【FFTCG】「Standard Championship 2023」ベスト8入賞の「氷雷」マスター座談会!

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週は「Standard Championship 2023」でベスト8に入賞したちょーぎょーじさん、あずささん、たるほさんの3人が、スタンダードの「氷雷」デッキについて語る座談会をお届けします。

◆はじめに
皆さん、こんにちは!
『FFTCG』公式記事ライターのたるほです。

今回は普段の連載と趣向を変え、インタビューではなくプレイヤーによる座談会の様子を記事にしてお届けしたいと思います。

ゲストとしてお迎えしたのは「Standard Championship 2023」で「氷雷」を使用しトップ8に入賞を果たした、ちょーぎょーじさんとあずささんのお2人です。このお2人と僕を加えて3人で座談会を行ないました。内容はもちろん、各々がトーナメントに持ち込み結果を残した「氷雷」についてです。

「Standard Championship 2023」のトップ8が、それぞれ何を考え「氷雷」と歩んできたのかをお届けできればと思います。

それでは、さっそく始めていきましょう!

 

◆それぞれの「氷雷」との出会い
たるほ:本日はお2人とも、お集まりいただきありがとうございます。

ちょーぎょーじ:こちらこそ、お招きいただきありがとうございます。

あずさ:ありがとうございます。

たるほ:今回は「Standard Championship 2023」で「氷雷」を使いトップ8に入賞したこの3人で、「氷雷」というデッキをテーマに話し合う座談会を行ないたいと思いましてお2人にお越しいただきました。

「氷雷」は先日開催された「Standard Championship 2023」でもベスト8にもっとも多く入賞を果たすなど「悪夢より来たる」環境で非常に活躍しているデッキタイプということで、その使用者である我々3人で「氷雷」について語っていきたいと思っています。

ちょーぎょーじあずさ:よろしくお願いします。

たるほ:まず今回の「Standard Championship 2023」で「氷雷」を選択した理由……今環境における「氷雷」の強みやポジションについて話していこうと思うんですが、お2人はどういった経緯でデッキ選択をしたのでしょう?

「氷雷」(「Standard Championship 2023」予選ラウンド1位 使用者:ちょーぎょーじ)

カード番号 カード名 枚数
フォワード(29枚)
【13-028L】 《ファイサリス》 3
【18-030H】 《ファイサリス》 2
【15-024R】 《オーファン》 3
【18-019R】 《ヴァイス》 3
【16-030L】 《シャントット》 3
【19-019R】 《ヴィンセント》 2
【17-091L】 《エクスデス》 3
【18-116L】 《セフィロス》 3
【19-082H】 《ライトニング》 3
【14-124H】 《ゼロムス》 2
【11-127L】 《クラウド》 2
バックアップ(16枚)
【18-028C】 《ネロ》 3
【16-041C】 《ユウナレスカ》 3
【17-025C】 《ギルバート》 2
【11-133S】 《ケットシー》 1
【4-120R】 《レストリクター》 3
【9-098C】 《リーブ》 3
【19-076R】 《クジャ》 1
召喚獣(5枚)
【4-116C】 《ラムウ》 3
【17-090R】 《イクシオン》 2

「氷雷」(「Standard Championship 2023」予選ラウンド4位 使用者:あずさ)

カード番号 カード名 枚数
フォワード(30枚)
【13-028L】 《ファイサリス》 3
【15-024R】 《オーファン》 2
【18-019R】 《ヴァイス》 3
【16-030L】 《シャントット》 3
【16-032H】 《セラ》 2
【19-019R】 《ヴィンセント》 2
【16-042R】 《ラスウェル》 1
【17-091L】 《エクスデス》 2
【14-122L】 《アルシド》 2
【18-116L】 《セフィロス》 3
【19-082H】 《ライトニング》 3
【14-124H】 《ゼロムス》 2
【19-110H】 《皇帝》 1
【11-127L】 《クラウド》 1
バックアップ(16枚)
【18-028C】 《ネロ》 3
【9-026C】 《シド・オールスタイン》 1
【16-041C】 《ユウナレスカ》 3
【11-133S】 《ケットシー》 1
【4-120R】 《レストリクター》 3
【9-098C】 《リーブ》 2
【13-085R】 《ルミナ》 2
【14-086R】 《ハイデッカー》 1
召喚獣(3枚)
【17-090R】 《イクシオン》 2
【7-103C】 《ラムウ》 1
モンスター(1枚)
【16-038H】 《ビブロス》 1

「氷雷」(「Standard Championship 2023」予選ラウンド5位 使用者:たるほ)

カード番号 カード名 枚数
フォワード(30枚)
【15-024R】 《オーファン》 3
【18-019R】 《ヴァイス》 3
【16-030L】 《シャントット》 2
【16-032H】 《セラ》 2
【19-019R】 《ヴィンセント》 3
【19-135S】 《シド・レインズ》 1
【17-091L】 《エクスデス》 3
【14-122L】 《アルシド》 3
【18-116L】 《セフィロス》 3
【19-082H】 《ライトニング》 3
【14-124H】 《ゼロムス》 1
【19-110H】 《皇帝》 2
【11-127L】 《クラウド》 1
バックアップ(16枚)
【18-028C】 《ネロ》 3
【16-041C】 《ユウナレスカ》 3
【11-133S】 《ケットシー》 1
【4-120R】 《レストリクター》 3
【9-098C】 《リーブ》 2
【13-085R】 《ルミナ》 3
【14-086R】 《ハイデッカー》 1
召喚獣(2枚)
【17-090R】 《イクシオン》 2
モンスター(2枚)
【16-038H】 《ビブロス》 2

