【FFTCG】新フォーマット「L3構築」発表! ルールと環境を大胆予想!

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週は、先日発表された新フォーマット「L3構築」を紹介し、環境予想や使われそうなカードを考察します。

◆はじめに
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。

先日、『FFTCG』の新フォーマット「L3構築(Latest 3 Opus Constructed、以下L3)」が発表されました。
構築ルールの詳細については上記のリンクから確認していただきたいのですが、簡単に言えば「最新の『Opus』(ブースターパック)3つまでに収録されたカードだけが使える構築戦のフォーマット」となります。

3月27日(金)発売の「Opus XI ~ソルジャーの帰還~」以降、これまでの構築戦(「L3」と区別するため今後は「スタンダード」と呼ばれることになりました)、作品単構築戦、シールド、ブースタードラフトとあわせて、「MASTERS」といった公式大会などにも採用されていくそうです。

そこで今回は、ちょっと気が早いですが「L3」はどのような環境でスタートするのかを考察してみたいと思います。

 

◆「Opus IX」、「Opus X」のカードから「L3構築」環境を考える
「L3」が4月からの「MASTERS 2020」で採用されるとして、その際に使えるのは「Opus IX」、「Opus X」、「Opus XI」の3つになります。これには対戦デッキ「魔法 対 剣」と、2月28日(金)に発売される「クラウド 対 セフィロス」に収録されている【10-133S】《ヴァン》imageや【10-135S】《ケフカ》imageなどの限定カードも含まれます。

▲対戦デッキの収録カードも、カード番号が「L3」の範囲に含まれているものは使用できます。公式サイトのカード検索機能で「Opus X」と入れれば、対戦デッキに収録されているカードも表示されます。

ということで「Opus IX」、「Opus X」に含まれるカードを見てみたのですが、この「L3」、これまで遊んできた「スタンダード」とはかなり異なる環境になりそうです。ポイント別にわけて見てみましょう。

 

・サーチカードにひとクセあり!
対戦の序盤はバックアップを展開してCPを確保するのがセオリーですが、そのなかでも状況に応じて必要なカードをサーチできるバックアップは非常に便利で、サーチ能力を持ったバックアップを入れていないデッキはほぼないと言ってもいいくらいです。

L3で使えるサーチ能力を持ったバックアップを見てみると、その筆頭はおそらく雷属性のフォワードにアクセスできる【10-086C】《アルド》imageでしょう。後でまた触れますが【10-098L】《フォルサノス》imageをサーチできるのはL3において大きな武器となりそうです。

その次に使いやすそうなのはモンスターをサーチできる【10-039C】《ナグモラーダ》imageと、【カテゴリ(MOBIUS)】をサーチできる【10-047R】《エコー》imageでしょうか。
前者はすべての属性にアクセスできること、後者は【9-057L】《ヤズマット》imageや【9-094L】《フースーヤ》imageといった強力カードをサーチできることが強みです。

あとは【9-067C】《シド・ガーロンド》image、【9-030H】《ハーディ》image、【10-012C】《風水師》imageなどが序盤を支えるカードになってくれそうです。条件は厳しいですが【9-021R】《ヴァリス》imageも能力は非常に強力です。


・多属性デッキも組める! 【FF零式】のモーグリたちが便利
サーチができるバックアップ以外にも、デッキの土台を固めてくれる便利なバックアップがあります。そのひとつが【10-016C】《モーグリ -2組-》をはじめとする、2属性のCPを生み出せるモーグリたちです。

モーグリたちはそれぞれ「火→氷」「氷→風」「風→土」「土→雷」「雷→水」「水→火」に対応しているので、これらの2属性の組み合わせはバックアップによるCP供給が安定しやすいと言えそうです。

・有力そうなフォワードは?
ここまでデッキの土台となるバックアップについて見てきましたが、次はフォワードに目を向けてみましょう。
L3にはスタンダードで定番となっている【5-062L】《ディアボロス》imageと【3-123R】《暗黒の雲ファムフリート》imageがなく、【8-060L】《フィーナ》imageや【3-130R】《カイナッツォ》imageもいないため、フォワードは比較的フィールドに残しやすいと言えそうです。

テンポよくアドバンテージを取れるカードはこれまで同様に重宝されそうですが、その一方で大型フォワードにも活躍のチャンスがありそうです。その筆頭が先ほども少し触れた【10-098L】《フォルサノス》imageでしょう。

