『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週は『FFTCG』のプレイングを考える記事、「風単」対「火氷」の回答編をお届けします。
◆はじめに
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。
11月6日(金)発売の「Opus XII ~クリスタルの目覚め~」のプレビューカードもだいぶ増えてきました。
新要素である「多属性」カードはもちろんですが、これまでなかったギミックを持ったカードもすでに公開されており、これからどんなカードが登場するのか、とても楽しみですね。
さて今週は、先日掲載した「この局面、あなたならどうする?」問題の回答編をお届けします。
出題編はこちら
今回もたくさんのRTや考察を寄せていただき、ありがとうございました!
それではさっそく回答編にまいりましょう。
◆問題の選択肢をおさらい
今回の問題は「風単」のあなたVS「火氷」の対戦の1シーンから出題。
受けているダメージが6点の危機的状況で、相手の攻勢に対してもっとも生き延びる確率が高そうな行動は何か、というのがポイントでした。
選択肢としては、
・【8-060L】《フィーナ》と【7-054L】《チェリンカ》をキャストし、【7-044H】《アルハナーレム》のアクションアビリティを使って相手のフォワードを【4-038L】《セリス》だけにする
・【1-080H】《バッツ》と【7-128H】《ユーリィ》をキャストし、【7-128H】《ユーリィ》のアクションアビリティを2回使えるようにする
・【8-060L】《フィーナ》と【1-080H】《バッツ》、【7-128H】《ユーリィ》をキャストして【7-128H】《ユーリィ》のアクションアビリティを1回ぶん構える
というものが挙げられました。
では、プレイヤーの皆さんはどんな選択肢を取るのか、いただいた意見を見ていきましょう。
◆プレイヤーの皆さんの考察はこちら!
まずは、この問題の製作者であるライター・たるほさんのプレイから。
・たるほさんの回答:【8-060L】《フィーナ》と【1-080H】《バッツ》、【7-128H】《ユーリィ》をキャストして【7-128H】《ユーリィ》のアクションアビリティを1回ぶん構える
たるほさんが一番注意したいと思ったのは【9-014L】《ネール》とのこと。
ほか2つの選択肢の場合、【9-014L】《ネール》による除去とヘイストでのアタックに対応できないため、もっとも多くブロッカーを並べるプランを選択するそうです。
このプランのリスクとしては5コスト、6コストのフォワードを展開するため【2-026L】《ヴェイン》に弱いことですが、【2-026L】《ヴェイン》よりも【9-014L】《ネール》のほうが採用枚数がやや多いだろうという読みで【9-014L】《ネール》をケアした動きを取るとのことでした。
続いては前回に続いてカブキンさんにも回答をうかがってみました。
・カブキンさんの回答:【8-060L】《フィーナ》と【7-054L】《チェリンカ》をキャストし、【7-044H】《アルハナーレム》のアクションアビリティを使って相手のフォワードを【4-038L】《セリス》だけにする
カブキンさんは盤面のフォワードを減らす選択肢をチョイス。
理由としては【8-043H】《ラスウェル》も【9-122H】《ロック》も、ダメージ6点の状況では常に敗北のトリガーになるカードであるため、フィールドに残しておくわけにはいかないという考えです。
【7-128H】《ユーリィ》のアビリティでの無力化は問題の先送りであり、常に「ミラージュダイブ」などのリスクにさらされることになるので、ここは確実に見えている脅威を取り除いていくとのことでした。
そして、同じ選択肢を取ったのが昨年の世界王者、Kurosawaさん。
選択肢1に一票です。プランとして、短期的にはリーサル回避、長期的にはユーリィを残すことを目指したいです。なので、ミラージュダイブがケアでき、アタッカー増(or ブロッカー減)でユーリィを失わないプレイがよいと考えました。 #FFTCG https://t.co/hrYO1wOFZ0
— Kurosawa (@Kurosawa_FFTCG) August 26, 2020
選択の理由はカブキンさんとほぼ同じですが、さらに【7-128H】《ユーリィ》を次のターンの戦闘に参加させずに温存できるという点にも言及されています。
どんな選択肢を取ったとしても次のターンで負けてしまう可能性はあるため、そこはもうある意味で割り切ってしまって「生き残ったら次どうするか」を考えたときに、リソースを回復し体勢を立て直してくれる【7-128H】《ユーリィ》を確実に残せる選択肢を取るという考えでした。
人によって取る選択肢が違うのはもちろん、カブキンさんとKurosawaさんのように同じ選択肢を選んでいても意思決定の経緯はまた異なっていたりするのが『FFTCG』のプレイングのおもしろいところだなと感じますね。
今回Twitterで寄せられた意見も、大半が1つ目の選択肢を選ぶものでした。
・サトツさん(2019年日本代表)
ロックとラズウェル処らないと死しか見えないから、フィーナ9コスからチェリンカアルハで両方処理?
正解は世界チャンプに聞こう! https://t.co/Lx5FJPxMeh— サトツ (@satotsu0620) August 6, 2020
・レッツさん
選択肢1に一票。選択肢3はヴェイン引かれたら負けちゃうし、選択肢2は6点ダメージ食らってること考えるとユーリィ頼みじゃ息切れするかなと。除去耐性もないし。ミラージュダイブ怖いからフォワード減らしたい! https://t.co/lq1HgKW5YT
— レッツ (@lets_6) August 6, 2020
・アニキ.dcc / ばいすさん
相手のハンドがゼロならフィーナチェリンカアルハナーレムゴーじゃないの。トップでハンデス無ければ次のターンユーリィ着地して気持ちよくなれそうだけど #FFTCG_ice https://t.co/ki4SCihErU
— アニキ.dcc / ばいす (@vice_madhat) August 6, 2020
共通しているのはやはり「負けに直結する」カードである【4-048L】《ロック》や【8-043H】《ラスウェル》を残さないという視点ですね。
さらに、除去の選択肢を選ぶ理由として「対戦相手がまだ【4-026H】《ガストラ帝国のシド》をキャストしていない」ことを指摘している方もいらっしゃいました。
この盤面だともっともパワーが低くブロックで討ち取りやすい【4-048L】《ロック》ですが、「ミラージュダイブ」を使えるという前提では最優先に対処しなくてはならないフォワードになります。
次のターン、相手が【4-048L】《ロック》を直接引くだけでなく【4-026H】《ガストラ帝国のシド》経由で手札に加えるという可能性もあるため、そうなると【7-128H】《ユーリィ》をキャストするプランだとアビリティを【4-048L】《ロック》に使わざるをえなくなり、相手の攻勢を止められないのではないかという考えですね。
今回、もともとの問題の設定がかなり追い込まれている、確実に生存できるわけではないという状況でしたが、さまざまな視点での「生き延びる確率を高めるにはどうするか」という考察を寄せていただきました。
その結果としては、選択肢の1つ目である【8-060L】《フィーナ》と【7-054L】《チェリンカ》、【7-044H】《アルハナーレム》を使って相手のフォワードを除去するというのがもっともベターな選択肢だと言えるのではないでしょうか。
今回も回答、考察をお寄せいただいた皆さん、どうもありがとうございました!
◆おわりに
「風単」と「火氷」の対戦の1シーンから「あなたならどうする?」の回答編をお届けしました。
これからもこの「あなたならどうする?」シリーズをやっていきたいと思いますので、その際はまた回答、考察、ツッコミなどをいただけるとうれしいです!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。