『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今回は「MASTERS2019」横浜大会を「水風」デッキで優勝したeurekaさんのインタビューをお届け。デッキについてだけでなく日本と海外のゲーム観の違いなどにも踏み込んでお話をうかがいました。
◆はじめに
こんにちは! 『FFTCG』プレイヤーのたるほです。
7月にブースターパック「Opus IX Lords & Chaos」が発売され、新環境がスタートしました。
新たなカードの追加だけでなく、「土風」デッキなどで猛威を振るっていた【4-085H】《ダダルマー》の禁止にによって、トーナメント環境は大きく変化することが予想されました。
そんななかで開催された「MASTERS 2019」横浜大会を優勝したのは「水風」デッキを使ったeurekaさんでした。
今回はそのeurekaさんにインタビューを行ない、コントロールに特化して「デッキ切れ」での勝利を目指す「水風」デッキについてお話をうかがいました。
eureka
アメリカ出身のプレイヤー。
現在は東京の蒲田を拠点に活動している。
日本語が非常に堪能で、今回のインタビューにも日本語で応じてくれた。
氷属性を好んで使うが、大会にのぞむ際は好きなものに固執することなく柔軟なデッキ選択を心掛けているとのこと。好きな『FF』シリーズは『FINAL FANTASY III』。
◆勝つデッキではなく勝たせないデッキ。目指したのはコントロールに特化した「水風」
――優勝おめでとうございます。
eureka:ありがとうございます。
――今回の「MASTERS」横浜大会は「Opus IX」環境最初期のトーナメントということで注目度の高い大会だったと思います。今回eurekaさんは「水風」のいわゆる「デッキデス」と呼ばれる戦術を主な勝ち筋にすえたデッキでの優勝でしたが、今回このデッキを作り、そして使うにいたった経緯をお聞きしたいと思います。
eureka:このデッキを作るにあたって強く意識していたのが「コントロールに特化したデッキにする」ということでした。“自分が勝つ”のではなく“相手が勝てない”状況を作るというのがこのデッキのコンセプトです。確かに勝つときは相手のデッキがなくなることがほとんどですが、デッキを切らすことが最大の目的ではなく、あくまでコントロールし続けた結果相手のデッキがなくなって負けるということです。
――「デッキデス」デッキではなくて、あくまでコントロールデッキであるということですね。カードゲームではよく「新環境では攻撃的なデッキが強い」と言われますが、今回eurekaさんは重コントロールデッキで優勝されました。「Opus IX」発売後の環境をどう読んでいたのでしょうか。
eureka:「Opus IX」環境でまず大きな変化となるのが【4-085H】《ダダルマー》の禁止です。このカードが禁止されることで【4-085H】《ダダルマー》と【4-058C】《サボテンダー》を軸にすえた「土風」は根本的な見直しが必要になり、「Opus IX」発売から間もない横浜大会ではかなり使用者が少ないだろうと思いました。
「土風」がいなくなると【1-088C】《弓使い》や【3-056H】《ジタン》のようなディフェンシブなデッキに対して効果的なカードが減り、代わりに火属性、雷属性などの除去をしながらフォワードを展開する攻撃的なデッキが活躍するようになるのではないかと予想しました。そこを逆手にとって「コントロールに特化したデッキを作ることができれば、多くのデッキに対して優位に立てるのではないか」というところからこのデッキはスタートしました。
当初は私も「土風」をベースに【5-163S】《ウリエンジェ》で【5-071R】《レヤック》を複数回使ってアドバンテージを稼ぎ、さらにそれを【1-089H】《リュック》のアビリティに還元していく型をベースにして、そこに【9-115R】《ポロム》と【9-113H】《ファムフリート》をタッチした「土風水」の形で構想していました。
しかし調整を続けていくにつれて、【9-115R】《ポロム》が非常に強力で土属性の【6-064H】《アジドマルジド》に頼る必要がないことが判明し、さらに【2-049H】《アスラ》を絡めることで【5-071R】《レヤック》も使い回せることに気づいたため、土属性を外して「水風」での構築にたどりつきました。