ちょーぎょーじ:私はもともと氷属性が好きということもあって、「氷単」を調整していた流れで今環境の「氷雷」は「氷単」の上位互換に位置するデッキだと考えていました。

“隙がない”というのが「氷雷」に対する印象で、基本戦術である手札破壊に加え、万能な除去によって相手のリソースを削りながら戦うことができ、ある程度苦手な相手に対しても立ち回り次第で対応できるデッキだと考えています。「Standard Championship 2023」は決勝ラウンド以降、お互いのデッキリストが公開された状態で対戦するルールでしたが、たとえ自分のデッキを相手に知られていたとしても「じゃあどう対策するの?」というのが非常に難しいデッキだと思います。

また、環境的な話をすると、今環境はコントロールデッキが主流になると考えており、【19-128L】《ウォーリアオブライト》を搭載したデッキも多く、今大会でこそ少なかったですが前環境から活躍していた「風単」「水単」なども存在するなど、言ってしまえば「Standard Championship 2023」は大コントロール時代とでも言えるような環境だったと思います。そういったコントロール系のデッキに対して、手札破壊やダル凍結で相手のリソースを奪いながら戦える「氷雷」は悪くない相性関係にあると考えていました。また、コントロールどうしの戦いはプレイングの差が出やすい傾向にあるので、それを避けてデッキ選択の段階で優位を取ろうとアグロデッキを選択するプレイヤーも一定数いるだろうと考えていました。環境を代表するアグロデッキである「火雷【XIII】」に対して「氷雷」は有利だと想定しました。


大会のメタゲームは、腕に自信があるプレイヤーのコントロールと、デッキ選択で勝ちを狙うプレイヤーの「火雷【XIII】」という構図になると予想し、「氷雷」を選択したという経緯になります。

あずさ:手札破壊・ダル凍結・除去がそろっていれば大体のデッキ相手に戦えますからね。

ちょーぎょーじ:「氷雷」の除去は1対1交換が基本なので、展開力の高い「火氷【VI】」のようなデッキは苦手なんですが、そういったデッキはそれほど多くない予想でしたからね。「火氷【VI】」や「火単【マギサ】」が多い環境であれば「氷雷」を選択するのは少し躊したかなと思います。

たるほ:一方で、あずささんはどういった経緯で「氷雷」を選択したのでしょう?

あずさ:僕も、もともと氷属性が好きだったというのが大きいです。僕は最近『FFTCG』に復帰したのですが、直近では「力の復活」環境のL3構築をプレイしていて、そのころから「氷雷」を使用していました。「悪夢より来たる」環境のスタンダードにおいても「氷雷」はデッキに採用するカードがそれと似通っていて、使用感がかなり近かったので自分が使い慣れているからというのが1つ理由としてありました。

スタンダードにはL3構築にはない【11-127L】《クラウド》がいたり、「悪夢より来たる」では【19-019R】《ヴィンセント》も追加されたりと、アグロ、コントロール、ミッドレンジのどんなデッキに対しても戦える印象がありました

正直言うと【19-119L】《ウネ》を使用したデッキにもかなり関心があったんですが、お互いに手札を抱えて戦うコントロールデッキどうしの対戦では、練習不足が響いて負けてしまうのでは? と考えた結果、それであればお互いに手札が少ない状況に持ち込んで警戒するカードが限られる戦い方をしたほうがいいのではと思い、カードプールを把握していて自分の思考もまとめやすいデッキがいいだろうと考えていました。使い心地もよかったですしね。

環境的にはちょーぎょーじさんと同じく、コントロールが多くて一定数「火雷【XIII】」もいると考えていて、特にデッキ勝ちを狙ってくる「火雷【XIII】」に対して当たったら負けという状況を作りたくなかったので、相性関係が有利で一定以上の勝率が見込めるデッキを使いたかったという思惑もありました。

たるほ:僕も「氷雷」は前環境から調整を続けてきたデッキで、「日本選手権 2023 Spring」札幌大会で優勝したTAKさんと意見交換しながらいろいろデッキを煮詰めていました。それこそ【11-127L】《クラウド》の採用はTAKさんの影響が大きいですね。

ちょーぎょーじ:私も【11-127L】《クラウド》の採用はTAKさんきっかけですね。

あずさ:【11-127L】《クラウド》の採用はほんとに賢いなって。


ちょーぎょーじ:うん。【17-091L】《エクスデス》との親和性がなによりすばらしいよね。それでいうと、たるほくんのデッキも私が「氷雷」を使おうと思った源流になりますよ。

