【FF-TCG】「Card Pick UP! -「Opus III」編-」注目の新カードたちを紹介!

スクウェア・エニックスが展開する『FINAL FANTASY Trading Card Game』の公式記事連載。今回は、7月21日に発売されたばかりの「Opus III」に収録されている注目のカードたちの能力や使い方を紹介していきます。

なお、7月31日発売の「カードゲーマー vol.35」でも「Opus III」を特集していますので、あわせてお楽しみいただければと思います!

◆2回目のこんにちは

皆さんこんにちは、『FF-TCG』プレイヤーの登別です。
前回の記事にたくさんのリツイートやいいねをいただきありがとうございました! 約1か月ぶりの記事となりましたが、今回もどうぞ最後までお付き合いください。

◆祝!「Opus3」発売!

7月21日に待望の新ブースターパック「Opus3」が発売となりました! 2週に渡って開催された「プレリリースパーティ」で、一足早く新カードを手にしていた方も多いとは思いますが、それでも発売日というのは心躍るものですね。

さて、今回はさっそくデッキ構築記事を……と考えていたのですが、先週のmasterさんの記事が非常に濃密な実践的記事だったため、ちょっと軽く読める内容をということで、今回は「Card Pick UP!」と題して、レアリティにはこだわらず使っておもしろそうなカードや、原作再現度の高いカードを中心に個人的なオススメカードを簡単にレビューしていきます!

◆ソルジャーの誇りは手放すな!

『FINAL FANTASY VII』本編の前日譚にあたる『CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII-』からはザックスやアンジール、ジェネシスといったソルジャーの面々に加え、クラウドやエアリスも参戦しています。

【3-098R】《アンジール》は、力尽きると《ザックス》をサーチ。【3-012L】《ザックス》は、力尽きると《クラウド》をサーチ。原作において、バスターソードを託していった展開をそのままなぞっているわけですね。ある程度のパワーを持ったフォワードが、ブレイクされてなお二の矢をついでいくのは、相手からしてみるとなかなか厄介でしょう。

リレーの終着点となる【3-008C】《クラウド》は、【カテゴリ(VII)】のフォワードがいれば実質パワー9000相当のアタッカーとして活躍できますので、この3人以外にも【1-189S】《ティファ》などの同作品フォワードを入れておくとよいです。もちろん、【1-182L】《クラウド》などほかのクラウドを入れるパターンもあります。

使うならこんなデッキ!
<火雷ソルジャー>
バスターソードのリレーを再現するならこのカラーリングになります。【3-008C】《クラウド》と【1-009C】《クラウド》を状況に応じて使い分けるといいでしょう。
攻撃的な属性の組み合わせなので、相討ち前提でガンガン攻めていくとよいです。【3-098R】《アンジール》や【3-012L】《ザックス》は相討ちしたり除去されても後続のフォワードに繋げられるため、攻め手を途切れさせることなく戦えるのが強みです。

<火土VII>
このカラーリングだと【1-182L】《クラウド》を使うのがおすすめ。【3-098R】《アンジール》は使えなくなりますが、【カテゴリ(VII)】のフォワードをサーチできる【1-204S】《ジェシー》がいるため、『FF VII』のキャラを満載したデッキが作れます。【1-182L】《クラウド》や【2-077L】《ヴィンセント》のスペシャルアビリティを軸に、盤面をしっかりコントロールする戦い方が可能になります。

◆パワーと火力で焼き尽くす、0組きっての武闘派チーム

スターターセットに続いて本格参戦となった『ファイナルファンタジー零式』。スターターでは風雷の2属性でしたが、「Opus III」で新たに火属性のクラスメイトたちが加わり、構築の幅が一気に広がると同時に、14人の0組を勢ぞろいさせることも可能になりました。0組メンバーが盤面に並んだときには「我ら来たれり!」とドヤ顔したいですね。

新たに追加された火属性のフォワード4枚は、いずれも高いパワーとダメージを与えるアビリティで戦うのがコンセプトになっています。【3-003R】《エース》によって10000をゆうに超えるパワーに育った【3-006R】《キング》のアタックを、【3-014C】《シンク》のアビリティで強制的にブロックさせれば、生き残れる相手のフォワードは皆無でしょう。

また、【3-014C】《シンク》のアビリティは【3-022H】《マキナ》とも相性がよく【3-022H】《マキナ》をブロックしたフォワードがブレイクされれば4000ダメージを飛ばすことができます。合わせ技でさらにブレイクできるよう、ダメージを与える軽めの召喚獣をデッキに入れておくとなおよいですね。

