【FFTCG】オールスタードラフトのカードプールを見てみよう! ~土・雷・水・光・闇属性編~

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週はオールスタードラフトのカードプール考察の後編をお届けします。

◆はじめに
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。

今週は「オールスタードラフト」のカードプールを見る記事の後編をお届けします。
ブースタードラフトとオールスタードラフトの違いや、火・氷・風属性のカードプールについては前回の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。

前回の記事はこちら

2月24日(月)に開催される「FFTCG 9周年記念ファンフェア」でもオールスタードラフトのイベントが開かれるので、参加される方の参考になれば幸いです。

それではさっそく始めていきましょう。

土属性
土属性は81枚のカードのうち、フォワードが39枚、バックアップが27枚、召喚獣が11枚、モンスターが4枚という配分になっています。

カードリストを一見すると「単純なカードパワーではもっとも強いかも?」と思わせるだけのラインナップになっています。
そのポイントとして、ほかの属性に比べて《一般》アイコンを持つカードが少ないということが挙げられます。

《一般》アイコンを持つカードはフィールドに同名カードを複数並べられるという利点を持つ代わりにカードパワーは控えめだったり、あるいはシンプルなアビリティのみを持つことが多いです。しかし、オールスタードラフトのカードプールでは同じカードは1枚しかない(カード番号の違う同名のカードはあります)ため、同じカードを複数並べられるというのがそれほどメリットになりません。

そのため、固有の強力なアビリティを持つフォワードやバックアップの多い土属性は、カードのラインナップの時点で少し有利なのかもしれません。

ちなみに、カードプールに含まれている《一般》アイコンを持つカードは【1-105C】《幻術師》image、【2-089C】《モンク》image、【5-082C】《採掘師》image、【7-079C】《風水士》imageの4枚です。

【7-079C】《風水士》imageは【1-119C】《モンク》imageと同じアビリティを持つカードなので、これらすべてがスタンダードでも実績のあるカードたちです。
もともと粒ぞろいのカードでプールが構成されているオールスタードラフトですが、そのなかでも土属性のカードの水準は高いと言えるのではないでしょうか。

ただ、少し気になる点は低コストのフォワードのラインナップです。

【1-108H】《セシル》imageや【4-087R】《ディリータ》image、【9-062H】《ヴィンセント》imageなど、真価を発揮させるには少しお膳立てが必要なものや、【1-109R】《セラフィ》imageや【10-081R】《プリッシュ》imageのような相手にもアドバンテージを与えてしまうものなど、3コストまでのフォワードにややクセの強いものが多いという点はカードをピックする際に気をつけたいところです。

いずれもコスト相応のパワーは持っているため、能力を考えずとも最低限の働きはしてくれそうですが、もしかしたら低コスト帯のフォワードはほかの属性に任せて、高コストのフォワードに土属性のものを多めに採用するなどするといいのかもしれません。

雷属性
雷属性は81枚のカードのうち、フォワードが33枚、バックアップが28枚、モンスターが7枚、召喚獣が13枚となっています。

フォワードになれるモンスターを合わせても35枚と、フォワードがほかの属性に比べるとやや少ないのが特徴で、雷属性をやる場合は質の高いフォワードの確保が課題になりそうです。

ちなみにフォワードになれるカードも数えると、火、氷、風、土属性は42枚、水属性は47枚となります。【1-133C】《賢者》imageのような、フォワードを回収できるカードの存在も考えても、やはり雷属性はフォワードが少ないと言えるでしょう。ほかの属性にも【5-019L】《フェニックス》imageや【8-080C】《プーマ夜光》imageなどがありますからね。

フォワードのラインナップを見ていくと、【3-103H】《ギルガメッシュ》imageや【9-099R】《リウィア》image、【9-091H】《ネロ》など、ほかの属性を参照するものがいるほか、【1-125R】《オニオンナイト》imageや【4-101H】《オルランドゥ》imageなど、火や風と組みあわせたい(雷属性には【4-058C】《サボテンダー》imageや【8-004R】《イロハ》imageのような繰り返しダメージを与えられるカードがほとんどないため)ものがやや多い印象です。

その一方で【5-108L】《ゼムス》imageや【8-096L】《サクラ》imageのような雷属性のカードを参照するものもあります。なので「雷属性がメインのデッキ」と「雷を含む多属性のデッキ」では欲しいカードが違ってくる、ということもありそうですね。

また、上の2枚や【6-088L】《エスティニアン》imageはバックアップを5枚置くことで真価を発揮します。一般的なリミテッド戦ではバックアップ3枚程度でゲームを進め、フォワードを並べて押し切るのを目指すことが多いですが、これらのカードの存在によって少しセオリーから離れたデッキ構築が必要になることもありそうです。

フォワードやバックアップ以外では、召喚獣の強力さが雷属性のポイントになりそうです。

【4-114L】《ライディーン》imageと【9-093H】《バハムート零式》imageがあるため、にらみ合いの状態から一気に相手の守りを突破して決着をつけられることも少なくないでしょう。