たるほ:ホントですか? ありがとうございます。今環境でも「Standard Championship 2023」に向けて調整を続けていたんですが、今回使用に踏み切った理由としては、苦手な「水単」に対してある程度解答を準備できたというのが大きかったですね。「力の復活」環境の「氷雷」はどこまで行っても【18-100L】《レナ》+【14-102L】《海神リヴァイアサン》のコンボで盤面を返されてしまうという弱点があったんですが、ブレイクゾーンをまとめて除外できる【19-110H】《皇帝》が登場したことでこのコンボに抗えるようになったのは大きな変化でした。


あずさ:「氷雷」はマジで【18-100L】《レナ》がキツいからね。

たるほ:これ以外にいくつか候補もあったんですけど、2人の言うとおり幅広いデッキに対して戦える点を評価して、「Standard Championship 2023」では「氷雷」を使おうと決心したんですよね。基本的な環境理解とかは、やっぱりみんな近いところにあったのかなって感じですね。

ちょーぎょーじ:うん。ただ構築は結構分かれてて【14-122L】《アルシド》と【19-110H】《皇帝》の採用の有無は私と2人の構築で大きく違う点だと思うんですけど、あずさくんとたるほくんは何か意見交換はしてたの?

あずさ:これはDiscordでしどくんと話しているときに「【19-110H】《皇帝》は1枚絶対入れたほうがいいよ」って言われたのがきっかけで、そのときは「デジョンでしか出せないカード入れてどうすんの?」って思ってたんだけど、よくよく話を聞くと「アレ、【14-122L】《アルシド》から出せるんだよ。」って言われて「それはやばいわ! 入れよ!」ってなったんだよね(笑)。


たるほ:しどさんと話していたアイディアが、僕の知らぬ間に伝わってたんだよなぁ(笑)。

ちょーぎょーじ:【14-122L】《アルシド》は個人的には採用しない前提で調整がスタートしたから、そこで結構理論が違ってきてるのかな?

たるほ:そうですね。むしろ僕は今の「氷雷」には【14-122L】《アルシド》は絶対3枚必須だと思ってますし、逆に2人が採用している【13-028L】《ファイサリス》を採用していなかったりもするので、ここはかなり考え方に違いがあると思います。

せっかくなので、そこを焦点に話していこうと思うんですけど、【14-122L】《アルシド》の採用については、さっき話した「水単」とのマッチアップを視野に入れていたというのがまずあります。

理由は大きく2つあって、まず1つが「氷雷」対「水単」の試合はどこまでリソースを削っても結局【18-100L】《レナ》+【14-102L】《海神リヴァイアサン》に行き着かれた時点で負けてしまう、そして【19-110H】《皇帝》はその試合展開を覆せるカードだったからというものです。「水単」には【12-097H】《シルドラ》や【13-093H】《サラ》といったサーチもあり、もちろん【18-100L】《レナ》をトップデッキされても負けてしまうのですが、【14-102L】《海神リヴァイアサン》をキャストしなければならないとなれば話は別で、そこは手札破壊とバックアップの凍結でとがめることができると。だから、ブレイクゾーン対策となる【19-110H】《皇帝》は必須で、その【19-110H】《皇帝》をアビリティで出せる【14-122L】《アルシド》はとても重要だと考えていました。

これはどちらかというと【19-110H】《皇帝》ありきで【14-122L】《アルシド》を採用したように聞こえると思うんですけど、じつはそうでもなくて、【14-122L】《アルシド》のもう1つの役割として【15-106C】《アトモス》に対して強くなるという点があります。「氷雷」デッキの特徴としてフォワードのコストが重いという点があって、これが「水単」を苦手とする理由にもつながるんですが、フォワードが定着せず除去されてしまうとフォワードにコストを割いた分こちらが一方的にリソースを失ってしまうことになるじゃないですか。

ちょーぎょーじ:うん、「氷雷」のフォワードが全体的に高コストというのは同感だね。

たるほ:そのうえで「水単」に採用されている【15-106C】《アトモス》はこちらの動きに合わせて除去をしてくるので、【18-019R】《ヴァイス》のアビリティの解決に合わせて【15-106C】《アトモス》を打たれるだけでけっこう簡単に負けてしまうんですよね。そこを【14-122L】《アルシド》でいなすと実質2CPで【18-019R】《ヴァイス》を生存させられるので、その後の展開がかなりやりやすくなると。それに加えて、今環境ってどう考えても【19-119L】《ウネ》が強かったんですよ。

ちょーぎょーじ:それはそうね。

たるほ:調整のなかで「土水【ウネ】」は仮想敵としていて、自分でも「氷雷」が「土水【ウネ】」に勝つための手段って何かな? と考えたときに、【19-119L】《ウネ》を出されるのは止められないから、フィールドに出た【19-119L】《ウネ》を凍結させるっていうのが1つの結論だったんです。もちろんどこかで【17-138S】《ローザ》を出されちゃうんですけど、それまでの時間は稼げるから。


あずさ:ダル、凍結させて時間を稼いだら、その間に除去するチャンスも増えるからね。

たるほ:【19-119L】《ウネ》を除去するっていう観点では【14-122L】《アルシド》+【16-124H】《ライトニング》っていうパターンもあるから、これも環境上【14-122L】《アルシド》が必須だと考えた理由の1つということです。

