【FFTCG】「秘められた希望」環境のL3構築を考察!

『FINAL FANTASY TRADING CARD GAME』の公式記事連載。今週はライターのたるほさんによる、現環境のL3構築のポイントや注目カード照会をお届けします。

◆はじめに
みなさん、こんにちは!
『FFTCG』公式記事ライターのたるほです。

「MASTERS 2024 1st season」が始まり1か月ほどが経ちました。
4月の大会はスタンダードが続いたなか、4月27日(土)に行われた下関大会は「秘められた希望」環境で初となるL3構築での開催となり、多くのプレイヤーの注目を集める大会となりました。

L3構築「1st season」でも残りの京都大会、横浜大会や、6月以降に始まる「MASTERS 2024 2nd season」でも採用されており、スタンダードとは違ったメタゲームが展開していくことになります。

そこで、今回はL3構築のメタゲームについて、現在の僕の考察と個人的な注目カードについて共有し、今後のL3構築について考えていこうと思います。

それでは、さっそく始めていきましょう!



◆L3構築とスタンダードの違いについて
L3構築は“最新の3つのセットのカードで対戦を行う”という特殊な構築ルールによって、スタンダードと比べて使用できるカードが大きく制限されるため、同じ『FFTCG』というカードゲームでありながらゲーム性が大きく異なるフォーマットです。

そのなかでも「秘められた希望」環境のL3構築では以下の要素が、スタンダードと大きくことなります。

1:カウンターの不在
「秘められた希望」環境のL3構築のカードプールには、スタンダードで広く採用されている【12-002H】《アマテラス》や【9-068H】《ドラゴン》といった相手のアビリティや召喚獣の効果を無効にする、いわゆるカウンターと呼ばれる要素を持つカードがほとんど存在せず、一度発動しスタックに乗った効果を止めることはかなり難しいゲームとなっています。


一応【20-024H】《カルコブリーナ》や【20-038H】《フェイズ》といった効果の対象を移し替えるカードや、条件付きで効果を無効にする【20-114L】《魔神》や【22-098H】《セイレーン [V]》などが存在しますが、前者は効果そのものを無効にすることはできず、後者は事前にフォワードを展開しなければならないため相手からすると対策が容易です。また、カードのコストを踏み倒して使用する効果を止める手段もほとんどありません。

このため「秘められた希望」環境のL3構築では、自身のコストは重いもののアビリティによってコスト以上のカードを踏み倒して使うことができるという特徴を持つ【21-121L】《ウォーリアオブライト》や【22-067L】《ナハト》、【22-113L】《モント・リオニス》といったカードを活躍させやすい環境だと考えられます。

2:限られるブレイクゾーン対策
先ほどカウンターカードとして挙げた【9-068H】《ドラゴン》は相手の行動に対してブレイクゾーンのカードを除外することで、特定の効果を疑似的に無効化するという使われ方をすることも多いカードです。

このようにブレイクゾーンを対策できるカードは、疑似的なカウンターとしての役割も果たすことができますが、L3構築でブレイクゾーンを除外できるカードは【20-056H】《ベル・ダット》や【22-048H】《ナナー・ミーゴ》などのカードタイプが限定されるカードを除くと、火属性の【20-007L】《鬼神》、風属性の【20-044L】《エッジ》・【20-057L】《女神》・【22-047L】《ドルガン》、雷属性の【21-081L】《アーヴァイン》・【21-085H】《ガストラ皇帝》のみです。



また、これらのカードは【21-085H】《ガストラ皇帝》を除けば相手の行動に対して後出しで動くことができないため、ブレイクゾーン対策として【9-068H】《ドラゴン》ほどのポテンシャルを発揮することは難しいでしょう
L3構築はスタンダード構築に比べ、ブレイクゾーンを活用したギミックも活かしやすいゲームだと言えます。 

そのうえでブレイクゾーンを対策できるという個性はL3構築でも重要視されるため、これらのカードが存在する火・風・雷属性はスタンダード以上に重要度の高い属性になると考えられます。


◆「秘められた希望」環境のL3構築での注目カードは?

次に、「秘められた希望」環境のL3構築で活躍が予想されるカードについて考えていきましょう。 

【21-121L】《ウォーリアオブライト》


まずこれから活躍が予想されるのが、1枚で複数のキャラクターのコストを踏み倒してフィールドに出せる【21-121L】《ウォーリアオブライト》です。先述のとおり、現在のL3構築ではオートアビリティに干渉できる手段が限られているため、【21-121L】《ウォーリアオブライト》にとってはスタンダード以上に活躍しやすい環境だといえます。

踏み倒し先として採用できるカードも、クリスタルギミックや【ジョブ(戦士)】など「運命を超えて」のタイミングで登場したカードは軒並み残っており、「秘められた希望」でも新たな可能性を秘めたカードが追加されています。

