【FFTCG】新環境到来!新ブースターパック「運命を超えて」のカードを採用したデッキを紹介!

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週は「運命を超えて」環境の新デッキを紹介します。

はじめに
みなさん、こんにちは!
FFTCG』公式記事ライターのたるほです。

1117日に新ブースターパック「運命を超えて」が発売されました。
新しいデッキを生み出せそうなカードはもちろん、既存のデッキをさらに強化してくれるカードも多数収録されている「運命を超えて」の登場で、さまざまなデッキがさらに力をつけることになりそうです。

今週末には4年ぶりとなる「世界選手権 2023」が開催されるほか、12月からは「第五期 名人戦」も始まります。トーナメントシーンでもこれまで以上にさまざまなデッキと出会うことになるでしょう。もちろん公式生放送がありますのでチェックしてみてくださいね!

今回はそんな「運命を超えて」のカードを中心にしたデッキを紹介していきたいと思います。
それでは、さっそく始めていきましょう!

◆「火単【マギサ】」
最初に紹介するのは「火単【マギサ】」です。

デッキリストはこちら。

カード番号 カード名 枚数
フォワード(28枚)
【21-010H】 《タイヴァス》 3
【12-017H】 《マギサ》 3
【17-016L】 《ヒエン》 2
【12-004R】 《アルフィノ》 2
【21-001R】 《ウォード》 3
【21-004L】 《カイエン》 1
【21-009C】 《戦士》 2
【21-018R】 《レイン》 1
【13-125R】 《ユウヅキ》 2
【18-107L】 《アクスター》 3
【18-111L】 《バッシュ》 3
【19-124L】 《ヤ・シュトラ》 3
バックアップ(10枚)
【13-006C】 《ザンデ》 1
【13-013C】 《パロム》 2
【17-021C】 《レッドXIII》 1
【20-020C】 《モンブラン》 2
【18-014R】 《ミース》 3
【13-014R】 《ラーケイクス》 1
召喚獣(9枚)
【20-003H】 《イフリート》 3
【19-001R】 《イフリート》 3
【12-002H】 《アマテラス》 3
モンスター(3枚)
【20-019C】 《ヘッジホッグパイ》 3

「火単【マギサ】」は12-017H】《マギサ》のアクションアビリティを駆使し、コスト3の火属性のフォワードを展開し戦うデッキです。
コスト3の火属性のフォワードが追加されるたびにデッキが強化されていくため、毎弾非常に伸びしろのあるデッキで、「運命を超えて」でもさまざまな強化を受けています。

 今回、新たなコスト3のフォワードとして【21-001R】《ウォード》、【21-004L】《カイエン》、【21-009C】《戦士》の3枚が追加されています。
なかでも【21-001R】《ウォード》と【21-004L】《カイエン》は単に【12-017H】《マギサ》から展開できるだけでなく、自身のアビリティによって【12-017H】《マギサ》にダメージを与えられるためさらなる後続の展開に貢献してくれます。

 また21-010H】《タイヴァス》を中心とする【戦士】シナジーの追加も「火単【マギサ】」デッキが得た大きな強化となっています。

 

「火単【マギサ】」は、キーカードとなる【12-017H】《マギサ》に展開を依存するデッキのため、【12-017H】《マギサ》自体を引けないとデッキとしてのポテンシャルが発揮できないという弱点を抱えており、最近では【18-014R】《ミース》の登場や多属性フォワードの増加によりこの弱点を徐々に克服してきたものの、12-017H】《マギサ》を引けないことには始まらないという問題の根本的な解決には至っていなかったのですが、新たな展開の起爆剤として21-010H】《タイヴァス》という強力なサブプランを獲得したことにより、【12-017H】《マギサ》を引けなくとも戦えるデッキに進化しました。

21-010H】《タイヴァス》の【戦士】シナジーの恩恵を受けるカードには、先述の【21-001R】《ウォード》や【21-009C】《戦士》はもちろん、もともと「火単【マギサ】」に採用されていた【18-107L】《アクスター》や【13-125R】《ユウヅキ》といったフォワード、【12-017H】《マギサ》にダメージを与えられる【17-021C】《レッドXIII》などがそろっており、無理なくデッキに組み込むことができます。

