『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週は状況別にどういう手を打つのが正解かを考える問題を出題します。
◆はじめに
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。
『FFTCG』を遊んでいると「何をコストにして何をプレイするか?」を迷うことがよくあると思います。
『FFTCG』では光、闇属性以外のカードはすべてコストにできるため、それこそ(先攻の)1ターン目から「2コストのバックアップを2枚プレイし、手札を2枚残す」という定石に近い動きだけでなく「4コストのフォワードを2枚プレイ! 手札0!」という思い切りのいいアクションも可能です。
この動きの幅広さこそが『FFTCG』の魅力でもありますが、同時にプレイミスの温床であり、負けにつながってしまう大きな要因でもあります。
そこで今回は「絶対的な正解はなさそうだけど、それぞれ理のある選択肢がいくつか存在すると思われるシチュエーション」を提示するので、皆さんならどうするか、考えてもらえればと思います。
詰め将棋のような一つの正解を探すものではなく、どちらかといえば麻雀における「何切る?」問題のように、気軽にトライしてみてくださいね。
それではさっそく始めていきましょう!
◆今回の状況:火風『FFTA』(あなた) 対 火土『WOFF』
デッキリストは掲載しませんが、どちらもオーソドックスな構成のデッキどうしの対戦シーンと仮定します。
まずは盤面を見てみましょう。
現在は先攻のあなたの第3ターン目です。
対戦相手は2ターン目までに【10-019C】《ルゥス》と【7-074C】《タマ》から【10-017R】《ラァン》、【10-020L】《レェン》と展開してきていて、残り手札は2枚。
あなたのフィールドにはフォワードはいませんが【8-058R】《ノルシュターレン》、【7-017H】《ミース》、【11-053H】《ドネッド》という3枚のバックアップがあり、手札は【11-017H】《マーシュ》、【11-015L】《ブラスカの究極召喚獣》、【3-056H】《ジタン》、【11-140S】《カダージュ》、【8-007C】《黒魔道士》の5枚、そしてブレイクゾーンに【11-063L】《リッツ》があります。
では、答えを出すにあたって、まずはありえそうな選択肢を確認してみましょう。
●選択肢1:【11-017H】《マーシュ》をプレイし、ブレイクゾーンの【11-063L】《リッツ》を復活させる
この選択の場合、さらに3つのパターンが考えられます。
1-1:【8-007C】《黒魔道士》をプレイしてから【11-017H】《マーシュ》をプレイする
バックアップを4枚にして次のターン【11-140S】《カダージュ》をプレイできるようにしつつ、フィールドにもフォワードを2体そろえられます。【11-063L】《リッツ》でアタックすればバックアップがアクティブになるのでこのターンさらに【3-056H】《ジタン》で手札に干渉することもできます。
ただし【10-020L】《レェン》に有効な【11-015L】《ブラスカの究極召喚獣》をコストにしてしまうというリスクもありそうです。
1-2:【8-007C】《黒魔道士》をコストに【11-017H】《マーシュ》をプレイする
【11-015L】《ブラスカの究極召喚獣》を温存するパターンの1つです。バックアップが3枚で止まるので【11-140S】《カダージュ》のプレイは少しあとになりそうですが、これでもこのターン【3-056H】《ジタン》までは無駄なく展開できます。
1-3:【3-056H】《ジタン》をコストに【11-017H】《マーシュ》をプレイする
これも【11-015L】《ブラスカの究極召喚獣》を温存するパターンですね。【11-063L】《リッツ》でアタックしてバックアップをアクティブにすることでこのターン【8-007C】《黒魔道士》をプレイできるので、次のターンに【11-140S】《カダージュ》がスムーズに出せます。
●選択肢2:【11-015L】《ブラスカの究極召喚獣》をプレイする
【10-020L】《レェン》の、【カテゴリ(WOFF)】のフォワードがアタックしたときに誘発するオートアビリティが強制であることを狙った動きです。【11-015L】《ブラスカの究極召喚獣》がフィールドに残れば相手は動きづらくなるので、その間に盤面を整えるプランですね。
コストにできない闇属性の【11-140S】《カダージュ》以外のカードを1枚手札に残せるので、次のターンの行動が固まってしまうことも避けられるでしょう。
●選択肢3:それ以外
ゲームのカギとなる【11-063L】《リッツ》や【11-015L】《ブラスカの究極召喚獣》が除去されてしまうことを避けるため、多少のダメージを許容することになりますが相手に対処されにくい【11-140S】《カダージュ》をプレイしたり、【8-007C】《黒魔道士》で次ターン以降の動きに備えるといった選択肢もなくはないでしょうか。
ただし、この選択肢は相手にダメージレースの主導権を明け渡すことになるため、それなりのリスクがありそうです。
ありえそうな選択肢はおおむねこの3つになるでしょうか。
いずれかのパターンで【11-017H】《マーシュ》と【11-063L】《リッツ》をそろえて仕掛けていくのがよさそうですが、相手の【10-020L】《レェン》を放置するので返すターンで【11-063L】《リッツ》がやられてしまうのは気になるところです。そう考えると【11-015L】《ブラスカの究極召喚獣》で【10-020L】《レェン》ににらみをきかせておくのも有効なのかもしれません。
この局面、あなたはどう動きますか?
◆回答編は来週掲載!
今回は火風『FFTA』と火土『WOFF』の対戦の1シーンから、プレイにどんな選択肢があるかの問題を出題してみました。
もしかしたら「まったく同じシチュエーションに遭遇したことあるよ」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
これから開発課のスタッフやプレイヤーの皆さんの回答を集めていこうと思いますので、この記事を読んでくださった皆さんも #FFTCG をつけてツイートするか、記事の告知ツイートを引用RTするなどして、ぜひ回答をお聞かせください!(回答のコメントは記事に掲載させていただく場合がございます。)
それでは来週の回答編もお楽しみに!