相手のアビリティと召喚獣を自身に引きつけつつ、コスト5以下のものは無効にしてしまうため対処できる手段が限られます。

高コストフォワードキラーの1枚。パワーも(発売前の「Opus XI」を除く)L3環境では唯一の10000で、能力とあわせてフィールドを一気に制圧できます。EXバーストがついているのもうれしいポイントです。

デッキの構成をフォワード多めにしておく必要はありますが、オートアビリティによるアドバンテージ獲得とゲームを決めてくれるアクションアビリティの強力さが魅力です。

また、これらの大型フォワードは【9-063L】《ガブラス》imageや【10-081R】《プリッシュ》imageでサーチできる点でも価値が高まっていると言えるでしょう。【10-081R】《プリッシュ》imageに関してはお互いに【9-057L】《ヤズマット》imageをサーチして動けない、なんて状況になるかもしれませんが……。

有力な大型フォワードはまだまだいます。

【10-129L】《ハイン》imageは、4コストながら強力な除去耐性を持っています。光、闇属性のカードに悩んだらとりあえずこれを採用すれば間違いなさそうです。
ただ、バックアップの項では触れませんでしたが【10-015R】《モーグリ -1組-》imageのような特定の属性のフォワードを強化するカードの恩恵を受けられないため、パワー9000どうしの戦いで遅れを取ってしまう状況があるかもしれません。

こちらは現在のスタンダードで大活躍しているカードではありませんが、L3ではなかなかいい働きをしてくれそうです。
火、雷の2属性にアクセスできて、EXバーストでめくれれば手札を増やせます。

また、【カテゴリ(XIV)】のフォワードが出るたびにダメージを与えるアビリティも無視できません。先に【10-007R】《ザックス》を出しておけば【9-007H】《ガイウス》imageを出して3000+2000ダメージ、【9-020R】《リットアティン》imageをサーチして出しまた3000+2000ダメージといったコンボも狙えます。

3属性に氷を加えることで【9-021R】《ヴァリス》imageや【9-123L】《カオス[MOBIUS]》、【10-129L】《ハイン》imageなどもより活かしやすくなります。

・召喚獣とモンスターのラインナップは?
除去として有用そうなのは【9-093H】《バハムート零式》image、【10-002H】《イフリート》image、モンスターでは【10-090C】《カンナカムイ》imageなどになりそうです。

特に【9-093H】《バハムート零式》imageはコストこそかかるものの相手を問わずブレイク可能で、とどめの一撃を加えるための手段としても使えます。フォワードが並びやすい環境であればあるほど強力になりそうですね。

それ以外ではEXバーストとゲーム後半の選択肢の豊富さが魅力の【10-068C】《クーシー》imageや、大型フォワードを除去から守る【10-045C】《ウンサーガナシ》imageなども見かけることになりそうです。

モンスターは【10-039C】《ナグモラーダ》imageでサーチ、【9-076H】《ラーケイクス》imageと【10-127H】《シトラ》imageで再利用が可能、召喚獣も【9-115R】《ポロム》imageと【10-132S】《ティナ》image、【10-127H】《シトラ》imageで回収可能なので、これらのタイプのカードをアドバンテージ源にする構築はスタンダードと変わらずできそうですね。

◆おわりに
駆け足でしたが「Opus IX」、「Opus X」からL3で使われそうなカードをあらためてピックアップしてみました。
「Opus XI」が入ってどうなるかは未知数ですが、低コストの強力なアクションがひしめくスタンダードに比べると、純粋に大きなコストをかけて強いカードを出すという環境になりそうです。

これまではスタンダードのゲームスピードについてこられなかったカードにも活躍の機会が出てきそうで、L3での対戦が今から楽しみです。

最後に「Opus XI」の最新情報についてお伝えしておきます。
1月31日(金)発売のカードゲーマーvol.50では、レジェンドと描きおろしカードを含む「Opus XI」のカードを6枚と、対戦デッキ「クラウド 対 セフィロス」の限定カードをすべて紹介します!

スタンダードでもL3でも楽しそうなカードがもりだくさんなので、ぜひチェックしてみてください!

また、50号記念でお届けする「怒涛の50大読者プレゼント」のラインナップには『FFTCG』の非売品サプライもあります。こちらも奮ってご応募ください。

それではまた、次回の記事でお会いしましょう。