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発売されたばかりのブースターパック第3弾「ユートピア」の収録カードに注目した新デッキ紹介第2弾! 今回はオールスターフォーマットのデッキを紹介します!
初めまして、ねへほもんと申します。初めてでない方もいらっしゃるかと思いますが、初めての方に向けてまずは自己紹介から。
HN:ねへほもん 肩書き:将棋アマ四段 実績:『FINAL FANTASY V』極限低レベル+固定戦闘 Onlyクリア/『FINAL FANTASY X』固定戦闘 Onlyクリア/『FINAL FANTASY X-2』 極限低レベル+アビリティ修得禁止クリア
おっと失礼。『ウィクロス』と関係ない内容になってしまいましたね。
『ウィクロス』の活動実績としては、
プレイヤー:WIXOSS TEAM WORLD CHAMPIONSHIP 2017優勝、WIXOSS PARTY SPECIAL(現在のセレモニーの前身)優勝27回 ブロガー:他サイトにてデッキ解説などの記事を250本以上執筆 その他:バーでWIXOSSを楽しむイベント「飲みクロスパーティー」を主催
というところです。我ながらコツコツと積み上げてきたなーという印象です。今後は執筆やイベント運営に注力したいと思っていた折、カードゲーマー様からライターのオファーを頂いたため、今回記事を書かせていただくこととなりました。今後ともどうぞよろしくお願いします。
◆注目カード《隣合の冥者 ハナレ》
「ユートピア」の発売に先立ち、何人かのライターで新カードを紹介していくのですが、私はオールスターフォーマット視点で解説していきます。最近はキーセレクションフォーマット向けのカードが多く、多くの新カードをオールスター向けのデッキに採用したデッキというのはなかなか難しいため、1枚のカードを掘り下げる形式とします。
今回の主役はこのカードです!
それでは付与される能力を1つずつ紐解いていきましょう!
まず1つ目。エクシード1を消費する起動能力で、自分のシグニ1体をバニッシュし、バニッシュしたシグニのパワーと同じだけ相手シグニ1体のパワーを下げるというもの。キーセレでは盤面除去に使用するのが主な用途ですが、オールスターでは自分のシグニ1体をバニッシュする目的で使用するほうが多いでしょう。
シグニの出現時能力を連発させ、アドバンテージを稼ぎつつ手札破壊などに繋げて優位に立つという、いわゆるソリティア系のデッキではリムーブが1ターンに1回までという制限が重くのしかかります。《MAGIC HAND》などのユニークスペルを安定して引き続けられれば問題ないですが、引き次第ではリムーブせざるを得ない状況が生じる可能性があります。1ターンに1回ではありますが、自分のシグニをバニッシュする手段を増やすことで、動きを安定させることができます。
また、対戦相手によってはルリグ効果による除去手段を持つことが有効になる場合があります。例えばタマの《先駆の大天使 アークゲイン》といった耐性持ちのシグニや、タウィルの《聖墓の神姉 ムンカルン》といった効果除去に反応するシグニに対し、このキーのパワーダウンが刺さることがあります。
2つ目は相手の効果によって相手シグニのパワーはプラスされないというもの。ハナレの名に相応しい能力で、地味ながら「ユートピア」環境に刺さる能力だと思います。というのも、「ユートピア」では《隣合の冥者 ハナレ》とは別に、環境を一変させると噂されている1枚が登場するからです。
その名も、《レイラ=クレジット》!
