『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週はライターのたるほさんによる「光の使者」注目カード6選をお届けします。
◆はじめに
皆さん、こんにちは!?『FFTCG』公式記事ライターのたるほです。
明日、4月15日(金)はいよいよ「光の使者」の発売日ですね。
プレリリースパーティーで新カードに触れて、早くデッキが組みたいとうずうずしている方も多いのではないでしょうか?
僕もあまりの楽しさに、プレリリースパーティーで手に入れたカードを眺めては新デッキを妄想する日々が続いています。
ということで今回は「光の使者」の新カードから、僕が個人的に注目しているカードを属性ごとにピックアップして紹介していこうと思います。
それでは、さっそく始めていきましょう。
◆火属性:【16-004C】《オニオンナイト》
【16-004C】《オニオンナイト》が持つアビリティは「手札を2枚捨て、その後カードを2枚引く。」というシンプルなものです。
普通に使えばただ手札を入れ替えているだけですが、アビリティの解決時に自分の手札が1枚なら差し引きで1枚ドロー、0枚なら2ドローできるという破格のアビリティに早変わりします。
これは、手札を捨てることがアビリティのコストや条件になっているタイプのカードにはできない使い方です。
また、手札を捨てる場合は(アビリティによって捨てることになるため)【16-027C】《黒のワルツ1号》、【16-007R】《黒のワルツ2号》、【16-088L】《黒のワルツ3号》と組み合わせて大ダメージを狙うことも可能です。
また、このアビリティだけでなく【カード名】や【ジョブ】など、カードが持つ情報を最大限活かせるというのも【16-004C】《オニオンナイト》の特徴です。
【16-004C】《オニオンナイト》は【ジョブ(賢者/光の戦士)】という2つのジョブを持っています。
【ジョブ(光の戦士)】は、『FFTCG』のなかでも特にシナジーを持つカードが多いジョブです。サーチ、コスト軽減、パワー強化やアビリティの付与など、さまざまなサポートが存在します。
今回の「光の使者」でも【16-019R】《ルーネス》という強力なサポートが登場しましたし、今後もさらに強化される可能性が高く、将来性という点でも期待できます。
また【ジョブ(賢者)】を持つことで、【4-054L】《オニオンナイト》のスペシャルアビリティ「ジョブチェンジ・忍者」でフィールドに出せることに注目した方も多いのではないかと思います。
このほかにも【13-106H】《オニオンナイト》のアクションアビリティで、自身をブレイクしつつ手札からフィールドに出すなど、自由なタイミングでフィールドに出す手段が多いことから、フォワード版の【4-128C】《コヨコヨ》のように使えるのもテクニカルです。
個人的には「クリスタルの支配者」から登場した2つの【ジョブ】を持つカードのなかで、現在もっとも両方のジョブから恩恵を受けているのがこの【16-004C】《オニオンナイト》なのではないかと感じています。
◆氷属性:【16-030L】《シャントット》
【16-030L】《シャントット》は相手の手札が少ないとコストが軽減される氷属性らしいアビリティと、ブレイクゾーンのキャラクターを回収するこれまで氷属性にはあまりなかったアビリティを両立する革新的な1枚です。
2つのアビリティを合わせれば1コストでパワー8000、かつ手札を1枚補充という破格の性能になります。また、回収するカードはキャラクターであれば何でもいいので、デッキを選ばず採用を検討できる汎用性の高さを持ち、アグロデッキでもコンボデッキでも活躍が期待されます。
これだけでも十分レジェンドカードにふさわしいポテンシャルを秘めている【16-030L】《シャントット》ですが、さらにクリスタルを組み合わせることで、対戦相手のフォワードをすべてダルにするというゲームエンド級の必殺アビリティを持っています。
「Opus」シリーズの前身である「Chapter」シリーズには《背徳の神帝マティウス》という【16-030L】《シャントット》に似た効果を持つ召喚獣が存在しましたが、このカードの活躍がトラウマだったという当時のプレイヤーも少なくないのではないでしょうか?