使うならこんなデッキ!
<火風クラスゼロ>
【3-150S】《モーグリ-0組-》によって、パワーで押す戦略がさらに強化されます。また、【3-072R】《レム》が入ることでスペシャルアビリティを使いやすくなるのも嬉しいところ。風属性には【3-061R】《ディアボロス》などバックアップが並ぶと強いカードが多いため、バックアップを多めに入れてどっしりと構えるデッキにするとよいです。

<火雷クラスゼロ>
【3-111H】《ジャック》や【3-109C】《サイス》など軽いフォワードが多く、火風よりもはやめに動いていく攻撃的なデッキになります。テンポよくフォワードを展開していくことが重要なので、重めの召喚獣をたくさん入れるよりも、スペシャルアビリティによる除去を意識していきましょう。そのためにもクラスゼロの面々はなるべく3枚積みにしたいところです。

◆大人たちだって「TYPE-0」です!

「ファイナルファンタジー零式」に加わった戦力は0組だけではありません。0組やほかの候補生を率いる教官たちも追加されました。彼らのようなNPCやシド・オールスタインをはじめとするミリテス皇国の面々は氷属性に割りふられています。

【3-025C】《エミナ》は同期2人のコストを1減らすことができます。【3-026C】《カヅサ》が1コストになれば、実質的に3CPで相手に手札を捨てさせるオートアビリティを持ったバックアップになります。また【3-031R】《クラサメ》が4コストでパワー9000になるのも素晴らしいですね。彼のオートアビリティは【3-032R】《シヴァ》と相性がよく、それを軸にしたデッキが組めそうです。

【3-031R】《クラサメ》は【カテゴリ(TYPE-0)】のフォワードのため【3-097R】《アレシア・アルラシア》からサーチができます。なんとなくイメージ的にマザーからはクラスゼロを連れてきたくなりますが、白虎や玄武、今はまだいませんがいずれは蒼龍のフォワードまでサーチ対象になることは覚えておいて損はないでしょう。

使うならこんなデッキ!
<氷雷>
【3-097R】《アレシア・アルラシア》によるサーチを活かすのであればこの組み合わせ。【2-098L】《異才のアモン》など雷にもダルにするカードは豊富にあるため、ダル+凍結という一貫した戦略が取れます。【3-033L】《ジェネシス》に【1-121C】《赤魔道師》でヘイストを付け、いきなり手札を刈り取っていく動きも強そうです。

◆魔法剣!二刀流!乱れうち!

『FINAL FANTASY V』の主人公である【3-065L】《バッツ》のジョブは「すっぴん」。原作における「すっぴん」は他のジョブをマスターするごとにその特性を引き継いでいき、鍛え上げれば最終的には最強になるというジョブでした。

少しずつバッツ自身のジョブが増えていき、増えるごとに強くなるというのはそれの再現ですね。最終的には2回アタックができるようになりますが、これは原作における最強のアビリティの組み合わせである「魔法剣二刀流乱れうち」による連続攻撃を表しているのでしょう。『DISSIDIA FINAL FANTASY』でもバッツのEXバースト技として使われていましたし、すっかり彼の代名詞になった感があります。
そんなバッツをジョブマスターにするためには横にたくさんのフォワードを並べる必要がありますが、その手助けをしてくれるのが同じく『FFV』出典の【3-144L】《レナ》です。これ1枚でフォワードを2体増やせるため、効率的に【3-065L】《バッツ》のジョブを増やすことができます。

使うならこんなデッキ!
<風水『FFIX』>
【3-127R】《エーコ》から【3-137R】《スタイナー》、そこから【3-154S】《ジタン》をサーチできる【カテゴリ(IX)】の水属性キャラクターは、手札を消耗せずフォワードを増やすことに長けています。バックアップが奇数であれば、スタイナーでもレナでもOKという安定感が魅力ですね。
【3-065L】《バッツ》はなるべくジョブマスターになれるタイミングまで手札に温存し、突然のヘイスト2回攻撃を狙っていくといいでしょう。

<風土VII>
【3-144L】《レナ》を使わずにジョブマスターを目指す場合、風土も選択肢に上がります。
各種《ヴィンセント》から【3-069C】《ユフィ》を0コストで出すというプランが加わったことで、横並びの展開がしやすいカラーリングになりました。必然的に【カテゴリ(VII)】のフォワードが増えるため【3-050L】《エアリス》が2コストで出しやすくなり、フォワードに除去耐性がつくのも横並びデッキとしては心強いです。

