【FFTCG】今日から開催!「秘められた伝説」プレリリースパーティーのススメ

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今回は本日より始まるプレリリースパーティーをご紹介。

◆はじめに
皆さん、こんにちは! 『FFTCG』公式記事ライターのたるほです。
「秘められた試練」環境もいよいよ幕引きを迎え、「秘められた伝説」の発売を来週に控えています。 

本日からは全国のショップで「秘められた伝説」のプレリリースパーティーも開催され、いち早くみなさんの手元に最新のカードが届き始めることでしょう。

プレリリースパーティーでは「秘められた伝説」のブースターパックだけでなく、特製スリーブとPRカードの【PR-177/24-077H】《皇帝》も手に入ります。
開催のスケジュールは『FFTCG』公式サイトから確認できます(※イベントページへリンク)ので、ぜひ近所のショップに足を運んでみてください。

さて今回は今週末に開催を控えたプレリリースパーティーに向け、プレリリースパーティーで採用されているシールド戦について、僕が参加する際に意識しているコツについてお話していきたいと思います。

最近『FFTCG』を始めたという方や、「秘められた伝説」から『FFTCG』に触れてみたいという方の参考になればと思いますので、ぜひチェックしていってください。

それでは、さっそく始めていきましょう!  

  

  


◆新たな戦いの序章、「秘められた伝説」のプレリリースパーティーに挑もう
プレリリースパーティーとは、最新のブースターパックの発売前に全国のショップで開催されるイベントです。
大会ではいつもの構築戦とは異なり、ブースターパックを9パック開封してその場でデッキを構築する「シールド戦」というフォーマットが用いられます。

シールド戦のルールは以下のとおりです。

・デッキは40枚以上。(40枚以上であれば何枚でもかまわない。)
・同じカードをデッキに入れる際は何枚入れても(4枚以上でも)OK。
・対戦相手に6点ダメージを与えれば勝利。
・LBデッキにも通常のカードを入れてOK。ただしキャストできるのはLBカードのみ。(通常のカードはLBコストを支払うためだけに入れる。)  

とざっくりこんな感じで、通常の構築戦に比べて少しだけ小規模な試合感のゲームになります。
初めて触るカードで、その場のアドリブでデッキ構築を楽しめるカジュアルなイベントとなっています。

とはいえ、『FFTCG』を始めたてのプレイヤーには、普段とセオリーも違うし「どんなふうにデッキを作ればいいかわからない!」という方も多いでしょう。

しかしご安心ください!
今回は初めて参加するあなたにもプレリリースパーティーを楽しんでいただけるよう、僕の考えるシールドのコツを伝授していきたいと思います。  

 


◆強いカードの見つけ方
シールド戦では、普段の構築戦では活躍しにくいカードにもスポットライトが当たります。
まずは、シールド戦ではどういったカードが活躍しやすいのかをチェックしていきましょう。  

・フィールドで長く働けるフォワードを採用する

手札をコストとして運用する『FFTCG』は、リソースを管理するというゲーム性が強い一面があります。そのため通常の構築戦で使用されるフォワードは、単純なパワーよりコスト効率が重視されることも多いのですが、ダメージ6点で勝敗が決するシールド戦ではフォワードによるフィールドの制圧が重要になるため、力こそパワーなゲーム性が強いフォーマットです。

そのためデッキに採用するフォワードはできるだけパワーがあり場持ちがよいものや、ヘイストを持ちフィールドに出たターンから動き始めるものを重視していくことが重要です。場持ちがよいフォワードはそれだけゲームに与える影響が大きくなるので、生き残ることでアドバンテージを生み出しリソースに還元されていくわけですね。

具体的にはコスト3・パワー7000やコスト4・パワー8000ラインのフォワードがボリュームゾーンになるので、この基準を満たすカードが多い属性でデッキを組んでいくのがよいでしょう。ただし「秘められた伝説」ではより高いスタッツでデザインされたフォワードも増え始めており、デメリットなしでコスト3・パワー8000のカードが多くなっているため、この感覚は今後アップデートしていく必要があるかもしれません。

コスト5以上のカードはパワーも大きくもちろん強力ではあるのですが、バックアップを安定して供給しにくいシールド戦ではより多くの手札をコストとして捻出しなければならず、後続となるフォワードが使いにくくなってしまうため、過剰に採用しすぎるのは危険です。  

  

・除去カードは最優先で投入

先ほど話したとおり、シールド戦はフォワードが生き残るほどアドバンテージを獲得できるゲームになるのですが、これは裏を返せばフォワードが生き残るターンを減らすほど相手の損失が大きくなると考えることができます。