手札・エナなどがトラッシュ・デッキへ飛ばされるのを防ぐ効果を持ち、手札を駆使して圧倒的なアドバンテージを獲得し、大量のエナを用いて鉄壁の布陣を敷くという緑デッキの動きの安定性を高めてくれます。具体的には以下のデッキが《レイラ=クレジット》と相性がよいと言われています。
メル:《コードオーダー ウェディング》を並べて大量の手札とエナを獲得。
カーニバル:エナの色をそろえて《羅植姫 スノロップ》を盤面に立てる、もしくはジョーカーでコピーすることにより、耐性&回復能力を発揮させる。
紡ぐ者:レベル4の時点で緑子などで大量のエナを貯めて《紡ぐ者》へグロウ。15エナ構えた状態で《幻獣 アカズキン》を立て、パワー16000&耐性持ちシグニ3面で制圧する
今まで手札破壊&エナ破壊に悩まされていた上記ルリグが、《レイラ=クレジット》の登場により動きを安定させ、環境内でのシェアを高める可能性があります。
ここで話を《隣合の冥者 ハナレ》に戻すと、緑デッキには自分のシグニのパワーを上げる要素が多数搭載されています。具体的には《隣合の冥者 ハナレ》を出すことで、《ウェディング》はアドバンテージを稼げず、《スノロップ》はパワー0のシグニとして出した瞬間にバニッシュされ、《アカズキン》は耐性こそ残るもののパワー1000で戦闘で簡単に除去されてしまいます。
ちなみに、キーセレでもパンプ封じの効果は有効な場面があり、例えばリル側が使用して《極装 ハイメイル》や《極装 ロンギンス》のパワー13000を超えづらくする、緑子の《幻怪 ケイローン》、カーニバルの《魏軍の軍師 シバイ》を弱体化させるという用途が考えられます。
最後の能力は、ターン1で黒のシグニ1体のパワーを+5000できます。黒シグニをパンプすることで1つ目の能力による除去範囲を広げられるため、主にキーセレ向けの能力と言えます。オールスターでは、《コードアンチ ロポリス》のパワーを上げて、パワー20000以上の条件達成を補助するという使い道が考えられます。
◆デッキ構築案
さて、ここまで《隣合の冥者 ハナレ》を解説してきましたが、実際に採用するうえで、相性がよいのはどのようなデッキなのでしょうか。
①自分のシグニをバニッシュできる→シグニの出現時能力を連打するソリティア系デッキ向け
②《隣合の冥者 ハナレ》はアタックフェイズに使えず、防御に向かない→他の防御手段で足り、ルリグデッキの枠に余裕のあるデッキ向け
③《隣合の冥者 ハナレ》はターン1制限ありのエクシード1枚消費で、エクシードを使い切るには時間が掛かる→耐久力の高いデッキ向け
ウィクロスセレモニーで見かけるような環境デッキレベルでは、ミルルンは相性がよいほうかと思います。ただ、ミルルンは《MAGIC HAND》を安定して手札にキープできること、《羅原 Uuo》という回収可能なバニッシュ手段を有することから、《隣合の冥者 ハナレ》の必要性は低いです。珍しいデッキのほうが解説しがいがあるという理由を含め、今回は「サシェ」のデッキ案をご紹介します。デッキレシピは以下の通りです。
ルリグデッキ
カードNo. | カード名 | レベル | 枚数 |
---|---|---|---|
WD09-001 | 悠久の使者 サシェ・プレンヌ | 4 | 1 |
WX18-008 | 金愛の使者 サシェ・モティエ | 3 | 1 |
WX13-009 | 博愛の使者 サシェ・カルティエ | 2 | 1 |
WD09-004 | 悠久の使者 サシェ・クロワス | 1 | 1 |
WD09-005 | 悠久の使者 サシェ・ヌーベル | 0 | 1 |
WX13-005A/B | 白羅星 フルムーン/白羅星 ニュームーン | 4/2 | 1 |
WX07-009 | 白羅星 ジュピタ | 3 | 1 |
WX10-027 | リング・ドロー | アーツ | 1 |
SP27-016 | 決闘文具 | アーツ | 1 |
WXK03-018 | 隣合の使者 ハナレ | キー | 1 |
メインデッキ
カードNo. | カード名 | レベル | LB | 枚数 | |
---|---|---|---|---|---|
WX08-023 | 羅星姫 フォウト | 4 | ★ | 2 | |