水風コントロール(「MASTERS2019」横浜大会:優勝)
カード番号 | カード名 | 枚数 |
フォワード(14枚) | ||
【9-115R】 | 《ポロム》 | 3 |
【1-199S】 | 《パイン》 | 3 |
【2-063R】 | 《パイン》 | 1 |
【3-056H】 | 《ジタン》 | 3 |
【8-060L】 | 《フィーナ》 | 3 |
【8-136L】 | 《常闇のヴェリアス》 | 1 |
バックアップ(17枚) | ||
【1-177R】 | 《ユウナ》 | 3 |
【4-136C】 | 《魔界幻士》 | 2 |
【1-174R】 | 《ヤーグロッシュ》 | 1 |
【3-122C】 | 《アルテミシオン》 | 1 |
【1-089H】 | 《リュック》 | 3 |
【6-047C】 | 《白魔道士》 | 3 |
【1-088C】 | 《弓使い》 | 1 |
【5-055C】 | 《シーフ》 | 1 |
【1-197S】 | 《アニキ》 | 1 |
【5-053R】 | 《エコー》 | 1 |
モンスター(2枚) | ||
【5-071R】 | 《レヤック》 | 2 |
召喚獣(17枚) | ||
【9-114C】 | 《不浄王キュクレイン》 | 1 |
【3-123R】 | 《暗黒の雲ファムフリート》 | 3 |
【9-113H】 | 《ファムフリート》 | 3 |
【2-049H】 | 《アスラ》 | 2 |
【1-198S】 | 《ヴァルファーレ》 | 3 |
【8-046R】 | 《アレキサンダー》 | 2 |
【5-062L】 | 《ディアボロス》 | 3 |
――デッキリストを見てみるとフォワードが14枚、召喚獣が17枚と、一般的なデッキより召喚獣の比重がかなり高くなっています。採用されているフォワードはいずれも厳選されたものと思いますが、どういった基準で選んだのでしょうか。
eureka:火属性や雷属性、また氷属性といった除去の強い属性が台頭してくるだろうと考えていたので、そもそもフォワードをあまりプレイしないでおこうと思いました。枚数が少ないのはそのためです。もちろん0枚にするわけにはいかないので、除去されても損をしないもの、相手の展開を切り返せるものに絞って採用することにしました。
それぞれのカードを説明していくと、まず【9-115R】《ポロム》はこのデッキのキーともいえる存在です。
このデッキはなるべく相手との膠着状態を維持し、相手が前のめりになったところを【3-123R】《暗黒の雲ファムフリート》や【9-113H】《ファムフリート》などでかわしてアドバンテージを取っていきます。
単純にこれらの召喚獣を再利用して相手の攻め手を削っていくだけでも強力ですし、相手がこちらの除去を警戒してゆっくり攻めてくるようなら【2-049H】《アスラ》との組み合わせでいくらでも時間を稼いでくれます。
この【9-115R】《ポロム》によるブロックと召喚獣の再利用がコントロールの要になっていて、これで大体の攻撃をシャットアウトできるという想定です。
なので、ほかのカードにはそれをサポートしたり、召喚獣の循環以外のかたちでアドバンテージを取れるものを入れています。
【3-056H】《ジタン》は相手の選択肢を奪うことができますし、【1-199S】《パイン》と【2-063R】《パイン》は主に召喚獣以外のカードにアクセスするための要員として入っています。
相手の展開を切り返せるフォワードとしては【8-060L】《フィーナ》と【8-136L】《常闇のヴェリアス》を採用しています。
【8-060L】《フィーナ》は【6-126R】《レイラ》+【4-133C】《バイキング》のような、こちらの【9-115R】《ポロム》で守りを固める動きより早く展開してきて、かつ除去が有効でない相手への対処手段となります。また、【1-198S】《ヴァルファーレ》と組み合わせて全体に8000ダメージを与えるとパワー9000のフォワードが残るため、切り返しつつ相手に対処を迫ることができます。
