【FFTCG】今シーズンはスタンダードがアツい!「秘められた伝説」環境の新デッキ2つを紹介!

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週はライターのたるほさんが「秘められた伝説」で登場した新デッキ2つを紹介します。

◆はじめに
皆さん、こんにちは!
『FFTCG』公式記事ライターのたるほです。

「秘められた伝説」が発売し、早くも3週間が経ちました。
皆さんは新環境、楽しまれていますか?

12月に入り、12月7日(土)・8日(日)には「世界選手権 2024」が開催され、来週12月14日(土)からは「第六期 名人戦」がスタートするなど、いよいよ「秘められた伝説」環境もトーナメントシーズンを迎えようとしています。

前回の記事では「公式トーナメントに参加しよう!」ということでイベント参加のススメをお届けしましたが、今回は「秘められた伝説」環境のトーナメントシーンで活躍が見込まれるデッキを紹介していきたいと思います。  

「世界選手権 2024」の観戦や「第六期 名人戦」の使用候補の参考にぜひチェックしていってください! 

それでは、さっそく始めていきましょう。  

 


◆新環境はどうなる!?「秘められた伝説」の注目デッキをチェック

「秘められた伝説」の新カードは非常に強力なものが多く、実際のトーナメントシーンではさまざまなデッキが候補に挙がってくると思います。
前環境で活躍したデッキがさらなるアップデートを遂げたり、前々回紹介した「水雷クリスタル」のような新機軸のデッキが生まれたりと、ここ最近の新セットと比べてもかなり変化の大きな環境になるのでないかというのが僕の所感です。

そんななか、今回は個人的に注目している「単属性」のデッキが2つあるので、そちらを紹介していきたいと思います。  

 ◆「氷単【顕現】」
最初に紹介するのは「氷単【顕現】」です。  

●デッキリスト「氷単【顕現】」  

カード番号 カード名 枚数
【メインデッキ】
フォワード(24枚)
【22-024L】 《クラサメ》 3
【24-024R】 《シヴァ [XVI]》 3
【16-030L】 《シャントット》 1
【20-040L】 《ルーファウス》 3
【22-032L】 《セフィロス》 2
【24-028R】 《ジル》 2
【24-030C】 《ティナ》 2
【13-105R】 《ラスウェル》 2
【24-001L】 《イフリート [XVI]》 3
【24-005L】 《クライヴ》 3
バックアップ(17枚)
【10-023H】 《ウネ》 1
【22-021R】 《エミナ》 3
【24-031R】 《トルガル》 3
【17-025C】 《ギルバート》 1
【16-041C】 《ユウナレスカ》 1
【24-019R】 《ウーマロ》 1
【22-035C】 《ユーク》 1
【13-018C】 《キスティス》 3
【20-023C】 《甲冑師》 3
召喚獣(9枚)
【19-022R】 《シヴァ》 2
【24-026H】 《死の天使ザルエラ》 2
【24-035C】 《マティウス》 3
【21-028H】 《シヴァ》 2
【LBデッキ】
フォワード(8枚)
【22-115R】 《サージェス》 2
【22-114H】 《ヴィクトラ》 2
【23-120R】 《クジャ》 2
【23-121L】 《ケットシー》 1
【23-130H】 《ルッソ》 1

「氷単【顕現】」はその名のとおり「秘められた伝説」で新たに登場したギミックである“顕現”にフォーカスしたデッキで、「氷単」を軸としつつ火属性の強力な顕現カードである【24-005L】《クライヴ》と【24-001L】《イフリート [XVI]》の2枚を採用しています。

これにより、これまで氷属性が苦手としていたフィールドのフォワードの除去という課題を(火属性のカードを「氷単」で運用することによって)解決できるようになりました。

デッキの回し方の基本は、バックアップ展開を前提としたコントロールプランです。

顕現ギミックを持つ【24-024R】《シヴァ [XVI]》や【24-001L】《イフリート [XVI]》は対戦相手のフォワードを除去するアビリティを持っているため、基本的に相手のフォワード展開に後出しする形で展開していくことになり、それぞれコスト7と大型なカードであるため、キャストすることを見据えながらのバックアップ展開が必要になります。

また「氷単」であることのメリットとして、バックアップを用意することで高いポテンシャルを発揮する【22-024L】《クラサメ》と【23-121L】《ケットシー》というフィニッシャーが2種類存在するため、これらのカードのキャストを目標にバックアップ展開を進めていきましょう。