スタンダードでは「火氷水」などの組み合わせが主流だった【21-121L】《ウォーリアオブライト》ですが、L3構築で個人的に注目しているのは「火風土」の組み合わせです。

特に風属性は【21-121L】《ウォーリアオブライト》をサーチできる【21-045C】《ゴブリンプリンセス》があり、「秘められた希望」ではクリスタルギミックに【22-052H】《ヘレナ・リオニス》、【ジョブ(戦士)】に【22-040H】《エンキドウ》が追加されていることか
ら、かなり相性がよいのではないかとにらんでいます。


ただし現在のカードプールには【20-127
L】《神竜》が存在し、また土属性のデッキであればLBカードの【22-118H】《シャントット》が確実に使われるため、全体除去のリスクが高い環境であることは考慮しておく必要があるでしょう。


 

【21-027L】《グリーヴァ》


続いて注目しているのが【21-027L】《グリーヴァ》です。
「運命を超えて」で登場し、当時のスタンダード環境でも活躍した【21-027L】《グリーヴァ》ですが、「秘められた希望」環境では【カテゴリ(VIII)】が大幅に強化されたこともあり、注目しているカードの1枚です。

特に【21-027L】《グリーヴァ》のサーチとヘイストの付与を両立してくれる【22-010L】《セルフィ》の登場により「火氷」をベースにした構築も検討できるようになりました。また従来の「氷水」で構築する場合も【22-105H】《ミワ》が追加されたことでL3構築では使用できない【17-138S】《ローザ》の役割を補うことができます。


「秘められた希望」環境のL3構築のカードプールを見てみると、EXバーストによって除去ができるカードも少ないため【21-122H】《天蛇将ルガジーン》+【20-040L】《ルーファウス》のセットが動かしやすくイージーウィンを拾えるパターンもあるため、デッキ相性を覆しやすい点でも活躍させやすいデッキだと思います。
 

【22-113L】《モント・リオニス》

カウンターカードが不在でブレイクゾーン対策が手薄になりがちなL3構築の環境は、【22-113L】《モント・リオニス》にとってかなりの追い風です。【22-113L】《モント・リオニス》はアビリティの都合上「火単」での構築が必須ですが、「秘められた希望」環境のカードプールは【20-013C】《調理師》や【20-020C】《モンブラン》、【20-003H】《イフリート》といった「火単」であることの恩恵が大きいカードが数多くあるのもポイントです。こうしたバリューカードの多さから、ほかの単属性デッキと比べても一歩抜きん出ていると言えるでしょう。


火属性は【12-002H】《アマテラス》が不在のためスタンダードと立ち位置がやや変わりますが、除去効果を内蔵したフォワードが多いことから展開力に優れたデッキに対してのポジションがよく、【20-007L】《鬼神》によってブレイクゾーンを対策できる点も強力です。

同じくフォワードを展開できる【21-121L】《ウォーリアオブライト》や【22-067L】《ナハト》と比べても、LBカードゆえに手札へ確保するための手間がなく、またヘイスト付与効果で決定力が高いというメリットがある点でも優れており、先日開催された下関大会でも「火単」が最大勢力となったことから、プレイヤー間での注目度が高いことがうかがえるデッキです。今後の「MASTERS 2024」においても活躍し続けることは間違いないでしょう。


【22-067L】《ナハト》


【21-121L】《ウォーリアオブライト》・【22-113L】《モント・リオニス》と並び、今環境で高い踏み倒し性能を誇る【22-067L】《ナハト》も注目度が高いカードです。【22-067L】《ナハト》は【ジョブ(闇の戦士)】以外の要素をカスタマイズしやすいため自由度が高く、さまざまな構築パターンを考えられるのが強みと言えるでしょう。

また自身のアビリティで後続となる【22-067L】《ナハト》をサーチできるため、全体除去に対して隙を見せにくいことも特徴です。

個人的には【22-067L】《ナハト》をサーチするための【21-115C】《ラーサー》を採用した「土水タッチ雷」型が理に適っていると感じていますが、今後環境が進むほど開拓されていくデッキだと思うので、どういった構築に発展していくのかも気になる1枚です。


◆おわりに 
今回は「秘められた希望」環境のL3構築のメタゲームについて、現時点での僕の考察と注目カードについてお話してきました。

L3構築自体の大会が久しぶりの開催ということもあり、まだまだ考察から実際のメタゲームまで落とし込めていないことも多く、現在のL3構築にはなかなか苦戦しているのが正直なところです。

先日の下関大会ではザワワさんの「雷単」が優勝されていましたが、細かな採用カードを含め自分では至っていないデッキ構築には目から鱗が落ちたような気持ちにさせられました。今回紹介した以外の、特に雷属性のカードについては、ザワワさんのインタビューをぜひご覧になってください。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!