『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週は「第五期名人戦」近畿大会で優勝したholyさんのインタビューをお届けします。
◆はじめに
みなさん、こんにちは! 『FFTCG』公式記事ライターのたるほです。
『FFTCG』の一大タイトルである「FFTCG名人」を決める「名人戦」が今年も始まりました。
第五期となる今シーズンは全国10地区で予選が行なわれ、各大会の上位入賞者には2024年2月に東京・東新宿のスクウェア・エニックス本社ビルで開催される「第五期名人位決定戦」の出場権が与えられます。
「第五期FFTCG名人」の称号を手にするのは果たして誰なのか、今から注目しているプレイヤーも多いことと思います。
今回はそんな「第五期 名人戦」最初の予選大会となった近畿地区予選で優勝したholyさんにインタビューを行ない、新環境でも注目を集めている【21-121L】《ウォーリアオブライト》デッキについて詳しくお話していただきました。
◆対応力を意識し独自に構築を進めた「火氷水【タイヴァス&ウォーリアオブライト】
――「第五期 名人戦」近畿地区予選優勝おめでとうございます。
holy:ありがとうございます。
――今回holyさんは「火氷水」の【21-121L】《ウォーリアオブライト》をキーカードにしたデッキを使用していました。
●「火氷水【タイヴァス&ウォーリアオブライト】」(「第五期名人戦」近畿予選 優勝 フォーマット:スタンダード)
カード番号 | カード名 | 枚数 |
フォワード(30枚) | ||
【21-121L】 | 《ウォーリアオブライト》 | 3 |
【21-010H】 | 《タイヴァス》 | 3 |
【21-004L】 | 《カイエン》 | 3 |
【18-012L】 | 《ファリス》 | 2 |
【21-001R】 | 《ウォード》 | 2 |
【21-009C】 | 《戦士》 | 1 |
【21-031H】 | 《セッツァー》 | 1 |
【21-129S】 | 《ティナ》 | 1 |
【15-126R】 | 《レナ》 | 2 |
【16-115H】 | 《セーラ[MOBIUS]》 | 2 |
【17-113L】 | 《グラセラ・ウェズエット》 | 2 |
【15-124H】 | 《リルム》 | 1 |
【17-124H】 | 《モグ[VI]》 | 1 |
【18-107L】 | 《アクスター》 | 3 |
【13-125R】 | 《ユウヅキ》 | 2 |
【18-130L】 | 《フリオニール》 | 1 |
バックアップ(14枚) | ||
【21-006C】 | 《侍》 | 3 |
【11-012C】 | 《タツノコ》 | 1 |
【21-024C】 | 《学者》 | 3 |
【5-123H】 | 《エリア》 | 3 |
【21-115C】 | 《ラーサー》 | 1 |
【21-111C】 | 《ナイト》 | 3 |
召喚獣(6枚) | ||
【12-002H】 | 《アマテラス》 | 3 |
【9-114C】 | 《不浄王キュクレイン》 | 3 |
「火氷水【ウォーリアオブライト】」は先日行なわれた「世界選手権 2023」で優勝されたAlexander Hancoxさんや日本代表の閣下(Kakka)さんなども使用しており、非常に注目度の高いデッキだったかと思いますが、今回の選択はそんな「世界選手権 2023」の結果を受けてのものだったのでしょうか?
holy:実は「世界選手権 2023」の前にX(旧Twitter)で「世界は【21-121L】《ウォーリアオブライト》が制します。」と投稿していて、「世界選手権 2023」でもどなたかがこのカードを使ったデッキを仕上げてくるだろうなと予想はしていました。
もちろんAlexさんや閣下さんが使用していた型だけではなく、いろんな人がいろんなかたちの【21-121L】《ウォーリアオブライト》デッキを持ってくると思っていました。それだけ【21-121L】《ウォーリアオブライト》というカードは可能性を秘めているカードだと考えていたので。
――holyさん自身、【21-121L】《ウォーリアオブライト》の活躍を確信していたと。holyさんが感じる【21-121L】《ウォーリアオブライト》の強さというのはどういったところにあったのでしょう?