ちょーぎょーじ:そこで【19-110H】《皇帝》を入れていないぶん、ブレイクゾーン対策として私は【17-025C】《ギルバート》を採用していましたから、ブレイクゾーン対策への意識は形は違えどかなりしてたんだなって。


あずさ:そうなんだよなぁ、ブレイクゾーン対策は【17-025C】《ギルバート》も悩んだんだよなぁ……。

たるほ:もちろん【17-025C】《ギルバート》も強いんですけど、僕はバックアップの現時点での構築がひとつの自分としての結論だと思っていて、どうしても【17-025C】《ギルバート》を採用するスロットを見つけられなかったっていうのが正直なところですね。

ちょーぎょーじ:【17-025C】《ギルバート》のスロットは本当に無理やり作ったから。バックアップについて20回以上検討してなんとか捻出したんですよ。

あずさ:【17-025C】《ギルバート》を採用するなら2枚以上必要なんだけど、2枚入れるとなったら「どこ???」ってなるもんね。

ちょーぎょーじ:そう! 1枚入れてもあんまり意味ないからね。

たるほ:「氷雷」のバックアップってかなりカツカツで、ほんとにスロットがないんですよね。これはたぶん2人にとっても共通認識だと思うんですけど、まず【18-028C】《ネロ》と【4-120R】《レストリクター》は3枚必須じゃないですか。

あずさ:はいはい。

ちょーぎょーじ:異存ないです。【4-120R】《レストリクター》スタートが1番強いからね。


たるほ:あと【16-041C】《ユウナレスカ》が3枚。ここまでは誰もずれないと思ってるんですけど。


ちょーぎょーじ:そう。そこまでは間違いないと思う。

たるほ:あと【9-098C】《リーブ》を採用する都合上、【11-133S】《ケットシー》1枚というのも堅いかなと思っています。【19-019R】《ヴィンセント》を採用しても強いですしね。


ちょーぎょーじ:そうね。

たるほ:【9-098C】《リーブ》は3枚採用だとネームドのバックアップが増えすぎちゃうので2枚に抑えてるんですが、枚数に差はあれ、これも採用は確定かなと。それでここからちょーぎょーじさんとずれてくるんですけど、僕とあずさくんが採用して、ちょーぎょーじさんが採用していないバックアップに【13-085R】《ルミナ》があるじゃないですか。この採用理由として、【18-028C】《ネロ》→【18-019R】《ヴァイス》からの次の動きとして、【13-085R】《ルミナ》→【16-032H】《セラ》って動くのが強いと考えてたんです。


あずさ:そうね。わかるよ。

たるほ:どのみち【18-117H】《ライトニング》や【15-024R】《オーファン》などの【カテゴリ(XIII)】のフォワードが入ることもあって、これだけ【16-032H】《セラ》を重く見ているなら【13-085R】《ルミナ》は3枚必要だなと考えて3枚採用してます。それで、おおむねこれで完結だと思っていたんですけど、どうしても【19-119L】《ウネ》へのガードを下げたくなくて、悩みに悩んで【14-086R】《ハイデッカー》を入れて16枚に収めました。

あずさ:悪いけど、最初にそのアイディアを聞いたときは驚いたね。何を言ってるんだと思って。ただ実際使ってみたら悪くなかったね。俺は【9-026C】《シド・オールスタイン》まで採用したけど、除去に結びつくバックアップはかなり強かった印象がある。


たるほ:それで悩みに悩んだ16枚を選び抜いたときに、【17-025C】《ギルバート》の枠はどこにもなかったんですよね……。

ちょーぎょーじ:その理屈でいくと確かにどこにもないよね。私も【19-076R】《クジャ》を採用したりで構成は違えどバックアップは16枚だから。ここも全員共通しているよね。

あずさ:バックアップはスロットがタイトだからしょうがない。

たるほ:逆にちょーぎょーじさんが【14-122L】《アルシド》を採用しないところから調整を進めた理由についても聞きたいんですが、どういった経緯からそういった判断を下したんですか?

ちょーぎょーじ:まず、今回もいつも一緒に調整をしている友人と話していたときに、別に【16-032H】《セラ》って強くないよね? っていう話になって。これはデッキが目指してるところの話で、【14-122L】《アルシド》ってアタックして仕事をするフォワードじゃないですか。それでいくと自分のデッキって積極的にアタックすることを前提に考えてないんですよね。

氷属性を使い続けてきてたどり着いた1つの結論として、相手に対処を求めることが相手のリソースを奪うことになるから、相手が無視できないフォワードを増やすことが氷属性を使ううえで重要で、そうすると出たあと置物になるフォワードはできるだけ減らしたほうがいいと考えています。だから、フィールドに出して仕事が終わる【16-032H】《セラ》は採用しなくていいというのが私の考えです。