「英雄の夜明け」までに追加された【19-001R】《イフリート》や【20-003H】《イフリート》、【20-020C】《モンブラン》に【20-019C】《ヘッジホッグパイ》といったカードの存在もあり、「火単【マギサ】」は「運命を超えて」環境でさらに一歩先のステージに進んだデッキだと感じています。


◆「水単【バイキング】」
「運命を超えて」で明確な強化を受けたパッケージといえば【バイキング】だ、と感じているプレイヤーも多いのではないでしょうか?
そんな【バイキング】パッケージのデッキ案として、今回は「水単【バイキング】」を紹介しようと思います。

カード番号 カード名 枚数
フォワード(45枚)
【14-102L】 《海神リヴァイアサン》 3
【21-106H】 《ジェド》 3
【21-113R】 《ビッケ》 3
【21-114L】 《ファリス》 3
【6-126R】 《レイラ》 3
【21-118H】 《レイラ》 3
【12-105L】 《ユウナ》 3
【16-116L】 《ティーダ》 3
【18-100L】 《レナ》 3
【4-133C】 《バイキング》 3
【1-167C】 《バイキング》 3
【13-097C】 《バイキング》 3
【2-132C】 《バイキング》 3
【21-124L】 《ジャック・ガーランド》 3
【15-119L】 《ポロム》 3
バックアップ(5枚) 
【4-138R】 《メルウィブ》 3
【21-115C】 《ラーサー》 2

 【バイキング】パッケージの新カードとして今弾では【21-114L】《ファリス》、【21-118H】《レイラ》、【21-113R】《ビッケ》の3種類のカードが追加されています。
従来の【バイキング】は展開力に優れるもののパワーが低く、ダメージによる全体除去や高パワーのブロッカーで簡単に止められてしまうという弱点を抱えていましたが、21-114L】《ファリス》がパワー向上を、【21-118H】《レイラ》が突破力を、そして【21-113R】《ビッケ》が除去耐性を与えてくれたことで、これまで抱えていた課題をまとめて解決し、強力なデッキに生まれ変わりました。

 今回はそんな「水単【バイキング】」に、同じく「運命を超えて」の新カード【21-124L】《ジャック・ガーランド》と【21-106H】《ジェド》を加えた型で構築しています。
21-124L】《ジャック・ガーランド》は【カテゴリ(SOPFFO)】のフォワードをサーチできるため、キーカードの1枚である【21-113R】《ビッケ》へアクセスできるだけでなく、強力な除去効果を持つ【21-106H】《ジェド》をサーチしデッキの突破力をさらに高めることができます。
21-106H】《ジェド》は水属性のフォワードか【カテゴリ(SOPFFO)】のフォワードに与えられるダメージを軽減するアビリティを持っているため、フィールドに出たあとに役割がある点も優秀です。

 今回は「水単」で構築しましたが、改造案として【21-011H】《ネオン》や【21-015R】《マリリス》などの【カテゴリ(SOPFFO)】をさらに採用した「火水」の型や、フォワードをコスト3以下に集中させ【14-106H】《ゴルベーザ》と【20-115R】《ミスト》のコンボを採用する型などもおもしろいかもしれません。



【バイキング】パッケージは今後さらにデッキの研究が進むと思っています。《バイキング》4種と《レイラ》2種、【21-114L】《ファリス》と【21-113R】《ビッケ》の8種×3=最大24枚と、サーチ能力を持つバックアップ数枚以外の約20枚のスロットを自由にカスタマイズできるので、みなさんもぜひオリジナルの【バイキング】デッキを開発してみてください。

◆「氷土」
「運命を超えて」で個人的に強く興味を引かれているのが【21-027L】《グリーヴァ》+【21-023L】《アルティミシア》のセットです。
今回は【21-023L】《アルティミシア》のアビリティを活かすため、コスト5以上のキャラクターが優秀な土属性と組み合わせた「氷土」のデッキを作ってみました。

