【FFTCG】「JAPAN CUP2023」直前! スタンダード&L3構築の注目デッキを一挙紹介!

『FINAL FANTASY TrADING CARD GAME』の公式記事連載。今回は、今週末開催の「JAPAN CUP2023」のデッキ選択とおすすめのデッキを紹介します。


◆はじめに
みなさん、こんにちは!
FFTCG』公式記事ライターのたるほです。

今週末はついに「JAPAN CUP 2023」が開催されます。
JAPAN CUP 2023」はスタンダードとL3構築のデッキをそれぞれ1つずつ使用する2デッキ制のフォーマットで行なわれます。普段のトーナメント以上にデッキ選択や構築、そしてプレイヤーの技量が求められる大会になるのは間違いないでしょう。

参加を予定しているプレイヤーのなかには、大会に向けた調整が難航しているという方も多いのではないでしょうか? 
今回はそんな「JAPAN CUP 2023」に向けた僕・たるほの環境考察をお届けしたいと思います。 

大会に参加される方も、配信を楽しむ方も「JAPAN CUP 2023」に向けた予習のためにぜひご覧ください。

 

◆まず、今大会のフォーマットを整理しよう
あらためて、今回採用されているフォーマットのルールを整理していきましょう。
ざっくりとですが、今大会のフォーマットの特徴をまとめてみたものが以下になります。

 



【デッキ構築】

・参加者はスタンダード/L3構築のデッキを1つずつ使用する
・同ナンバーのカードでも両方のデッキで使用できる
・構築ルール、禁止・制限カードを含むカードプールは各フォーマットのルールに準拠する  

【大会ルール】
予選ラウンド
・スイスドロー8回戦、1本制、制限時間30分
・ラウンドによって以下のフォーマットで対戦を行なう
〈1~4回戦〉:スタンダード
〈5~8回戦〉:L3構築 

決勝ラウンド
シングルエリミネーション3回戦、3本制(2本先取)、制限時間 各ゲーム30分
1ゲーム目:スタンダード
2ゲーム目:L3構築
3ゲーム目:予選ラウンドの上位だったプレイヤーが選択する
・1ゲーム目の先攻/後攻の決定権は、予選ラウンドの順位が上位だったプレイヤーが獲得する
・2ゲーム目以降の選択権は、直前のゲームで負けたプレイヤーが獲得できる

 



まず、デッキ構築に関してですが、2つのデッキはカードプールが完全に独立しており、2デッキ制のフォーマットにありがちな候補となるデッキが共通するパーツとなるパワーカードを奪い合い、デッキのポテンシャルを100%発揮できないというジレンマを抱えるリスクがありません。

つまり、どちらのデッキももう1つのデッキのことを考える必要はなく、最大限のパワーを発揮させるように構築することができます。
そのため、カードの重複ができないルールの2デッキ制トーナメントと比べて、(相手からすると構築ルールのために苦肉の策で入れていた)予想外のカードを使用されて不意を突かれる可能性は低いと言えるでしょう。

次に対戦のルールについてです。
注目すべきは決勝ラウンドにおける上位プレイヤーの優位性が非常に高いものとなっている点でしょう。
FFTCG』の公式トーナメントにおいて、上位プレイヤーはシングルエリミネーションでの先攻後攻の選択権が与えられます。また、3ゲーム目にもつれこんだときに対戦フォーマットを選択できること、決勝ラウンドでは相手のデッキがわかっていることと合わせて、小さくないアドバンテージになると言えるでしょう。

JAPAN CUP 2023」の決勝ラウンドの進出者は8名であり、この恩恵を確実に受けるためには少なくともベスト4以内で初日を終える必要があります。
直近の大型トーナメントの参加者は「Standard Championship 2023」が95名、「L3 Championship 2023」が87名なのでおおよそ100名弱程度の規模の大会になることから考えると、8回戦を行なって4位以内に入れるのは8勝0敗が1名と7勝1敗が3名になるため、今大会で目指すべき指標の1つは「7勝1敗以内で初日を勝ち上がること」と言えるでしょう。