【22-024L】《クラサメ》はバックアップ3枚以上から機能し始めるフォワードで【23-121L】《ケットシー》と比べてもワンテンポ早くフィールドに送り込むチャンスが生まれます。また、フィールドに出たあともスペシャルアビリティ「ブリザガ」によってプレッシャーを与え続けてくれるので、基本的にはこちらを優先する場合が多くなるでしょう。

もし【20-023C】《甲冑師》などが絡んで早い段階でバックアップが5枚までそろったようなら、【23-121L】《ケットシー》を視野に入れつつLBデッキを使用するようなプレイを心掛けましょう。

バックアップを展開していくうえで特に重要となるのが【22-021R】《エミナ》の存在です。

サーチ対象がコスト2以下の氷属性のキャラクターと広いため、顕現のキーカードとなる【24-031R】《トルガル》やバックアップ展開の起爆剤となる【20-023C】《甲冑師》など状況に合ったバックアップをサーチしゲーム展開をフォローできるカードです。

 【24-005L】《クライヴ》と【24-001L】《イフリート [XVI]》を使用するためには【24-031R】《トルガル》が必須になるため、ゲーム序盤は【22-021R】《エミナ》や【13-018C】《キスティス》から【24-031R】《トルガル》を探しにいくことが定石になります。

「風単キャスト」などを相手にする場合は【13-105R】《ラスウェル》をサーチし、早いゲーム展開を強要するプランを取ることも可能です。

またこのデッキではアクセントとして【10-023H】《ウネ》を採用しています。

「秘められた伝説」では【24-035C】《マティウス》や【24-026H】《死の天使ザルエラ》など強力な召喚獣が追加されており、それらを回収できる【24-030C】《ティナ》も登場したことで氷属性はこれまで以上に召喚獣が強力な属性となりました。

このデッキには【24-024R】《シヴァ [XVI]》【24-001L】《イフリート [XVI]》、【22-024L】《クラサメ》といった【10-023H】《ウネ》で使いまわして強い大型フォワードだけでなく、デッキの基盤となるフォワードにも強力なカードが多く採用されています。

毎ゲーム必ず有効に使えるわけではないため採用枚数は1枚としていますが、デッキのポテンシャルを大きく引き上げるカードであるため、調整次第では増やすのも検討してよいかもしれません。

  


◆「水単リヴァイアサン」
次に紹介するのは「水単リヴァイアサン」です。  

●デッキリスト「水単リヴァイアサン」

カード番号 カード名 枚数
【メインデッキ】
フォワード(17枚)
【24-101C】 《ティーダ》 3
【18-086H】 《アーシェ》 3
【18-100L】 《レナ》 3
【22-106R】 《ユウナ》 3
【10-120L】 《フォルカ》 3
【14-102L】 《海神リヴァイアサン》 2
バックアップ(14枚)
【6-108R】 《イシュガルド教皇》 3
【4-138R】 《メルウィブ》 1
【13-093H】 《サラ》 3
【15-116C】 《ヒルダ》 1
【18-102C】 《ワッカ》 1
【21-109C】 《占星術師》 2
【17-116C】 《ゴードン》 1
【20-124C】 《錬金術師》 2
召喚獣(17枚)
【14-113R】 《リヴァイアサン》 3
【1-178R】 《リヴァイアサン》 3
【18-096C】 《リヴァイアサン》 3
【19-101R】 《リヴァイアサン》 2
【24-106H】 《リヴァイアサン》 3
【9-114C】 《不浄王キュクレイン》 3
モンスター(2枚)
【16-117H】 《トロス》 2
【LBデッキ】
フォワード(8枚)
【22-123R】 《レオ》 2
【22-122L】 《ティーダ》 2
【23-128R】 《ベアトリクス》 1
【23-129H】 《ルナフレーナ》 2
【23-130H】 《ルッソ》 1

これまでもさまざまなかたちで活躍を続けてきた「水単」の強さは「秘められた伝説」環境でも健在です。
前環境では【23-104H】《湿地の魔女》を軸としたモンスター型が主流でしたが、「秘められた伝説」環境では【カード名(リヴァイアサン)】にフォーカスした召喚獣型の「水単リヴァイアサン」も注目です。
召喚獣型の「水単」は【14-116H】《マシュリー》が猛威を振るった「Opus XIV」環境で活躍していたこともあり、人によっては当時のトラウマを思い出させるデッキかもしれません(笑)。 

▲召喚獣と強力なシナジーを形成する。当時猛威をふるい、現在は禁止カードに制定されている。

構築の動機となるのが、新たに登場した【24-106H】《リヴァイアサン》の存在です。先行公開された当時から石幡裕也氏による美しいイラストレーションが話題を集めたこちらのカードですが、カード自体が持つポテンシャルも非常に高い1枚となっています。