たるほ:なるほど。それでいうと確かに僕は考え方がけっこう違っていて、僕はフォワードは実質的にかかったCPが少ないことが正義だと思っているので、基本的にフィールドに出た段階で役割を果たせるオートアビリティを持つフォワードを評価することが多いですね。そういう意味では前提として、【14-122L】《アルシド》とかもアタックして仕事をするフォワードというよりは、フィールドに出た段階でする仕事を評価しているので、僕も「氷雷」は積極的にアタックするデッキだとは考えていないですよ。

あずさ:それでいうと【16-030L】《シャントット》とかも、フィールドに残って仕事をするカードじゃないけど、氷属性のフォワードとしては優秀だもんね。

ちょーぎょーじ:【16-030L】《シャントット》は動きが別格ですからね。


あずさ:いや【16-032H】《セラ》も別格だよ。だって条件はあるけど3CPでドローと手札破壊の両方をするわけだから、手札1枚の価値を2CPと考えたら、1CPでキャストした【16-030L】《シャントット》と条件を満たした【16-032H】《セラ》は同じコスト効率だもん。

たるほ:僕とあずさくんは【16-032H】《セラ》に対する評価が【16-030L】《シャントット》と同じくらい高かったんですよね。

あずさ:もちろんケースバイケースだけどね。

たるほ:すみません、だいぶ話がそれちゃいましたね。ちょーぎょーじさんが【14-122L】《アルシド》を採用しなかった理由に話を戻しましょう。

ちょーぎょーじ:【16-032H】《セラ》があまり強くないと考えたときに、デッキ内に【14-122L】《アルシド》で出したいカードがあまりないなと考えたんですね。【18-019R】《ヴァイス》とかはまだ候補に挙がるんですけど、【19-082H】《ライトニング》はフィールドに出たターンはアクションアビリティで手札破壊をしたいですし、【18-116L】《セフィロス》は受けの手段として手札に抱えたい、【17-091L】《エクスデス》もブレイクゾーンにカードが貯まるまでフィールドに出すバリューが低い、じゃあ【16-030L】《シャントット》を出すかっていうと1CPで出せるタイミングを狙ったほうが強いとなると、序盤に【14-122L】《アルシド》から出したいフォワードがなくない? と考えたんです。そういう意味で【19-110H】《皇帝》を採用している構築っていうのはアリだなと思います。

たるほ:あー。僕としては対【19-119L】《ウネ》は別として、【14-122L】《アルシド》はけっこう中盤戦以降に使うイメージだったんで、そこで考え方が違ったのかもしれないですね。

ちょーぎょーじ:そうですね。「氷雷」自体が手札の少ない状況でゲームが進行するデッキだと思っていて、1枚1枚コストが重くて毎ターン1枚しかカードを出せないし、中盤になってくると余ったカードは【16-041C】《ユウナレスカ》のコストにすると考えると、それこそ【14-122L】《アルシド》+αを組み合わせるのを待たなきゃいけないっていうのも嫌だったのもあって、それが【14-122L】《アルシド》に対する不満でもあったんですね。噛み合ったら強いけど、手札に温存しなきゃいけないタイミングも多いカードなので。これが【11-127L】《クラウド》も出せますってことなら、もろ手を挙げて採用したいカードだったんだけど。

あずさ:それでいうと個人的には「火雷【XIII】」に対するカードとして【14-122L】《アルシド》は抜けないなって考えてるんだけどね。ひとつ思ったのは、ちょーぎょーじさんは積極的にプレイできる性能という視点で評価していて、僕とたるほくんは相手のフォワードに後出しする前提で評価してるから、評価の軸がけっこう違うのかなって思うね。

たるほ:考え方でいうと、僕は「氷雷」は手札を維持しないデッキだとはあんまり考えていないっていうのもあるかもしれないですね。序盤は【18-028C】《ネロ》、【18-019R】《ヴァイス》を一気に展開するので手札が減ることも多いんですけど、バックアップが並んだ中盤以降は手札に余裕を持たせながら戦うイメージが強いです。


ちょーぎょーじ:そうかもね。最初に話したとおり、私は「氷単」の上位互換として「氷雷」を考えているから従来の「氷雷」と別軸で考えていて、コンセプトは手札破壊に特化したコントロールデッキだから、パーツは同じだけどデッキとしてのスタート地点が違うんだろうなと思いますね。その点で2人は従来のコンセプトに基づいてデッキを組んでるだろうから、どういう視点でデッキを考えているかっていうのは、今回聞きたかったポイントなんですよね。

あずさ:それを聞くと実は僕も「氷単」スタートっていう感覚は近いかも。【16-042R】《ラスウェル》なんてまさに「氷単」みたいなカードだと思ってるし。

たるほ:【16-042R】《ラスウェル》もね、考えたんですよ。わかるよ。【19-119L】《ウネ》に当てたいよね。

あずさ:「風単」や「水単」にも強いしね。単純に好きっていうのもあるけど(笑)。実際強かったから、これは入れてよかったなと思う。

ちょーぎょーじ:それはわかるなぁ。私も【16-042R】《ラスウェル》は採用していいかもって思った。


たるほ:それこそ細かい点ですけど、【13-085R】《ルミナ》+【16-032H】《セラ》のギミックを前提に運用してるから、そこでバックアップを伸ばすターンがあって、その先の動きが分岐してるんでしょうね。