WX10-055 | 羅星 タンサースリー | 4 | ★ | 4 | |
WX18-032 | 羅星姫 ≡コスモウス≡ | 4 | ★ | 1 | |
WX21-021 | 羅星姫 リゲルル | 4 | ★ | 4 | |
WXK01-043 | 幻怪姫 ユニカーン | 4 | ★ | 1 | |
WX02-077 | サーバント T2 | 3 | - | 1 | |
WX13-063 | 羅星 カプススリー | 3 | - | 1 | |
WX02-078 | サーバント D2 | 2 | - | 1 | |
WX17-076 | コードイート ツナマヨ | 2 | - | 1 | |
PR-427 | 羅星 リンゼ | 2 | - | 1 | |
SP27-011 | 羅星 マルカブ | 2 | ★ | 4 | |
WX02-079 | サーバント O2 | 1 | - | 2 | |
WX13-066 | 羅星 カプスワン | 1 | - | 4 | |
WXK01-089 | 魔海の海蛇 レヴィアタン | 1 | - | 1 | |
SP27-015 | コードイート トンカツ | 1 | - | 1 | |
WD12-018 | 贈呈 | スペル | ★ | 4 | |
WX06-031 | TRICK OR TREAT | スペル | - | 1 | |
WX13-033 | MIRROR | スペル | - | 1 | |
PR-174 | スター・フェスティバル | スペル | - | 4 | |
PR-284 | 無垢なる宝剣 | スペル | - | 1 |
◆デッキの回し方
《白羅星 ジュピタ》連打でアドバンテージを稼ぎ、鉄壁の布陣を築きつつ相手の切り札を除外して優位に立つ
このデッキは、具体的には以下の通りに進めます。
①《ジュピタ》を連打
《羅星姫 リゲルル》《羅星 タンサースリー》《羅星 マルカブ》のいずれかの同名2体をトラッシュに送って《ジュピタ》を出し、《スター・フェスティバル》で《ジュピタ》をバニッシュするという一連の動きの中で、2枚分のアドバンテージを稼ぐことができます。
・手札消費:シグニ2体+《スター・フェスティバル》→3枚
・手札増加:《リゲルル》《タンサースリー》《マルカブ》のサーチorドローにより2枚増加
・エナ増加:《ジュピタ》登場時、自身の能力で2チャージ、レベル4サシェの能力で1チャージし、計3枚増加
結果、消費3枚、増加5枚(手札2枚+エナ3枚)となり、差し引き2枚分のアドバンテージを稼げます。《ジュピタ》を1回出すだけでは2枚分のアドバンテージに過ぎませんが、《スター・フェスティバル》を4枚分、リフレッシュ後の2周目を含めて計8枚分使えれば、最大16枚分のアドバンテージを稼げます。
16枚というのはあくまでも最大値で、実現困難な水準ではありますが、1ターンに10枚以上のアドバンテージを稼げる強力な動きです。
サシェを回す過程で起こりうる事故として、《ジュピタ》の出現時のエナチャージで《スター・フェスティバル》がエナに落ち、《ジュピタ》のバニッシュ手段が尽きて回らなくなるということが起こり得ます。事前に《リゲルル》でサーチすることで一定程度はケアできますが、《リゲルル》の枚数に限りがあるうえ、《スター・フェスティバル》以外にもサーチしたいカードはあります。
《隣合の冥者 ハナレ》
そこで、事故の保険として《隣合の冥者 ハナレ》を採用しました。1ターンに1回しか使えませんが、バニッシュ手段が枯渇する頻度もせいぜいターン1程度のため十分でしょう。あとは上述の通り、メル、カーニバルなどに刺さればさらにオイシイです。
《リング・ドロー》
《ジュピタ》とレベル4サシェの能力でエナを大きく伸ばせる一方、手札は枯渇しがちになるため、エナを手札に変換すべく採用しています。エナコストの支払い方を調整することで、エナに固定するカードとトラッシュに送ってリフレッシュ後のデッキに戻すカードを区別し、リフレッシュ後のデッキの中身を調整できるのもポイントです。
《贈呈》
