【FFTCG】新ブースターパック「秘められた希望」来たる!新環境対応のデッキ3つを紹介!

『FINAL FANTASY TRADING CARD  GAME』の公式記事連載。今週は、いよいよ発売が明日に迫った新ブースターパック「秘められた希望」のカードを使ったデッキを紹介します。

◆はじめに
みなさんこんにちは! 『FFTCG』公式記事ライターのたるほです。 

明日、3月22日(金)はいよいよ最新ブースターパック「秘められた希望」の発売日ですね!
すでに「プレリリースパーティー」で新カードを手に入れ、その魅力を体感したというプレイヤーも多いかと思いますが、新たなカードが追加されて環境が一新されるこのタイミングはカードゲーマーがもっとも心を躍らせる時期のひとつだと思います。

なかでも今回は新たなメカニズム、「Limit Break」が登場します。

前回はそんな「Limit Break」について考察をしましたが、今回はさらに一歩踏み込んで「Limit Break」をはじめとした「秘められた希望」の新カードを使ったデッキを紹介し、新環境を先取りしていきたいと思います。

4月から始まる「MASTERS 2024 1st season」など、新シーズンに向けたスタートダッシュを切りたい方、ぜひ参考にしてみてください。

それでは、さっそく始めていきましょう!

 


◆「Limit Break」を切り札に据えた「火単」
「秘められた希望」のカードを見たとき、皆さんが最初にデッキを組みたい! と思ったカードはなんでしょうか?
僕がもっとも心を惹かれたのは「火単」の新たな切り札【22-113L】《モント・リオニス》でした。

★サンプルデッキ①:「火単」

カード番号 カード名 枚数
<メインデッキ>
フォワード(20枚) 
【21-010H】 《タイヴァス》 3
【12-017H】 《マギサ》 3
【17-016L】 《ヒエン》 1
【21-015R】 《マリリス》 1
【10-132S】 《ティナ》 3
【12-004R】 《アルフィノ》 2
【21-001R】 《ウォード》 3
【18-107L】 《アクスター》 3
【13-125R】 《ユウヅキ》 1
バックアップ(16枚) 
【19-011C】 《ミユウ》 3
【11-012C】 《タツノコ》 2
【5-021R】 《ムツキ》 1
【12-008R】 《ゴブリンプリンセス》 1
【13-013C】 《パロム》 1
【13-006C】 《ザンデ》 1
【17-021C】 《レッドXIII》 1
【20-013C】 《調理師》 3
【20-020C】 《モンブラン》 2
【22-015C】 《ミース》 1
召喚獣(9枚) 
【19-001R】 《イフリート》 3
【20-003H】 《イフリート》 3
【12-002H】 《アマテラス》 3
モンスター(5枚) 
【17-007C】 《ゴブリン》 3
【4-012C】 《ゴブリン》 1
【6-008C】 《ゴブリン》 1
<LBデッキ>
フォワード(8枚) 
【22-113L】 《モント・リオニス》 2
【22-112R】 《ザックス》 2
【22-114H】 《ヴィクトラ》 2
【22-124H】 《リレルリラ》 2

これまで「火単」デッキには「除去効果の優秀なカード多く採用し、ボードコントロールを主軸にした構築」や、【12-017H】《マギサ》や【21-010H】《タイヴァス》といったカードを中心にフォワードの展開を主軸にしたアグロ構築」といったパターンがありましたが、【22-113L】《モント・リオニス》の登場によってこれらが融合した新たなパターンの構築が可能になったというのが「秘められた希望」環境における「火単」の特徴です。

今回紹介している「火単」は、相手のフォワード展開に合わせて除去効果を持つバックアップや召喚獣で対処しながらフィールドを制圧していき、最終的にこちらのバックアップが5枚そろったタイミングで【22-113L】《モント・リオニス》とアビリティでヘイストが付与された状態のフォワードを展開し、一気にダメージレースをひっくり返します

【21-015R】《マリリス》を釣り上げることで【22-113L】《モント・リオニス》自身にもヘイストを付与できるなど、【22-113L】《モント・リオニス》1枚から強力な盤面を形成でき、後半の盛り返しが強いことが特徴のデッキです。


また、序盤から【12-017H】《マギサ》や【21-010H】《タイヴァス》を展開することで、アグロデッキとして立ち振るまうこともできるので、対コントロール戦では相手の苦手な戦術にスイッチしながら戦えるという柔軟さも魅力です。


【22-113L】《モント・リオニス》以外のLBカードも強力で、相手が【19-119L】《ウネ》や【21-027L】《グリーヴァ》のような大型フォワードをゲーム序盤から展開してくる場合は【22-112R】《ザックス》+【19-001R】《イフリート》で対応したり、手札で余った【18-107L】《アクスター》から氷属性のCPを
確保して【22-114H】《ヴィクトラ》をキャストし【12-017H】《マギサ》へダメージを与えたりと、柔軟な立ち回りを可能にしてくれます。