氷属性は【16-023H】《アグリアス》を筆頭に、「光の使者」でも特に優秀なクリスタルの獲得手段が増えた属性だと感じているので、今環境は特に活躍が期待されると思います。
◆風属性:【16-061R】《ユーリィ》
アビリティで手札に加えるカードには制約がないため、デッキを選ばずキーカードにたどり着きやすくなるだけでなく、風属性のコスト3のキャラクターであれば直接フィールドに出せるので、「風単」などにありがちなバックアップを展開している隙に相手に追い詰められてしまうといった弱点を補ってくれます。
「光の使者」ではコスト5のキャラクターを参照してシナジーを形成する【16-044L】《ウォル》が登場しており、コスト5という数字自体の価値が高まったことも追い風といえるでしょう。
こうしてコスト5がフィーチャーされたことで【6-060H】《ラザフォード》の当たりとなるカードが増えたので、「風単」を組むときはぜひ【16-061R】《ユーリィ》とセットで使いたいと考えています。
また【16-061R】《ユーリィ》と相性がいいカードで忘れてはいけないのが、彼の家族であるカードの存在です。
【7-054L】《チェリンカ》は【16-061R】《ユーリィ》が登場したことで、パーティーアタックを必要とする3つ目のアビリティが格段に狙いやすくなりました。アビリティで直接フィールドに出すこともできますね。
もちろんこれらのカードをそろえながら、バックアップを展開できる【7-043C】《アーチェス》もさらに使い勝手がよくなったことは言うまでもありません。そして、特に注目しているのが【7-019R】《ラトフ》です。
さきほどの【6-060H】《ラザフォード》と同様、【16-061R】《ユーリィ》を直接フィールドに出せるため、【7-019R】《ラトフ》→ブレイクゾーンから【16-061R】《ユーリィ》→デッキから【7-043C】《アーチェス》が出て【7-054L】《チェリンカ》をサーチ、というようにつながる可能性もあります。【7-019R】《ラトフ》1枚でバックアップ2枚とフォワード1枚を出し、さらに手札も1枚補充できるため一気に盤面を整えることができます。
「火風」というカラーリングを活かして、僕の好きな【11-017H】《マーシュ》+【11-063L】《リッツ》のデッキを強化してくれるのではないかと大いに期待しています。
◆土属性:【16-080H】《マダム・エーデル》
カードリストが公開された後、【16-080H】《マダム・エーデル》のアビリティに衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか??もちろん僕もその1人です。
「光の使者」で新たに登場した【ジョブ(モールズの夜会)】は、光・闇属性を除くすべての属性に存在し、フィールドにいる【ジョブ(モールズの夜会)】の数に応じて、火属性であればダメージ除去、氷属性であれば手札破壊といった、属性の特徴を活かしたアビリティを発動させるテーマのジョブです。
【16-080H】《マダム・エーデル》自体は【ジョブ(モールズの夜会)】を持たないものの、【ジョブ(モールズの夜会)】に除去耐性を付与するフィールドアビリティと、【ジョブ(モールズの夜会)】をブレイクゾーンから直接フィールドに出すオートアビリティを持っています。フィールドに出せるカードは限定的ながら、属性の制限を越えて強みを活かすことができるナイスなサポートカードです。
【16-080H】《マダム・エーデル》と【ジョブ(モールズの夜会)】のメンバーをすべて3枚ずつ採用しても、デッキスロットには20枚以上も余裕があるので、プレイヤーによってデッキ構築に違いができるのもおもしろい点だと思います。
「光の使者」のカードと組み合わせるのであれば、フォワードがコスト4に集中していることを活かして【16-070L】《麒麟》と組み合わせたり、デッキに採用する属性が自然と増えるので【16-119H】《フースーヤ》と組み合わせて使ってみるのもいいかもしれません。
デッキ構築の方針がわかりやすく、レアリティもすべてH以下で固まっていて集めやすいので、「光の使者」で最初に組むデッキに迷ったという方は、まずこのデッキから新環境をスタートしてみるのもいいかもしれないですね。
◆雷属性:【16-090R】《シーモア》