つまり、たとえば6勝2敗ラインでギリギリ8位に滑り込んだ場合、それはそれでベスト8入賞なのは間違いないのですが、そのあとの戦いが確実に厳しくなってしまいますこの点はデッキ選択に影響を与える要素と言えるでしょう。

続いてスタンダード・L3構築それぞれのデッキ選択の指標についてお話しします。 
決勝ラウンドに駒を進めるためのベスト8入賞の指標としては、62敗ラインのなかで上位4人くらいに残る必要があり、予選ラウンドのタイブレークは対戦相手のマッチ勝率の高さを基準とするオポーネント・マッチ・ウィン・パーセンテージによって計算されるため、序盤で負けてしまうとその分上位に残る可能性が低くなってしまいます 

この観点からすると、予選ラウンドの前半戦に用いられるスタンダードは、後半戦を戦うL3構築に比べて大会に与える影響がやや大きいと考えられます。
「英雄の夜明け」環境のスタンダードは環境に存在するデッキタイプが非常に多く、デッキごとの有利不利の関係もかなり複雑なものとなっています。加えて今大会は通常のトーナメントに比べて参加者数も多く、具体的なメタゲームの想定は難しいことも考えられます。

そのためメタゲームを想定し、そのなかで使用されるであろうデッキのゲームレンジに合わせて対応していくタイプのデッキは勝ちにくいと考えており、相手の攻勢を受けきるのではなく、明確な自分の勝ち筋をデッキに内包しているデッキが戦いやすいと考えています。

反対にメタゲーム上のデッキタイプが限定されるL3構築は、特定の仮想敵を強く意識した構築・デッキ選択が重要だと考えています。
また、この考えの背景には、決勝ラウンドで1ゲーム目を勝利した場合、L3構築で戦う2ゲーム目は高確率で後攻になる可能性がある点も加味しています。 
後攻で、さらに相性が悪い相手と戦うことは非常に厳しいですが、その点は割り切り、特定のデッキに対しては後攻でもしっかり勝てるように意識して構築するやり方も有効なのではないかと考えています。

なお、少し話がずれますが、オポーネント・マッチ・ウィン・パーセンテージを軸に相手との勝敗を考えた場合、単純な敗北(自分は勝ち点0で相手は勝ち点3)と引き分けによる両者敗北(両者勝ち点0)にも大きな差があります。
こうした状況に陥りやすい時間切れは自分の損害につながりやすいだけでなく、大型大会の都合上全体の進行への影響も大きいため、時間を意識したデッキを使うことも合理的なデッキ選択の理由になるでしょう。

さて、ここで1度考えをまとめると、  

・構築のルールに制約がないためスタンダードとL3構築とで独立して考えてよい
・通常のトーナメントより上位プレイヤーへの恩恵が大きいので、予選ラウンドをよいポジションで突破する必要がある
・スタンダードとL3構築とではスタンダードのほうが大会に与える影響力がやや大きい。そのため、スタンダードは相手に合わせるのではなく自分の勝利を追求したデッキを、L3
構築は特定のデッキへの対応力の高いデッキを意識したほうがよさそう

といった内容になります。

 

 

◆流行デッキを読む 「スタンダード編」
それではここからはフォーマットごとに注目すべきデッキを再確認していきましょう。
まずはスタンダードのデッキから。

サンプルデッキ①:「氷雷」

カード番号 カード名 枚数
フォワード(34枚)
【16-030L】 《シャントット》 2
【18-019R】 《ヴァイス》 3
【20-040L】 《ルーファウス》 3
【19-019R】 《ヴィンセント》 3
【20-039R】 《ルード》 3
【20-041R】 《レノ》 3
【16-042R】 《ラスウェル》 2
【20-088L】 《エスティニアン》 3
【19-135S】 《シド・レインズ》 1
【14-122L】 《アルシド》 3
【18-116L】 《セフィロス》 3
【18-117H】 《ライトニング》 3
【20-130L】 《ゼノス》 2
バックアップ(14枚)
【11-133S】 《ケットシー》 1
【16-041C】 《ユウナレスカ》 3
【20-028R】 《シスネ》 1
【4-120R】 《レストリクター》 3
【9-098C】 《リーブ》 1
【15-136S】 《プレジデント神羅》 2
【18-028C】 《ネロ》 3
召喚獣(2枚)
【15-090H】 《オーディン》 2