holy:単純にキャストして出せたときのバリューの高さが飛びぬけています。手札1枚と7CPかけたカードが3CP×2のカードをデッキから踏み倒して出しているわけですから、こちらのかけた7+2で9CPに対しリターンは(3+2)×2で10CP、これにさらに踏み倒したカードが稼ぐリソース分も得できるわけですから、【21-121L】《ウォーリアオブライト》がいかに強力なカードであるかわかるかと思います。
それに加えてデッキが組みやすいという点も強力でした。コスト3のカードはサーチ能力も持つカードが多いためバリューの高いカードが多いうえ、【ジョブ(光の戦士)】や【ジョブ(戦士)】などコスト3にカードが集中しているギミックも多く、【18-107L】《アクスター》などデッキをコスト3に寄せる意義のあるカードもそろっています。さらに「運命を超えて」では【21-006C】《侍》・【21-024C】《学者》・【21-111C】《ナイト》といった手札とクリスタルを同時に稼げるバックアップも登場しており、これが一番大きかったかなと思います。
――そんなholyさんの構築ですがベースとなる「火氷水」という組み合わせは同じものの【21-010H】《タイヴァス》が採用されているなど、「世界選手権 2023」で活躍したものとはまた違ったアプローチが見られます。
holy:【21-010H】《タイヴァス》には「運命を超えて」のカードのなかで【21-121L】《ウォーリアオブライト》と同じくらい注目していました。なので、新環境では【21-121L】《ウォーリアオブライト》か【21-010H】《タイヴァス》のどちらかを軸にしてデッキを仕上げようと考えていました。当初はそれぞれ別軸で考えていましたが、【ジョブ(戦士)】にはコスト3に【18-107L】《アクスター》をはじめとした優秀なカードがそろっており、最終的に2枚のカードがひとつのデッキに収まっていきました。
――holyさんの構築では「世界選手権 2023」でも活躍した【14-023L】《ギルガメッシュ[FFBE]》や【14-124H】《ゼロムス》といったダル・凍結効果を持つカードも採用されていませんね。
holy:属性の組み合わせこそ同じですが、【14-023L】《ギルガメッシュ [FFBE]》を採用したダル・凍結型のタイプとはゲームプランがまったく別物だと考えています。
ダル・凍結を軸としたデッキは強力なアグロ性能が売りだと思うのですが、そこからの戦術の伸びがないなと感じていました。例えば【21-121L】《ウォーリアオブライト》をキャストしてフォワードを伸ばしたのはいいが、それを【1-107L】《シャントット》で返されてしまったり、【12-002H】《アマテラス》で【21-121L】《ウォーリアオブライト》のオートアビリティを止められて後に続く動きが取れないなんて展開も考えられます。それらは明確な弱点で、「世界選手権 2023」で暴れまわったことによりプレイヤーには絶対マークされているので、同じことをしているだけでは勝てないだろうと考えていました。なので、相手に【12-002H】《アマテラス》をキャストされることを前提にして、その先でどうするかということを念頭において構築することを意識しました。
――具体的に、どういったことを意識していたのですか?
holy:例えば【12-002H】《アマテラス》を構えているなという状況では【21-010H】《タイヴァス》から動いたり、バックアップを3枚まで伸ばしてから【21-121L】《ウォーリアオブライト》をキャストするというプランが考えられます。このタイミングの【12-002H】《アマテラス》は手札2枚をコストにキャストされることが多いので、仮にこれらのオートアビリティが消されたとしても、相手にカードを使わせながらパワー9000のフォワードを残せます。これで【21-010H】《タイヴァス》がフィールドに残れば、返しのターンにアクションアビリティを使ってそのまま【ジョブ(戦士)】を出し、リソースの消費を抑えながらさらにフォワードの展開を続けることもできます。
――holyさんのデッキには【12-002H】《アマテラス》や【9-114C】《不浄王キュクレイン》といった召喚獣が採用されています。【21-121L】《ウォーリアオブライト》を使用する観点から見るとハズレとなるカードですが、こういったカードにしっかりスロットを割いている点もholyさんの構築の特徴だと感じます。
holy:以前「風単」でインタビューを受けたときにもお話ししたのですが、自分はデッキ選択をするときに、仮想敵とのシミュレーションで「自分の実力が介在する形」で対抗できるかということを強く意識しています。相手が自分のやりたいことや動きを押し付けてくるとき、そこに何か一手、妨害を挟めるデッキであることが重要だと考えています。
――リアクションの要素を重視されたということですね。
holy:はい。そのリアクション要素として今の環境で最強だと考えていたのが【9-114C】《不浄王キュクレイン》です。同様に【12-002H】《アマテラス》も重要度の高いカードだと考えていたため、これらのカードを採用できることが自分の使うデッキの第一条件でした。その意味ではデッキのスタートは【21-121L】《ウォーリアオブライト》でも【21-010H】《タイヴァス》でもなく、【9-114C】《不浄王キュクレイン》と【12-002H】《アマテラス》です。
――【9-114C】《不浄王キュクレイン》と【12-002H】《アマテラス》を使うデッキを模索するなかで、もっとも適していたのが【21-121L】《ウォーリアオブライト》も【21-010H】《タイヴァス》も使用できるこのデッキだったと。そんな【9-114C】《不浄王キュクレイン》と【12-002H】《アマテラス》ですが、どんなカードを仮想敵としたうえでそれほど重要視していたのでしょうか?