◆手札に逃げるは役に立つ
『FINAL FATNASY V』においては、レナとの深い絆が印象的だった飛竜。その背中に仲間を乗せて、さっそうと手札に帰還することができます。

せっかく出したフォワードを2枚も手札に戻してしまうのは損に見えますが、相手が使った除去に対応して使うことで大事なフォワードを守ることができるほか、相手のフォワードをブロックした後に手札に戻して損害を減らす、といったテクニカルな使い方もできます。また、強力なフィールドに出たときのオートアビリティを持つフォワードを戻せば何度も使いまわすことが可能になるため、うまく使えばさらなるアドバンテージを稼ぐことが可能に。【3-144L】《レナ》とは原作通りの好相性です。

使うならこんなデッキ!
<風水ユリパ>
『FINAL FANTASY X』の「ユ・リ・パ」シナジーが軸となる風水。【1-199S】《パイン》をはじめ、ほとんどのフォワードが「フィールドに出たとき」のアビリティを持っており、それらを有効活用できます。特にパインや【1-080H】《バッツ》を戻して出し直せば、アクティブにしたバックアップで飛竜自身も出し直せるため無駄がありません。

◆召喚士はあらゆるデッキの潤滑油
『LOAD of VERMILION』のイラストで装いも新たに登場した3枚目となるリディア。他の2枚同様、アビリティは召喚獣に関連するものとなっています。

フィールドに出たときに召喚獣をサーチできるというとてもシンプルなアビリティは、一見すると【1-134R】《ゴルターナ公》や【2-106R】《グラミス》といったジョブやカテゴリでサーチするカードと同じように見えます。それらと《リディア》の大きな違いは、サーチ先は召喚獣のため全属性に存在するということ。つまり、土が絡む2属性以上のデッキであればあらゆる組み合わせで採用できる汎用性の高いカードということです。召喚獣が0枚というよほどとがったデッキでもない限りは、手札の属性を安定させるサーチ役として活躍が期待できます。

使うならこんなデッキ!
<土水>
【1-177R】《ユウナ》などを擁する水は、召喚獣ともっとも関連が深い属性です。【1-106C】《ゴーレム》や【2-133R】《不浄王キュクレイン》などのコンバットトリック(戦闘中に使用するアビリティや召喚獣のこと)を手札に入れておけば、相手は迂闊にアタックやブロックができなくなるでしょう。
また、【3-129L】《ガーネット》があれば色が合わなくても召喚できるようになるので、様々な属性の召喚獣を入れておき、必要に応じてサーチするのも面白そうですね。

<火土>
1回撃てば劇的にゲームが変わる最強の召喚獣、【1-018L】《バハムート》をサーチできるのが火属性と組む最大のメリット。【カテゴリ(VII)】【カテゴリ(WOFF)】とカテゴリ繋がりも強い2属性のため、たくさんのサーチカードを入れることで展開が安定します。

◆ファファファ!

「FINAL FATASY V」のラスボス。原作において「無」の力を得ていたという設定からか、ジョブを「無」にしたりあげくの果てにはフィールドのすべてを「無」にしたりと、ラスボスにふさわしい暴れっぷりを見せてくれます。

一つめのジョブを失うアビリティは「騎士」「クラスゼロ」「一般兵」などのギミックを搭載したデッキには効果的ですが、相手のデッキ次第なところがあるので、このカードを採用するなら、すべてを無にするスペシャルアビリティ「グランドクロス」を使うことを前提にしましょう。自分のカードも【3-100L】《エクスデス》以外はすべて消し飛んでしまうものの、バックアップを失った状態でパワー9000のフォワードを処理するのは相手も難しいはず。なるべく相手の手札が減り、リカバリーが難しいタイミングで無にするようにしましょう。

使うならこんなデッキ!
<雷単>
「グランドクロス」が雷CPを7つも要求するため、単色の方がいいでしょう。スペシャルアビリティ用に【2-101H】《エクスデス》と「イミテーション」のフォワードを何枚か入れておき、無にする前の戦線を支えてもらいます。無にした後は相手にリカバリーされる前にすみやかにゲームを終わらせるべく、ヘイストを持ったフォワードも入れておきたいところです。

◆仲間たちを牽引する次代のヒーロー

『FINAL FATASY IV THE AFTER-月の帰還-』の主人公にして、セシルとローザの息子。両親と同じく水属性であり、主人公らしく仲間が増えるたびに仲間を強化できるアビリティを持っています。強化方法が3種類と多彩なのは、彼が原作において戦士でありつつも白魔法も使える万能キャラポジションだからでしょうか。

キャラクターを1体も出さないターンはそうそうないため、早めに出しておけば毎ターン味方(あるいは自分自身)を強化でき、相手にとっては無視できない存在になります。ブロッカーを残しておきたい場面ではブレイブ付与、相手の大型フォワードを突破したい場面ではパワー+1000といった風に、状況に応じて効果を使い分けられるので非常に使いやすいフォワードです。

使うならこんなデッキ!
<水単>
「水属性のキャラクター」と限定されているため、単属性デッキで使うのがおすすめです。その場合は、重いフォワードを入れるよりも全体的に軽めの構築にし、1ターンの間に何回もアビリティを誘発できるようにすると効果的です。
【3-144L】《レナ》は1枚で2体のキャラクターを出せるため最高の相性を誇ります。レナから連れてくるために【3-139C】《ナイト》や【3-142H】《ものまねしゴゴ》といった低コスト・高パワーのフォワードを多めに採用しましょう。

◆味方をも食らいつくす、真の混沌

『DISSIDIA 012 FINAL FANTASY』に登場するもう一つのカオスの姿。5コストとは思えない超ハイスペックフォワードですが、その代償としてアタックやブロックをするたびに自身のキャラクターが失われていきます。原作における「誰もいなくなった世界で戦い続けた」という設定によるものでしょう。

カードゲームにおいて、このような「デメリットはあるけど強力なカード」は、デメリットをメリットに変える構築にするのが基本。強烈なデメリットを「5枚置いたバックアップのスペースを空けられる」「ブレイクゾーンに置かれたときのアビリティを能動的に使える」と読みかえれば、途端にデッキの方向性が見えてきます。

使うならこんなデッキ!
<氷雷>
【2-047L】《リノア》や【2-116R】《フースーヤ》など、「ブレイクゾーンに置かれたとき」のアビリティ持ちが豊富な2属性。特に【2-047L】《リノア》とのコンボは、そのまま勝利につながるインパクトがあります。【3-148H】《デスペラードカオス》自身が序盤には出しにくいカードですので、複数引いてしまったときのために【1-042R】《スコール》や【3-026C】《カヅサ》などの手札を捨てる手段と併用するとよいです。

<土単>
土属性には【2-093H】《ラウバーン》や【3-076R】《仮面の女》など、除去を内蔵したバックアップが多く、バックアップのスペースを空けることでこれらの再利用が可能になります。土属性にはないヘイスト持ちですので、意外性・奇襲性が増すのもグッド。
土属性には手札を整える手段がないため、入れすぎると手札事故のもとになります。採用枚数は最小限に留め、あくまで終盤用のカードと割り切って運用しましょう。

◆「Opus3」で遊ぼう!

「Opus III」収録のカードを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか『FF-TCG』はレアリティによる差があまりなく、コモンやレアにも使い方によっては輝くカードが潜んでいるのがおもしろいところ。発売当初はレジェンドが注目されがちですが、他のカードにも目を向けて見ると、意外なところにデッキのヒントが潜んでいるかもしれません。

さて、そんな「Opus3」で遊べるイベントも色々用意されています!

〇ショップ大会
全国各地のカードショップで開催されているショップ大会は、気軽に参加できるのが何よりのメリット。とりあえず組んでみた新デッキをまず持ち込む場所としては最適でしょう。今月は【1-059R】《ラグナ》、8月は【1-181H】《オニオンナイト》と、ここでしか手に入らないイラストパラレルPRカードが配られるのも見逃せません。【1-181H】《オニオンナイト》は『DISSIDIA FINAL FANTASY ARCADE』の「剣を振るう者」バージョン! オールドファンにはなかなかグッとくるコスチュームです。

7月ショップ大会の開催情報はこちら

8月ショップ大会の開催情報はこちら

〇MASTERS
全国で開催される公式イベント「MASTERS」は、今週から後半戦がスタート! 29日の仙台を皮切りに、Opus3環境が幕を開けます。多くのプレイヤーが参加するイベントですので、『FF-TCG』仲間を増やしたいとか、会ったことのないTwitterのフォロワーに会いにいくとか、そういう目的で行ってもまったく問題ありません。もちろん、ガッツリ腕試ししたいという方も大歓迎!参加賞は特製缶バッジに加えてMASTERS限定の非売品スリーブ! 後半戦はここでしか手に入らない「FINAL FANTASY XII THE ZODIAC AGE」の絵柄です。うーん、これは欲しい! というかこれが貰えるだけで“行き得”ではないでしょうか?

「MASTERS」開催情報はこちら

「Opus3」の夏はまだ始まったばかり! 全力で楽しんでいきましょう!