カード番号 カード名 枚数
フォワード(23枚)
【21-027L】 《グリーヴァ》 3
【21-023L】 《アルティミシア》 3
【13-028L】 《ファイサリス》 3
【18-019R】 《ヴァイス》 3
【21-074L】 《ネオエクスデス》 2
【20-066R】 《イグニス》 1
【19-111L】 《プリッシュ》 3
【19-112C】 《ラーケイクス》 2
【20-127L】 《神竜》 3
バックアップ(16枚)
【18-028C】 《ネロ》 3
【10-039C】 《ナグモラーダ》 1
【16-041C】 《ユウナレスカ》 2
【1-107L】 《シャントット》 1
【19-068R】 《リディア》 3
【11-072R】 《デシ》 1
【17-076H】 《マトーヤ[I]》 2
【20-074C】 《採掘師》 3
召喚獣(7枚)
【10-068C】 《クーシー》 3
【9-068H】 《ドラゴン》 3
【19-022R】 《シヴァ》 1
モンスター(4枚)
【16-038H】 《ビブロス》 1
【8-034R】 《スケイルトード》 1
【18-023H】 《コキュートス[VIII]》 1
【19-059R】 《試作騎ユイジンシャン》 1

土属性にはバックアップと召喚獣をサーチしてデッキの安定性を向上させられる【19-068R】《リディア》、キーカードとなるフォワードをサーチできる【11-072R】《デシ》、優秀な全体除去である【1-107L】《シャントット》など、デッキの基盤となるバックアップに優秀なカードがそろっており、これらはいずれもコスト5以上なので【21-023L】《アルティミシア》のアビリティのためのキャラクター枚数を無理なく稼ぐことが可能です。

 フォワードも、これまた僕が期待の新戦力と評価している【21-074L】《ネオエクスデス》、除去+アドバンテージも稼げる【20-066R】《イグニス》といった、コスト5以上の優秀なカードを詰め込んでいます。これらのカードは過剰になりがちなバックアップを整理するうえでも役に立ちます

 なお、高コストのカードが増えるとデッキの動きが重くなりがちですが、万能サーチとアグロデッキ対策を兼ねる【20-127L】《神竜》を採用して、序盤から仕掛けてくるデッキへの耐性を高めるアプローチをしています。


1-107L】《シャントット》に【17-076H】《マトーヤ[I]》、【20-127L】《神竜》に【21-074L】《ネオエクスデス》と全体除去をたくさん採用しているので、序盤に何もできずやられてしまうということはないはずです。

なお17-076H】《マトーヤ [I]》は【ジョブ(魔女)】なので【21-027L】《グリーヴァ》でサーチできることも覚えておいてください。

もちろん、ただコスト5以上にこだわるのではなく、手札破壊が強力な【21-027L】《グリーヴァ》+【21-023L】《アルティミシア》のパッケージと相性がよい【18-019R】《ヴァイス》や【16-038H】《ビブロス》を採用し、21-027L】《グリーヴァ》がフィールドに定着したあと戦いやすいデッキになるように意識しています。

ゲームの序盤は氷属性のコントロールデッキとしてふるまいつつ、ブレイクゾーンが十分に貯まった中盤戦以降は【21-023L】《アルティミシア》のアビリティで一気に相手のリソースを奪いゲームの優位を確立していきましょう。

◆おわりに
今回は「運命を超えて」の新カードを主軸にした新デッキを紹介してきました。

まだまだ紹介したいデッキはあるのですが、あまりの奥深さに時間が足りず、いずれも完成には至っていないのが現状です。
12月から始まる「第五期 名人戦」までにはさらに研究を進め、みなさんに新デッキをお披露目できればと思っていますので、ご期待ください。

こんなデッキが強い! こんなアイデアがおもしろそう! といった情報があれば、ぜひ僕にもこっそり教えてくださいね。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!