1体のフォワードにかけるコストが大きなシールド戦では、脅威となるフォワードは速やかに退場させることが重要です。

ここで注意しておきたいのが、除去はなるべく単体で機能するものを優先したほうがいいという点です。
サーチやドローが安定して行える構築戦とは違い、シールドでは複数枚のカードを使って除去するという行動が狙いにくいためです。逆に単体除去であれば多少コストがかかっても十分に採用する価値があります。

除去カードが重要ということで、シールドは火属性・雷属性といった除去に秀でた属性が活躍しやすいフォーマットとなっています。またカードプールによっては氷属性・土属性にも強力な除去が含まれることもあります。反対にアドバンテージの獲得を得意とする風属性・水属性は単純な除去カードが少ない傾向にあるので、構築戦と比べるとやや扱いにくい印象があるので慎重に採用するのがいいでしょう。

・ボムカードを探そう!

ここで言うボムとは、『FF』シリーズに登場するモンスターのボムではなく、1枚だけで勝ちうる性能を持ったカードのことです。
ボム要素となるカードはフォワード側にも除去側にも存在する可能性がありますが、カタログスペックを超えたポテンシャルでデザインされることが多く、レジェンドやヒーローといったレアリティに存在しがちなため、手に入れられるかどうかは運次第です。自分の手元に配られたカードプールからいち早く見極め、積極的にデッキに採用していきましょう。

「秘められた伝説」のボムカードとしては【24-001L】《イフリート[XVI]》などがわかりやすく強力なカードでしょう。

強いカードの条件である高いパワー・ヘイスト・除去効果のすべてを兼ね備える【24-001L】《イフリート[XVI]》は「秘められた伝説」のシールド環境で最強の1枚といっても過言ではありません。また【24-001L】《イフリート[XVI]》は「秘められた伝説」の新ギミック「顕現」によりデッキからフィールドに顕現することも可能です。顕現元となる【24-005L】《クライヴ》もヘイストフォワードとして優秀で、ともにレジェンドカードであるため同時に使うにはよほどの豪運が必要になりますが、この2枚を引けたのであればそれだけで勝利にグッと近づいたと言ってもいいかもしれません。

ほかにも「顕現」にかかわるカードは単体で使ってもセットで使っても強力なカードが多いため、「秘められた伝説」のシールドでは注目したいものばかりです。

  


◆シールドのデッキ構築のポイント
シールド戦と構築戦の違いはカード単体の基準だけではありません。

広いカードプールから自由にカードを選定できる構築戦とは違い、手元に配られた限られたカードの中から採用するカードをすくい上げなければならないシールドでは、普段とは違ったセオリーが求められます。

まずデッキに使用する属性ですが、サーチやドローが少なく安定したCPの供給が難しいシールド戦では、2~3属性でデッキをまとめるのがよいでしょう。
シールド戦では9パックのブースターパックを使用します。1パック12枚×9で108枚が手に入るので、全属性のカードが満遍なく出たとしても1属性18枚前後になる計算です。デッキの枚数は最低40枚なので2属性でギリギリ足りないくらいのイメージです。

またカードタイプの配分のコツですが、足回りとなるバックアップはデッキの1/3となる13枚前後採用しておくのがベターです。
召喚獣に関しては、有力な除去となるカードをなるべく多く採用しておきたいところです。
そして残ったスロットにはできる限りフォワードを採用していきましょう。

しかし、配られたカード次第では3属性でさえデッキを構築できない、なんてことも起こりえます。そんなときに覚えておくとよいのが、EXバーストを持つカードやLBカードをキャストするためのコストになるカードをタッチで採用しておくというテクニックです。
LBカードのコストになるカードをタッチで採用するのは構築戦でも用いられるテクニックですが、シールド戦では限られたカードプールを余すことなく使える恩恵が非常に大きいため、LBカードが収録されているブースターパックのシールドでは積極的に取り入れていきたいテクニックです

また、より細かいテクニックになりますが、サーチ効果を持つカードはたとえサーチ対象のカードがなかったとしても採用しておくとよいでしょう。
『FFTCG』ではマリガン(初手の引き直し)を行うとき、手札のカードをすべてデッキの下に送りますが、サーチカードを採用していない場合、そのゲームでは使えないカードとなる可能性が非常に大きくなるため「デッキをシャッフルする」というだけでも仕事を果たしてくれる可能性があるからです。

 


◆「秘められた伝説」シールド戦環境注目カードをピックアップ
ここからは「秘められた伝説」のシールド戦の注目カードを属性ごとに紹介していこうと思います。
(パックを開けて初めてカードに触れたいという方は、読み飛ばしてしまってもOKです。)  

