【FFTCG】「Opus XIV」登場で評価が変わりそうな旧弾のカードを紹介!

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週は「Opus XIV ~クリスタルの深淵~」の登場で評価が変わりそうな旧弾のカードを紹介します。

◆はじめに
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。

8月6日「Opus XIV ~クリスタルの深淵~」が発売されました。
多属性の最後の組み合わせとなる火土、氷雷、風水のカードが登場し、新たに『WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争』のキャラクターが参戦、そしてまた多くの描き下ろしカードが追加されるなど、今回もプレイ、コレクションとともに大いに楽しめるセットになっています。

編集(川)はヒカセン(『FFXIV』プレイヤーのことです)なので『FFXIV』のカードがたくさん増えたのがうれしいですね。ゆっくりとプレミアム版をコレクションしていきたいと思います。

現在は緊急事態宣言が発令されていることもあり、すぐに「MASTERS 2021」のような大会が開催されるわけではありませんが、8月22日(日)には公式Discordサーバー上で「第30回自宅名人戦」(スタンダード)が開催されます。イベント再開前の前哨戦となるオンラインイベントなので、ぜひ参加してみてくださいね。

『FFTCG』の公式Discordはこちら

さて、今回はそんな「Opus XIV」の登場で評価が高まったと思われる「Opus XIII ~クリスタルの輝き~」までのカードを紹介していきます。新環境のデッキについては現在発売中の「カードゲーマー vol.59」に掲載しているので、そちらをぜひチェックしてみてください。

それでは、さっそく始めましょう。

◆火属性
火属性からはこちら。【10-008L】《ザンデ》imageです。


まず、アビリティでフィールドに出すカードとして【14-003R】《イルーア》imageと【14-010H】《グツコー》imageが追加されました。


【14-003R】《イルーア》imageはヘイストを持っているのでフィールドに戻してすぐアタックに行けますし、ゲーム中盤以降のオートアビリティによる除去、強化も強力です。

【14-010H】《グツコー》imageは火属性では珍しいカードアドバンテージを稼げるカードで【10-008L】《ザンデ》imageを出した際に消費したリソースを回収してくれます。これまでこの枠は【12-004R】《アルフィノ》imageくらいしかなかったので、もう1種類アドバンテージ要員が増えてくれたのは大きな助けですね。

また、回収するフォワードが充実しただけではなく、ブレイクゾーンにカードをためやすくなっている点も注目です。【14-012C】《コウジン族》imageはブレイクゾーンにカードを送りつつ【10-008L】《ザンデ》imageを探せるので、非常に相性のいいパートナーになってくれるでしょう。


さらに、コストを踏み倒す手段として【14-019R】《レッドXIII》imageも追加されています。これで【10-008L】《ザンデ》imageを出すとターン終了時に除外されてしまいますが、その前に【14-072R】《宝条》imageで除外すればバックアップを2枚出しつつ火属性の1コストと3コスト、そして7コストまでのフォワードをフィールドに並べられます。


カードパワーの高いスタンダードで通用するかは未知数ですが、これらはすべて「L6構築」の範囲内でもできるアクションなので、そちらでデッキが作れるかもしれません。最序盤に【10-008L】《ザンデ》imageをぶっ放すだけでなく【13-006C】《ザンデ》imageで中盤以降にサーチして、一気に戦線を立て直すこともできるでしょう。

◆氷属性
氷属性からは【5-045H】《バルナバ》imageです。


もともと1コスト9000と非常に高いパワーの持ち主でしたが《ルゲイエ》がいないと置物になってしまうというデメリットがあり、これまで《ルゲイエ》がフォワードしかいなかったので【5-048H】《ルゲイエ》imageが除去されると一緒に戦闘不能になってしまっていました。

しかし、今回ついにバックアップの【14-038H】《ルゲイエ》imageが登場。


これによりフィールドに《ルゲイエ》がいる状況をキープしやすくなったので、安定して1コスト9000のフォワードとして運用できるようになりました。

コスト1で実戦的なカードが増えることは、1ターン内のキャスト回数を数える「氷風」系のデッキにとって追い風となるのではないでしょうか。
「Opus XIV」では【14-057H】《ローザ》imageも追加されており、【11-054R】《謎の男》imageなどを絡めた『FFIV』軸の「風氷」なども模索できるかもしれません。


◆風属性
風属性からは【12-049H】《ディアボロス》imageです。


パワーが+か-されているフォワードであればわずか2コストでブレイクできる召喚獣ですが、「Opus XIV」では【14-065L】《クラウド》imageと【14-023L】《ギルガメッシュ [FFBE]》imageという強力な2枚のレジェンドが、どちらも自然にパワーが上がるアビリティを持っています。