《ジュピタ》連打の過程でカードをサーチできるのは《リゲルル》程度で、《リング・ドロー》《タンサースリー》《マルカブ》といったドロー効果のあるカードは引きで大きく左右されてしまいます。《ジュピタ》のエナチャージ条件に同名シグニ2体を要求されることから、通常のドローのみでは十分な安定性を確保できません。そこで、エナに落ちたシグニの回収手段として《贈呈》を採用しています。後述する《魔海の海蛇 レヴィアタン》《幻怪姫 ユニカーン》など、ピンポイントで使用するシグニの回収にも使用します。レゾナが居れば2体回収できるため、サシェとは相性がよいです。エナに落ちた《スター・フェスティバル》や《贈呈》自身は《贈呈》では回収できないため、《リゲルル》で優先的にサーチするよう意識します。《ジュピタ》連打のみであれば2、3枚採用すれば足りますが、後述する《ユニカーン》絡みの動きで緑エナを多く必要とするため、エナに残す分も考慮して4枚採用しています。
《魔海の海蛇 レヴィアタン》
ミルルンでの採用率が高いですが、ミルルン同様リフレッシュ後の2周目を限界まで回すために採用しています。具体的には、事前に《レヴィアタン》の出現時の能力を使用しておき、残りデッキ1枚の状態まで回した状態でターンを終了すると、終了時に1ドローしてリフレッシュに入れ、リフレッシュ直後のデッキ枚数が多い状態で次のターンを迎えることができます。1ターンにつき1回出せれば十分なため、1枚のみの採用としています。
②鉄壁の布陣
《ジュピタ》連打で稼いだアドバンテージをまずは守備固めに使用します。
第1段階《白羅星 フルムーン》
相手のシグニアタック回数を制限することで、受けるダメージを減らせます。基本的にはシグニアタックで1点しか受けなくなるため、自分のライフが残っている間は《フルムーン》を出すのみで耐えられます。
第2段階《決闘文具》
ライフが0まで減ると、シグニアタックを1回受けるのみで敗北してしまうため、《フルムーン》のみでは耐えられなくなります。そこで《決闘文具》の出番です。《フルムーン》と《決闘文具》を併用すれば相手のシグニアタックを完全にシャットアウトできます。
第3段階《MIRROR》《幻怪姫 ユニカーン》
《決闘文具》はアンコール可能ですが、それでも防御回数に限界があります。そこで、さらに防御回数を増やす手段を投入しました。《MIRROR》でエクシードを増やすことで、《隣合の使者 ハナレ》と《決闘文具》の共存が可能になります。エクシードが尽きても、《ユニカーン》効果で回収すれば防御手段は尽きません。制限時間に限りがあるため、当初《ユニカーン》までは入れる必要はないかと思いましたが、《ブルー・サジェスト》によるエクシード削りの対策にもなるため、採用価値があると判断しました。
《ユニカーン》で緑アーツを回収する動きはご存知の方もいらっしゃるでしょうが、初見の方のために記載しておきます。
事前準備:手札に《ユニカーン》《コードイート トンカツ》、エナに《コードイート ツナマヨ》がある状態
①《ユニカーン》《トンカツ》を出し、《トンカツ》に《ツナマヨ》をアクセして1ドロー
②《トンカツ》起動能力で《ユニカーン》にアクセ、《トンカツ》に付いていた《ツナマヨ》を別の1体にアクセする
③《トンカツ》によって付与された《ユニカーン》の能力により相手シグニをバニッシュし、緑2を支払って緑アーツを回収
③除外
せっかく《ジュピタ》連打で膨大なアドバンテージを得られるのですから、守りだけでなく相手のリソースを奪って攻めにも繋げましょう。サシェならではの攻め方があります。そう、除外です。
相手のリソースを奪うデッキにとって《レイラ=クレジット》は厄介な存在ですが、《羅星姫 フォウト》による除外は有効です。1ターンで除外できる枚数は限られますが、複数ターンで除外を繰り返すことで、相手の動きが徐々に鈍るはずです。《レイラ=クレジット》が不採用の相手に対しては、デッキ・手札のカードをトラッシュに送って除外できるため、除外の選択肢が増えてより効果的です。
・デッキから落とす→《マルカブ》
・手札から落とす→《≡コスモウス≡》《TRICK OR TREAT》
役目を終えた《フォウト》は《フルムーン》の素材にする、《フォウト》を2体並べて《ジュピタ》を出すなど、無駄なく活用しましょう。