【8-136L】《常闇のヴェリアス》は、相手の【8-136L】《常闇のヴェリアス》を強く意識しての採用です。
コンセプトの都合上、自分のフィールドにフォワードが残りにくいため【3-123R】《暗黒の雲ファムフリート》などで相手の【8-136L】《常闇のヴェリアス》を対処すると、こちらはバックアップをブレイクゾーンに置かなければならないという状況がよく発生します。
そういった状況への解答として、相手の【8-136L】《常闇のヴェリアス》に対してこちらも【8-136L】《常闇のヴェリアス》をプレイし、相手の【8-136L】《常闇のヴェリアス》のブレイクゾーンに置かれたときのアビリティにはこちらの【8-136L】《常闇のヴェリアス》をブレイクゾーンに置くことで、バックアップを減らさずに対応できるようにしました。
――召喚獣も【8-046R】《アレキサンダー》や【9-114C】《不浄王キュクレイン》などが枚数を散らして投入されているなど、細かな調整が見られます。
eureka:召喚獣に関しては【3-123R】《暗黒の雲ファムフリート》と【9-113H】《ファムフリート》はデッキの軸ですし、【5-062L】《ディアボロス》と【1-198S】《ヴァルファーレ》は組み合わせで使うことも多いので、役割の広さと使用頻度から3枚ずつ採用しました。【8-046R】《アレキサンダー》に関しては元々1枚でしたが、調整段階で手札破壊をしてくるデッキを意識して2枚に増やしました。
――手札破壊に対して【8-046R】《アレキサンダー》ということは、【7-034L】《セフィロス》を脅威に感じていたということでしょうか。
eureka:はい。相手が先手で1ターン目にバックアップ1体、後手のこちらはバックアップを2体プレイしていたとして、相手の2ターン目の【7-034L】《セフィロス》に対して手札2枚をコストにしての【8-046R】《アレキサンダー》召喚により手札破壊をかわしつつ対処できます。
こうすれば相手は2ターン目を終えてバックアップ1体に手札2枚、こちらはバックアップ2体で2ターン目のドローがありますから、その後の展開で優位に立てるでしょう。
攻撃的なデッキが多いと予想するなかで、氷属性を含んだデッキとのゲームではこのプレイングが非常に重要だと感じたため、最終的に2枚投入することにしました。副次的なものですが、【9-115R】《ポロム》のアビリティを無力化してくる【1-176H】《ユウナ》をブレイクできるというメリットもあります。
【9-114C】《不浄王キュクレイン》については、初期段階では除去耐性のあるフォワードや【5-068L】《ヤ・シュトラ》を意識して【7-119H】《ハリカルナッソス》を採用していました。しかし、コストの軽さや【9-115R】《ポロム》で回収できることを考慮して、こちらに転換しています。
――デッキ構築の段階から【5-071R】《レヤック》を使い回すことを考えられていたようですが、このデッキにおける【5-071R】《レヤック》の強みはどういうところにあるのでしょうか。
eureka:ディフェンスを強く意識したデッキなので、相手が攻勢に出てきたターンに召喚獣をしっかり召喚することが重要だと考えました。
【5-071R】《レヤック》は相手のアタックに対応してバックアップがアクティブになるため、直前のターンにこちらが何か行動してバックアップが全部ダル状態というところで相手が奇襲的に動いてきた場合にもしっかり対応できるようになります。相手をコントロールし続けるというこのデッキのコンセプトと非常に親和性が高いと感じたため、当初から【5-071R】《レヤック》を何らかのかたちで再利用することを考え、今回は最終的に【2-049H】《アスラ》と組ませることになりました。
――続いてバックアップについてうかがいますが、採用されているカードや枚数が従来の「水風」と少し違うなという印象です。たとえば【6-047C】《白魔道士》が3枚採用されていますが、ブレイクゾーン対策を多めにする狙いがあったのでしょうか。
