『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週は先週に続いて11月26日(金)発売の新ブースターパック「クリスタルの支配者」の注目カードを紹介していきます。
◆はじめに
皆さん、こんにちは。カードゲーマー編集部の編集(川)です。
いよいよ明日11月26日(金)に『FFTCG』の最新ブースターパック「クリスタルの支配者」が発売されます。
今回の公式記事では、先週に引き続き「クリスタルの支配者」の注目カードを紹介していきます。今週は土、雷、水、そして光、闇属性のカードを紹介します。「クリスタルの支配者」の新要素や火、氷、風属性のカードについては以下の記事をご覧ください。
【FFTCG】「クリスタルの支配者」新要素&注目カード紹介 ~前編~
それでは、さっそく始めていきましょう!
◆「クリスタルの支配者」:土属性の注目カード
土属性の注目カード、まずはレジェンドカード2枚を見てみましょう。1枚目は【15-083L】《リディア》です。
自身がフィールドに出たときに2つ、その後も【カテゴリ(IV)】のキャラクターを出すたびに成長カウンターを獲得し、各ターンに1回、これに置かれている成長カウンターの数以下のコストの召喚獣をコストを支払わずキャストできます。
出たターンからコスト2までの召喚獣を1枚タダでキャストできるので、まずテンポ面で優秀ですね。
ほかに1体【カテゴリ(IV)】のキャラクターを出してカウンターが4つになると【12-097H】《シルドラ》をタダでキャストできるようになるので一気にやれることの幅が広がります。
土水の組み合わせは現在も猛威を奮っている「土水ドーガ」や「召喚士」など、召喚獣を使うのが得意なデッキが多いので、それらのパワーをさらに高めてくれるカードとして活躍してくれそうです。
放っておくと莫大なアドバンテージを叩き出す、デッキのエンジンになるカードなのですが、召喚獣やアビリティからダメージを受けないという強力な防御性能を持っているため信頼度が高いのも強力な点です。このカードが活躍するようならブレイク、除外といった効果の価値が高まりそうですね。
続いてもう1枚のレジェンドは【15-084L】《ロベルアクベル》。イラストは松田俊孝さんの描きおろしです。
フィールドに出たときに「クリスタル」を消費してフォワードかモンスターをブレイクできます。土の除去手段はダル状態のもの限定だったり、自軍のフォワードのパワーを参照するものが多いので、こういった無条件の除去は頼もしいですね。
そしてもう1つのアビリティは、自ターンの第1メインフェイズ開始時にブレイクゾーンからバックアップを手札に戻せるというもの。
クリスタルを獲得できるバックアップは自分をブレイクゾーンに置くアクションアビリティを持っているので、それらを再利用すれば継続的にクリスタルを確保できます。【5-091H】《星の神子》や【13-041C】《白魔道師》などのフォワードを出せるバックアップとも相性がいいでしょう。
『FFXI』のストーリー面でも【5-091H】《星の神子》と【15-084L】《ロベルアクベル》は関係のあるキャラクターなので、この2枚のコンボはオールド『FFXI』ユーザーの私にとってはちょっとエモいです。ぜひ一緒に使ってみたいですね。
スペシャルアビリティが強いバックアップとももちろん好相性で、その筆頭は【14-080R】《エクスデス》でしょう。
オートアビリティで除去をしつつ【15-084L】《ロベルアクベル》を復活させ(このときにクリスタルがあればさらに1体除去!)、それ以降は毎ターン「ブラックホール」を放つことができるようになります。
次は【15-073H】《セシル》を見てみましょう。
3コスト9000という高水準のパワーを持ちます。クリスタルがないとダメージを受けてしまいますが、自傷効果を狙うデッキではむしろメリットと言えそうです。
Damage 3の状態であれば除去されてもほかの《セシル》に交代できます。《セシル》は【5-086L】《セシル》や【7-135S】《セシル》、【13-060R】《セシル》など、オートアビリティが便利でダメージを受けていると強化されるものも多いので【15-073H】《セシル》からそれらにチェンジするのはなかなか強力そうです。
また、《セシル》をフィールドに残しやすくなったので、何かと《セシル》と相性のいい《ローザ》のバリューも上がったといえそうです。【11-117R】《セオドア》との親子3人のデッキもまたおもしろくなったのではないでしょうか。
◆「クリスタルの支配者」:雷属性の注目カード
続いては雷属性を見てみましょう。まずは【15-094L】《ニックス》。
ブレイクゾーンにある【ジョブ(王の剣)】のカードをコストにして自分を強化したり、デッキからフォワードをタダで出すアビリティを持っています。
今弾では【ジョブ(王の剣)】が【15-094L】《ニックス》以外に4種類増え、うち2種類はバックアップなので無理なく【ジョブ(王の剣)】をたくさんデッキに入れられるようになっています。
2番目のアビリティで出す【カテゴリ(XV)】のフォワードは【12-122L】《レギス》が適任でしょうか。
何らかの方法で味方のフォワードをブレイクゾーンに送っておき、このカードで一気に復活させられれば大きなアドバンテージを稼げるでしょう。
続いては【15-104L】《レディ・リリス》。
味方のフォワードをコストにクリスタルを獲得し、それを使ってヘイストの付与や除去が行なえます。CPを使わずにヘイストを付与できるアビリティがなかなか強力そうで、【14-087L】《武神ラーヴァナ》や【13-079L】《ベヒーモス・K》などと組み合わせてみたいですね。
また、雷を含む多属性カードとのコンボもおもしろそうです。【12-124L】《サンクレッド》で復活させてヘイストを付与すればすぐにアタック時のアビリティも使えるようになります。自身がコスト2なので、【13-115L】《ゴルベーザ》でサーチ可能な点もこれをエンジンとする場合は役に立ちそうですね。