【24-106H】《リヴァイアサン》は、対戦相手が選択する形でフォワードかモンスターの除去を行なう【3-123R】《暗黒の雲ファムフリート》や【15-106C】《アトモス》に近い効果を持つカードですが、追加コストとしてブレイクゾーンから【カード名(リヴァイアサン)】を4枚除外することで同時に2枚をブレイクゾーンに置かせる強力な召喚獣に変貌します。

この破格の性能を発揮するために、このデッキにはさまざまな【カード名(リヴァイアサン)】が採用されています。【14-113R】《リヴァイアサン》は強力なEXバースト持ちの召喚獣として最近のトーナメントシーンで見ない日はないほど定番となっているカードです。 

前環境で活躍した「火氷水【騎士】」や「水雷カオスコンボ」といったデッキは「秘められた伝説」環境でも健在なため、これらのデッキへのカウンターとしてこれからも活躍してくれる1枚となるでしょう。昨今のフォワードのカードパワーの上昇に伴い採用される機会が多くなった【18-096C】《リヴァイアサン》も、このデッキではさらなる活躍が期待できるカードです。

ほかにもEXバーストを持つことで【23-129H】《ルナフレーナ》の取り回しがよくなる【1-178R】《リヴァイアサン》や、LBカードの登場でより使い勝手がよくなった【19-101R】《リヴァイアサン》など、陰ながら強化を受ける要素の大きかった《リヴァイアサン》を集めたことで【24-106H】《リヴァイアサン》をフォローする体制が整っています。

環境次第では【5-139C】《リヴァイアサン》や【10-125H】《リヴァイアサン》なども候補に挙がり、非常に選択肢の多いデッキなので、環境への適応力の面でも期待できるでしょう。

また、デッキを強化している要素は【24-106H】《リヴァイアサン》だけではありません。
「秘められた伝説」で新たに登場した【24-101C】《ティーダ》は「ティーダがフィールドに出たとき、対戦相手のコントロールするコスト4以下のフォワードを1体選ぶ。それを手札に戻す。」と「対戦相手のコントロールするキャラクターがフィールドから手札に戻ったとき、カードを1枚引く。このアビリティは1ターンに1度しか発動しない。」という2つのアビリティによって1枚で完結した性能を持っているフォワードです。

これまでも近い効果を持つ【21-133S】《ティーダ》を採用した「水風」などが活躍していたことからカード自体が強力であることは明白ですが、水属性である【24-101C】《ティーダ》の登場でこうしたギミックを「水単」で再現できるようになったことが非常に大きな変化と言えるでしょう。

先ほどの《リヴァイアサン》ギミックと相性がいいことはもちろん、EXバーストによる防御面の向上や【16-117H】《トロス》とのシナジーなど、非常にデッキとかみ合った1枚です。特に【22-106R】《ユウナ》との相性がよく、メインデッキにも相方となる【24-101C】《ティーダ》が採用できるようになったことで、これまで【22-122L】《ティーダ》の補助としての役割が大きかった【22-106R】《ユウナ》が一気に一線級のカードに押し上げられました。

プレイに関しては先ほどの「氷単【顕現】」同様、バックアップの展開を優先した動きが基本となります。また早い段階で【16-117H】《トロス》の着地を目指し、【24-101C】《ティーダ》などとのコンボを積極的に狙っていきましょう。

除去力の高いデッキではありますが、EXバーストが豊富かつ【16-117H】《トロス》のフォワード化がゲームの肝になるので、ゲームの前半は積極的にダメージを受けてしまってかまいません。逆に攻撃力の面はやや控えめとも言えるので、防御に回りすぎるとこちらがダメージレースで追いつけなくなる可能性がある点は十分に気を付けましょう

「秘められた伝説」のトーナメントシーンでもかなり目にすることの多いデッキになると予想されるので、ぜひ一度手にしてみることをおすすめします。

 


◆おわりに
今回は、これから始まる「秘められた伝説」環境でのトーナメントシーンで活躍が見込まれる単属性デッキを2つ紹介しました。
どちらも「秘められた伝説」の新カードによる恩恵を受け、非常に強力に仕上がっているデッキですので、今後「第六期 名人戦」の地区予選などに参加を予定している方は、ぜひ参考にしてみてください。

また、このほかにも強力なデッキはまだまだ考えられます。今回の環境ではいったいどんなデッキが活躍してくのか? まだまだ未知な部分も多いですが、きっと今週末に行われる「世界選手権 2024」で、トップレベルのプレイヤーがその指標を示してくれることになるでしょう。

「世界選手権 2024」の結果についてもこちらの記事でお届けしていければと思いますので、お楽しみに!

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!