【16-090R】《シーモア》を見た第一印象は「『FFTCG』の除去はここまで来たか!」という驚きでした。
ブレイクゾーンに召喚獣が3枚必要という条件こそあるものの、あらゆるフォワードをブレイクできるアビリティはただただ破格の一言です。
なによりこの条件の制約がかなり緩く、デッキの召喚獣が極端に少なくなければ、どんなデッキでも無理なく運用できます。
そしてアクションアビリティもシンプルながら強力なものとなっています。
こちらはブレイクゾーンの召喚獣が6枚必要で、それらを除外して使うためゲーム中に何度も使うことはできませんが、対戦相手に直接ダメージを与えるという勝敗に直結しやすい効果で、相手にとっては【16-090R】《シーモア》をフィールドに残すことを無視できなくなります。
ですが、ブレイクしてしまえば2体目の【16-090R】《シーモア》がフィールドに出るのを許すことになるので、相手に強烈なジレンマを押し付けられるでしょう。
また【ジョブ(召喚士)】のフォワードがフィールドに残ると【11-015L】《ブラスカの究極召喚獣》のアクションアビリティが使いやすくなることもあり、このカードにどう対処するかはなかなか難しそうです。
召喚獣をたくさん必要とするこのカードと相性のいいカードを考えてみると、【10-101L】《ライトニング》と【14-116H】《マシュリー》は外せないかなと思います。
これらはどちらも【16-090R】《シーモア》同様、ブレイクゾーンの召喚獣を参照するアビリティを持っていて、いずれかのアビリティを使うことでほかのアビリティが使えなくなってしまう可能性があるため、一見それほど相性がいいと感じられないかもしれませんが、全部は使えなくても状況に応じていずれかのアビリティが使えればじゅうぶんと思うので、個人的にはセットで採用したいと思っています。
また、最近は【15-085R】《アクウィラ》など召喚獣と相性がいいカードも増えてきていることから、召喚獣を軸に据えることで雷属性に不足しがちなアドバンテージ獲得手段を補った「雷単」などもおもしろそうです。
イラストの面でも『FFTCG』では初となる「FFX」の描き下ろしカードの1枚ということもあり、注目されているカードだと思います。
フルアートカードを集めている僕としても、ぜひこのカードはフルアートのものをゲットしたいと思っています。
◆水属性:【16-115H】《セーラ[MOBIUS]》
【16-115H】《セーラ[MOBIUS]》は新たに登場した水属性のクリスタル獲得手段となるカードです。
ただクリスタルを獲得できるだけでなく、クリスタルを獲得することで誘発するボーナス効果と、自らクリスタルを消費できる効果を持っている、非常に1枚でアビリティが完結しているカードです。
【16-115H】《セーラ[MOBIUS]》の2つ目のアビリティはクリスタルを獲得できるすべてのカードと相性がいいので、既存のクリスタルギミックのポテンシャルを底上げしてくれます。
1ターンの誘発回数に制限がないので、【15-123C】《予言士》などのクリスタルを獲得できるバックアップのサイクルと組み合わせることで、一度に大量のバックアップを展開できる可能性もあります。
また、デッキの1番上を確認することでドローの質を向上させることができるという点も強力です。
これを活かして【15-035H】《セッツァー》とのコンボを狙う「氷水」デッキなどはおもしろそうですね。
「光の使者」でも先ほど紹介した【16-030L】《シャントット》をはじめ、クリスタルを用いた強力なアビリティを持つカードとともに活躍してくれること間違いなしなので、今後クリスタルを活用したデッキの中心となる1枚でしょう。
◆おわりに
今回は「光の使者」の新カードから、僕が特に気になるカードを紹介していきました。
もちろん今回紹介したカード以外にもまだまだ使ってみたいカードはたくさんあります。
特にモンスターはシナジーを形成するカードも増え、役者がそろった印象を受けるので、ぜひともデッキにしていきたいと思っています。
みなさんはどんなカードが気になりましたか?
次回以降は「光の使者」の新カードを使ったデッキも紹介していこうと思いますので、ぜひお楽しみに。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!