スタンダード・L3構築で共通して人気が高く、「JAPAN CUP 2023」でも一定の使用率が見込まれるデッキタイプ。同ナンバーのカードを使用できるというフォーマットの都合上、スタンダード・L3構築のどちらも「氷雷」を使用するというプレイヤーがいる可能性も考えられます。

デッキの軸となる手札破壊+ダル凍結は幅広い相手に通じる戦略であり、対戦相手のリソースを奪うという戦略の性質上展開次第でデッキ間の有利不利の相性関係を覆せる可能性が高いのが特徴です。
前述のとおり、スタンダードにおいては明確な勝ち筋を持つことがひとつの強さの指標になると考えているので、相手を問わず戦えるという点でも今大会で注目のデッキだと考えています。

このデッキと対面するうえで重要となるのが、いかに【18-019R】《ヴァイス》を無効化するかということです。

 手札破壊に反応してこちらのキャラクターをダル凍結してくる【18-019R】《ヴァイス》は、生き残り続けることで大量のリソースを奪い続けるシステムとなるフォワードです。主な対策手段としては「【18-019R】《ヴァイス》自体を除去してしまうこと手札を使い切るプレイを心掛けること2つの方法が考えられます

基本的には前者の対応が理想ですが、除去を持っていない状況やそもそも除去を不得意とするデッキでは後者の方法で対処するしかないということが多いでしょう。
相手のデッキ構築によっては手札を使い切るリスクとして【13-028L】《ファイサリス》の存在などが考えられますが、そもそも採用されていなかったり採用されていても引かれない可能性もあるため、リスクを恐れ過ぎず思い切ったプレイをすることも重要です。

大会を通じて、多くのプレイヤーが一度は対面するであろうデッキだと考えられるため、特に意識しておくべきデッキのひとつだと考えています。

 

●サンプルデッキ②:「水単」

カード番号 カード名 枚数
フォワード(22枚)
【18-100L】 《レナ》 2
【17-113L】 《グラセラ・ウェズエット》 3
【15-124H】 《リルム》 2
【16-116L】 《ティーダ》 3
【16-124H】 《ライトニング》 2
【20-114L】 《魔神》 2
【18-086H】 《アーシェ》 3
【14-102L】 《海神リヴァイアサン》 2
【20-127L】 《神竜》 3
バックアップ(13枚)
【13-093H】 《サラ》 3
【18-102C】 《ワッカ》 1
【20-123C】 《レポリット》 1
【20-124C】 《錬金術師》 3
【20-119C/15-123C】 《予言士》 2
【17-116C】 《ゴードン》 1
【18-094C】 《風水士》 1
【11-128H】 《セーラ姫》 1
召喚獣(9枚)
【9-114C】 《不浄王キュクレイン》 3
【15-106C】 《アトモス》 3
【14-113R】 《リヴァイアサン》 3
モンスター(6枚)
【15-118C】 《ブルードラゴン》 3
【11-114R】 《サハギンチーフ》 2
【19-097C】 《トンベリ》 1


除去コントロールの代表格として長く活躍を続けているデッキ。

「英雄の夜明け」環境では【12-097H】《シルドラ》の禁止による影響を受けたものの、【20-127L】《神竜》など新たなカードの追加もあり、その影響を感じさせない活躍を見せています。


デッキの武器である除去の豊富さは、幅広いデッキに対して刺さる万能な戦略であり今大会においてもその強さを買って「水単」を選択するというプレイヤーは少なくないでしょう。
メタゲーム的な観点では苦手とする「風単」などのデッキがデッキタイプの多様化により相対的に数を減らしていることも追い風で、また今環境ではコンセプトの近い「火単」も存在しており、除去コントロールというジャンルのデッキで見ても対面する機会が多くなりそうです。
反面、本来得意としていたアグロ~ミッドレンジ帯のデッキの突破力や継戦能力も上がっているため、除去が追いつかずに負けてしまうといったゲームも多くなっていそうです。