eureka:【6-047C】《白魔道士》はこちらの除去に対して耐性のある【1-093H】《ヴァニラ》や【9-056H】《メーガス三姉妹》、【8-071H】《アンデッドセレブ》や【9-036H】《幽霊》といったカードを意識して3枚採用しました。また、このデッキに対して強い【7-129H】《ガルデス》や、同型対決で【9-115R】《ポロム》などが使い回されないようにするための役割も担っています。
――【5-055C】《シーフ》も最近の構築戦ではなかなか珍しいカードに感じます。
eureka:当初は【1-088C】《弓使い》を2枚で考えていたんですが、こちらも調整の結果このデッキでは1枚で十分という結論になり、入れかえる候補として【5-055C】《シーフ》か【3-070C】《予言士》が浮かんだのですが「コントロールに特化する」というデッキコンセプトを鑑みて、自分のやりたい動きより相手のやりたいことを制限するのを優先すると【5-055C】《シーフ》の方がデッキにあっていると考えて1枚採用しました。
――水属性のバックアップも【4-136C】《魔界幻士》などは渋いカードだと思います。
eureka:【4-136C】《魔界幻士》は「Opus IX」で登場した【9-068H】《ドラゴン》を意識して採用しています。
――ブレイクゾーンを除外されるのが困る、ということでしょうか。
eureka:それも少しありますが、もっと重要なのはこちらの【5-062L】《ディアボロス》の効果を消されてしまうことなんです。【5-062L】《ディアボロス》は非常に強力ですが、そのぶん効果を消されると大きなスキを生んでしまいます。
相手が土属性を使っているときは、【4-136C】《魔界幻士》で【9-068H】《ドラゴン》に対処するよう意識していました。また、3CP以下の召喚獣には【5-032H】《グラシャラボラス》など強力なものも増えてきたので、今後も価値が上がっていくカードじゃないかと思います。
◆アメリカ生まれのチーム意識と日本から得たカードへの視点。ハイブリッドな強さを聞く
――eurekaさんはアメリカ出身のプレイヤーということですが、いつから『FFTCG』をプレイされているんでしょうか?
eureka:『FFTCG』はアメリカにいるときに友人に勧められて始めました。元々トレーディングカードゲームが好きで色んなタイトルを遊んでいたのですが、『FFTCG』のゲーム性の高さに驚き、またゲームの『FF』シリーズが好きだったこともありハマりました。
――海外のカードゲーム事情は僕もほとんど知らないのですが、日本とはやはりプレイ環境も異なるのでしょうか?
eureka:私の住んでいた地域はとても広く、ショップまでかなり距離がありました。当時は「Opus I」が発売されたばかりでまだプレイヤーも少なく、人が集まる休日などにはほかのカードゲームのイベントが開催されていました。『FFTCG』のショップイベントは毎週月曜日に開催されていたので、月曜日はショップでイベントに参加し、休日などはインターネットを通じて遊ぶということが多かったです。
――そして、日本にいらっしゃってからもプレイを続けているわけですね。
eureka:日本には去年、仕事の関係で引っ越してきました。長野県の軽井沢のほうに住んでいたのですがその頃はプレイする環境がなく、本格的に活動するようになったのはさらに転職して東京に引っ越してからです。今は自宅から近い蒲田をメインに活動しています。
――今回「Team Flat Jeff」というデッキ名で参加されていましたが、これはeurekaさんが所属しているチームの名前なのでしょうか?
eureka:チーム名は「Team Flat Earth」といいます。「Jeff」というのはチームメイトの名前ですね。私は大会に出るとき、チームメイトの名前をデッキに使うようにしているんですよ。
――『FFTCG』に限らず、趣味のコミュニティでは自身や親しい人たちを活動地域でまとめて「○○(地域名)勢」と呼称することがありますが、そういった感覚なのでしょうか?
eureka:活動を共にするという点では近いですが、より競技に対して真摯に向き合うという意味で「Team」と呼んでいます。現在僕たちのチームには8人メンバーがいて、オーストラリアに4人、アメリカ、イギリス、スコットランド、日本に1人ずつ住んでいます。日本はもちろん僕ですね。
――「競技に対して真摯」というのはどういった意味合いでしょうか?
