【FFTCG】「MASTERS 2024 FINAL」決勝ラウンドカバレージ：3回戦 ありかVSちょーぎょーじ

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週も「MASTERS2024 FINAL」の決勝ラウンドのテキストカバレージをお届けします。

◆はじめに
皆さん、こんにちは。
『FFTCG』プレイヤーで公式記事の編集を担当している、ゆばと申します。

今回も、先日開催された「MASTERS 2024 FINAL」の決勝ラウンドのテキストカバレージをお届けします。
熱戦の模様をこれまでの記事（1回戦、2回戦）やYoutubeのアーカイブ、『FFTCG』公式サイトでのレポートと合わせてお楽しみいただければ幸いです。

 

 『FFTCG』公式サイトでのレポートはこちら

最後に取り上げるのは、決勝ラウンドのルーザーズトーナメント2回戦から、予選ラウンド4位通過のありか選手と7位通過のちょーぎょーじ選手によるマッチアップです。 

  

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◆決勝ラウンド ルーザーズトーナメント2回戦：ありか 対 ちょーぎょーじ
「MASTERS 2024 FINAL」の決勝ラウンドはダブルエリミネーション制が採用されている。決勝ラウンドのウィナーズトーナメントで敗北するとルーザーズトーナメントに移り、そこでもう1回負けてしまうと敗退となる。敗退する前に2勝できれば日本代表プレイヤーの権利を獲得することができる仕組みだ。

ルーザーズトーナメント2回戦。ここまで1勝1敗のありかとちょーぎょーじが激突。勝てば日本代表、負ければそこまでだ。
両名はともに東京のプレイヤーで、ありかは6月に開催された「Standard Championship 2024」で準優勝をおさめたことによりすでに日本代表の権利を獲得している。一方、ちょーぎょーじにとっては負けられない戦いだろう。

ルーザーズトーナメントは1本勝負。
予選ラウンドの順位が上のありかが先攻を選択し、双方が初手をキープする。

ありかの初手は【12-099R】《セーラ ［FFL］》。【19-128L】《ウォーリアオブライト》と【18-012L】《ファリス》をサーチしつつ【13-055C】《イングズ》も置く。「光の戦士」と「火雷FFXIV」の2デッキから前者を選択したようだ。

ちょーぎょーじのファーストアクションは【6-086H】《アレシア・アルラシア》。こちらは「土雷カオスアーク」と「水単タッチ火」から「土雷カオスアーク」をチョイスした。

双方のデッキ選択については、ちょーぎょーじのデッキがどちらもEXバーストが豊富なコントロール寄りのデッキであることを考えると、ありかは一直線なアグロの「火雷FFXIV」ではなくオールラウンダーな「光の戦士」を選ぶ確率が高いだろう。それを見越してちょーぎょーじは多属性デッキに対して【20-069H】《カオス》が強力な「土雷カオスアーク」を選んだといったところだろうか。

第2ターン、ありかは【18-055R】《クルル》を追加。

対してちょーぎょーじは【19-068R】《リディア》。【7-094R】《シーモア》と召喚獣をサーチし、そのまま【7-094R】《シーモア》で【19-105H】《アーク》をデッキの上に置く。

ありかは「（デッキの上の【19-105H】《アーク》を）【19-108L】《ジタン》で奪いてぇ～（笑）」と笑いながら、4枚目のバックアップとして【21-119H】《レナ》を置く。これでバックアップは土属性2枚に水属性2枚。【16-129L】《カオス》を警戒して【19-128L】《ウォーリアオブライト》を使わないプランを取るようだ。

続くターン、ちょーぎょーじは【21-081L】《アーヴァイン》。ありかのブレイクゾーンから【18-012L】《ファリス》と【19-128L】《ウォーリアオブライト》を除外しつつ1ダメージを与える。ダメージゾーンにはさらに【19-128L】《ウォーリアオブライト》が置かれる。通常なら痛いところだが、ありかの今回のプラン的には問題なさそうか。