●サンプルデッキ③:「火氷【VI】」

カード番号 カード名 枚数
フォワード(35枚)
【17-002L】 《エドガー》 3
【17-017H】 《マッシュ》 3
【19-010H】 《マッシュ》 2
【20-007L】 《鬼神》 1
【19-016H】 《レーヴ》 3
【15-042R】 《ロック》 3
【20-042L】 《ロック》 1
【20-031R】 《セリス》 3
【15-028H】 《ゴゴ》 3
【19-026H】 《ソーニョ》 3
【19-020H】 《ウーマロ》 3
【17-022H】 《ウーマロ》 1
【19-079H】 《スエーニョ》 3
【19-125H】 《モグ [VI]》 3
バックアップ(15枚)
【9-008C】 《カイエン》 3
【9-012C】 《シャドウ》 3
【11-002H】 《インターセプター》 3
【20-030R】 《セッツァー》 3
【4-026H】 《ガストラ帝国のシド》 3

デッキ全体を【カテゴリ(VI)】にまとめることで【15-042R】《ロック》によるアドバンテージの獲得と【20-042L】《ロック》の突破力を両立したデッキ。一度有利な盤面を築いてしまえば、除去が手薄なデッキは対応することが難しく、マウント力の面では環境随一の性能を誇ります。

 15-036H】《セリス》と【20-030R】《セッツァー》によるダル凍結の重ね掛けは強力で、放置してしまうとそれだけで試合展開が大きく不利に傾くため、【15-036H】《セリス》の除去は意識しておきたいところです。
また【20-042L】《ロック》の詰め性能によりどんな局面からでもワンチャンスを作れるため展開上ダメージを受けすぎないよう意識しておくことも重要です。


とはいえデッキの戦略がフォワード展開一辺倒であるため全体除去に弱く、複数回全体除去をされると立て直しが難しくなってしまう側面があり、その点を意識したデッキであれば安定して戦うことが可能なため20-127L】《神竜》などを採用しているならば相手に付き合わず後半の巻き返しを狙ってプレイしていくといいでしょう。

サンプルデッキ④:「土雷カオスアーク」

カード番号 カード名 枚数
フォワード(20枚)
【16-129L】 《カオス》 3
【9-063L】 《ガブラス》 1
【15-084L】 《ロベルアクベル》 3
【17-079L】 《闇の王》 1
【17-098R】 《シスネ》 1
【20-104R】 《ラムザ》 1
【17-091L】 《エクスデス》 3
【17-096H】 《黒衣の男》 3
【10-098L】 《フォルサノス》 1
【18-123L】 《ソノン》 3
バックアップ(17枚)
【13-054C】 《いにしえの淑女》 2
【20-079C/15-080C】 《風水士》 2
【19-068R】 《リディア》 3
【1-107L】 《シャントット》 2
【7-094R】 《シーモア》 1
【20-099C/15-095C】 《忍者》 3
【20-098R】 《チャドリー》 1
【13-070C】 《うつろいの魔人》 3
召喚獣(13枚)
【10-068C】 《クーシー》 2
【4-116C】 《ラムウ》 1
【15-101R/6-102R】 《ラムウ》 1
【8-083C/1-117R】 《ヘカトンケイル》 1
【9-068H】 《ドラゴン》 2
【19-064R】 《フェンリル》 1
【15-082H】 《ヘカトンケイル》 2

国内のトーナメントではあまり結果を残していないものの、海外では一定の活躍を見せているデッキ。
相性のよい【19-128L】《ウォーリアオブライト》デッキなどは前環境に比べて数を減らしているものの、単属性デッキに【20-127L】《神竜》が採用されるようになり、相対的に【16-129L】《カオス》のキャストしやすさが上がっていることは追い風要因と言えます。

 一度【16-129L】《カオス》+【19-105H】《アーク》のコンボを許してしまうとそれまでの有利も一気に崩れてしまう可能性があるため、無闇な展開はせず状況を見てコンボの被害を最小限に抑えることを心掛けたいところです。