あと【16-032H】《セラ》にまつわる話だと、対「モールズの夜会」で使うことも想定していて、これは2人が2枚採用に留めている【19-019R】《ヴィンセント》を3枚採用している理由にも関係あるかなと思うんですけど。

ちょーぎょーじ:聞きたいな。

たるほ:さっき話したとおり、このデッキは「水単」に序盤に【18-019R】《ヴァイス》を除去されないように意識しているんですけど、同じ理屈で「モールズの夜会」の【16-003C】《エルビス》も警戒しているんです。特に相手が3枚目のバックアップを置くタイミングで【18-019R】《ヴァイス》を出してしまうと絶好の【16-003C】《エルビス》チャンスを与えてしまうんですが、逆に「モールズの夜会」側もこちらが【18-019R】《ヴァイス》を出すまでいつまでも【16-003C】《エルビス》を待つわけにもいかないので、【18-019R】《ヴァイス》の一手前に出せる、デコイになるフォワードが欲しかったんですよね。そこで重要になるのが【16-003C】《エルビス》に除去されても損しない実質CPが低いフォワードで、それがこのデッキでは【16-032H】《セラ》と【19-019R】《ヴィンセント》だったっていう感じです。

あずさ:それはめっちゃあるね。「モールズの夜会」対「氷雷」は「氷雷」側が有利って言われることもあるけど、そんなに簡単なマッチアップじゃないから。

たるほ:【18-019R】《ヴァイス》が生き残ればかなり有利に傾くから、そこをどうしのぐかっていうのが大事なんだよね。

ちょーぎょーじ:うん、【16-003C】《エルビス》に【18-019R】《ヴァイス》が除去されるときついのはわかる。

あずさ:それでいうと【14-124H】《ゼロムス》でもいいじゃん。

たるほ:【14-124H】《ゼロムス》は、ダル、凍結含めても実質2CPなのよ。


あずさ:でも生き残ればそのぶん実質コストも減っていくよ?

たるほ:返しのターンに【16-003C】《エルビス》されたらそのコストぶんのリソースは回収できないからね。僕も【14-124H】《ゼロムス》は採用してるけど、僕は【16-003C】《エルビス》相手に絶対得させたくなかったから。

ちょーぎょーじ:採用カードの話だと、たるほくんは【13-028L】《ファイサリス》を採用していないけど、私はここは明確に意図をもって採用したカードだったから、たるほくんが採用していない理由を聞きたいな。


たるほ:【13-028L】《ファイサリス》はもちろん採用候補のカードでした。じゃあなんで採用しなかったかっていうと、一番の理由は【13-028L】《ファイサリス》を3枚採用するスロットがなかったからですね。

ちょーぎょーじ・あずさ:(笑)

あずさ:いや、僕は無理くり(スロットを)作ったよ?

ちょーぎょーじ:私も無理やり【18-030H】《ファイサリス》含め5枚採用してる。予選ラウンドではあずさくんにこれで勝ってるし。

たるほ:もちろん同型で強かったり、「土水【ウネ】」の序盤のビッグアクションに当てるっていう瞬間的に強いタイミングがあるのはわかるんですけど、そうじゃないときも結構あるなって。【13-028L】《ファイサリス》の弱点が相手に手札を持たせてしまったときだと思うんですけど、みんなが話してたとおりコントロール環境なので、相手が手札を抱えるタイミングが多かったり、僕のプレイングだとけっこう相手に手札を持たせながら戦うこともあるので、その隙が大きくなっちゃうと考えると採用に踏み切れなかったです。ただ、逆に1~2枚採用でもいいかもっていうのは調整過程で少し考えましたね。もちろんスペシャルアビリティが強いカードっていうのもあるんですけど、【19-119L】《ウネ》を倒すカードとして探してたのが、条件が緩くて単体でダル凍結できるカードだったので。

あずさ:【13-028L】《ファイサリス》を強く使えない瞬間が生まれた試合って、その段階でけっこう負け試合になってると思うけどなぁ。

たるほ:いや、そんなこともないと思うよ。フィールドのフォワードを凍結させて縛り付けちゃえば、手札の有効札が機能しなくなるし、手札を0にできない状況って【18-019R】《ヴァイス》が継続して機能する状況を作れるから。

ちょーぎょーじ:私は手札破壊を前提としてたから、相手の手札を枯らしたあとでリソースを稼ぐ手段として【13-028L】《ファイサリス》を考えてたな。

あずさ:ゲームに蓋をするカードにもなるし、相手のビッグアクションにも強いし。

ちょーぎょーじ:不利マッチでワンチャンを一番起こせるのが「プレミアムファイサリス弾」なんだよね。一発で試合を決定づけるパワーもあるから、それも踏まえて【18-030H】《ファイサリス》の枠を作って採用した。特に【17-138S】《ローザ》や【19-119L】《ウネ》みたいな「氷雷」が触れにくいコスト帯のフォワードを除去できる可能性を生むカードとしても、できるだけ「プレミアムファイサリス弾」を使える状況を作りたかったっていうのも大きいかな。