試作段階ではできることの多さからデッキの照準が定まりきっていない印象を受けますが、火属性のみのカードプールとは思えないほどやれることが豊富なデッキなので、環境に合わせたカスタマイズを施すことで「秘められた希望」環境の最前線を戦い抜くだけのポテンシャルを持つアーキタイプになるのではないかと予感しています。

 


◆【カテゴリ(VIII)】ギミックを主軸にした「雷単【VIII】」

「秘められた希望」には「FINAL FANTASY VIII」の描き下ろしカードが非常に多く収録されており、原作ファンにとっては過去最高にうれしいブースターパックと言って差し支えないものとなっています。

次に紹介するのはそんな「FINAL FANTASY VIII」のキャラクターを主軸にしたデッキです。

★サンプルデッキ②:「雷単【FFVIII】」

カード番号 カード名 枚数
<メインデッキ> 
フォワード(27枚) 
【22-073L】 《アルティミシア》 2
【22-075H】 《イデア》 3
【22-077H】 《ガルーダ[III]》 2
【22-079L】 《サイファー》 3
【21-081L】 《アーヴァイン》 3
【22-084R】 《風神》 3
【22-087R】 《雷神》 3
【22-010L】 《セルフィ》 3
【13-032H】 《リノア》 3
【18-104H】 《スコール》 2
バックアップ(17枚) 
【10-086C】 《アルド》 3
【14-082C】 《グナース族》 3
【22-082C】 《ドレイス》 2
【18-076C】 《シド・クレイマー》 3
【4-100C】 《エスタ兵》 3
【20-095C】 《裁縫師》 3
召喚獣(6枚) 
【21-084H】 《オーディン》 3
【22-076R】 《オーディン》 3
【LBデッキ】
フォワード(8枚) 
【22-120H】 《クラウド》 2
【22-121R】 《ライトニング》 2
【22-114H】 《ヴィクトラ》 2
【22-112R】 《ザックス》 1
【22-124H】 《リレルリラ》 1

「秘められた希望」で登場した【カテゴリ(VIII)】のカードのうち、雷属性の“魔女”【22-073L】《アルティミシア》と【22-075H】《イデア》、そしてその騎士【22-079L】《サイファー》と仲間たちは、ブレイクゾーンにあるカードの枚数を参照するというテーマのアビリティを持っています。


これらのカードは自らデッキをブレイクゾーンに置くアビリティも持っているため、ゲーム序盤から積極的にブレイクゾーンを肥やし、デッキのエンジンをかけていきましょう。【22-084R】《風神》・【22-087R】《雷神》はその過程でデッキからブレイクゾーンに置かれたらアビリティによってフィールドに出せるので、フォワード展開の起点にもなってくれます。


今回の「雷単」はこれらのカードにフォーカスし、ゲーム序盤から積極的にデッキを減らして戦うアグロデッキを意識していました。

デッキの基本的な動きですが、序盤は【22-079L】《サイファー》でブレイクゾーンを肥やしつつフォワードを展開してきます。ここで【22-084R】《風神》や【22-087R】《雷神》がブレイクゾーンに落ちて(フィールドに出て)くれれば、さらに攻め手が加速します。

相手がブロッカーを立ててくる展開に対しては【22-075H】《イデア》が強力です。
除去が強力なことはもちろん、アクションアビリティのコストでブレイクゾーンを増やせるので、ブレイクゾーンの除外などに対しても抗えるという点が、これまでのブレイクゾーンを利用するギミックにはあまりない強みと言えます。

【14-082C】《グナース族》を使ってデッキからブレイクゾーンのカードを増やせるというのも「雷単」のメリットです。【18-076C】《シド・クレイマー》など重要度の高いバックアップを探しつつ、6枚目以降のバックアップを出したいときは能動的に退くこともできるので、非常に活躍しやすいバックアップと言えるでしょう。


そしてデッキのひとつのゴールとなるのが【22-073L】《アルティミシア》です。
ブレイクゾーンを15枚以上ためるというのはそれなりに重い条件ではありますが、自身のアビリティでブレイクゾーンを守れるので狙う価値は十分にあるでしょう。

また【カテゴリ(VIII)】のギミックとして採用している【13-032H】《リノア》は氷属性のフォワードですが、自身のアビリティによって0CPでキャストでき、【18-076C】《シド・クレイマー》がある場合は氷属性のCPを支払わずともキャストできるため「雷単」であっても問題なく採用できます。


豊富に肥やしたブレイクゾーンから【22-079L】《サイファー》や【22-075H】《イデア》を使いまわせるのはもちろん強力ですが、Damage 5のアビリティが発動すればアタック時に相手のフォワードをすべてダルにする強力なフィニッシャーにもなるので、【22-073L】《アルティミシア》と同じくデッキの目指すべきゴールのひとつとなるでしょう。