holy:「運命を超えて」環境ではフォワードのポテンシャルで戦ってくるデッキが多く、そのなかでも【21-122H】《天蛇将ルガジーン》や【21-027L】《グリーヴァ》、【14-023L】《ギルガメッシュ[FFBE]》などゲーム序盤から最大出力を押し付けてくるカードが活躍していました。そんな相手に対し、先攻で100%のスタートをされてもなんとか切り返せるようなカードはないかと探したときに考えついたのが【9-114C】《不浄王キュクレイン》だったというわけです。
――たしかに、フィールドに出てから動き出すまでに1アクション分のラグがあるカードに対して、召喚獣で対抗するというのは効果的に感じます。とはいえ初動から動き出すことを考えると、holyさん側も初手からこれらのカードを持っている必要があるのではないですか?
holy:はい。なので、相手のデッキが何なのか見えないなかでも戦えるよう、マリガン段階から【9-114C】《不浄王キュクレイン》や【12-002H】《アマテラス》を探したり、バックアップがなくても【21-010H】《タイヴァス》を優先するなど、相手の展開をいなせるカードをキープするように意識しました。
――【9-114C】《不浄王キュクレイン》や【12-002H】《アマテラス》はわかりますが、バックアップがない状況で【21-010H】《タイヴァス》をキープするというのはどういった理由からでしょう?
holy:仮想敵によっては【21-010H】《タイヴァス》1枚で返せる状況も想定していました。大会中「氷単」との対戦で後攻の初手を【21-010H】《タイヴァス》とほか4枚でキープしたのですが、相手の方を知っていたので、マッチング時点で「火氷水【ウォーリアオブライト】」か「氷水」、「氷単」のどれかだろうと予想がついており、どのパターンでも【21-010H】《タイヴァス》1枚で返せるだろうと考えこの判断をしました。
試合展開的には相手が最初のターンから【20-040L】《ルーファウス》、【1-033C】《アルガス》と展開し、手札を2枚捨てさせられた状態から始まったのですが、返しのターンに【21-010H】《タイヴァス》から【21-001R】《ウォード》をサーチし、【21-001R】《ウォード》で【20-040L】《ルーファウス》を除去、そのまま倒されることなくフィールドに残った【21-010H】《タイヴァス》から【ジョブ(戦士)】のフォワードを出し続けて勝利という流れで、初手の【21-010H】《タイヴァス》1枚がそのまま試合を決めてくれました。
これ以外にも「雷単」に対しては【21-010H】《タイヴァス》から【17-124H】《モグ[VI]》を出して【20-090H】《グ・ラハ・ティア》などをけん制するプランがとれたりと、【21-010H】《タイヴァス》自体の処理が難しいデッキに対しては1枚でかなり仕事ができるため、相手のデッキに目星がついていればこれ1枚でキープする価値のあるカードだと思っています。
――環境に合わせてマリガンの基準も調整していたわけですね。デッキのもう一方の主役である【21-121L】《ウォーリアオブライト》についてですが、このカードを使ううえではコスト3のキャラクターが中心となってくるわけですが、これらの採用理由についてもそれぞれ教えてください。
holy:デッキリストを見ていただければわかるかと思うのですが、僕のデッキは【21-121L】《ウォーリアオブライト》から出せないカードが17枚と、ほかの方の構築と比べてかなり多く入っています。また、すでにフィールドに出ているカードも【21-121L】《ウォーリアオブライト》のアビリティにおいてはハズレなるため、コスト3のカードであってもできるだけ同じカードを3枚採用することは避けたいと考えていました。
そのためコスト3のカードで3枚採用しているのは特に強力な【18-107L】《アクスター》と【21-004L】《カイエン》、そして一般アイコンを持つ【21-006C】《侍》・【21-024C】《学者》・【21-111C】《ナイト》に絞っています。
【18-107L】《アクスター》は【ジョブ(戦士)】でありながら、【18-107L】《アクスター》自身がコスト3のフォワードにまつわるアビリティを持つカードということで、【21-121L】《ウォーリアオブライト》とも【21-010H】《タイヴァス》とも相性がよく、むしろこのカードが存在したことでデッキの構築が自然と固まったと思っています。
【21-004L】《カイエン》はデッキに不可欠な全体除去要素を持っており、ミラーマッチなどでも活躍を見せるカードです。自らクリスタルを獲得できるアビリティを持ち、稼いだクリスタルは【17-113L】《グラセラ・ウェズエット》や【15-126R】《レナ》、【21-129S】《ティナ》などでも活用できるので、【21-004L】《カイエン》自体が倒されてしまっても無駄なく使えます。全体除去をしないタイミングでも積極的にフィールドに出しておきたいため、3枚採用する価値があるカードだと考えています。
――逆に3枚採用に至らなかったカードはどういった理由から採用枚数を決めているのでしょうか?