たるほ:不利マッチっていうところで、今回特に意識してたのが「土水【ウネ】」と「火氷【VI】」だったんですけど、「土水【ウネ】」に対しては【14-122L】《アルシド》を絡めたゲームプランの用意があったのと、「火氷【VI】」に対しては【13-028L】《ファイサリス》じゃ除去が間に合わないと考えていたのはありますね。そして準優勝したありかさんの「火土水【光の戦士】」。実は大会の直前にありかさんと調整する機会があって、今回も決勝トーナメントの組み合わせを見た瞬間『「氷雷」は3人とも終わったな』って絶望してたんですけど(笑)。

ちょーぎょーじ:あのデッキはねぇ……(笑)。

たるほ:「土水【ウネ】」と「火氷【VI】」、「光の戦士」がかなりきついなと思ってたんですけど、その不利を覆すなら【13-028L】《ファイサリス》じゃなくてもいいなって考えてたっていうのは、正直ありましたね。なんていうか、もちろん強いんですけど、冗長ぎみなカードになっちゃうかなって。

ちょーぎょーじ:やっぱり氷属性に対する思想の違いはある気がするね。今の一連の話で「ああ、こういう考え方の違いなんだ」っていうのはけっこうよくわかった。むしろ私は相手の手札を0枚にして、その瞬間を逃さずアドバンテージを取りに行かなきゃいけないって考えてるから。

あずさ:僕の場合は実戦のフィードバックで採用を決めたっていうのも大きいけどね。実際2日間かけて調整を行なったときに【13-028L】《ファイサリス》入りとそうでない構築を使ってみて、入ってた構築のほうが断然勝率がよかったから。

たるほ:【13-028L】《ファイサリス》の採用の有無は、露骨にプレイヤーのスタイルが出る感じがしますね。

ちょーぎょーじ:そうね。たるほくんの言う相手が手札を持っててもいいっていうの、私は許容できないもん。

あずさ:それはちょーぎょーじさんに同意。しかも【13-028L】《ファイサリス》って……かわいいからな(笑)。

ちょーぎょーじ:その理論だったらあなた絶対【18-030H】《ファイサリス》も採用しなさいよ。自分への裏切りだよ?

一同:(笑)。

あずさ:スペシャルアビリティの弾としての役割しかないって考えると、どうしても採用はできなかったんだよね……。それこそ断腸の思いで採用を見送ったもん。「プレミアムファイサリス弾」のコストが氷2CPっていうのは「氷雷」で捻出するのは地味に厳しいかなって。

ちょーぎょーじ:わかるよ。私も当日の朝まで悩んで2枚採用したから。たしかに氷2CPは重いよね。

あずさ:だから「プレミアムファイサリス弾」のほうはあくまでおまけで、相手の手札を0枚にしてドローとダル凍結で大きく有利を取ろうっていうのをメインに採用したって感じ。ただ3人がそれぞれ5枚採用、3枚採用、0枚採用で勝ててるし、採用不採用にそれぞれの理由があっていいよね。

ちょーぎょーじ:結局それぞれに結果を出してるから、どれが正解っていうこともないと思ってて、どういう考えで各自が結論に至ったかっていうのが今回一番知りたかったんだよね。あと、もうひとつ聞きたかったのが召喚獣の選定について。ここもそれぞれ採用が分かれるところだと思うんだけど、みんなはどうやって決めたの?

たるほ:召喚獣の採用はめちゃめちゃ悩みましたね。最終的に今回【17-090R】《イクシオン》を2枚採用してますけど、これも必須だとは思っていなくて、【17-090R】《イクシオン》か【4-116C】《ラムウ》か【15-090H】《オーディン》の中から今回の大会に一番合いそうなカードを選定したって感じです。


まず前提として、召喚獣の役割として「火雷【XIII】」の【19-138S】《ライトニング》をはじめとしたコスト2のフォワードを対処できることが重要だと考えていました。ただ調整の過程で、この役割だけで考えるなら「氷雷」はそれ以外の要素で「火雷【XIII】」に有利を取れてるし、【17-090R】《イクシオン》じゃなくてもいいなと思うようになりました。そうなったとき、次に候補に挙がったのが【4-116C】《ラムウ》でした。【4-116C】《ラムウ》が強いと思った理由なんですけど、こちらは1枚しか除去できない代わりにモンスターもブレイクできるので、「風単」の【16-043H】《アトモス》、「水単」の【18-089H】《エキドナ》、「氷雷」の【16-038H】《ビブロス》などに対してかなり抗えるようになるんですよね。EXバーストも持ってますし、コスト1のカードなのでキャストもしやすい。「氷雷」って【16-041C】《ユウナレスカ》を使う関係で氷属性のバックアップは毎ターン使い切るんですけど、雷属性のバックアップはアクティブのままターンを渡すことも少なくないので。

ちょーぎょーじ:【4-116C】《ラムウ》の採用はたまごまんくんに聞いて決めたんだけど、たるほくんのアイディアだと知って天才かよって思ったね。特に「水単」、「風単」のモンスターをブレイクできるのがかなり優秀で、当日の朝まで考えて今回3枚採用にしてる。