続いては【15-090H】《オーディン》。こちらも松田俊孝さんの重厚な描き下ろしアートが映える1枚です。
コスト2以下のフォワードをブレイクする効果は【14-116H】《マシュリー》や【13-119L】《ソフィ》といった環境でよく見るカードに対して有効です。ダメージを受けている必要はありますが、コスト4までをブレイクできればコスト面でもお得でしょう。
また、今弾では先ほど紹介した【15-083L】《リディア》というダメージに耐性のある強力なコスト2のフォワードが追加されています。また【15-011L】《パロム》や【15-119L】《ポロム》もコスト2なので、これらに対するカードとして【4-116C】《ラムウ》などとともに選択肢になるのではないでしょうか。
◆「クリスタルの支配者」:水属性の注目カード
次は水属性です。まずは【15-119L】《ポロム》を見てみましょう。
毎ターン経験値カウンターを得て強化されていくのは【15-011L】《パロム》と同じで、こちらはアクションアビリティでフォワードのアビリティを失わせられます。【9-114C】《不浄王キュクレイン》などと同じ効果ですね。
選べるフォワードがコスト5までとけっこう広いので【ジョブ(アバランチ)】や【ジョブ(タークス)】などのパーティーアタックすると強い、そろっていると強いタイプのフォワードをけん制できます。
また、除去耐性を持つフォワードも対処可能で、【14-007L】《ガーランド》や【11-140S】《カダージュ》なども除去しやすくなるでしょう。
また、経験値カウンターが3つ以上であればアビリティを失わせるとともにパワーを1000にできるので【15-011L】《パロム》などのダメージを与えるアビリティで簡単に除去できるようになります。
2人をそろえて一気にフィールドを制圧したいですね。
続いては【15-122L】《モグ [VI]》。
フィールドに出たときにクリスタルを使うことでドローができます。そして自分の毎ターン終了時に、そのターンにカードを4枚(ドローフェイズで2枚引くので、追加で2枚ということですね)引いていればフォワード1体をバウンス、6枚引いていれば直接ブレイクゾーンに置けます。
たくさんドローすれば除去ができるということで、相性がよさそうなのは【8-115L】《ジタン》などでしょうか。【15-122L】《モグ [VI]》がフォワードをどけて【8-115L】《ジタン》でアタックすることでドローと除去を繰り返せます。
また、複数カードを引ける手段としては【12-105L】《ユウナ》なども候補になりそうです。パーティーアタック後に出して2ドローすれば、それだけで手札に戻すほうの効果の条件を満たせます。
水属性はドローの得意な属性なのでいろいろな使い方が考えられそうです。同じくドローが得意な風属性との組み合わせもおもしろそうですね。
次は【15-111C】《クァイス》です。
0コストで出せるバックアップというだけでも貴重ですが、パーティーアタックするたびにアクティブになるため、召喚獣などを使うことで1ターンに2CP以上生み出すこともあるやり手です。これからパーティーアタックを仕掛けるようなデッキを組む場合、必須のパーツになると言っても過言ではないのではないでしょうか。
また、【カテゴリ(FFCC)】なので【8-058R】《ノルシュターレン》でサーチできるのも長所。また、1ターンに複数回アクティブになれるため【12-114R】《バラライ》などとシナジーする点ももしかしたら役立つかもしれません。
◆「クリスタルの支配者」:光、闇属性の注目カード
最後は光、闇属性のカードをまとめて見てみましょう。まずは光属性の【15-128L】《ノクティス》。
パーティーアタックの効果を強化するカードで、パーティーアタックするたびに除去やドローができます。ベストパートナーは【9-120L】《ローザ》でしょうか。
このカードでパーティーアタックするたび、自身をアクティブにしてもう一度アタックできるようになるので、実質的に味方のフォワードの数だけパーティーアタックができるようになります。
各種《バイキング》のような、数を並べるのが得意なフォワードたちと組み合わせたいですね。同じく低コストで並べられるフォワードで【15-128L】《ノクティス》をサーチしてフィールドに出せる【13-103L】《マーテリア》なども相方候補になりそうです。
続いては闇属性のレジェンドの【15-129L】《アーデン》です。
フィールドに出たときにこちらは手札をすべて捨て、捨てた枚数に+1した回数ぶん、相手に不利益な選択を迫ります。
中盤に出せば、次のターンに決着がつくシーンでもないかぎり「デッキを20枚ブレイクゾーンに置く」を選ぶことはできないので、キャラクターの犠牲かダメージを押し付けることができるでしょう。
おそらく、プレイのコツは相手にフォワードがいない状態で出すことになりそうです。3回ほど相手に選ばせるとしてパワー9000のフォワードを出しつつ「バックアップ2枚と1ダメージ」、「パックアップ1枚と2ダメージ」、「バックアップ3枚」、「3ダメージ」の四択であれば相手もなかなか苦しいのではないでしょうか。
カードゲームではよく「相手に選択権のあるカードは弱い」と言われがちですが、このカードは果たしてそういった定説を跳ね返すことができるのか、注目したいところです。
◆終わりに
明日発売となる「クリスタルの支配者」、土属性以降の注目カードを紹介しました。
新要素であるクリスタルが導入されて、環境がどう変わるかが注目ですね。
個人的な感覚としてはまだ獲得手段が限定されているぶん、すぐデッキの屋台骨となるかは未知数で、次のブースターパックでさらにカードが拡充されるなどすれば一気に環境に食い込んでくるのではないかと感じています。
クリスタルを使うカードたちはクリスタルが自由に手に入って実質的に「クリスタルを支払う」部分のテキストがなくなれば、どれも非常に強力そうですからね。
明日からの新環境、ぜひ楽しんでいただければと思います。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。