また【19-105H】《アーク》を使いまわせる【17-096H】《黒衣の男》が生き残ると試合展開が大きく不利に傾くため、除去カードはなるべく【17-096H】《黒衣の男》のために残すなど、除去の当てどころを意識したプレイングが重要です。 

 これ以外にも「火雷【XIII】」や、「火風土水WoL」「モールズの夜会WoL」といった【19-128L】《ウォーリアオブライト》系統のデッキ、先日の「日本選手権 2023 Autumn」東京大会で上位入賞した「氷水」「火雷【XIV】」など今環境ではポテンシャルを感じられるデッキが多く、仮想敵を絞り込むのが極めて難しいと感じています。


◆流行デッキを読む 「L3構築編」
続いてL3構築のデッキを見ていきます。

サンプルデッキ①:「風土」

カード番号 カード名 枚数
フォワード(24枚)
【18-050L】 《ユフィ》 3
【18-049R】 《ユーリィ》 3
【19-045H】 《ソフィ》 1
【20-049R】 《チェリンカ》 1
【18-134S】 《プロンプト》 2
【20-081C】 《ユフィ》 2
【20-057L】 《女神》 1
【18-135S】 《グラディオラス》 2
【20-066R】 《イグニス》 3
【18-139S】 《ノクティス》 3
【18-119C】 《チェリンカ》 1
【19-103H】 《ティーダ》 2
バックアップ(18枚)
【19-047C】 《謎のじいさん》 1
【18-051C】 《リフキン》 1
【18-042C】 《ジージェ》 1
【18-036R】 《イリス》 2
【20-052C】 《ナッシュ》 2
【20-048R】 《スティルツキン》 2
【19-019R】 《ヴィンセント》 1
【18-057C】 《コルカ》 2
【20-074C】 《採掘師》 3
【20-084R】 《レオ》 3
召喚獣(6枚)
【18-063C】 《ハシュマリム》 3
【18-136S】 《タイタン》 3
モンスター(2枚)
【20-072C】 《ギガース》 1
【18-052H】 《アーリマン》 1

先日の「L3 Championship 2023」の優勝もあり、L3構築で再注目ともいえるデッキのひとつ。
18-049R】《ユーリィ》・【18-050L】《ユフィ》の2大アンタッチャブルフォワードの存在により、相手の除去を受け付けずフォワードの展開を押し付けられる点が非常に強力です。展開力がある相手に対しては【18-139S】《ノクティス》を中心とした【カテゴリ(XV)】ギミックでの除去が効果的で攻守において隙が少ないデッキです。

 その反面バックアップへの依存度がやや高く、十分な枚数のバックアップを展開できていないと本来のポテンシャルを発揮できない面もあり、序盤の隙が大きくなりがちです。 対面した際はできるだけ早いタイミングから攻めのイニチアチブを握ることで、デッキが動き出す前にマウントをとることを意識したプレイングを心掛けるとよいでしょう。

サンプルデッキ②:「火氷水【VI】」

カード番号 カード名 枚数
フォワード(38枚)
【20-007L】 《鬼神》 3
【19-016H】 《レーヴ》 3
【19-026H】 《ソーニョ》 3
【20-042L】 《ロック》 3
【20-031R】 《セリス》 3
【20-036H】 《ナンバー024》 2
【19-020H】 《ウーマロ》 2
【19-093H】 《ストラゴス》 3
【19-089H】 《ガウ》 3
【20-114L】 《魔神》 2
【19-125H】 《モグ [VI]》 3
【18-107L】 《アクスター》 3
【19-124L】 《ヤ・シュトラ》 3
【19-079H】 《スエーニョ》 2
バックアップ(12枚)
【19-003R】 《エドガー》 3
【20-030R】 《セッツァー》 3
【18-131S】 《イドラ》 2
【20-028R】 《シスネ》 1
【20-123C】 《レポリット》 3