ちょーぎょーじは少し考えてターンを終える。ありかは【11-072R】《デシ》でデッキのキーカードである【19-102L】《レフィア》をサーチし、即キャスト。

アタックフェイズに入り、バックアップの【13-055C】《イングズ》、【12-099R】《セーラ ［FFL］》、【18-055R】《クルル》、【21-119H】《レナ》たち光の戦士がアクティブになり1ドロー。アクションアビリティでの除去も構えて、さっそく【19-102L】《レフィア》が働き始める。

返すターン、ちょーぎょーじはまずアタックを宣言。それに対応してありかは【19-102L】《レフィア》で【21-081L】《アーヴァイン》を除去。続くメインフェイズでちょーぎょーじは【16-129L】《カオス》で【19-102L】《レフィア》のコントロールを奪う。ただ、ありかが土と水の2属性しかキャラクターを出していないため、コストは7CPとやや重め。

現状、盤面がバックアップだけのありかはLBデッキから【23-129H】《ルナフレーナ》。これが【10-043H】《アルクゥ》、【11-072R】《デシ》、【9-114C】《不浄王キュクレイン》、【12-099R】《セーラ ［FFL］》、【18-096C】《リヴァイアサン》をめくる。【11-072R】《デシ》を選んで再度【19-102L】《レフィア》をサーチし、再びフィールドへ。しかし、これには即座に【19-105H】《アーク》が差し向けられる。

その次のターン、ちょーぎょーじはカードを引くのみでパス。フォワードは【16-129L】《カオス》と【19-102L】《レフィア》がいるが、ここでダメージを与えるよりもEXバーストによって戦況のバランスが崩れてしまわないように警戒する。また、ダメージ3点になると【18-012L】《ファリス》が強化されてしまうリスクも考慮の上だろう。ありかも、カードを引くのみでターンを終了する。

お互い一息ついたところで、ちょーぎょーじの二の矢は【17-091L】《エクスデス》。お互いのブレイクゾーンから召喚獣以外が除外される。

ターン終了を宣言するが、その前にありかは【14-113R】《リヴァイアサン》。奪われていた【19-102L】《レフィア》を手札に戻すのと、【16-129L】《カオス》をデッキに退去させるモードを選択する。

これに対してちょーぎょーじは、まず【23-129H】《ルナフレーナ》に【19-105H】《アーク》。除去しつつありかの手札を奪い去る。そして【16-129L】《カオス》は自身を対象にアビリティを使い、【19-102L】《レフィア》をコストにすることでありかの手札に返さないようにする。

このやり取りの後、ちょーぎょーじは【9-068H】《ドラゴン》をキャスト。ありかのブレイクゾーンを一掃し、これにより【17-091L】《エクスデス》のアビリティがオンになる。ターン終了時、ありかはバックアップを1枚除外する。

フィールドにはお互いのバックアップと【17-091L】《エクスデス》だけがいる状況だが、ありかはきちんと回答を用意する。手札からキャストされたのは【19-119L】《ウネ》。【17-091L】《エクスデス》と【6-086H】《アレシア・アルラシア》をバウンスする。

厄介なフォワードが出てきたが、ターンを迎えたちょーぎょーじの手札に回答はない。バックアップ2枚を置いてターンを返す。

【19-119L】《ウネ》は生還したままターンが返ってきたが、ブレイクゾーンはほぼ空っぽでアクションアビリティを有効には使えない。ありかは【10-068C】《クーシー》をコストにLBデッキから【22-123R】《レオ》をキャストし、リソースの拡大をはかる。

続くターン、ちょーぎょーじは再び【16-129L】《カオス》、そして【19-105H】《アーク》！
デッキの代名詞であるコンボで【19-119L】《ウネ》を奪いつつ【22-123R】《レオ》を退け、手札も捨てさせる。そして【17-091L】《エクスデス》。ありかは【9-114C】《不浄王キュクレイン》で【17-091L】《エクスデス》のアビリティを失わせつつ、カードを1枚引く。

一気にちょーぎょーじへと天秤が傾いたところで迎えたありかのターン。手札は【19-108L】《ジタン》、【10-043H】《アルクゥ》、【19-128L】《ウォーリアオブライト》、そして【14-113R】《リヴァイアサン》。属性をあえて絞って戦っているがゆえに、強力なカードを持て余している状況か。