火属性
火属性の注目カードは何といっても【24-001L】《イフリート[XVI]》でしょう。
先ほども触れたとおり、高いパワーとヘイスト、除去効果を併せ持ち、単体でゲームを決められるデッキのボム要素となるカードです。
またその顕現元となる【24-005L】《クライヴ》もフォワードのボリュームゾーンであるコスト4でありつつ、ヘイストを持ち、アドバンテージを生み出すことができるカードです。


また、火属性には強力な除去効果を持つカードもそろっています。EXバーストを持つ【24-008C】《サラマンダー[XII RW]》や強力な除去効果を持つ【24-014H】《バハムート》など優秀な召喚獣が多いだけでなく、ゲームのフィニッシャーにもなりえてかつEXバーストも持つ
【24-015C】《バハムート》といった強力なカードが数多く存在します。

ただしカードプール全体がやや高コストに寄っており、コストのボリュームゾーン内のフォワードはややパワーが低めに設定されている印象も受けるため、その点は注意が必要です。

氷属性
やはり目を引くのは「秘められた伝説」の目玉である「顕現」ギミックを持つ【24-024R】《シヴァ[XVI]》でしょう。単体で強力なことはもちろん【24-028R】《ジル》とセットで使用しても強く、どちらもレアであることからシールド戦で見かけることはかなり多そうです。

またレジェンドには選択式の効果で状況に応じて活躍できる【24-025L】《ジェネシス》も控えており、かなり使い勝手のよい属性に感じます。  

風属性
個人的に「秘められた伝説」環境のシールドでかなり注目しているのが風属性です。すでに書いたとおり、カード間のシナジーを重視する風属性はシールド戦では活躍しにくい印象があったのですが、「秘められた伝説」ではコスト3でパワー8000のスタッツを持つカードがもっとも多い属性で、また【24-042R】《ガルーダ[XVI]》という強力なフィニッシャーも抱えているため、プレリリースパーティーでも相当に猛威を振るうことになるのではないかと予想されます。

また、デッキの枚数が少ないフォーマットでは【24-117R】《ジタン》のようなカードの存在も見逃せないので、かつてないほど風属性がアツいシールド戦になりそうです。

  

土属性
活躍が予想される風属性とは対照的に、土属性はやや落ち着いている印象です。
全体的にシナジーを前提としたカードが多く、肝心の除去も相手依存になっているのが気になるポイントです。

構築戦の目線で見ると活躍が期待できるカードはかなり多いので、そのぶんシールド戦での活躍は控えめになってしまうかもしれません。とはいえLBデッキから出せるフィニッシャークラスのフォワード【24-118R】《セルテウス》など、シンプルに強力なカードがないわけではありません。


雷属性
火属性同様、豊富な除去でシールド戦では注目が集まる属性です。
【24-073H】《ヴァリガルマンダ》と【24-074C】《オーディン》の2種類の召喚獣が強力で、さらにそことシナジーがある【24-088R】《ラムウ[XVI]》と【24-078R】《シドルファス》がいるのも強力です。


またコスト4・パワー9000を誇る【24-079L】《ジャック・ガーランド》と【24-086C】《ライトニング》の2枚も非常に強力であり、風属性と並んで「秘められた伝説」のシールド戦で注目の属性となっています。

  

水属性
【24-096R】《ジェド》や【24-102C】《ペレーネ》といった高スタッツフォワードはいるものの、全属性で唯一「顕現」が存在しないことでシールド戦目線では一歩出遅れている印象を受けます。

フォワードのパワーラインも上記の2枚以外は標準的かやや低めな設定で、特定の組み合わせで活躍するカードも見受けられないので、カードプールで他の属性がよほどパッとしない場合以外は積極的には採用されない印象です。


光/闇属性

光/闇属性の「顕現」はどちらもレジェンドであり、また複数枚を採用しなければならない都合からシールド戦では若干使いにくいものになると思われます。
ただし単体で見た場合はどれも標準的なフォワードのスタッツを上回っているので、単体でも十分に採用されるカードでしょう。

また【24-111H】《ルシオ》はサーチ対象が全属性にいるため、シールドでは非常に活躍することが予想されます。このカードを引けるかは今回のシールド戦における1つの基準にもなると考えられるので、運よく手にした際はぜひデッキに採用しましょう。

  

  


◆おわりに
今回は「秘められた伝説」のプレリリースパーティーに向け、シールド戦のコツと注目カードについてお届けしてきました。 

シールド戦はスタンダードやL3構築などの構築戦とはまた違った、新鮮な楽しさが感じられるフォーマットです。
最新のカードを手にしつつ、そのパワーを肌で感じるのにぴったりなイベントですので、みなさんぜひ店頭に足を運んで「秘められた伝説」環境のスタートダッシュを楽しんでみてください。

次回からは「秘められた伝説」が入ったスタンダードのデッキ紹介なども行い、より新環境を楽しめる記事をお届けしようと思っていますのでお楽しみに!

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!