【22-010L】《セルフィ》は【13-032H】《リノア》のように0CPでキャストすることはできませんが【18-076C】《シド・クレイマー》がフィールドにいればサーチできるので、汎用的なサーチ効果を持ち、【22-079L】《サイファー》にヘイストを与えられる点を買って試験的に採用しています。


LBデッキでは「雷単」ということで【22-120H】《クラウド》と【22-121R】《ライトニング》を採用しています。これらのカードはデッキのコンセプトに関わるカードではないものの、単体で非常に強力なカードで、特に【22-120H】《クラウド》はこれだけで雷属性を使う理由になるほどのカードです。【22-121R】《ライトニング》はもし通常カードであれば召喚獣を多く採用しているこのデッキには採用しにくいのですが、LBカードが回収効果を持つことでデッキスロットを圧迫することなく強力な召喚獣を使いまわせることも、今後の雷属性にとって大きなメリットになるのではと感じています。


◆【ジョブ(光の戦士)】の新たな可能性にフォーカス、「風水【光の戦士】」

最後に紹介するのは「風水【光の戦士】」です。
 

★サンプルデッキ③:「風水【光の戦士】」

カード名 カード番号 枚数
<メインデッキ> 
フォワード(20枚)
【19-102L】 《レフィア》 3
【10-043H】 《アルクゥ》 3
【16-135S】 《ルールー》 2
【3-056H】 《ジタン》
【5-068L】 《ヤ・シュトラ》 1
【22-049H】 《バッツ》 3
【21-065R】 《オニオンナイト》 3
【19-128L】 《ウォーリアオブライト》 3
バックアップ(18枚) 
【22-038C】 《ウォル》 3
【3-059H】 《タイクーン王》 3
【13-093H】 《サラ》 3
【21-119H】 《レナ》 3
【12-099R】 《セーラ [FFL]》 3
【22-103C】 《ファリス》 2
【11-128H】 《セーラ姫》 1
召喚獣(9枚) 
【22-093R】 《アニマ[X]》 3
【10-055H】 《チョコボ》 3
【22-037R】 《アレキサンダー》 3
モンスター(3枚) 
【15-118C】 《ブルードラゴン》 3
<LBデッキ>
フォワード(8枚) 
【22-122L】 《ティーダ》 2
【22-123R】 《レオ》 3
【22-124H】 《リレルリラ》 3

「秘められた希望」では風属性に【22-038C】《ウォル》と【22-049H】《バッツ》、水属性に【22-103C】《ファリス》と新たに【ジョブ(光の戦士)】が追加されました。これによりこれまで「火土水」をベースに構築されていた【ジョブ(光の戦士)】デッキに、新たに「風水」のバリエーションが生まれるのではないかとにらんでいます。


デッキの軸となるのは従来の【ジョブ(光の戦士)】デッキ同様【19-102L】《レフィア》ですが、「風水」は自身のキャラクターをアクティブにする手段が豊富なため、従来の「火土水」の型などに比べさらに【19-102L】《レフィア》のアビリティが狙いやすくなっています

また「風水」が持つ展開力の高さは、強力なLBカードである【22-122L】《ティーダ》とも非常に相性がいいのが特徴です。


「秘められた希望」環境ではコスト3以下のフォワードに対して
【22-120H】《クラウド》がかなり幅を利かせてくることが予想されるので、【19-102L】《レフィア》にとってやや向かい風の環境になることが予想されますが、雷属性に対しては【22-122L】《ティーダ》を軸に戦うことで、こうした弱点をある程度カバーできるのではないかと予想しています。

水属性のLBカードですが、【22-122L】《ティーダ》はゲーム中2回使っても強力なのはもちろんですが、【22-123R】《レオ》での展開のフォローも取り回しやすく、LBデッキを余すことなく使い切れるという点が非常に強力だと感じています。


反面、風属性側のLBカードはかなり専用の構築を必要とするので、今回のデッキで活躍させることは難しいですが、風属性を濃くする構築であれば「風単」でなくとも活躍の可能性はあると感じています。

 


◆おわりに
今回は「秘められた希望」の新カードを使用したデッキを3つ紹介させていただきました。
新メカニズム「Limit Break」はもちろん、さまざまなカードがこれまでの『FFTCG』からワンステージ高いポテンシャルを持っている印象を受けており、正直なところ今後活躍するデッキなどはまだまだ未知数だと感じています。

ここから先の研究は実際のカードを手に取って「秘められた希望」環境を楽しみながら進めていきたいところです。

4月7日(日)からは新たな公式トーナメント「MASTERS 2024 1st seasonも始まります。
各大会での優勝者インタビューを通じて、さらに新環境に迫っていきたいと思いますので、お楽しみに!

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!