ひとまず【14-113R】《リヴァイアサン》で【19-119L】《ウネ》を取り戻し、【16-129L】《カオス》をデッキ下へ。そして【19-119L】《ウネ》をキャストし、【17-091L】《エクスデス》とバックアップをバウンス、傾いた天秤を再び均衡状態に戻していく。ブレイクゾーンには【9-114C】《不浄王キュクレイン》も残してある。

【19-119L】《ウネ》+【9-114C】《不浄王キュクレイン》の成立を避けたいちょーぎょーじだが、ここはバックアップを出し直し、【17-091L】《エクスデス》をキャストするのみ。とはいえ【17-091L】《エクスデス》はありかに【18-055R】《クルル》を除外させ、仕事はしっかり果たす。ありかのバックアップはこれで3枚に。

続くターン、ありかは再びLBデッキから【23-129H】《ルナフレーナ》。【10-068C】《クーシー》を手に入れつつ、【12-099R】《セーラ ［FFL］》を回収する。さらに邪魔が入る前に【19-119L】《ウネ》で【9-114C】《不浄王キュクレイン》も回収しておく。

みるみるうちにリソースを回復するありかに対して、ちょーぎょーじは【17-096H】《黒衣の男》。これもまた継続的にアドバンテージを取れる強力なカードだ。

これがブレイクゾーンの【19-105H】《アーク》を除外し、いつでもキャストできるようにストックする。ちょーぎょーじのターン終了宣言に合わせてありかは【17-091L】《エクスデス》に【9-114C】《不浄王キュクレイン》で除外効果を失わせる。

【17-091L】《エクスデス》こそ抑えているものの【17-096H】《黒衣の男》という脅威にも対応を迫られるありか。だが、このターンのアクションは除外されてしまったバックアップを補充するのみ。

ターンを迎えたちょーぎょーじは【17-096H】《黒衣の男》でアタックし、さらに召喚獣をストックしようとするが、今度はここにドローで手に入れていた【9-114C】《不浄王キュクレイン》。さっきから何発撃っただろうか。強力なアビリティをこのカードが抑え込み続けている。

ちょーぎょーじはここで初めてLBデッキに触れて【22-124H】《リレルリラ》。闇属性のフォワードであり、【16-129L】《カオス》ほどではないが【19-105H】《アーク》のコスト軽減に役立つ。

ターン終了時、ありかは【19-119L】《ウネ》で【9-114C】《不浄王キュクレイン》を回収しようとするが、これに対して【19-105H】《アーク》。ようやく【19-119L】《ウネ》を退ける。

続くターン、ありかの手札は4枚。「足りないなー」とつぶやきながら、前のターンに除外した【11-072R】《デシ》を再度キャストし【19-102L】《レフィア》をサーチ、そのままキャストする。

ちょーぎょーじのターン、まずはアタックに対して【19-102L】《レフィア》が【17-096H】《黒衣の男》を除去。しかし【22-124H】《リレルリラ》が止められず、パワーマイナス効果によって【19-102L】《レフィア》も除去される。これで2ダメージ目。続く【17-091L】《エクスデス》のアタックは【23-129H】《ルナフレーナ》がチャンプブロック（一方的に負けるブロック）する。ターン終了時、【17-091L】《エクスデス》によって【11-072R】《デシ》が除外される。

ありかはここで【1-107L】《シャントット》。盤面を一掃するが、ちょーぎょーじは返しにヘイストを持つ【21-081L】《アーヴァイン》でアタック。これでありかのデッキはいつの間にか残り枚数が3枚に。

ターンを迎えたありかだが、デッキが切れる前にちょーぎょーじを倒すことは不可能と判断し、ここで投了。使用する属性を土と水だけに絞ることで【16-129L】《カオス》を自由にプレイさせず揺さぶりをかけるプランをとったが、それに対して二の矢、三の矢となる強力なフォワードを展開し続けたちょーぎょーじが勝利し、みごとに日本代表に名乗りを上げた。