スタンダードと同様に【カテゴリ(VI)】を軸とした「火氷」系のデッキは非常に高いポテンシャルを有しています。
20-042L】《ロック》・【20-030R】《セッツァー》・【20-031R】《セリス》のパッケージを軸に、【ジョブ(夢の三兄弟)】など【カテゴリ(VI)】を中心に構築を固めた形で、攻撃性が高く自身のペースに持ち込む力が強いデッキです。
また18-107L】《アクスター》の存在により、環境の中心である「風土」に対して太い勝ち筋がある点も魅力的です。 

 デッキのバリエーションも広く、火・氷・雷・水属性のなかから組み合わせを選んで構築できるため、自身の好みや環境に合わせたチューニングが可能です。
特に注目しているのが、【20-042L】《ロック》と【19-093H】《ストラゴス》の2枚看板でアドバンテージを獲得し継戦能力を高めた水属性採用型で、水属性を採用するメリットとして【19-089H】《ガウ》のバックアタックによるコンバット性能や、【20-114L】《魔神》による召喚獣へのケアなど【カテゴリ(VI)】パッケージを量と質の両面から強化できる点は魅力的です。

少し安定性を犠牲にしつつも爆発力を高めた構築は、今大会のL3構築のデッキ選択にマッチいていると考えているため、属性を増やしデッキパワーを向上させる選択はかなりアリだと思っています。

サンプルデッキ③:「水単」

カード番号 カード名 枚数
フォワード(22枚)
【18-086H】 《アーシェ》 3
【20-114L】 《魔神》 3
【20-121C】 《ルナフレーナ》 3
【20-066R】 《イグニス》 3
【19-119L】 《ウネ》 3
【19-110H】 《皇帝》 3
【19-103H】 《ティーダ》 1
【20-127L】 《神竜》 3
バックアップ(18枚)
【18-102C】 《ワッカ》 3
【20-108C】 《オオアカ屋》 1
【20-123C】 《レポリット》 3
【19-088C】 《エアリス》 2
【19-092C】 《白魔道師》 3
【19-098C】 《ユウナ》 1
【19-100C】 《ラーサー》 1
【20-124C】 《錬金術師》 3
【18-094C】 《風水士》 1
召喚獣(10枚)
【18-096C】 《リヴァイアサン》 1
【19-101R】 《リヴァイアサン》 3
【20-118H】 《ユニコーン》 3
【19-104H】 《マディーン》 3

スタンダードで活躍が見込まれる「水単」ですが、L3構築においても同様に期待できるデッキのひとつです。
スタンダードの構築と比べると除去カードがやや少なくなっていますがその点は土属性をタッチし【20-066R】《イグニス》や【19-119L】《ウネ》を採用することでカバーしています。

 「水単」の強みとしてはバックアップの安定性が高いことが挙げられます。長い回戦を戦い抜くトーナメントにおいてこの強みは非常に重要なものですが、こと多くのデッキがバックアップの安定性に悩まされるL3構築において、この個性は大きな武器となります。

採用されるバックアップも強力なものが多く、なかでも【19-092C】《白魔道師》は環境で影響力の大きな【18-050L】《ユフィ》や【18-054L】《ガラフ》への回答となるなど、単に動きが安定するだけに留まらないのが優れた点です。

環境が定まってきたことで対応すべき仮想敵が絞り込まれ、「JAPAN CUP 2023」ではより精度の高い「水単」が勝ち上がってくるのではないかと個人的にはにらんでいます。


◆おわりに

今回は今週末に控えた「JAPAN CUP 2023」に向け、大会ルールに基づいた考察と注目のデッキタイプの紹介を行なってきました。
従来の大会に比べフォーマットがかなり特殊であり、環境予想が難しいなか、参加者の皆さんがどんなデッキを持ち込んでくるのか、いまから気になるところです。

もちろん僕も優勝を目指し全力で参加したいと思いますので、ご参加の皆さんは大会当日もよろしくお願いいたします。
大会の様子は公式YouTubeチャンネルでも配信されますので、そちらもぜひお楽しみに!

今回の考察の答え合わせは次回の記事でお届けできると思います。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!