「FINAL FANTASY TRADING CARD GAME」の公式記事連載。今週はプレイヤーの方から寄せられたオリジナル対戦フォーマットを紹介します。
◆はじめに
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。
先日、【FFTCG】新しいカジュアル対戦フォーマット「ベストチョイス戦(仮)」を考えるという記事を公開しました。
これはカジュアルな『FFTCG』の対戦フォーマットとして「毎ターンのドローフェイズで好きなカードをサーチしていい」というルールで遊ぶものでしたが、記事公開後、読者の方々からオリジナルのフォーマット案をいただきましたので、今回はそれらを紹介していきたいと思います。
◆オリジナルフォーマット案その1:ランダムチョイス戦(仮)
はじめに紹介するオリジナルフォーマット案は、ランダムチョイス戦(仮)です。
このフォーマットでは、デッキとは別にあらかじめ各コストごとにカードをまとめた束を用意しておきます。プレイヤーはコストを宣言してからそのぶんのCPを支払い、追加でカードを1枚捨てることで、対応するコストのカードの山からランダムに選んだ1枚をキャストできます。カードは1ターンに1枚のみキャストすることができず、デッキのカードは(原則として)キャストできません。
トレーディングカードゲームの元祖である『マジック:ザ・ギャザリング』で「モミール・ベーシック」として主にオンライン上で親しまれているカジュアルフォーマットによく似ていますね。
『FFTCG』の場合はフォワード、バックアップなどカードタイプごとにわけておいて「2コスト、バックアップ」というふうに宣言してカードをキャストしていくのがよさそうです。
定石としては2コストのバックアップ→1コストのバックアップ…と宣言して着実に地盤を固めていくか、最初から「6コスト、フォワード」などと宣言して強力なフォワードをキャストする、といった流れになるでしょうか。
ちなみにこのルールだと元のデッキに入っているカードは使えないため、デッキは50枚のカードの束であれば何でもいい(このフォーマット専用に構築するなら、EXバースト持ち50枚になるでしょうか)のですが、『FFTCG』にはサーチ能力を持つものがたくさんあるので「サーチ条件に合うカードはサーチしてきてよい」とするのもおもしろいかもしれません。
たとえば「6コストのフォワード」と宣言して【10-101L】《ライトニング》がキャストされた場合、デッキに入っていれば《オーディン》を2枚サーチしてアドバンテージを獲得できたり、同じく「6コストのフォワード」で【1-135L】《ゴルベーザ》が出たら、これがブレイクゾーンに置かれたときにデッキに2コストフォワードがいたら出してよい、とするなどです。
簡単に遊ぶぶんには普通に50枚のデッキと、実際にキャストする用のカードの束を用意すればいいのですが、上記のルールを加えるとこのフォーマットにも“デッキ構築”というものが生まれてくるかもしれません。
さらにこの考え方を進めていくと「キャストする用の束」に入れているカードをあらかじめ設定しておくことで「今回は召喚獣に関するカードが多いな…元のデッキは召喚獣多めにしておこう」なんて考え方もできるかもしれませんね。
各コストごとのカードをたくさん用意しておく必要があるので準備がちょっと大変ですが、ほかのカードゲームでも同様の遊び方が提唱されているだけあって、とてもおもしろそうです。カードを整理する機会があったら、この遊び方用の山札を作っておくと後々楽しめそうですね。
アイデアを送っていただいたるー@ひかせん、あるてま鯖(@rurulike)さん、ありがとうございました!
◆オリジナルフォーマット案その2:軍師戦
オリジナルフォーマット案その2は「軍師戦」です。
このフォーマットは「デッキに入れられるフォワードは【ジョブ(一般兵)】のみ」という構築ルールで対戦を行ないます。バックアップや召喚獣、モンスターに制限はありません。
普通にこのルールで遊ぶと、恐らく「チョコボ」が暴れまわることになるので、何らかの制限は必要そうですが、それ以外の部分では『FFTCG』の基本ともいえるフォワード同士の戦闘がカギを握ることになりそうでおもしろいのではないでしょうか。
オーソドックスな構築だと【2-050H】《アルクゥ》と【1-083H】《マリア》でパワーを上げて【3-053C】《狩人》を中心に攻めていくものが思いつきますが、【7-006R】《ヴァルナ》のようなフォワード化するモンスターを軸に置いた構築なども考えられそうで、フォーマットに存在するフォワードで最大のカードパワーを持つのが何なのかがわかりやすいぶん、ニッチなカードを採用する余地もありそうです。
また、構築ルールを「《一般》アイコンを持つフォワード」まで拡大するのもいいかもしれません。そうすれば、各種《バイキング》や【3-125C】《うたかたの召喚士》を採用して懐かしの「フースーヤ」デッキも組めそうです。
ほかにも「竜騎士」や「モンク」などはカード名を参照するカードがあるため「チョコボ」ほどではないかもしれませんが、このフォーマットでは有力なデッキになりそうです。
相手にダメージを与える手段のメインとなるフォワードに一般兵しか採用できないため、通常のスタンダード構築で活躍するような「アドバンテージも取れる強いアタッカー」はほとんど存在しません。まさに“軍師”といえる戦いが楽しめるのではないでしょうか。
アイデアを送っていただいたちょーぎょーじ(@chogyo_T)さん、ありがとうございました!
◆おわりに
今回は、読者の方からお送りいただいたオリジナルフォーマット案2つを紹介しました。
どちらも直感的にルールがわかりやすく、とても楽しそうなフォーマットだと思います。いずれ大会のサイドイベントなどで、こういった変則フォーマットを遊んでみたいですね。
来週は「この局面、あなたならどうする? 『風単』対『火氷』」の回答編をお届けします。まだまだご意見をお待ちしていますので、皆さんの選択をぜひ教えてくださいね!
それではまた、次回の記事でお会いしましょう。