eureka:これは日本に来て感じたことなのですが、日本のプレイヤーの方は意見を言うときに、相手を気遣って遠慮がちに言葉を選んでいると感じます。それはもちろん悪いことではないのですが、意見が正しく伝わりにくいという問題もあります。
僕たちのチームでは例えば「このカードは強いと思うか?」「このデッキは強いと思うか?」という質問に対して、それぞれの考えをはっきりと伝えます。そうしてぶつけられた意見に対してまた自分の意見をぶつけ、自分のデッキやプレイにフィードバックしていくのです。もちろん遠慮なく意見をぶつけあうので傍目には喧嘩しているように見えることもありますが、そんなことは全然なく、むしろそういった真剣な意見交換ができる関係を僕自身も非常にありがたく思っています。
――お互いの信頼関係が強いぶん、遠慮なく自分の意見をぶつけていけるんですね。デッキの調整などはどのようにしているのでしょうか?
eureka:チームメンバーそれぞれに得意分野があって、例えばリミテッド戦が得意だったり、属性へのこだわりがあったりします。ただ、得意だからといってそれに固執することはありません。今回僕は「水風」を使用しましたが、本来は氷属性が好みです。それぞれのメンバーが強みを持っていることによって、チームとして質の高い練習ができるのが今のチームの強みだと感じています。
――eurekaさんから見て、日本と海外でプレイヤーの特徴に違いを感じることはありますか?
eureka:カードの評価基準に対してかなり差があるなと感じます。日本のプレイヤーはコスト面を重視する傾向にあり、海外のプレイヤーはパフォーマンス面を重視する傾向にあると思います。
「Opus III」環境の頃に感じていたことですが、当時は【2-097H】《アルシド》を絡めた動きが非常に強く、多くの日本のプレイヤーは【2-097H】《アルシド》に対して損をしにくいカードを採用したデッキを使っていたのではないでしょうか。
それに対して海外では【2-147L】《皇帝》を採用したデッキが人気で、3枚投入されることも珍しくありませんでした。【2-147L】《皇帝》はたしかに強力ですが、【2-097H】《アルシド》に除去されてしまっては元も子もありませんよね。それでも海外では【2-147L】《皇帝》の投入が当たり前だったのです。
もちろんこういった傾向があるだけで、それに当てはまらないプレイヤーもたくさんいますが、メタゲームを意識するか、自分のデッキのやりたいことを意識するかというのは日本と海外で考え方の違いがあるなと感じます。
――そういう意味では、今回のeurekaさんの「水風」は(メタゲームを意識して作ったという点で)日本っぽさがあるデッキかもしれませんね。
eureka:そうですね。僕自身、日本のプレイヤーの考え方に共感することが多いです。僕の憧れているプレイヤーの1人がnovelさんなのですが、彼が過去にインタビューで「長期的な大会では、一瞬の爆発力よりも70~80%のデッキパワーを安定して引き出す方が重要だと考えた」とコメントしていたのに非常に共感をしましたし、今回のデッキにもそういった考え方が活きています。
今は(ホビージャパンの)開発課に入られたということでなかなか対戦できるチャンスはありませんが、いつかガンスリンガーなどで対戦したいと思っています。
他にも今回決勝で対戦したしどさんのデッキのコンセプトはカッコいいなと思いますし、閣下さんのプレイングは自分のプレイングと通じるところがあるので、やはり日本のプレイヤーから受けている影響は大きいなと思います。
――なるほど。それでは最後に、これからに向けてコメントをいただければと思います。
eureka:今回は自分で考えたデッキで優勝することができました。これからもより考えてより練習して、より『FFTCG』を楽しんで結果につなげていきたいです。
――ありがとうございました。
◆おわりに
「MASTERS2019」横浜大会で優勝されたeurekaさんへのインタビューでした。
チーム意識やカードの見方などにおいて、同じゲームでも地域によってゲーム観に違いがあるというのも、世界中でプレイされている『FFTCG』ならではだなと感じるお話で「CRYSTAL CUP」から世界を目指す僕としても非常に興味深いインタビューとなりました。
eurekaさんは今後も日本で活動していくとのことで、日本の『FFTCG』にどんな流れを持ち込んでくれるのか、目が離せないプレイヤーです。
「Opus IX」環境はいきなり真新しさを感じるデッキからスタートとなりましたが、これからどんな環境になっていくのか、今から楽しみですね。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう!