新作カードゲーム『Shadowverse EVOLVE』発表会レポート

2022年1月6日(木)、新作カードゲーム『Shadowverse EVOLVE』発表会が開催された。

『Shadowverse』はCygamesが配信しているスマートフォン・PC向けのデジタルカードゲーム。2016年6月のサービス開始から人気を博し、「RAGE Shadowverse Pro League」の発足や、優勝賞金1億円超の大会を開催していることでも話題性バツグンのタイトルだ。プレイしたことはなくともその名前を聞いたことがあるという人は多いのではないだろうか。

東京が初雪を飾った生憎の悪天候のなか、会場には多数のメディアが詰め寄せており、会場に入りきれなかった方もいるとのことで本作の注目度が伺える。本発表会の様子はShadowverse EVOLVE Channelにてライブ配信も行なわれていたので、より詳細な内容が知りたい方は以下から視聴してほしい。


発表会は株式会社Cygames・木村唯人氏と株式会社ブシロード・木谷高明氏の両名の登壇からスタートし、『Shadowverse EVOLVE』に向けての思いを語った。本作は株式会社Cygamesと株式会社ブシロードの共同戦線も大きな話題になっており、『Shadowverse』の新たなる挑戦をアナログカードゲームに精通にしたブシロードが、製造・販売・公認大会・ユーザーサポート等でバックアップする形だ。ゲーム開発を担当するCygamesからは、リードゲームデザイナーとしてTeam Cygames所属の八十岡翔太氏の名前もあがった。

会場にはゲストとして、粗品さん(霜降り明星)、せいやさん(霜降り明星)、アリサ役の優木かなさん、Cygames専属キャスターの友田一貴さんも駆けつけ、『EVOLVE』の情報をユーザーと同じ目線で見守った。なかでもガチプレイヤーとして有名な粗品さんや、友田一貴さんからは、『Shadowverse』と『EVOLVE』の違いについて、ユーザーの疑問を代弁するような鋭い質問が投げかけられた。

▲写真は左から、粗品さん(霜降り明星)、せいやさん(霜降り明星)、優木かなさん、友田一貴さん

終わりの挨拶では、木村氏からは「絶対に面白くなります。リアルカードゲームを触ったことがない人も、ぜひ遊んでみてほしい」。木谷氏からは「TCG業界を大きく変えるような熱いカードゲームにしたい」と力強い言葉もあった。

ここからは発表されたゲーム周りの情報をお届けしていく。


目次

■ゲームシステム

ゲームにはメインデッキ40枚、エボルブデッキ10枚、リーダーカード1枚を使用。PP(プレイポイント)を消費し「フォロワー」「スペル」「アミュレット」の3種類からなるカードを駆使し、相手リーダーの体力を0にすれば勝利となる。リーダークラスは「エルフ」「ロイヤル」「ウィッチ」「ドラゴン」「ナイトメア」「ビショップ」の6種類。カードにはそれぞれ使用できるクラスが設定されており、どのクラスでも使用できる「ニュートラル」も存在するようだ。
(※)PPの仕組みについての詳細は公開されなかった

アプリ版『Shadowverse』からの変更点として、ヴァンパイア、ネクロマンサーが「ナイトメア」という新クラス統合されたほか、特徴である共鳴(残りデッキ枚数が偶数のときに効果を発揮する状態)がリアルカードゲームでは再現性が困難、かつレッドエーテル(カードを生成するアイテム)のない本作では集めないといけないカードが多すぎるという懸念があるため、ネメシスクラスは登場しないとのことだ。ただし、ネメシスのカードは別クラスのカードとして登場を考えているとのことだ。

・新要素【エボルヴ】

『Shadowverse』ではおなじみの進化は【エボルヴ】となって登場。ただし【エボルヴ】は一部のフォロワーのみが持つ能力となっており、それによってエボルヴデッキ構築の戦略性が高まっているとのことだ。また、本家同様に進化後は即座にフォロワーへの攻撃が可能。画像の《フローラルフェンサー》からトークンを使用するゲームということもわかる。

・新要素【クイック】

『Shadowverse』は原則自分のターンでしかカードをプレイできなかったが、本作『EVOLVE』では【クイック】を持つカードに限り相手フォロワーの攻撃時などの特定のタイミングでプレイできるとのこと。これにより本家以上に軽いスペルの価値が向上しそうだ。

・リーダーカード、リーダースキン

本作は選択したクラスによって、デッキに使用できるクラスのカードが決まる。また、リーダースキンの要素を持った『EVOLVE』をより楽しく便利に遊べるアプリも開発中とのことだ。体力やPPの管理などができるうえ、自分で声を出さずにバトルやコミュニケーションが取れる「エモート機能」も実装予定。アプリ版にはなかった新規ボイスの収録も行っているようだ。会場では、粗品さんと優木かなさんによる、実際にアプリを使用するデモンストレーションも行なわれた。


■商品情報

スターターデッキ6種ブースターパック第1弾「創生の夜明け」4月28日(火)に発売! スターターデッキは「エルフ」「ロイヤル」「ウィッチ」「ドラゴン」「ナイトメア」「ビショップ」の6種類。それぞれのビジュアルにはおなじみのクラスカードが描かれている。ブースターパック第1弾には、アプリ版『Shadowverse』のクラシックカードパックやベーシックカードにあたる初期のカードを中心に収録されているとのことだ。『Shadowverse』に登場していないカードも収録されるうえ、リアルカードゲーム化にあたり能力が調整されているものもあるとのことで、これらのカードがどういった能力になっているのかも気になるところだ。また、1月8日(土)よりスターターデッキ予約キャンペーンが開始されるので、行きつけのカードショップで予約してPRカードを入手しよう!


■大会・イベント情報

さらに明日1月7日(金)より発売前に『EVOLVE』を触れるβテスト体験会の抽選申し込みもスタート! 合わせて全国初心者講習会や公認大会・公式イベントの開催も発表された。


■キャンペーン情報

発表会に合わせて、サイン色紙プレゼントキャンペーンが本日からスタート。Shadowverse EVOLVE公式アカウントをフォローのうえ、対象のツイートをリツイートして参加しよう!


デジタルカードゲームの最大手『Shadowverse』がどんな形でリアルカードゲームとなるのだろうか。今回明らかにならなかった詳細なゲームルール等は、今後公式HPやツイッター等でも発表されていくとのことなので、興味を持った方はぜひともチェックしよう。
2022年は新作カードゲーム『Shadowverse EVOLVE』の動向に注目だ。