たるほ:ありがとうございます。それでしばらくそのまま【4-116C】《ラムウ》で調整していたんですけど、実は想定していたほど仮想敵がいないのではと思うようになりまして。「風単」は環境的に向かい風でしたし、「水単」の【18-089H】《エキドナ》はフォワード化する際にコストとして手札を切っているので【4-116C】《ラムウ》じゃなくても有利なトレードができます。そこであらためて召喚獣を検討したんですが、そこで白羽の矢が立ったのが【15-090H】《オーディン》です。条件はあるものの【19-128L】《ウォーリアオブライト》や【18-054L】《ガラフ》、【17-138S】《ローザ》に触れるのは「氷雷」において大きなメリットでした。

ちょーぎょーじ:今環境はコスト4のフォワードが多いから、【15-090H】《オーディン》は大いにありよね。

たるほ:細かい点ですが、コスト4のフォワードの除去を意識して【19-135S】《シド・レインズ》も採用しましたからね。それで最終的に【4-116C】《ラムウ》と【15-090H】《オーディン》のどちらにしようかなって考えてたんですけど、大会直前に友人と調整するために仮想敵として【19-108L】《ジタン》を採用した「火雷【XIII】」を持ち込んだとき、それがあまりにも強くて当日当たったら負けると思い、急きょ考えを改めて【17-090R】《イクシオン》の採用に立ち返ったという経緯があります。あともう1つあるとすれば、僕は大会前に「火土水【光の戦士】」の存在を知っていたんで、【19-102L】《レフィア》を除去できないとやばいなって思っていたのは少しあります(笑)

ちょーぎょーじ:それは確かにそう。あのデッキを知っていたら召喚獣の選定もちょっと変わってたね。今なら【4-116C】《ラムウ》を2枚にして、【17-090R】《イクシオン》を3枚にしたいもん。

あずさ:対「火雷【XIII】」は有利とはいえ最大パフォーマンスを発揮されたら負ける可能性も全然あるから、個人的には【17-090R】《イクシオン》はずっと必須だと思ってたね。「火土水【リディア】」の【15-011L】《パロム》、【15-119L】《ポロム》、【15-083L】《リディア》を対処できるっていうメリットもあるしね。

ちょーぎょーじ:【15-083L】《リディア》は調整のなかでかなり戦う機会が多かったから、私も警戒してましたね。大会結果でいうと【19-068R】《リディア》を採用した構築が多かったから、読みを外した気もしますけど。

たるほ:今だと「モールズの夜会」にも【19-108L】《ジタン》が入ってるし、コスト2以下のフォワード除去が腐るマッチアップがないですもんね。とまあ、そんな経緯があって、最終的に【17-090R】《イクシオン》を採用したんですけど。【17-091L】《エクスデス》を使う都合上、召喚獣を採用しすぎるとちょっと邪魔になるかなと思い枚数は2枚までに抑えました。

ちょーぎょーじ:私は召喚獣を合計5枚採用しましたけど、これで「火雷【XIII】」への盤石度がグッと増したので、このスロットの取り方でよかったなと思います。けっこう悩んで【16-038H】《ビブロス》の採用を見送ったりしたけど、固定観念で採用していたカードに対してしっかり自分の思考で踏み込んで考えられたのは、今回の「氷雷」を調整していくなかで得られた大きな成長だと思います。

あずさ:最終的にみんな【17-090R】《イクシオン》は入れなきゃいけないよねって結論にたどり着いてるのは、経緯はどうあれおもしろい結果だよね。

ちょーぎょーじ:当日も感じたけど、これは間違いなく正しい選択だったね。

たるほ:そんなわけで、今回「氷雷」についてかなり熱く話し合ってきましたけど、全然話が尽きないですね。

ちょーぎょーじ:まだまだ細かい話をいくらでもできるもんね。

あずさ:「氷雷」無限に話すことあるなあ。

たるほ:話のなかで2人も言ってましたけど、同じデッキでも考え方が全然違っていて、それが構築に反映されてるっていうのはやっぱり興味深かったですね。今回は後語りって形でしたけど、デッキ調整とかでも意見交換って大事ですし、またこういった機会は設けたいですね。今回はご参加いただきありがとうございました。またぜひこういった会をやりましょう。

ちょーぎょーじ:こちらこそ、お招きいただきありがとうございました。

あずさ:めっちゃ楽しかった。ありがとうございました。

◆おわりに
今回は「Standard Championship 2023」で活躍した「氷雷」デッキについて、ちょーぎょーじさん、あずささんと私による座談会の様子をお届けしました。

同じデッキについても、コンセプトや構築、プレイに至るまで三者三様の考え方があり、非常に興味深い会になりました。

こうしたプレイヤー間の認識や考え方の違いは、聞いているだけでも非常におもしろいので、みなさんも積極的に意見交換をしてみてはいかがでしょうか!

きっと自分にはなかった『FFTCG』のヒントが見つかると思います!

またこうした記事もお届けできればと思いますので、ぜひおたのしみに。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!