだけでなく、【1-101R】《ギップル》や【4-081C】《ゴブリン》を復活させるためにも使っていけます。
【3-043C】《時魔道士》は、コストは重いですがデッキにもう【3-034H】《ジェネシスアバター》が残っていないときや、【3-033L】《ジェネシス》から【4-094R】《マジックポット》を使って【3-034H】《ジェネシスアバター》を出したときに活躍してくれます。
デッキに1枚だけ入っている火のカード【4-012C】《ゴブリン》は、【3-033L】《ジェネシス》や【4-048L】《ロック》で奇襲をしかける使い方のほかにも、モンスターをたくさん並べておいて【4-147H】《ケフカ》のアビリティでいきなり攻撃するという使い方もできるので狙ってみるのもアリです。
主な戦略は以上です!
モンスターのギミックが生命線なので、アクションアビリティを封じる【2-147L】《皇帝》が天敵という弱点はありますが、彼に対しては【4-093R】《ヘカトンケイル》や【4-080L】《ケフカ》で対処していきましょう。
さらに対抗手段を確保したい場合は、【4-096H】《ラウバーン》の採用がオススメです。
◆おわりに
というわけで「Opus IV」の新ギミック、モンスターを駆使した「氷土マジックポットジェネシス」デッキを紹介させていただきました。
採用するカードによっては、同じ属性でもさまざまなデッキを作ることができるようになった「Opus IV」環境!
今月からは全国各地で新イベント「名人戦」も開催されます。
果たしてどんなカードが人気なのか、上位のデッキリストには要注目ですね!
名人戦の開催日程にはこちら!
それではまた次回をお楽しみに!