雷属性の特徴の1つであるヘイスト持ちのフォワードも多いため、これらを絡めた電撃戦的な戦い方も意識しておきたいところです。


水属性

水属性は81枚のカードのうち、フォワードが45枚、バックアップが21枚、モンスターが7枚、召喚獣が8枚となっています。

水属性といえば召喚獣の扱いに長けるイメージですが、今回のカードプールでは召喚獣はむしろ少なめで、フォワードが多い構成になっています。

そのフォワードも役割がかなりハッキリしていて「フォワードを並べるもの」、「コストの軽い(並べられるのに向いた)もの」、「フォワードを強化するなどで横並べの展開と相性のいいもの」、「除去能力によって相手の守りを突破するもの」がそれぞれ複数あり、「フォワードを並べてから強化あるいは除去で一気に攻める」というのが一貫したテーマになりそうです。

それぞれの役目ごとにカードを見てみましょう。

まずカードを複数並べられるものには【3-144L】《レナ》image、【4-123H】《ガウ》image、【7-106L】《アグリアス》image、【10-111H】《ギルガメッシュ [XI]》imageなどがいます。

これらで並べるカードとして【8-121C】《ナイト》image、【5-131C】《巴術士》image、【9-115R】《ポロム》image、【8-115L】《ジタン》imageなどがあります。

また【7-106L】《アグリアス》imageであればより強力な3コストのカードを展開できますし、【4-123H】《ガウ》imageは水属性以外のモンスターも復活させられます(ちなみに水属性には2コストまででフォワードになれるモンスターはありません)。

これらの横並べ戦略と相性のいいものとしては【2-129L】《セシル》imageや【5-141H】《レフィア》image、【6-106H】《アイメリク》image、【9-120L】《ローザ》imageなどが挙げられます。

並べたフォワードが相手の守りを突破できるようにしてくれる除去能力持ちには【5-126L】《暗闇の雲》imageや【4-135R】《ベアトリクス》imageなどがいます。

水属性のフォワードには1枚でフィールドを制圧できるような能力を持ったものがほとんどいないため、何らかのかたちで横並べ戦略をフィーチャーした、ややコンボデッキ的な構築になりそうです。

逆に言うと、ほかの属性のデッキに強いカードだけを助っ人として持っていかれてしまうということは少なそうで、一貫したテーマのデッキが組めれば高い爆発力を見せてくれそうです。


光・闇属性
光と闇属性のカードは各7枚の計14枚で、13枚がフォワード、あとはバックアップの【2-146H】《フースーヤ》imageという構成です。

数が多くないので全部並べてしまいましょう。

ほとんどのカードが単体でじゅうぶんなスペックを持っているので、光・闇属性のカードは見たらとりあえず1枚はピックするという考えでも問題なさそうです。デッキを選ぶのは【2-146H】《フースーヤ》imageと、属性を指定する【9-121L】《ウォル》image、【9-123L】《カオス [MOBIUS]》imageくらいでしょうか。

ただ【9-123L】《カオス [MOBIUS]》imageに関しては、能力が一般的にリミテッドで安定して強いとされている属性に絡んでいるので、特定のCPを要求されても能力をまったく活かせないことはほとんどないと思われます。

ちなみにこのなかで【7-034L】《セフィロス》imageは【1-204S】《ジェシー》imageでサーチすることができます。(カテゴリで見ると、光・闇属性のほかのカードは該当するカテゴリをサーチできるカードがカードプールにありません。)

さらに、コスト5以上のカードに関しては【9-063L】《ガブラス》image、パワーが9000以上のものは【10-081R】《プリッシュ》imageでサーチできるので、わずかな差ですが土属性で該当のカードをピックできた場合は少し使いやすくなると、頭の片隅で覚えておくといいかもしれません。

また【6-127L】《フレースヴェルグ》imageと【10-140S】《暗闇の雲》imageはアビリティで自分のデッキを減らしますが、リミテッドは構築戦よりもデッキ枚数が少ないので、これらのカードはややリスキーということも覚えておくといいでしょう。


◆来週末はいよいよ「第3期名人位決定戦」&「FFTCG 9周年記念ファンフェア」!

先々週に引き続き、オールスタードラフトのカードプール考察をお届けしました。

2月22日(土)と23日(日)には「第3期名人位決定戦」、24日(月)には今回紹介したオールスタードラフトも遊べる「FFTCG 9周年記念ファンフェア」が開催されます。

今月末には対戦デッキ「クラウド 対 セフィロス」、3月には「Opus XI ~ソルジャーの帰還~」の発売、そして4月にはWorld Championshipへの参加権をかけた「MASTERS 2020」が開幕と、春に向けて『FFTCG』はどんどん盛り上がっていきそうですね。

公式記事連載では、引き続きその熱気をお伝えしていきたいと思います。

それではまた、次回の記事でお会いしましょう。