holy:【戦士】ギミックを持つ【21-001R】《ウォード》・【13-125R】《ユウヅキ》・【21-009C】《戦士》については、使いたいシチュエーションが先手後手のどちらになるかを基準に枚数を分けています。
例えば【21-001R】《ウォード》・【13-125R】《ユウヅキ》は相手のデッキの動きを見て必要があれば【21-010H】《タイヴァス》からサーチして使いたいカードですが、これは後攻の動きであり、場合によってはダメージに置かれてしまう可能性があるため2枚採用にしています。しかし先攻をとって相手のデッキがわからない状況でフィールドに出すことを想定している【21-009C】《戦士》や【17-124H】《モグ[VI]》はそういったリスクを考慮する必要がないので1枚採用に留まっています。
その他の2枚採用のカードについては、ポテンシャル的には3枚採用したかったものの、具体的にこのタイミングで強い! という明確なシチュエーションが想定されなかったため2枚に収まっています。
また、ほかの1枚採用のカードについてはそもそも使用頻度自体が高いわけではないものの、一度フィールドに出た【21-121L】《ウォーリアオブライト》や【18-107L】《アクスター》を使いまわせる【15-124H】《リルム》や、疑似的なブレイクゾーン回収になる【21-031H】《セッツァー》などデッキの役割として外すことができなかったものを採用しています。
――個人的にholyさんの構築を見て感動したのが【18-130L】《フリオニール》を採用しているところです。【21-010H】《タイヴァス》の【戦士】ギミックの恩恵を受けつつ、【15-126R】《レナ》のパフォーマンスを100%発揮できる構築となっており、この1枚の存在でデッキがぐっと引き締まっている印象を受けます。
holy:ありがとうございます(笑)。【18-107L】《アクスター》から出すときもアビリティの解決順次第でダル・凍結されることもないので、僕もこのカードは非常に気に入っています。
◆誰よりも環境を読み切り堅実に勝ち切った近畿地区予選
――「第五期 名人戦」近畿地区予選は参加者54人中18人が【21-121L】《ウォーリアオブライト》デッキを使用するなど「世界選手権 2023」の影響を大きく受けた大会でしたが、参加してみてどんな印象を受けましたか?
holy:今回ははまだあまり環境の研究が進んでいない時期の大会ということもあり、自分の想定以上のデッキは出てきていなかったと感じたのが正直なところでした。
会場では【21-121L】《ウォーリアオブライト》デッキはどういうカードがめくれるかというランダム要素が強いという意見も耳にしたのですが、僕は【21-121L】《ウォーリアオブライト》デッキは構築段階からハズレのリスクを減らしつつ、プレイではバックアップを並べて安全に【21-121L】《ウォーリアオブライト》のアビリティを通せるかが重要だと考えていたため、これも自分の認識と大きく違っていました。
その点で、近畿地区予選はかなり自分にとって勝ちやすい環境だったと思います。
――僕も現在のメタゲームはアグロ環境だという認識だったので、今回のholyさんのお話は目から鱗が落ちるものでした。
holy:【21-121L】《ウォーリアオブライト》が強いカードであることは間違いありませんが、ただ当たりを引くかどうかだけの運要素が強いデッキという認識に留まってしまうのはもったいないことだと思います。もちろんゲーム単位では初手の【21-121L】《ウォーリアオブライト》が大当たりを引いてそのまま勝ってしまうこともあるのは確かですが、だから今の『FFTCG』が運ゲーだという結論を出して終わってしまってはその先の勝ちにたどり着くことはできません。むしろ「運命を超えて」のメタゲームはここからさらに進化していくと思っています。
――実際holyさんがひとつのアプローチを示したことで、今後さらに「運命を超えて」のメタゲームは研究が進んでいくと思います。holyさんは「第五期名人位決定戦」ではこの先のメタゲームで戦うわけですが、最後にそれに向けて一言いただいてもよろしいでしょうか?
holy:環境初期は自分の想定したメタゲームどおりの環境であることが多くて勝てるものの、デッキが出そろう環境終盤では成績が振るわないというのが僕の課題だと思っているので、「第五期名人位決定戦」ではより研究を進め自分らしいデッキで結果を残せればと思っています。
――ありがとうございました。
◆おわりに
今回は「第五期 名人戦」近畿地区予選で優勝を果たしたholyさんにインタビューを行ない、「火氷水【タイヴァス&ウォーリアオブライト】」についてお話をうかがいました。
【21-121L】《ウォーリアオブライト》の活躍を予見し、さらにその先まで研究を進めていたholyさんの実力は、さすがと言わざるをえません。
holyさんの持ち込んだ新たな視点によって今後環境がどのように変わっていくかも注目です。
次回も引き続き「第五期 名人戦」に関する記事をお届けしていこうと思うのでぜひお楽しみに!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!