◆その他の採用カード
先述した「①《ジュピタ》連打→②鉄壁の布陣→③除外」でこのデッキの大半が説明できますが、まだ未紹介のカードがあるため解説しておきます。
《羅星 カプススリー》
《スター・フェスティバル》同様、《ジュピタ》を盤面からどかすことができます。ハナレのキーがあれば大丈夫でしょうが、《カプススリー》が1枚あるとより安心です。以下の動きで進めれば、余計なリムーブなく、《スター・フェスティバル》を節約することができます。
①《ジュピタ》を《カプススリー》でルリグトラッシュに送る
②《フォウト》を出し、除外&ルリグトラッシュの《ジュピタ》を回収
③《カプススリー》《フォウト》、もう1体を素材に《フルムーン》を出す
《無垢なる宝剣》
このデッキは《ジュピタ》に《スター・フェスティバル》を当て続けるため、レベル3以下が(出せませんが)8体居てもバウンスできますが、レベル4以上のシグニの除去手段にとぼしいです。そこで、追加の除去手段としてこのカードを採用しました。アンの《不可解な誇超 コンテンポラ》を除去できるという利点もあり、《隣合の使者 ハナレ》と併せて緑デッキにより強くなります。
◆代替カード案
《贈呈》で自由にシグニが回収できるため、いろいろなカードを入れる余地があります。「ユートピア」環境でどのデッキが流行るかはわからないため、代替手段を覚えておくことで対応範囲が広がるでしょう。
《生生流転》《暴風警報》《ゴールド・ディフェンス》
《フルムーン》+《決闘文具》のセットでシグニアタックをシャットアウトできますが、他にも負け筋は存在しています。すべてを封じるのは無理でも、環境で流行るデッキがあれば対策しておきたいものです。
・《西部の銃声》対策→《生生流転》
・《レイラ=デッドエンド》の「ドーピング」対策→《暴風警報》
・《アーク・オーラ》対策→《ゴールド・ディフェンス》
補足ですが、《西部の銃声》に《生生流転》&《白羅星 ニュームーン》をカットインすることで、1発目の《西部の銃声》に耐えつつ、2発目の《西部の銃声》を封じることができます。また、《生生流転》でもドーピングを止められますが、より消費エナが少なく、《ユニカーン》で回収しやすい《暴風警報》を推奨アーツとしました。ちなみにこれらの代替アーツを採用する場合、代わりに抜けるカードは……
《隣合の使者 ハナレ》
「ハナレのキーを紹介する」という記事の趣旨に反しますが、《ジュピタ》《フルムーン》《リング・ドロー》《決闘文具》の4枚は外せないためやむなし。ただし、《決闘文具》を《暴風警報》に入れ替えるのはアリです。
◆採用されなかったカードたち
候補①《羅星姫 タンサーフォー》
起動能力で《フォウト》などのレベル4シグニをトラッシュに送り、相手のレベル4シグニをバウンスでき、《無垢なる宝剣》に代わるレベル4シグニの除去手段となり得ます。但し、レベル5シグニやアンの《コンテンポラ》を除去できないため不採用としました。
候補②《羅星姫 ミルキィウェイ》
レゾナにアーツ耐性を付与できます。今は防御能力持ちのルリグやキーが充実し、アーツ耐性を付与しても決め手になりづらいと考え、不採用としました。
候補③《幻竜 シルシュ》
相手の除外したいカードがエナにあるときに、《シルシュ》でトラッシュに落とすことで《フォウト》で除外できます。《レイラ=クレジット》を使われるとトラッシュに送れないこと、出した《シルシュ》は《スター・フェスティバル》でバニッシュするかリムーブ権を行使しないとどかせないことを考慮し不採用としました。
候補④《選択する物語》
1回限りですが、5枚目の《スター・フェスティバル》として《ジュピタ》をバニッシュすることができます。このデッキは《隣合の使者 ハナレ》でバニッシュ回数を補え、保険に《カプススリー》を採用しているため不要と判断しました。
以上、長くなりましたが、《隣合の冥者 ハナレ》の解説と、それを採用したデッキ案をご紹介しました。相手シグニのパワー増加を封じるという、一見地味な効果ではありますが、意識しないからこそ、予想外の場面で効力を発揮することもあるのではと考えています。よろしければ使ってみてください。
お読みいただきありがとうございました!