また【14-062L】《岩神タイタン》imageも【14-066C】《コボルド族》imageや【1-095R】《エナ・クロ》imageのようなパワー上昇系のカードと組み合わされやすく【14-118H】《シュテル・リオニス》imageなどもパワーを上げるアビリティを持っています。


これらのカードに圧倒されないためにも、【12-049H】《ディアボロス》imageはお守りとして採用される機会が増えるのではないでしょうか。

◆土属性
土属性からは【12-066C】《バイガリ》imageです。


もともと多属性カードが増えれば増えるほど便利になるカードですが、今回でひと通りの属性の組み合わせが出尽くしたことでやはり使い勝手がアップしています。

【カテゴリ(FFCC)】なので【8-058R】《ノルシュターレン》imageからサーチしてくる使い方が一般的になるかと思いますが、この「風土」の組み合わせは「Opus XII ~クリスタルの目覚め~」で3枚、以降「Opus XIII」、「Opus XIV」でも1枚ずつカードが増えており、多属性のカードの枚数がほかの属性の組みあわせより少し多くなっています。

また【14-067H】《シャントット》imageも実質「風土」のカードと考えると「風土」は多属性の組み合わせとしてちょっと優遇されていると言えそうです。



そんななかでも【14-128H】《プリッシュ》imageをサーチする使い方がなかなか強そうで、バックアップ2枚から【12-066C】《バイガリ》imageを出して【14-128H】《プリッシュ》imageをサーチすれば、【14-128H】《プリッシュ》imageを追加コスト込みできれいにキャストできます。

これで【14-067H】《シャントット》imageを出せれば手札を補充しつつフィールドにはパワー9000、バックアップも4枚という状況になるので、以降はコストの重い強力なカードを叩きつけていけば一気にフィールドを制圧できるのではないでしょうか。

◆雷属性
雷属性からは【10-100C】《ライデン》imageです。


もともとダメージこそ小さいもののコストの軽さとドローもあいまって【11-037L】《バルトアンデルス》imageなどと組み合わされていましたが、「Opus XIV」では相性のいいカードが複数登場しています。

1枚目が【14-090R】《雷神ラムウ》image

雷属性の召喚獣でダメージを与えると、その量にかかわらずフォワードをブレイクできるので【10-100C】《ライデン》imageとの相性は抜群です。【11-093H】《黒衣の男》imageで【10-100C】《ライデン》imageを再利用できるようにしておけば【14-090R】《雷神ラムウ》imageがフィールドにいるかぎり、何度でも相手のフォワードを一掃できるでしょう。

また、【14-089C】《ユエン》imageともお手軽な除去コンボを狙えます。


こちらはコストの軽さが魅力で、自分のキャラクターを手札に戻せる「風雷」などでは【10-100C】《ライデン》image→【14-089C】《ユエン》image→【5-067R】《ミューヌ》image→【14-089C】《ユエン》imageといった流れで簡単に複数のフォワードをブレイクできるでしょう。

◆水属性
水属性からは【12-097H】《シルドラ》imageです。


もともと高い汎用性を持つサーチカードでしたが、4コスト+カード1枚でカードを2枚サーチするためコスト効率が問題視されることが多かった印象です。【1-177R】《ユウナ》imageがいれば多少使いやすくなるけどまだ3コスト、でも【11-123R】《ユウナレスカ》imageまで入れるかと言われると難しい……といった扱いだったと思います。


その問題を【14-116H】《マシュリー》imageが解決してくれるかもしれません。


召喚獣のコストを下げられるカードが増えたことで、よりお得に【12-097H】《シルドラ》imageをキャストできるようになりました。キャストされてブレイクゾーンに置かれた【12-097H】《シルドラ》imageも将来的にリソースに変えられるためアドバンテージ面でもさらに損が減り、その高い汎用性を活かしやすくなっています。

また【12-097H】《シルドラ》imageは水属性のカードか【カテゴリ(V)】のカードをサーチできますが、この枠に【14-080R】《エクスデス》imageが追加されているのも見逃せません。

このカードの登場で【12-097H】《シルドラ》imageから強力な除去をサーチできるようになりました。また【14-080R】《エクスデス》imageは除去耐性がなくやられてしまいやすい【11-123R】《ユウナレスカ》imageを復活させられるので、召喚獣のコストを軽減するエンジンが止まりにくくなっています。


◆終わりに

今回は「Opus XIII」までの6属性のカードで「Opus XIV」登場によって評価が上がりそうなカードを紹介しました。

新カードももちろんワクワクしますが、新カードの登場で旧カードに新しい使い道が生まれたりするのも同じくらいワクワクしますよね。

まだまだ全然チェックできていない隠れた実力派のカードが眠っていると思いますので、皆さんもぜひ探してみてください。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!